2019.10.30

新卒就活生の内定承諾|何を決め手にすればいい?

就活環境が売り手市場いわれるようになり、就活生のなかには、就活を進めやすかったという方もいるのではないでしょうか。 うまく就活を進めてきた方の中には、1社からの内定だけでなく、複数の企業から内定をもらった就活生もいるでしょう。企業側から内定が出されると、就活生は内定を承諾する、もしくは辞退するという2つの選択肢からどちらかを選び、企業へ返事をする必要があります。 もちろん、内定承諾をしたからといって、絶対にその企業に入社しなければいけないというわけではありません。そうは言っても、内定承諾の判断は気軽に出来るものではなく何を決め手に内定を承諾すればよいか迷ってしまう就活生は多いものです。 それでは、新卒の就活生は何を決め手に内定承諾をすればよいのでしょうか。今回は『内定承諾の決め手』をテーマにお話していきます。

 

 

企業からもらった内定に承諾する際、決め手がないと2つの点で困ることがあります。

それぞれ見ていきましょう。

 

 

企業から内定の連絡をもらったら、当然ですが承諾するか、辞退するか返事をしなければなりません。内定承諾の返事をする際の目安は多くの企業で1週間以内としています。1週間と聞くと余裕がありそうと感じる就活生もいるかもしれませんが、これが複数の企業から内定をもらっている場合を想定してみてください。どの企業の内定に承諾するか迷ってしまうと1週間なんてあっという間に過ぎてしまいます。また、指定された回答期限が1週間以内だったとしても、可能な限り1日でも早く内定承諾の連絡はした方がいいものです。内定承諾をする際の決め手がなければ、「本当に承諾してもいいのか」、「どの企業の内定に承諾しようか」迷ってしまい、内定承諾の返事がどんどん遅れてしまうことになってしまいます。返事が遅れると企業側にも心配と迷惑をかけることになるので注意が必要です。

 

 

新卒の場合、社会人として働くのは初めての経験となります。入社後には大変なことや辛いと感じるようなことが必ずあるはずです。大変なこと、辛いことに直面した時に、企業を選んだ決め手を思い出すことで乗り越えようという気持ちが少しでも湧いてきます。もし、内定承諾をする明確な決め手がないままに入社をしてしまえば、「なんとなく入社したから辞めてもいいかな」と思ったり、「何でこの企業で働いているんだろう?」と働いていて悩むタイミングが出てくる可能性があります。そうすると「あの時、別の企業を選んでいれば良かった…」という後悔につながることになるのです。入社後に後悔することがないようにするためにも内定承諾をする際には決め手を持って判断するようにしましょう。

 

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内定承諾の期間はいつまで? 就活マナーを守って新卒入社を目指そう

 

 

ここまで、内定承諾をするために決め手がないと困ることをお伝えしてきましたが、どんなことを決め手にすればよいのでしょうか。

 

今回は内定承諾の決め手になるものを5つ紹介します。

 

■内定承諾の決め手①:仕事内容

企業の仕事内容については就活中に把握して理解しているかと思いますので、内定承諾をする段階では、「仕事内容が本当に自分のやりたいことなのか」という基準で確認するようにしてみましょう。仕事内容と本当に自分がやりたいこと、この2点がマッチすれば入社してからも仕事を前向きに捉えることができますし、前述のように大変なこと、辛いことがあっても踏ん張る気持ちにつながります。

 

■内定承諾の決め手②:社員の雰囲気

入社してからの心配事の一つとして社員との「人間関係」が挙げられます。人間関係で悩み辞めてしまう人もいるくらいですので、社員との関係は非常に大切なポイントになります。内定をもらった企業のインターンに参加したことがあれば、その時に感じた社員同士の関わり方、また会社説明会や面接時の担当者の対応などを通して、社員の雰囲気を思い出すようにしてみましょう。社員の雰囲気が自分にも合っていると感じることができれば内定承諾の決め手となります。

 

■内定承諾の決め手③:待遇・福利厚生

できるだけ給与が高い、残業が少ないなど、待遇面が良い企業で働きたいというのが本音の気持ちも内定承諾の決め手となる要素です。待遇面に付随して、福利厚生面が充実しているかという点を決め手にするのもアリです。福利厚生が充実していると社員が働きやすい環境を整える姿勢を持つ企業かもという判断につなげることができるからです。

 

■内定承諾の決め手④:企業の将来性

経営状態が不安定な企業には誰でも不安を覚えてしまうものです。現在の経営状態、そして企業が今後どのように発展していくのかという点は、内定承諾する前に確認しておくべき事項です企業の今後の発展に自分がどのような形で関わっていくことができそうか、入社してからの将来の展望を持つきっかけにもなりますので、企業の将来性については内定承諾をするタイミングで一度考えてみるとよいかもしれません。

 

■内定承諾の決め手⑤:企業の知名度

家族や友人、それ以外にも世間から認知されているような企業で働くことができればモチベーションにもつながります。もちろん、この企業の知名度だけで内定承諾の判断をすることは避けるべきことです。しかし、複数の企業からの内定をもらっていて、①から④で挙げたような決め手となる事項をどこの企業も満たしている場合に最後の決め手にすることはアリです。

 

=合わせて読みたい『内定承諾』に関連する記事=

入社の決め手となる内定承諾書の意味とは

 

本選考を終えて企業から内定の連絡をもらったら、決められた期限内で承諾、もしくは辞退の決断をして返事をしなければなりません。内定承諾をする決め手を持っていないと、返事を出すのが遅くなったり、入社後に後悔してしまうなどのリスクがありますので気をつけましょう。今回は、内定承諾の決め手となる事項を5つほど紹介しました。いずれも入社後のことを想定して考えなければならないことで、難しく感じる就活生もいるかもしれません。ですが、一つひとつの項目を丁寧に検討して納得しなければ、仕事や人間関係に不満を募らせてしまう可能性も生まれるため、承諾までの時間は短いですがじっくり考えてくださいね。