

なぜ内定がもらえないのか? 内定獲得ができない新卒就活生の特徴
自分が入社したいと考える企業から内定をもらえるように、新卒就活生一人ひとりが毎日のように自己分析や企業研究などの準備、履歴書・ESといった書類の作成に汗を流しています。ですが、いくら頑張っても内定をもらえない新卒就活生も少なくありません。
「人並みには努力しているはずなのに、いつまで経っても内定をもらえない」。
本稿を読む新卒就活生のなかにはそう感じている人もいるのではないでしょうか?
ただ、自分が気づかないだけで実は内定をもらえない原因は潜んでいるものです。
今回は、内定をもらえない新卒就活生の特徴と改善策についてお話しします。
内定をもらえない新卒就活生の特徴
就活は頑張らなければ良い成果を生むことはできませんが、必死に取り組んだつもりでも内定をもらえないケースが非常に多い過酷な一大行事です。
また、企業によっても求める新卒就活生の姿が違ってくるため、自分で魅力的だと思えるアピールポイントがどの企業の選考でも通用するとは限りません。そのため、本選考を突破して内定を獲得するには自己理解と企業理解を深めることが大前提になるわけですが、これが十分でなければ、どんなに選考の経験を重ねたところで内定はもらえないでしょう。では、具体的にどんな新卒就活生が内定をもらえないのか?
以下でその新卒の特徴を「いまいち就活に本気で望めていない」「人気の企業ばかりに絞っている」「志望先について情報が不足している」「表情が暗く、身だしなみに乱れがある」「ビジネスマナーが備わっていない」の5つに分けて紹介していきます。
いまいち就活に本気で臨めていない
就活を始めるきっかけや開始時期は新卒就活生一人ひとりで分かれるところですが、あまり将来のことを真面目に考えておらず、周囲が動き出したことで「とりあえず適当に進めるか」という気持ちでいると、内定をもらえない可能性が高くなります。就活に心血を注いでいる人とそうではない人では、言うまでもなく就活準備や選考対策の進捗に大きく開きがあり、就活に関する行動量と本気度の差が顕著です。「どうせ1社くらいは内定をくれるだろう」と“高を括って”も、今まで何人もの新卒就活生を相手にしてきた企業の面接官はその考えや姿勢を容易く見抜いてきます。「なぜかいまだに内定をもらえない……」と悩んでいる人は、就活仲間の動き方を参考にしつつ、自分の就活の向き合い方を見直してみましょう。
人気の企業ばかりに絞っている
就活を始めると、どうしても初めのうちは消費者目線で企業をチェックしてしまったり、新卒就活生同士の評価で認知度の高い有名企業に狙いを定めがちです。「国内を代表する実績豊富で人気の企業で働きたい!」という熱意は分かります。しかし、そういった企業は全国の新卒就活生の応募が集中するものであり、その分、倍率も倍々で跳ね上がります。そうなれば当然、書類選考時点での難易度も高まるため、面接にたどり着く可能性も小さくなっていくでしょう。
もちろん、だから大手企業がダメというわけではありませんが、自分の持ち駒を大手のみにしてしまうと、後々で1社も選考突破できず内定がもらえない、就活開始から数ヶ月経過して再度数々の企業をチェックしなければならない、という事態に陥りやすくなるのです。
「〇〇だから大手じゃなきゃ嫌だ!」と、誰もが納得するような明確な答えがないなら、大手志向に捉われる必要はないでしょう。たとえ大手企業に比べて規模の小さい企業であっても、働く喜び・楽しさは感じられるはずですし、その企業にしかない強みだってあるはずですからね。もしも人気企業ばかりピックアップしていると感じたら、少しでも興味のある企業について研究したり、やりたいこと探しのために説明会などの就活イベントを積極的に回るようにしましょう。
志望先について情報が不足している
内定をもらえない新卒就活生は、面接で企業に対して十分なアピールができていない可能性があります。その原因はつまるところ企業研究の不十分さにあり、企業HPを見たり説明会で聞いたような情報で満足してしまっているからではないでしょうか?
「見たら分かる、イベントの説明で聞けば分かる」ような浅い研究だと、面接官もせっかく応募してくれた新卒就活生のことを、「もっとよく知りたい」と感じなくなってしまうはずです。よく就活での面接選考はラブレターにたとえられがちですが、まさに言い得て妙といえますね。気になる相手をどれだけ想っているか、その熱意を十分に伝えるために相手の特徴や魅力をじっくり研究して、そんな相手のために自分がどう貢献していきたいのかを語る。これが不十分だと企業としても自社で活躍する姿をイメージしづらくなり、結果として新卒就活生は内定をもらえないわけです。なので、「この企業にエントリーしたい! ぜひ働いてみたい!」と強く思えるならば、その企業に関連するイベントには積極的に参加し、WEBやOBOG訪問も利用して情報を豊富に蓄えましょう!ただ知識として蓄えるのではなく、集めた情報から自分との共通点を探り、どんなアピールが相手に刺さるのかを分析してみてください。
表情が暗く、身だしなみに乱れがある
面接選考は場数を踏んでいないと緊張してしまうものですが、だからといって表情を暗くしたりボソボソと話せば、当然内定はもらえないでしょう。新卒就活生が企業から魅力的に思われるには「清潔感」「明るさ」「コミュニケーションスキル」が重要で、緊張のあまり、オドオドした姿勢だったり目線が泳いだり、元気のなさが伝わるようだと採用することのリスクを感じさせてしまいます。
もし内定をあげても、ビジネスシーンで相手を不快にさせる言動を取る事態だって考えられるので、心当たりがある新卒の方は本命企業で失敗してしまう前に何度も面接練習や他社の選考を受けて“慣れておく”ようにしましょう。また、これと同様に新卒就活生・社会人の基本である身だしなみも忘れてはいけません。選考前にはスーツにシワや汚れがないか、派手な柄や色のネクタイやシャツではないか、髪型も新卒らしさが伝わるフレッシュな雰囲気に仕上がっているかなどを確認しておいてくださいね。選考に挑む自分の姿を客観的に見直してみることで、内定をもらえない確率を下げることができるはずです。
ビジネスマナーが備わっていない
新卒就活生に限らない話ですが、社会人として会社組織のなかで生きていくには、社内外で関わる人たちの信頼を得られるように、ビジネスマナーを理解し実践できるスキルが必要になります。敬語の使い分けはもちろんのこと、報連相の徹底化に前向きに振舞える姿勢など、内定を獲得するならビジネスマナーは必要不可欠です。面接選考でも入退室のマナーや自己紹介と座るタイミングといった、細かいマナーがあるわけですが、これをきちんと守れていないと内定はもらえないでしょう。
自己PRや志望動機に自信がありながら、いまだに内定をもらえない人は、もしかしたら前述の身だしなみとビジネスマナーが影響している場合があります。これを改善するには、自分だけではなく就職課の職員や手の空いた就活仲間、家族などと連携して面接練習を行い、第三者からのフィードバックをもらうといいでしょう。本番で緊張していて自分では気づかなかったけれど、ところどころで敬語を誤っていたり、声のボリュームが小さかったり、相手の目を見ながらゆっくり話せていないなど、改善点が出てくる場合が大いにありますよ。
焦ってミスマッチな企業を選ばないように
「全然内定をもらえない」という状況がツラく、就活を乗り越える自信が無くなってきたとしても、エントリーをかける企業をやみくもに選んだり、内定を提示した企業を何の気なしに承諾するのだけは避けてください。たしかに、憧れる企業の内定がもらえないのはできれば誰も経験したくない事態です。
しかし、大して魅力に感じていない、あまり深く研究をしていないために何も情報がないような企業で新卒入社してしまうと、後悔の多い社会人生活を送る羽目につながってしまいます。新卒入社したばかりなのにろくに研修をしてもらえない、給与が少ないだけでなく残業が多め、人間関係や社風が肌に合わないなど、「内定を出すならどこでもいい」という発想だと新卒入社してわずか数ヶ月で早期退職してしまう恐れも無きにしも非ずです。就活で内定をもらえる時期は新卒就活生で異なり、長期的に就活する人もいれば反対に早期的に内定をもらえて就活を終える人もいます。
誰であろうと「働くうえでこの条件だけは譲れない」という自分なりの就活の軸を持って懸命に動いていれば、何ヶ月かかろうと必ず内定をもらえるのです。途中で投げやりな気持ちが入って就活のゴールが内定になれば、真剣さが失われて内定をもらえない確率が上がりますし、たとえもらえてもミスマッチな企業に行き着く可能性があるでしょう。
ときには就活に休憩を入れてみよう
思うように就活が進まず、内定をもらえないせいで「自分はダメな人間なんだ」とネガティブになる新卒就活生もいることでしょう。ただ、自信を失った状態や選考の失敗を引きずった状態で就活を継続してもポジティブな印象を企業に与えることは難しくなってしまいます。そこで、もしも「就活さすがに疲れてきたな」と感じる場合は、週に1日2日の休憩日を設けてみてはいかがでしょう?
就活を無理なく行って内定をもらえない状況を抜け出すには、まず就活で凝り固まってしまった心身をほぐしていく必要があります。充分な休息を得て、趣味や睡眠などでリラックスした時間を過ごすことで、疲れが解消されて頭の回転や気持ちの切り替えが楽に行えるようになるはずです。「まだ内定をもらえない状況なのに、貴重な時間を休みに使えないよ」と思う新卒就活生もいるかもしれません。
しかし、疲れを抱えたまま連日、就活に取り組んでいるとプレッシャーやストレスで正常な判断が下せなくなる可能性もあります。むしろ、適度な休憩で生活リズムを整えて明るい気分にしたほうが、失敗の経験を振り返りやすくなり、効率よく選考対策を進められるようになるでしょう。「内定をもらえない、いい加減しんどい」と疲れ切ってしまう前に、日々頑張っている自分を褒めて休ませてあげて、心も体もリフレッシュしてみませんか?
まとめ
今回は、内定をもらえない新卒就活生の特徴と改善のためのアドバイスをお話ししました。就活は新卒就活生の頑張り具合もさることながら、企業との相性やビジネスマナーといった要因も関わってくるため、内定をもらえないケースそのものは珍しくありません。しかし、「なぜ内定をもらえないのか?」という原因を究明し、その改善のために努力し続けることができれば、きっと良い結果を招くことができるはずです。