就活は「内定を手に入れる」というシンプルな目的のために、準備や対策などで絶え間ない努力をするもの。また、どんなに苦労を重ねても必ずしも良い結果がついてくるとは限らないため、途中で新卒採用に嫌気が差して投げ出してしまう人も珍しくありません。しかし、頑張るときは頑張るとして、もしも本当に限界が生じたならば勇気を出して就活から一歩身を引くのも良いでしょう。
今回は、過去の先輩達がツラくしんどいときに取った行動をご紹介します。

 

 

就活で「しんどい」と感じる理由

 

よほどバイタリティーに溢れた前向きな就活生を除き、ほとんどの人は初めての経験が多い就活について、精神的にも肉体的にも負担を感じるものです。自己分析や業界研究などのために部活やサークル、アルバイト、趣味の時間などの“やりたいこと”にストップをかけなければならない。

 

初対面の相手や企業の社員から印象良く思われるために普段の言葉遣いや態度に関しても見直しと改善を図らなければならないなど、正直なところ就活はネガティブなイメージの方が強いといえます。
いくら売り手市場に傾倒して採用における新卒の人材価値が過去よりも上がったといえど、選考の難易度や人気企業の求人倍率の高さは相変わらず。

 

それに、学校の試験とは違って模範解答が用意されているわけでもないので、どんなに時間や手間をかけて対策しても、企業の判断で採用の行方が左右されるので、多くの学生は今まで味わったことのない挫折を味わうことになるでしょう。

 

せっかく学生という立場から新卒へと移り変わるきっかけになるわけですから、「就活自体も楽しく前向きに取り組みたい」というのが本音であっても、現実はなかなかそうもいかないものです。
さて、では具体的に就活生がどんな場面でしんどいと感じてるのかを、以下で理由と共に解説していきます。

 

就活がしんどくなる理由

①選考に落とされ続ける
繰り返しになりますが、書類やグループディスカッション、面接といった数々の選考は、いくら意欲的に取り組んで努力を重ねても上手くいくとは限りません。
次々に選考をクリアして気持ちが高まったところで、3次や最終面接でお祈りを喰らってしまうと今までの努力も水の泡と消えてしまいます。
もちろん、そういった失敗を成功への糧として切り替えられるなら、ただの失敗に終わるわけではありませんが、不採用通知が次々に届くとなると就活に対するモチベーションの維持が難しくなるでしょう。

 

②不安になり自信を失う
内定を得られるかどうかは、新卒として優秀か否かで判断されます。しかし企業によって「何をもって優秀か」のモノサシは違うので、いくら勉強ができて高い成績を収めてきたとしても、社会人基礎力をはじめとするスキルの有無や度合いで、内定の行く末は大きく変わっていくでしょう。
そのため、何ヶ月も就活を継続してきても自身の力不足や企業とのミスマッチで内定がゼロの人は毎年少なからず存在し、就活開始時に比べて自信も徐々に損なわれていきます。

 

③やることが多すぎて辟易する
興味のある分野は徹底的に情報収集を行い、提出するべき書類は締め切りに間に合うように早めに準備、そして過酷な選考に通過するための練習やマインドセットもしなければならないなど、就活はやるべきことが山積しています。それも3月の解禁から6月の大手の選考解禁に間に合うように取り組むので、準備物の多さもそうですが、時間的余裕の無さも大きなプレッシャーになりがちです。

 

④人間関係がストレス
就活仲間や学校の就職支援課、キャリアセンターの職員、OBOG、企業の人事担当者など、就活は今まで関わることのなかった人達と頻繁にやりとりすることになります。
そうなれば、自然と相手に気を遣う場面も多くなり、学生気分ではなく社会人としてのマナーも心掛けなくてはなりません。
しかし、いくら自分が礼節を重んじて相手を尊重する姿勢を取っても、ときには理不尽で失礼な対応をされる場合も往々にしてよくあるでしょう。

 

就活は企業側も新卒側も、スケジューリングのタイトさや取り組みの多さで心に余裕を持たすことが難しくなるので、良かれと思った交流でも些細なきっかけで人間関係がストレスとなり、軋轢を生む可能性も大いにありえます。

 

⑤肉体的に疲れる
企業説明会やインターンといった就活イベントへの参加だけでなく、UターンやIターン就活になれば、自ずと移動回数も増えていきます。そうなれば金銭的にも厳しくなるのは言うまでもないですが、移動する距離や頻度によって体力を大幅に消費してしまうでしょう。就活は体力の回復が寝不足や緊張によってスムーズに行いにくくなるのがお約束であり、熱意はあっても身体がへとへとになる人も多いですね。

 

⑥理想と現実のギャップが大きい
これは人気の大手ばかりに狙いを定める就活生にありがちといえるでしょう。消費者目線や先入観を捨てきれなかったり、業界・企業研究が不十分なために、インターンやOBOG訪問で社員の生の声を聞いて想像以上の大きなギャップを味わう。これによって今までのキラキラした理想像が現実に打ちのめされ、働くことへの疑問や恐怖を抱いてしまい、就活そのものがしんどくなるのです。

しんどいときは立ち止まっても問題ない

 

就活をしていくならば、ある程度の苦難は覚悟しなければなりません。それは企業や学校のためではなくて、将来的に満足できる環境で自分が気持ちよく働けるようにするためです。
ですが、前述したような場面にばかり直面して「そろそろ気持ち的に耐えられない……」と感じているなら、あえて就活自体を止めてみるのも良いでしょう。

 

ドツボにはまりやすい就活生あるあるですが、自分の将来が大きく関わってくる事柄のために張り切り過ぎて、自身のキャパシティーを超えた努力や我慢をしてしまい、結果的に深刻なダメージの影響で内定を得る前にダウンしてしまう人も毎年多く見られます。

 

その代表的な例が「就活うつ」ですね。選考が上手くいかないと自分を執拗に責めてしまいがちで、自己否定が習慣となって気づかぬうちにメンタルがボロボロになってしまうのです。
そうなればポジティブな思考を持つことが困難になり、生活リズムも乱れて表情も暗くなってしまい、最悪の場合は引きこもりや自殺を引き起こしてしまうでしょう。

 

「いくら何でも大げさに取り上げすぎ」と思うかもしれませんが、近年でも就活生のうつ発症は大学や企業間でも問題視されているほどであり、就活する立場であれば決して他人事と思うべきではないのです。
そういったケースを未然に防ぐリスクヘッジの意味でも、「本当にツラい、しんどい」と考えたら一度立ち止まってみましょう。

 

生きていればいくらでも就職の機会は訪れますが、自己管理を怠って命を失ってしまったら何も残りませんし誰も責任を取ってなどくれません。
内定獲得への焦りは大いに理解できますが、まずはせわしない毎日から解放されて、自分を適度に許し肯定し、落ち着いて物事を俯瞰で見てみることを強くオススメします。

しんどいと感じたら取るべき行動

 

では、しんどいときにはどんな行動を取れば良いのでしょう? 心身のケアの仕方は人それぞれですが、参考までに過去に新卒採用へ向かい合った先輩達の行動を以下にて記載していきます。

 

①とにかく寝る
睡眠不足に陥ると、人は冷静な判断や論理的な考えを持てなくなるものです。なので週2日は休日として設け、その日は何のスケジュールも組まないで睡眠に徹するのも良いでしょう。

 

②カラオケやショッピングを楽しむ
我慢続きの就活に限界を感じたならば、服や食事などといった自分へのご褒美を用意するのもオススメします。そして日頃溜め込んでいるストレスをカラオケで発散することで、「あぁ、自分はこんなに鬱憤が蓄積していたんだな」と実感できるはず。

 

③仲の良い友人と話し合ってみる
就活ネタになってしまうと愚痴だらけになってしまい、それが癖になってしまう場合があるのでオススメできませんが、自分の趣味の話や好きな異性の話など、本当になんてことない話題で盛り上がるのも、傷ついたメンタル回復にうってつけです。

 

④ウォーキングなどで身体を動かす
ただ、家に閉じこもってばかりだと身体は回復しても心のケアが不十分。なので、日光を浴びながらウォーキングやジョギングで気持ち良い汗をかきましょう。そうすることで脳が活性化されて血流が良くなるだけでなく、気分も前向きになりやすくなるでしょう。

 

 

まとめ

働くことへの目的意識や目標設定が乏しいのに、周囲の流れから外れないために自分に鞭打って頑張りすぎる人が多い就活。

 

しかし、就活はなにも良い企業に入るまでの工程が全て……、というわけではありません。
心身のツラさを誤魔化し、苦行のように感じて就活に取り組んでしまえば、晴れ晴れとした気持ちで新卒デビューを果たすことはできないでしょう。
「頑張るときは精一杯頑張り、休むときは思う存分休む」。バランス良く“ガス抜き”ができてこそ、効率が良く前向きな就活が実現するのです。