2019.07.31

就活を終えた新卒へ。内定を辞退する時の対処法の解説

就活生の多くは複数社の選考を受けているのではないでしょうか。
そのため場合によっては内定を数社からもらうことになる人も、すでにもらっている人もいるかもしれません。

しかし、みなさんが選ぶことができる会社は1社だけです。数社からの内定をもらった場合には残りの会社からの内定を辞退しなければなりません。

その時に備えて本記事では、内定を辞退するための対処の方法についてお伝えしていきます。

 

 

内定を辞退する場合、いつまで辞退が可能なのでしょうか。

 

辞退が可能な期限について法律上では、入社して就業を開始する2週間前までに申し出ればよいとされています。この入社2週間前までに内定辞退することを会社に伝えれば、訴えられたりする心配もありません。

 

法律上は2週間前という期限が定められていますが、しかし入社直前での内定辞退は相手の会社に大きな迷惑をかけてしまいます。 ですので、就活において内定を辞退する場合には、一般的に内定式が行われる前までに伝えることが望ましいとされています。また、正式な内定が出される前に内々定という形で採用する意思を会社から示されていることもあるかと思いますが、その場合には内々定の連絡を受けた月内に辞退の連絡をすることが無難といえます。

 

会社が採用を決定してから時間が経つにつれて、みなさんを受け入れるための準備がどんどん進んでいきます。準備には人手や費用もかかるものですので、辞退の連絡が遅れれば会社は無駄な準備をしてしまったことになります。また、会社が用意していた採用枠に穴が出てしまうことになりますので、会社側も早めに補充を行うための対応をする必要があります。内定を辞退する気持ちが固まり次第、すぐに伝えることが大切です。

 

 

 

それでは内定を辞退する時にはどのような方法で伝えたらよいか、お伝えしていきます。 基本的に内定をじたいする際には、電話で伝えるようにしましょう。手紙やメールなど、伝える方法にはいくつかありますが、電話で申し出ると誠意が伝わりやすくなります。またメールや手紙ですと会社に届いているのか、目を通してもらえているかなど重要な部分がはっきりしないというデメリットがあります。

また、会社には少しでも早く内定辞退の意思を伝えることが大事という観点からも電話の方がスムーズといえるでしょう。

 

会社に電話する場合には、忙しい時間帯を避けることがマナーです。たとえば始業、終業間際の時間帯です。電話をかけたら、まずは自己紹介をし、要件を伝えてから担当者に取り次いでもらい、内定を辞退することを伝えます。担当者が不在の場合もありますが、確実に連絡をとることができる時間帯を確認し、電話をかけ直すようにしましょう。何度も電話をかけていると会社にも迷惑がかかります。 なお、電話で内定を辞退する意思を伝えた場合でも、手紙やメールでもお礼と謝罪の気持ちを伝えるとより丁寧で誠意が伝わります。

 

 

 

内定承諾書を提出した後でも、辞退をすることはできるのでしょうか。 結論は、内定を辞退することが可能です。内定承諾書には法的な拘束力がありませんが、提出すると一種の労働契約が発生します。会社側は一度、内定を伝えると内定取消事由に該当するような特別な事情がない限り、内定を取り消すことはできません。

 

しかし就活生のみなさんは、先ほどお伝えしたように遅くても入社する2週間前までに内定の意思表示をすれば辞退することが可能です。内定承諾書を提出した後でも辞退することはできるといっても、本来あってはならないことです。

 

内定承諾者は内定をだしてくれた会社に対して、「内定を受け入れます」という意思を伝えたことになるからです。内定承諾書の提出後に、家庭や自分自身の事情で辞退をせざるを得なくなる場合には仕方がないことですが、「やっぱり他の会社の方に魅力を感じたから乗り換える」、「第一志望の会社から内定の連絡をもらったから」という理由は極力、避けなければなりません。

 

内定承諾書にはたしかに法的な拘束力が伴いませんが、自分の意思を表示するという責任が生じることになります。ですから、承諾書を提出する前には本当に他の会社でなくてもよいのか、もう一度確認することが大切です。

 

なお、内定承諾後に辞退した場合に今後の就活に影響が出るのではないかと心配する人もいるかと思いますが、大丈夫です。内定を辞退したことで他の会社に迷惑をかけたわけではありません。

また内定承諾書も個人情報の一つです。提出後に内定を辞退したことが他の会社に伝わることもありませんので安心してください。ただし、学校推薦の場合で辞退してしまった場合には、会社と学校のつながりに少なからず影響が出てきます。後輩が学校推薦を希望する場合に利用することができないことが起こりえますので、迷惑をかけてしまう可能性があることは覚えておくとよいでしょう。

 

 

 

今回は就活を終えた新卒のみなさんへ向けて、内定を辞退する時の対処方法についてお伝えしてきました。内定を辞退するのは遅くても入社して就業を開始する2週間前というのが法律上の規定ですが、一般的には内定式の前に内定辞退の意思が固まり次第、すぐに申し出る必要があります。 時間が経ってからでは会社に迷惑をかけてしまうことになりますので、気をつけなければなりません。内定辞退を申し出る際の方法の基本は電話です。電話で伝えた後に手紙やメールで改めて挨拶をするとより丁寧になります。また、内定承諾書を提出した後での辞退をすることは可能です。しかし、自分の意思で承諾書を提出するのですから、できるだけ避けたいところではあります。内定承諾書を提出する場合には真剣に後先のことも考えるようにしましょう。