就活は孤独な闘いになりやすいもので、準備から対策まで何事も自分一人で行って臨む人も多いわけですが、膨大な業界・企業情報の把握と、場面ごとで必要になる情報の整理をしていくには、やはり自分だけだと限界が生じてしまいます。また、苦難や壁にぶつかったときに解決に導いてくれるような存在がいないと、メンタルケアも難しくなって就活に対するモチベーションも損なわれていくでしょう。そんな場合に備えて、就活生は複数人の就活仲間をつくっておくことをオススメします。無理なくそして効率的に就活を進めるには、頼れる仲間をそばに置くことが欠かせませんよ。

 

 

就活で仲間はできるのか

 

学校での出会いとは違い、就活は多方面との接点を持つことができる貴重な機会です。数多くの企業関係者やキャリアセンターにハローワークで就職支援を行うスタッフ。そして自分と同じ土俵に立つ就活生同士といったように、今まで関わることのなかった人物と幅広く交流を持つことができるため、社会人としての自覚が芽生えて知見が広がるだけでなく、縦や横のつながりが一気に広まります。

 

そのなかでも、同年代であり「内定」という同じゴールを目指している別の就活生とのつながりは、自身の就活をより確実なものにするに足る重要性を秘めているといえるでしょう。

 

そんな就活仲間ですが、就活を進めていけば出会う機会はいくらでもあります。
インターンシップであったりセミナー講習であったり、または企業説明会や合説など、多くの就活生が一堂に会する場であれば、参加するだけで彼らと接点を持つことができるのです。

 

ただ、知らない相手にいきなり声をかけたり友人関係を築いていくのは大変勇気が要りますよね。
「自分だけで就活していくのは不安……」と思っていても、何のきっかけも無く「僕(私)と友達になっていただけませんか?」と切り出すことができる人は、そう多くいないはずです。
その気持ちは非常によく分かります。性格や考え方が分からない相手に自己紹介や連絡先の交換をするのは正直誰だって怖い。ただ、“互いによく知らない間柄”だからこそ就活仲間は良いともいえるでしょう。

 

【“仲間”として繋がることで有用性が増す】

なぜかといえば、単純な話、プライベートでも交流があり相手のことをよく知っていると、就活とは逸れた話に夢中になったり、素直な自分を晒すのをためらったりなど、仲の良さが円滑な就活の進捗を阻害する原因になりえるのです。説明会を友人同士で参加して、企業の人事担当者や社員が説明を始める前におしゃべりをしていたりなど、学生気分を捨てきれていない人が例として分かりやすいでしょう。

 

しかし、友達ではなく仲間としての付き合い方ができれば、新たな刺激によって本気に就活と向き合えるようになるだけでなく、従来の交流からは得られなかった新発見があるかもしれません。

 

 

【SNSやイベントなど、出会い方は自由】

そんな就活仲間の作り方ですが、上記のように就活イベントを通じて知り合うのが一般的。
他にもインターネットやSNSを機に交流を持つ手段も考えられますが、実際に対面して自己紹介を交わした方が、真摯な姿勢のアピールや不信感の払拭に繋がりやすいでしょう。

 

ただ、同じ企業の説明を聞いているからといって、会場にて誰彼構わずアプローチをかけていくのは成功に繋がりにくいです。
座談会やグループディスカッション、またはインターンシップなど、ある程度の時間をかけて協力し合える機会ならば、それぞれに仲間意識が芽生えやすくなり就活仲間として継続して付き合っていくことが狙えるでしょう。

就活仲間をつくるメリットとは

 

「三人寄れば文殊の知恵」。単独で難関な就活に向かっていくよりも、多くの仲間と手を取って臨めば悩みの解消や成長促進に結びつくはずです。

 

「就活は自分の将来を決めていくんだから個人戦として頑張るべき」と指摘する人もいらっしゃいます。それで1から10まで滞りなく進められるなら良いですが、仮に選考で行き詰ったり興味のある業種職種についての情報収集が不十分になってしまったら?

 

収集に窮してネットを探っても求めている情報が見つかるとは限りませんし、何より匿名という形で不特定多数の人物が書き込むものが、100%信じられるかどうかなんて怪しいものです。

 

ですが、同じ業界・企業を志望している同士、または全く異なる分野に進んでいる人を味方につけておけば、選考状況や対策手段に関するリアルで新鮮な情報が、自身に近しい就活経験者を経由して学ぶことができます。
それに社会人になれば、所属している企業での付き合いだけでなく社外での交流も不可欠になるもの。

 

もしかしたら、将来的に就活仲間が勤める企業と自社が関わりを持つ場合もありえない話ではありません。就活仲間がいることで、企業と企業を良好な関係に結びつけられるかもしれないのです。

 

それだけでなく、常日頃から積極的なコミュニケーションを取ることで会話術が向上するうえに、普段の自分を知らない相手から忖度無しに客観的な評価をもらえるなど、自己分析もより深みを増すことでしょう。

 

そして、同世代の人的ネットワークを確立すれば長期的な就活で悩みの種に挙がりやすい「孤独感」の解消がなされ、就活うつの抑制も期待できるはずですよ。

就活仲間との正しい付き合い方

 

お互いに切磋琢磨し励まし合える仲のままがベスト、しかし交友関係というのは往々にして万事順調・順風満帆でいかないものです。
特に就活仲間は、それぞれゴールとなる企業の内定や目的意識が異なるといっても、取り組みの過程で生まれる悩みや向き合い方は共通しています。

 

そのため、付き合いのある相手が自分よりも上手くいっていたら、祝福の言葉を投げかけたくても、行き過ぎた羨望の気持ちが妬み嫉みとなって焦りの感情に拍車をかけてしまいやすくなるでしょう。
そうなってしまえば最後、就活の情報共有がままならなくなるだけでなく、存在自体がプレッシャーに感じるかもしれません。

 

それを避けるためにも、就活仲間とは“つかず離れず”の適度な距離間を維持して付き合っていきましょう。
自分の就活のペースを乱さないためでもありますが、相手に必要以上に干渉せず優劣をつけず思いやりを持って接すれば、建設的な意見の出し合いや選考の練習ができ、就活後も良い友人として付き合っていけるようになるはずです。

 

 

まとめ

就活仲間は、書類の作り方や選考での受け答えいったノウハウ吸収、そしてメンタルヘルスの観点でも関係を形成しておいて損はありません。
ただ、同じ境遇だからこそ各々の悩みと目標も似通りやすく、相手との距離間や配慮の仕方を誤ってしまうと一気にギクシャクしてしまいます。

 

なので、友達感覚で付き合うのではなく、自分の意思を持って一歩引いた状態で接することが仲間意識を維持するうえで大切となるでしょう。