

複数内定をもらった新卒就活生へ。内定辞退のステップをご紹介!
就活も終盤となりました。複数の企業から内定を獲得できた就活生の方は、ほっと胸をなでおろしていることと思います。しかし、次なる関門「内定辞退」の連絡をしなければならず、やきもきしているかもしれません。企業の採用担当者と距離が縮まり、内定辞退の連絡をしづらい就活生もいることでしょう。今回は、内定を辞退するときのマナーやステップをご紹介します。
ステップ①:内定辞退の恐怖に打ち勝とう!
企業は、採用活動に時間と労力をかけて、一生懸命に人材確保に努めています。
同じ企業を受けたライバルとも仲間とも呼べる就活生の中には、お祈りの連絡(「末筆ながら、○○様の一層のご活躍をお祈り申しあげます」といった不採用通知)が届き、辛い思いをしているかもしれません。そんなことを考えていると、辞退したいのに自分の気持ちを正直に伝えることができないものです。特に、企業に辞退を伝えると、企業側から何か言われるかもしれない…という恐怖が一番強いかもしれませんね。
しかし、辞退の連絡はなるべく早くした方がいいものです。あなたの入社に備えて、企業はいろいろと準備を進めているからです。まずは第一段階として辞退する一歩を踏み出してみましょう。
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ステップ②:内定辞退のマナーを習得しよう!
内定辞退は就活生の都合であるため、内定辞退を申し出る企業に迷惑をかけることになってしまいます。内定を辞退する時に気をつけるべきマナーを紹介しましょう。
内定辞退のマナー①:辞退の時期
前述の通り、企業は採用者が入社するまでに様々な準備をしています。場合によっては、内定者を追加しなければならないときもあります。ですから、内定を辞退することが分かってから、なるべく早期に連絡をしなければなりません。可能なら、内定通知を受け取ってから1週間以内に連絡するとよいでしょう。
連絡せずに、内定を辞退することは絶対に止めましょう。
内定辞退のマナー②:辞退を連絡する手段
内定辞退の連絡は、内定通知を受けた方法で最初に行います。
例えば、内定通知を電話で受けた場合は、内定辞退の連絡も最初は電話で行います。その際は、ビジネスマナーとして、企業の営業時間内に連絡し、始業・終業の30分前後は避けるようにします。また、電話をした際には証拠が残らないため、採用担当者にメールや手紙でも連絡するようにします。
内定辞退のマナー③:辞退の伝えかた
内定辞退の連絡は、とてもしづらいものです。ですが、企業の採用担当者も次の採用活動をする必要がありますので、はっきりと「内定を辞退する」という旨を伝えましょう。また、その際には、選考に貴重な時間を割いてもらったことへの感謝の意とお詫びの言葉を必ず添えましょう。
辞退の理由やほかの内定先について、こちらから先に伝える必要は特にありません。
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ステップ③:内定を辞退しよう!
内定を辞退する企業は、あなたと一緒に仕事をしたい、とあなたの将来性を見込んで内定を出してくれたのですから、辞退するとはいえ最後まで敬意を払って、連絡をしましょう。しっかりとビジネスマナーをおさえた上で企業への内定辞退を伝えます。連絡手段は、電話・メール・手紙などの方法が考えられますが、より丁寧で失礼のない印象を与えられる方法を選択しましょう。例えば、電話の後に手紙やメールを送るのがよいでしょう。電話連絡はマストです。
以下は、内定辞退の伝え方の例です。
内定辞退の伝え方:電話
受付:お電話ありがとうございます。○○株式会社 でございます。
学生:おはようございます。□□大学の□□と申します。人事課の△△様はいらっしゃいますか。
先日ご連絡いただいた内定の件でご連絡いたしました。
受付:人事課の△△ですね。少々お待ちくださいませ。
(保留中)
人事:お電話かわりました、人事課の△△です。
学生:おはようございます。□□大学の□□と申します。
ただいまお時間を少々いただいてもよろしいでしょうか。
人事:はい、どうぞ。
学生:先日は、内定のご連絡をいただきありがとうございました。
大変申し上げにくいのですが、御社からいただいた内定を辞退したいと考え、
ご連絡させていただきました。
人事:そうですか。残念ですが承知しました。差し支えなければ、理由をお伺いしてもよろしいですか。
学生:はい。御社と並行して受けていた別の企業からも、内定をいただきました。
私の適性などを考えた結果、そちらの企業とのご縁を感じた次第です。
人事:わかりました。そちらの会社でのご活躍をお祈りしています。
学生:ありがとうございます。
貴重なお時間をいただいたにも関わらず、このような形となってしまい申し訳ございません。
それでは失礼いたします。
内定辞退の伝え方:メール・手紙
件名:内定辞退のご連絡(□□大学□□)
本文:
○○株式会社
人事課 △△ △△様(フルネーム)
お世話になっております。
□□大学4年の□□ □□(フルネーム)です。
先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
せっかくいただいた光栄なお話にも関わらず大変恐縮ではございますが、
この度貴社の内定を辞退させていただきたく、ご連絡を差しあげました。
家族とも相談し慎重に検討した結果、このような決断に至った次第です。
貴重なお時間をいただいたにも関わらず、ご期待に沿えず誠に申し訳ございません。
本来であれば直接お伺いすべきところ、メール(文書)でのご連絡となりましたこと、
何卒ご容赦のほどお願い申しあげます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
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□□大学□□学部□□科4年
(名前)
(携帯番号)
(メールアドレス)
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まとめ
内定辞退のステップをご紹介しました。就活生の皆さんの中には、内定を辞退することが、厚意にしてくださる企業の担当者への裏切りのように感じてしまい、とても悩んでいる人もいるかもしれません。しかし、将来のことを考えて辞退を決めたのですから、そこは潔く辞退の連絡を入れましょう。前述の通り、敬意を払い、感謝の気持ちが伝わる連絡であれば、企業の採用担当者も理解してくれます。
企業が一番困るのは、何の連絡もなしに内定を辞退することです。先にも述べましたが、あなたの辞退によって次の採用活動をする必要があるかもしれません。内定辞退は、速やかに連絡すべきです。
また、ビジネスではどこかでつながることも十分に考えられます。むげに断るのではなく、お互いにしこりの残らないような辞退の連絡をするように心がけましょう。