SQLの資格種類|おすすめのSQL資格と試験内容・難易度を紹介
データベースの操作に特化した言語「SQL」。最も汎用性が高く、普及しているデータベース言語です。ビッグデータ時代と言われる昨今、企業の成長にはビッグデータの活用が必須と言われており、その解析にもSQLが使われています。今回は、SQLの資格について、種類や試験の情報をお伝えします!
SQL資格で就活が有利になる?
IT業界は売り手市場で、未経験でも応募可能な企業が増えていますが、SQL資格の取得は、本当に就活で有利となるのでしょうか。
結論から言いますと、SQL資格の取得は就活で有利です。
SQL資格を取得すると、SQLに関する知識やスキルがあることが証明されますので、採用担当者に対してアピールすることができるからです。
IT業界は、実務経験を重視する傾向が見受けられますが、SQL資格を取得していれば、実務経験が無くても、試験の主催団体が認めた知識やスキルを保有していることが明確になり、エンジニアになるための基礎知識やモチベーション、意欲がある点などが、大いにアピールポイントになります。
また、SQLは国際標準化されており、IT業界の「共通言語」としての側面があります。習得すれば、さまざまなデータベースで利用することができます。現在、業界業種を問わずデータ活用が進んでおり、様々な企業がデータ分析・加工を日常的に行っているため、データベースの重要性はますます増しています。ビッグデータの活用によるマーケティングは盛んに行われ、ビッグデータを処理するインターフェースとしても、SQLが提供されています。
このように、ビッグデータを扱うことのできるエンジニアは、企業に重宝されており、需要が高くなっています。就活に有利になることは間違いありません。
おすすめのSQL資格と試験内容
それでは次に、SQL資格にはどのような種類があるのかご紹介します。
Oracle Master
Oracle Master(オラクルマスター)は、「日本オラクル社」が運営している「Oracle Database」シリーズの技術力を認定する資格です。試験では、データベースの管理や運用、SQLの習熟度が問われます。
Oracle Masterは、「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」と4種類あり、「Bronze」から順に取得していかなければなりません。なお、「Silver」以上に合格すると「Oracle Certification Program(OCP)」の認定を受けることができ、国内に限らず世界中で通用する資格になります。
OSS-DB技術者認定試験
OSS-DB技術者認定試験は、「エルピーアイジャパン(LPI-Japan)」が、オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力と知識を認定するIT技術者認定資格です。主に「PostgreSQL(ポストグレスキューエル)」に関する知識やスキルを判定する試験です。
試験は「Silver」「Gold」の2つのレベルで行われています。Silver、Gold共に受験制限はありませんが、GoldはSilverを取得するまで認定されません。
データベーススペシャリスト
高度情報技術者試験の1つで、取得が難しいと言われているのが「データベーススペシャリスト」という資格です。情報処理推進機構 (IPA)が運営する国家試験の1つです。
データベースに関係する固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行えるスキルがあるかが判定されます。
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SQL資格の難易度
SQL資格の取得のために最初にすべきことは、自分のSQLに関する知識の程度と試験の難易度を把握することです。自分のレベルに見合った難易度の資格試験に挑戦することが重要です。
また、Oracle Masterのように難易度の低いものから順番に受験しないといけないような試験もあります。
データスペシャリストは、誰でも受験することが可能ですが、難易度が比較的高く、学習を始めて間もない初心者の方が受検しても合格することは難しいでしょう。
なお、情報処理推進機構(IPA)が実施している情報処理技術者試験では、経済産業省が策定したIT人材に対するスキル体系である「ITスキル標準(ITSS)」に対応しています。
ITSSは、ITエンジニアのスキルの程度を1から7までのレベルに分けて可視化しており、前述のデータスペシャリストはレベル4に当たります。
自分がどのような資格が必要なのか、どのレベルのスキルを証明する資格が必要なのかを明確にした上で、どの試験を受講するのか吟味してみてください。
まとめ
SQLの資格種類について、おすすめのSQL資格と試験内容・難易度を紹介しました。
前述の通り、SQLは需要の高いデータベース言語です。
エンジニアでなくても、データベースを扱うことができれば自分の仕事の幅が広がりますし、データベースエンジニアのようなスペシャリストとして活躍することもできます。
SQL資格を取得して、自分のスキルをアピールできるようにしましょう!