大学院に在籍する院卒就活生は、一般的な学部卒の新卒就活生とは違い、就活をするうえで学校生活で学んできたことが特に重要となっていきます。新卒を欲しがる企業も院生を新卒採用する場合、選考にて社会人としての素質や人間性だけでなく、研究成果なども注意深くチェックしてくる可能性があるため、学部卒の就活を参考にしていては良好な結果を呼び込めなくなるかもしれません。
そこで、今回の記事では院卒と学部卒で異なる就活のポイントや、新卒入社を狙って院卒はどう準備・対策をしていくべきなのかをお伝えしていきます。

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院卒の就活は学部卒とどう違うのか?

 

まず最初に、新卒採用を検討するにあたって、企業は新卒就活生のどこを見て魅力的に感じるかをお話ししておきましょう。学部卒の新卒就活生の場合ですが、やはり評価の際に重要となるのは新卒就活生の「社会人としての柔軟性」「コミュニケーション能力」「新卒らしいフレッシュさ」ですね。求める人物像にもよりますが、新卒採用はポテンシャル(潜在能力)採用とも呼ばれるように、企業は学部卒の新卒就活生にこれといった専門的知識や経験を求めていません。むしろ、将来的な期待を持てるような若々しさや飲み込みの早さ、そして円滑に会話を進められる対話力が見込まれて新卒採用に至る場合があります。無論、志望先である企業とのマッチ度・親和性の高さや就労意欲の高さも含まれますが、学部卒の新卒就活生であればいきなり即戦力級の能力や経験を求められることは稀です。

 

しかし、院卒だと学部卒とは異なり、毎日のように研究を行って専門分野の知識や経験を豊富に蓄えている特徴があるため、企業もその点を加味した判断を下してきます。
早い話、学部卒では新卒社会人としての“伸びしろ”に期待されますが、院卒であると専攻を通じて身につけた能力が大きく評価に加わりやすいのです。
企業も「約2年ほど学部卒より長く勉強や研究をしてきたのだから、その経験を遺憾なく仕事で発揮してほしい」という視点で院卒を見てきます。つまり、院卒である新卒就活生は学部卒と同じ考えやアピールをしていると、院卒を求める企業を魅了しづらくなるといえるでしょう。

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■院卒の就活は院生1年目から開始の場合もある
在籍校や専攻内容にもよりますが、学部卒と院卒では就活スケジュールに大きな違いがあります。学部卒では、通常は本格的に就活が解禁されるのが最終学年に上がる年度の3月からとなり、その後は6月に大手企業の本選考が解禁。もちろん、通年採用を導入している企業では時期に関係なく“必要な人員を必要なタイミングで”を掲げるため、就活ルールに縛られず新卒採用を行っています。
ただ、院卒の就活になると1年生の6月以降にインターンシップが解禁、翌年の3月で本採用がオープンになるなど、院卒と学部卒で選考を受けられる時期が違ってくるわけです。

 

インターンへの参加や本選考を受けるタイミングが異なるだけでなく、就活準備に関しても院卒と学部卒では差があります。
学部卒ですと、1年生~4年生までの在籍中に学業と並行しながら無理なく自己分析や企業研究を開始できますが、院卒ではそう簡単にいきません。
というのも、学部卒から院生に進学した後は日常的に研究室に入り浸ることも多く、専門分野の追求以外に満足に時間を使うことが難しいのです。院生1年目にして学会の準備や研究成果の発表など大きなイベントも待っているので、就活準備を進めることが学部卒よりも難しいといえます。

 

院卒の新卒入社は難しい?

 

学部卒と院卒の就活の違いについて触れましたが、院卒の新卒入社を目指す場合、就活中にじっくり計画性を持って自分の特性を活かせる環境を探し出さないといけないため、学部卒よりも「就職先の選択肢」という点で若干ハードルが高まると判断できるでしょう。
先ほどお伝えした通り、院卒を求める企業は学部卒とは違う院卒の強みを評価してきます。約2年程度の大学院生活の研究で得た成果や学習内容ですね。要するに、企業は院卒である新卒就活生には仕事でも院生時代に培われた専門性を早い段階で活かしてほしいと考えているのです。

 

なので、企業選びをする際は自分の特性と相性が良いのはもちろん、即戦力扱いでも問題ないように業務内容も入念に吟味する必要があります。
特にメーカー職・研究職ですと、高度な機器の使用や科学的知見にもとづいた分析も新卒の段階で行っていくため、実践的な能力が肝心になっていくはずです。ですが、専攻した分野に直結する仕事でなければ新卒入社してすぐに活躍することが厳しくなるため、新卒採用を行う企業のニーズに応えずらくなってしまいますからね。

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■学部卒と同様に社会人基礎力も欠かせない
会社組織に属して新卒として仕事していくならば、周囲の人たちと良好な関係を築き、報連相もきちんと行える社会人基礎力が重要です。たとえ高度なスキルを保有する院卒であっても、コミュニケーションを十分に取れない、自分のことばかりで周囲に配慮ができない、研究開発に傾倒しすぎて連絡が滞るような人を企業は採用してくれません。
自分の興味がある分野に没頭してきた好奇心旺盛な部分だけでなく、社会人に必要な順応性や対話する姿勢も選考でチェックされます。
「言われたことをテキパキこなしていればいい」「優れた研究成果や豊富な知識があるから大丈夫」という考えは捨てて、今のうちから教授や学友など多くの人とコミュニケーションを取っておくことを強くおすすめします。

 

そして院卒が新卒入社する場合、職種や配属先の部署にもよりますが、学部卒で年下の先輩社員・上司のもとで働く可能性があることを認識しておきましょう。
人によっては、「自分より年下の人から指示を受けるのが嫌」だと感じるかもしれません。
ただ、会社組織で大切なのは年齢や立場に関係なく、関わる人たちと良好な関係を築ける「協調性」です。院卒として活躍していきたいなら、年下の上司ときちんとコミュニケーションを取れるようにしてくださいね。

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■理系は優遇されやすいが文系は難しい
理系の院卒を迎え入れる企業は比較的多めな印象にありますが、反対に文系の院卒だと大学院時代で学んだ専門的知識や経験を仕事に活かしづらくなるため、企業選びや自己アピールが難航しやすくなります。
実際、工学や理学を専攻した新卒就活生ならば仕事で必要になるスキルを発揮しやすいため、新卒入社の時点で新人研修に長い時間をかけなくて済みますし、すぐに仕事へ着手して成果を生み出しやすいことも期待されますしね。
なので、文系の院卒ならば理系と同じ土俵に立って就活するのではなく、学部卒と同じように新たな環境下でも早期的に慣れ親しむことができる「柔軟性」、難解な研究テーマに長時間向き合ってきたことで育まれた「忍耐力」を就活の武器にするといいでしょう。

 

院卒就活生は何を準備すればいいのか

 

前述の通り、院卒は就活スケジュールが研究やアルバイトなどと重なってシビアになっていくので、就活の取り組みは1年生の春~夏前から進めておくといいでしょう。6月以降にはインターンシップも始まるので、時間に少しでも余裕ができたら積極的に院卒の新卒就活生を歓迎している企業にアプローチをかけてみるのが理想です。
気になる仕事を体験して体系的に「業務でどんな能力が必要になるか」を知り、現役で働く社員の説明を生で聞いて自身の志望動機に結びつけていけば、「どう企業に貢献できるか」がイメージしやすくなるでしょう。

 

■推薦応募の活用も視野に入れておく
また、専門的知識や技量を備える院卒であれば、新卒入社を考える際に学部卒のように自由応募をするのではなく、推薦応募を活用していくべきです。
推薦応募は学部卒より院卒が優遇される傾向にあり、新卒就活生もマッチ度の高い企業と知り合える可能性が高く、一般的な選考試験より手間が省かれている場合がほとんどです。自由応募で選考を受けるよりも合格率も上がりやすいので、機会があれば進んで希望を出しましょう。
ただ、推薦応募は企業が学校に新卒採用の枠を出し、学校が希望者を絞って推薦する形になるので、「やっぱ興味が薄いからやめたい」と途中で辞退することができません。
推薦応募は企業と学校の信頼があって成り立っている選考手法ですから、気が変わって入社しないとなると、翌年の採用に悪影響を及ぼす可能性大です。

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そして、推薦応募だからといって必ず新卒採用されるわけではなく、いくら学校内で優秀な成績を誇っている院卒就活生でも、面接選考で良い結果を出せるとは限らないのです。
なので、自由応募はもちろん推薦応募を希望する際は、自分の志望度の高さを改めて確認し、志望動機や自己PRが企業のニーズに合うかどうか振り返ってみてくださいね。

 

■企業選びの視野を狭めないよう考え方を変える
院卒である新卒就活生ならば、自分の専門性が活かしやすい仕事をなるべく選ぶほうがいいのはたしかですが、もし本命企業の選考に落ちてしまって持ち駒が無くなってしまうと再度企業選びをしなくてはならないので、院卒で得た知識や経験と関係の薄い職種も見ておくといいでしょう。
「〇〇の研究をしてきたんだから、この知識を発揮できる仕事じゃなきゃ院卒の経験が無駄になる!」と思う気持ちは分かります。しかし、そのこだわりが強すぎて企業選びの視野を狭めてしまうと、同じような発想で選考を受ける院卒就活生と限られた新卒入社の機会を奪い合うことになるので、ある程度気持ちを割り切って専門分野外の業種・職種に目を向けてみてください。

まとめ

院卒は学部卒と比較しても時間的・体力的な負担が大きく、新卒入社を考えるなら早い時期から準備しておきましょう。自己分析、業界研究、企業研究などの就活準備も長い時間をかけて行う作業なので、研究や実験がひと段落した後から始めても時間が足らなくなる恐れがありますよ!
そして、企業選びも理系・文系の専攻で変わってくるかと思いますが、自分の専門性を発揮できる仕事だけではなく、「知識や経験は活かせないけど性格や価値観に合っているもの」も積極的にチェックしておきましょう。

 

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