就活をしていくと、就活仲間やキャリアセンターの職員、就職イベントのスタッフだけではなく、インターンやセミナーなどで数多くの先輩社会人と接点を持つことになります。
しかし、目上の人たちと関わる場合、就活生が特に気をつけなければならないのが、ビジネスマナーです。
本稿を読む人も、「新卒入社した後で失敗しないために、今から身につけておきたい」と考えていることでしょう。
今回は、そんな就活生のために基本的なビジネスマナーをいくつかご紹介していきます。

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そもそもビジネスマナーって何?

 

就活を始めると、あらゆる場所で「ビジネスマナーをしっかり守ろう」という声を聞きますが、まだ学生の立場にある就活生からすると、一体どんなことがビジネスマナーに含まれるのか分からないかもしれませんね。
そもそもビジネスマナーとは、社会人が仕事をするうえで絶対に覚えておくべき礼儀作法であり、その種類は意識的なものや、外見、所作、タイムスケジュールに関するものとさまざまです。

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アルバイトや新卒でも、入社すれば業務よりも真っ先にビジネスマナー研修を経験することになりますが、これができないようでは仕事を任せてもらうことはまず無いでしょう。
あくまで“マナー”に過ぎないため違反などは存在しませんが、業種職種に関係なくビジネスシーンで広く浸透している一般常識なので、誤ったマナーを覚えて実践してしまうのは大変危険です。

 

ビジネスマナーは良好な関係を築く下地になる

 

会社勤めであろうと自営業であろうと、仕事を円滑に進めて利益を生むには、繋がりのある人と良好なコミュニケーションをとって信頼を得ることが重要になります。
自分をよく知らない相手でも、態度や言葉遣い、見た目への気遣いでポジティブな印象を与えれば、「この人となら良い仕事ができそうだ」と好意的に思ってくれやすくなるもの。
反対に、失礼に思える対応の仕方や教養の欠如がうかがい知れると、関わる相手からの信頼を得ることが難しくなり、自分だけでなく所属する企業そのものに迷惑をかけてしまうでしょう。

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特に、敬語の文化がある日本では「相手からどう思われるか」という心象にはかなり敏感であり、それは年齢を重ねた人ほど顕著です。
仕事になると、社内だけでなく社外でクライアントと商談や打ち合わせをしたり、目上の消費者と密に関わる場面も多々ありますが、そこでビジネスマナーが活かされず不躾(ぶしつけ)な言動をとってしまえば、自身が勤める企業の看板に泥を塗ることになります。
つまり、ビジネスマナーは仕事をスムーズに進めて利益を生むため、社会人全般で最低限求められる能力であり、信頼に結びつけるために欠かせない存在といえるでしょう。

 

敬語の使い分けはビジネスマナーの基本

 

社会人たるもの、社内外で年齢や立場に関係なく多くの人と関わっていくため、きちんとした敬語を身につけておくべきです。
敬語を正しく使えるというのも、ビジネスマナーの基本中の基本。使い方や言葉の意味を誤ってしまえば、相手から社会人としての資質を疑われかねません。
敬語を使うことに慣れていない新卒就活生もいるかと思いますが、ここで改めて学んでおきましょう。
敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つに分けられます。

 

①尊敬語
相手への敬意を表す場合に使用。

 

②謙譲語
自分をへりくだって相手を“立てる”際に使用。

 

③丁寧語
「です」「ます」といった丁寧な語句を用いる。

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■尊敬語と謙譲語の使い分け

以下では、若い人でよく間違えやすい尊敬語と謙譲語の使い分けについて、頻繁に使われる語句ごとに紹介していきましょう。

(来る)尊敬「いらっしゃる/お越しになる」
謙譲「参る/うかがう」

 

(行く)尊敬「いらっしゃる」
謙譲「参る/うかがう」

 

(会う)尊敬「お会いになる」
謙譲「お目にかかる」

 

(言う)尊敬「おっしゃる」
謙譲「申し上げる」

 

(見る)尊敬「ご覧になる」
謙譲「拝見する」

 

(居る)尊敬「いらっしゃる」
謙譲「おる」

 

(する)尊敬「なさる」
謙譲「いたす」

 

(知る)尊敬「ご存じ」
謙譲「存じる/存じ上げる」

 

(食べる)尊敬「召し上がる」
謙譲「いただく」

 

最後に、社外から電話や来訪があったときに上司や先輩社員の所在を尋ねられる場合がありますが、その際に「〇〇は現在、席を外しております」などと、部長や課長といった役職をつけないようにしましょう。
社内の人間は身内という形になりますので、相手に説明するときは必ず名前のみにしてくださいね。

 

社会人の挨拶の仕方

 

企業の一員になれば、出勤から退勤まで同期や先輩など役職や社歴に関係なく多くの人と関わることになるため、気持ち良く仕事をするには元気よくハキハキとした挨拶が欠かせません。
アルバイトやインターンで慣れている人もいるでしょうが、新卒デビューした後でミスがないように、ここで挨拶の仕方を復習しておきましょうね。

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■一般的に用いられる挨拶

①おはようございます/お先に失礼いたします(出勤時・退勤時)
②お疲れ様です(先に退社する人に向けて)
③行ってきます(社外に出る場合)
④ただいま戻りました(帰社した際に)
⑤大変、申し訳ございません(謝罪)
⑥いまお時間よろしいでしょうか?(要件をお願いする際に)
⑦いつもお世話になっております(社外の人へ挨拶する場合)

 

これら挨拶を行うにも、きちんと気持ちを込めて相手に誠意が伝わるようにしなければなりません。
相手とコミュニケーションをとる際や、失敗して謝らなければならないときなど、表情や声色はそのときの状況に合うように調整してくださいね。
また、人によって目上の人に対して労いの気持ちを込めて「ご苦労様です」と話すケースも見受けられますが、これは自分より下の立場に位置する人に送る言葉と分類されるので、就活でも間違ってOBOG訪問やインターンで使わないようにしましょう。

 

■お辞儀の種類とやり方

次に前述した挨拶とあわせて行うお辞儀について解説していきます。
お辞儀にも複数の種類があり、上体を曲げる角度でも意味が大きく変わっていくことを覚えておいてください。

 

まず、足元は男性でかかとを60度、女性で30度の角度のまま、つま先を開きます。
その後は男性の場合、手を身体の横あるいはへその前で組みましょう。女性の場合はへその前だけで構いません。
言葉を先にし続けて礼をするものを「語先後礼」、同時に行うものを「同時礼」ということも覚えておいてくださいね。
では、実際にお辞儀の方法を以下で紹介していきましょう。

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①会釈
上体を曲げる角度は15度。目線は自然と先を見つめた状態を意識しましょう。
会釈は主に、目上の人とすれ違う際や面識の無い来客に対して使用します。

 

②敬礼
上体を曲げる角度は30度。目線は感覚的に1m先ほどの地に目を落とすようにしましょう。
敬礼は、出社や退社時の挨拶、来客との対応時、他社への訪問で使います。

 

③最敬礼
上体を曲げる角度は45度。目線は自分のつま先に目を落としてください。
両手の位置を身体の前に重ねて置くようにすると、丁寧な印象を与えることができるでしょう。
こちらは感謝や謝罪、お客さんを送迎する際で用いられます。

 

正しい身だしなみ

 

就活生にとっては釈迦に説法かもしれませんが、新卒として働きだした後でも、頭髪や服装といった見なりの整えもビジネスマナーの一環です。
業界によってはキャリアを重ねて実績のある人が、少し暗めの茶髪にしたりインナーを文字入りのものにしている場合がありますが、新卒のみなさんは清潔感が伝わりやすい正しい服装を心がけましょう。

 

■髪型について

男性は女性に比べて髪色や髪型の自由がなかなか利きませんが、逆に言えばシンプルに整えられる利点があります。
髪色は黒にしておき、前髪は目元やおでこが見え、サイドも耳が隠れない程度の長さにカットしましょう。トップの長さは厚めに感じないように整えて、襟足も短めにしておくように。
女性ですと、髪色は黒や暗めの茶色で構いませんが、男性と同様に耳や目元が隠れてしまうような長さは印象を悪くしてしまうのでNG。

 

ロングヘアーの場合はふんわりとしたボブやまとまりのあるショートヘアーにカット、あるいは後ろ髪をゴムで束ねて邪魔にならないようにしてください。
また、男性ですとヒゲや皮脂によるテカりが気になるところ。必ず朝起きたらヒゲを残らず剃っておき、洗顔剤を使って毛穴の汚れを落としましょう。
女性ですと気になる肌の汚れを落とすのはもちろん、化粧の質もビジネスマナーに含まれるので要注意。
厚めで派手なメイクやアイシャドウなどは相手に不快感を与えてしまうため、つけまつげなども一切使用しないナチュラルメイクがベストです。

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■服装について

男女共に奇抜でフォーマルな場に適さないカラーや柄物は避けるようにしてください。
男性ならば黒や紺の体型に合ったスーツとシャツを、女性ですと黒、紺、ベージュ、グレーといったカラーバリエーションでも良いですが、両者共にしっかりアイロンをかけて“しわ”を無くし、襟や袖の汚れやすい箇所の状態を確認しておきましょう。

 

また、どちらもデザインはカジュアルなものではなく、オーソドックスな動きやすいものを選んでおくように。もしもコーディネートが不安であれば、スーツや紳士服を販売するお店で聞いてみるのをおすすめします。
さらに、ネクタイに関しても派手で主張が激しいカラーと柄は使用せず、青、水色、赤、グレーなどの色で、ストライプ柄といったベターなものをつけておきましょう。

 

最後に靴ですが、男性の場合は合皮ではない天然(本革)の革靴が理想的。価格的に用意するのが厳しいようであれば、合皮でも構いませんが、内羽根のストレートチップな革靴を履きましょう。
女性ですと黒のパンプスで本革や合皮どちらでも可です。しかし、ヒールの長さは3cm~5cm程度で、つま先は「ラウンド」か「スクエア」。脱げやすさが気になるようであればシンプルなデザインに限り、ストラップがついたもので大丈夫です。

 

席次(上座と下座)について

 

会議で打ち合わせを行う場面や応接室で来客対応をする場面でも、自分と相手の立場で座る席の位置が変わります。
これを席次、細かく言うと上座と下座に分けられるのですが、何も知らずに上司やクライアントを席に案内した際、誤った席に座らせてしまえばビジネスマナーを疑われてしまうでしょう。
上座では目上の人やお客さんを座らせ、反対に下座では自分より立場の低い相手を座らせます。
また、上座は「奥の席」と呼ばれ、出入り口から一番離れた席を上座とし、いつでもドアを開けられる位置を下座とするので間違えないように。

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上座の分け方についてですが、「役職」「社歴」「年齢」の順番で案内をし、同じ役職同士であれば、どちらの社歴が長いかで判断しましょう。
これらは飲み会などでも同様に用いられるビジネスマナーとして定番。
もしも上司や先輩社員を手前に座らせて新卒である自分が奥の席に行ってしまうと、相手によっては不快感を露わにするかもしれないため、友人との食事でも意識すると良いかもしれませんね。

 

さらに、エレベーターやタクシーの位置でも上座と下座の概念があり、エレベーターは言うまでもなく奥が上座でボタン操作やドア付近が下座。
タクシーだと会計がしやすい助手席側が下座であり、その後ろの席が下座にあたります。

まとめ

いかがでしたか? 就活生になると就職イベントへの参加や業界研究・企業研究の過程で、さまざまな大人と知り合うことになります。
しかし、ビジネスマナーが身についていないと余計な恥をかいてしまうだけでなく、新卒にふさわしいかどうかも疑われてしまうので、不安な人は今回の解説を参考にして、改めてビジネスマナーに関する意識を高めておきましょうね。
 
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