就活の目的はただ「内定を早い時期から勝ち取る」ことではなく、より自分の考えや性格に適した企業や仕事を探し出し、無理なく長期的に働けて将来的な目標・理想を叶えられる職場で働く機会を得ることです。そうはいっても、就活を開始したばかりでは星の数ほどある企業を条件に合致するように絞っていき、それぞれに刺さるアピール内容を考えていくのはとても大変で、やみくもに取り組んでいては膨大な時間と体力を消費してしまいます。そこで、新卒就活生が本格的な企業選びや仕事選びを行う前にやっておくべきなのが、「就活の軸」の形成です。「就活の軸って何? どう役に立つの?」と疑問に思う新卒就活生もいるかもしれませんので、本稿で就活の軸の大切さや作成方法などを解説していきましょう。

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・そもそも就活の軸って何のこと?

 

就活の軸とは、簡単に言えば就活における企業選びや仕事選びをする際に、「〇〇より〇〇のほうが自分に合っているし興味がある」と、選択肢を絞って取捨選択するための“基準”です。これは就活準備の段階で明確にしておく必要があり、就活の軸が無ければいくら業界研究や企業研究を進めていっても、自分と相性の良いかどうかを判断することが難しくなります。
 
本稿を読む新卒就活生のみなさんは、今後働くことになるであろう企業に対して「どんなこと」を求めていますか? 給与の高さ、働きやすい職場環境、社員に配慮した福利厚生サービス、残業の少なさや成長できる(挑戦できる)機会の多さなど、内定が欲しい新卒就活生であっても企業へ抱く理想や条件は異なることでしょう。
 

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就活のミスマッチを抑えることができる

たとえ新卒就活生からの人気・注目度がすさまじい大手企業を狙っていたとして、自分が思い描く理想をその企業では叶えられず、むしろ会社規模が小さく新卒の業務裁量が大きい中小企業、ベンチャー企業のほうなら自分の希望が通りやすい場合もあります。ただ、「どんな仕事をしてどんな将来を送りたいのか?」という展望や働くうえでの条件が希薄・曖昧であれば、先入観で企業を選んでしまい、新卒入社した後で「想像していた雰囲気と違う」と感じてしまう可能性があり、与えられた業務に興味を無くしたり人間関係に疲れてしまう恐れも。実際、新卒社員がたったの数ヶ月で早期退職してしまう原因に「企業とのミスマッチ」がトップに挙がりやすく、これはきちんと自分なりの就活の軸を形成し、それにもとづいた就活準備をしてこなかったことが含まれるでしょう。

 

就活の軸を形成することで「どんな企業で働きたいか」「働くうえで〇〇だけは譲れない」という理想が明確になり、企業への先入観・イメージを振り払って選択肢を絞りやすくなるのです。そうなれば、新卒として働き出した後でも仕事の内容や、上司に顧客といった社内外での関わりについて大きなギャップを抱くことも少なくなるでしょう。また、軸がしっかり定まっていれば企業選びを効率よく進められるだけでなく、面接選考でも企業に熱意や納得のいく志望動機を伝えやすくなります。

自分とマッチ度の高い企業で新卒入社し、やりたいことや理想的な働き方を実現したいならば、就活を開始した早い段階で就活の軸を定めておきましょう。

 

・就活の軸の作り方を解説

 

「軸」と聞くと少し複雑で堅めな印象を受けるかもしれませんが、そこまで難しく考える必要はありません。新卒就活生が一から就活の軸を考える場合、まずは最初から限定的に条件を狭めていくのではなく、仕事や新卒入社後の姿について“ざっくりしたイメージ”を思い浮かべるところから始めてみてください。たとえば、学生時代から大勢と関わることが好きで、IT系の仕事に興味がある新卒就活生がいたとします。その人はITに関する知識や経験がほぼゼロに近く、働くなら残業は少なめで年収は高いほうがいいとも考えています。しかし、いくらIT事業を専門に扱う企業を見つけたとしても、これだけでは憧れの仕事を体験できる代わりに、未経験への研修が不十分で残業も多め。そして社内は少数精鋭で外部と関わる機会も無いためイマイチ仕事にやりがいを感じない可能性大です。

そこで、最初は曖昧だった就活の軸(働くうえで大事な条件)を、「なぜコレがいいのか?」「どのくらい大変ならキツイのか?」という具合に自問自答しながら情報を掘り下げていきましょう。先ほどの例に戻ると、「ITに興味があるけどまったく知識や経験がないから、未経験でもしっかり教育してくれる企業が良い」。「多くの人と関わって充実感を得たい。なら社員規模の多い企業を選定しよう」という感じで、働くことへのイメージをどんどん具体的にして新卒入社を希望する企業像を明確化させるのです。

 

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就活の軸にも優先順位をつけよう

その過程で、「新卒入社3年以内で高収入、しかも残業が少ない仕事」という現実的に叶えるのが厳しい課題が必ず生まれます。就活の軸を掘り下げていくとき「〇〇を実現したいけど、そうなれば〇〇が叶わない」という選択が必要になるのです。年収を取るか残業の少なさを取るか、そこに悩む場合は就活の軸に優先順位を設けるようにしましょう。新卒のうちから高収入を実現するなら、相応の仕事量をこなしていかねばなりません。そのためには日常的に残業を行うことにつながります。しかし、就労時間を過ぎても長く仕事で拘束されるのが嫌だという気持ちが強いなら、年収は諦めて残業が無い・少なくて無理なく働ける企業を絞り込めるようになるでしょう。

このように、新卒就活生が就活の軸を形成するときは、自分の性格や価値観に合う企業や仕事選びの基準を「何が一番大事か?」という掘り下げのもとで設定していくようにしてください。

 

何も浮かばない場合はまず行動を起こそう

就活の軸を形成できていない新卒就活生の中には、「そもそもやりたいこととか、興味のある分野が不透明な状態……」と悩む人もいることでしょう。そんな場合は、会社説明会、インターンシップ、セミナー講習、OBOG訪問などさまざまな就活イベントに参加して、働くことの楽しさや仕事をする大変さを知ることをおすすめします。イベントを通して生活に身近な業種や職種に体系的に触れてみれば、必ず一つや二つは「〇〇に興味があるかも。逆に〇〇は苦手かな」という発想に行き着くはずです。そこから、自己分析で判明した自分の指向性や強みと照らし合わせることで、「〇〇という強みを活かすなら〇〇な仕事が一番合うな」と、大まかではありますが就活の軸を形成していけるようになります。

こうして得た情報をもとに就活の軸を設定し始めたら、イメージのまま完結させるのではなく、実際に興味のある職種に就いている人たちの話を参考にして、得手不得手に結びつけるようにしましょう。

 

・選考を突破できないなら就活の軸を見直そう

 

時間をかけて業界研究や企業研究を行いしっかり準備したつもりでも、書類や面接選考に落ちてしまうことは珍しくありません。ですが、選考を突破できなかった原因が分からない場合、もしかしたら就活の軸がブレてしまって相手の心に刺さらないアピールをしていた可能性があります。企業に語る志望動機や自己PRは就活の軸の内容に大きく依存するものです。自分が「新卒採用後は仕事で挑戦をし続けたい!」という就活の軸を持っていて、それを踏まえて志望動機や活躍できる根拠となる自己PRを考えていたとしても、肝心の企業が新卒に任せる業務はルーティンワークがほとんどで、事業の展開も保守的であれば、新卒にとっての「やりたいこと」と企業にとっての「新卒に任せたいこと」に不一致が生まれてしまいます。そうなれば当然、企業も「なぜ自社を選択したのか?」という疑問の気持ちが大きくなり、新卒に仕事を任せるイメージが湧かなくなってしまうでしょう。
 

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就活では、数々の業種や職種、色々な価値観を持った人たちと関わるため、最初に定めていた就活の軸がブレてしまうこともよくあります。ただ、「本当にこれでいいのかな?」と就活の軸に迷いが生まれた場合はそのままにしておくのは危険です。上記のように企業に対して効果的なアピールができなくなる場合もありますし、よしんば内定を獲得して新卒入社を果たせたとしても、仕事に興味を失って嫌々な気持ちで働くことになるかもしれませんからね。なので、選考をなかなか突破できないときや、形成した就活の軸が正しいか分からなくなったときは、もう一度自己分析を行って就活の軸の検証をしてください。

新卒として自分が本当は何を重要視していて、志望する企業で求められる新卒の条件が自分と共通しているのかなど、就活の軸をアップデートすれば企業とミスマッチしている部分の発見、新卒入社してからやりたい仕事への気づきが生まれるはずです。

 

・まとめ

 

今回の記事では、新卒就活生向けに就活の軸の重要性や作成までの進め方を解説していきました。

新卒就活生は社会経験に乏しいため、体験したことのない仕事が自分に合っているかどうかを探ったり、数年後を見据えて新卒入社してから活躍する姿を想像するのは意外と難しいものです。しかし、本稿で解説した通り、自分の持つ働くことへのイメージを「就活の軸」として具体化して情報を整理し続けることで、説得力のある志望動機や期待を高められる自己PRを生み出せるようになりますし、新卒入社して以降も目標を持って前向きに働けるようになるでしょう。そのためにも、自己分析や企業研究もしっかり進めて、新卒として働くことへの本音に向き合うようにしてください。

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