1年以上もの長い年月をかけ、自分と向き合い、頭と足を使い行う就活。内定を貰う事がゴールではなく、入社後の働き方も考えて就活出来ていますか? 苦労して内定を貰ったのに、実際に働いてみると「何だか違うな…。」と感じてしまう事も多い様です。
そこで今回は、新卒が「就職して正解! 」と思える会社に入社する為に! 新卒が感じる働きやすい会社の特徴から、新卒が感じる働きやすい会社の見極め方をご紹介して行きましょう。

 

 

就職して正解と思える会社に入社したい

 

せっかく時間をかけて就活するのだから、入社してから「就職して正解! 」と思える会社に就職したいと考えることは当然の事ですよね。しかし、厚生労働省が発表している「新規大卒就職者の事業所規模別離職状況」を確認してみると、2018年卒は1年目で11.6%の人が離職していると発表しています。前年の11.5%とほぼ同じく推移しており、このままでは3年目で3割を超えると考えられているのです。調査状況を確認してみると、3年で離職率が3割を超える状況は、2003年から続いています(※1)

 

早い段階で独立などを考えていない限り、初めから辞めようと考えて入社する就活生などいないはずです。では一体なぜ早期離職率が高くなっているのでしょうか?
内閣府が発表した「平成30年版子供・若者白書」では、初職の離職理由(複数選択可)についてみると、「仕事が自分に合わなかったため」が43.4%で最も多く、「人間関係がよくなかったため」が23.7%、「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったため」が23.4%、「賃金がよくなかったため」が20.7%、「ノルマや責任が重すぎたため」が19.1%と続いています。(※2)

 

では上記の離職理由から考えられる、新卒が「就職して正解! 」と思える会社は、どの様な会社なのでしょうか? 次に考えていきましょう。

新卒が感じる働きやすい会社の特徴とは?

 

上記の理由だけを見ると、自分に合う仕事で、人間関係もよく、残業がなく休みがある、給料がよく、ノルマや責任の軽い仕事となります。こうして見ると、全てを叶える会社など無いという事は、新卒の皆さんでも分かるのではないでしょうか? では、新卒が働きやすいと感じる会社は無いのかと言えば、そうではありません。全ての理由は、自分の想像とは違ったという、入社後のミスマッチから来る理由だからです。前もって「残業は月〇時間」という情報が分かっていたにも関わらず、入社後に残業があり文句を言う人はいないはずです。ですから、まずは自分が重視したい事を確認する必要があります。就活中に耳にする「就活の軸」というものです。

 

就活の軸とは、会社選びや仕事選びの際の基準となります。大きく分けると仕事上の基準と、プライベートの基準です。どちらかを重視するのもよし、両方のバランスを見るのもいいでしょう。例えば、「何歳までには年収○○万稼ぎたい」という目標があれば、給料やキャリアを重視する事になります。仕事内容が楽で、休みも多く、更に稼げるという事はまずありません。一方、「何歳までに結婚して子供を持ちたい」というプライベートな目標を重視する場合。女性であれば産休・育休の制度が整っているのか。出産後も働ける環境なのかなど、福利厚生を重視する必要があるでしょう。

 

新卒の就活生は目の前の事だけに目を向けがちですが、将来を想像し、どの様な働き方をしたいのかを、一度考える必要があるのです。

新卒が感じる働きやすい会社の見極め方

 

では最後に、離職理由で多かった項目を、入社前に確認する方法をご紹介して行きましょう。

 

【自分に合った仕事の見極め方】
仕事内容が自分に合っているのかを見極める事は、中々難易度の高いものになります。突き詰めて考えれば、働いてみないと分からないという事です。しかし、ある程度絞る事は可能と考えます。まずは就活で絶対に行う「自己分析」の徹底です。過去の経験や好きな事、反対に不得意な事など自分の特徴を分析します。例えば身体を動かす方が合っているのか、大人しいタイプなのかでも、デスクワークが向いているのか、動き回る仕事の方が合っているのかを考える事が出来るのです。また積極的にインターンや説明会に参加し、どの様な仕事があるのかを見て回るだけでも、何か見えて来るものがあるでしょう。

 

【人間関係の見極め方】
せっかく自分に合った仕事でも、人間関係などの職場環境が良くなければ、長くは続かないものですよね。反対に、多少仕事が大変でも、仲間がいれば頑張れたりするものです。しかし、人間関係の良し悪しも感じ方はそれぞれ。社員同士の飲み会を「コミュニケーションが取れていい」と感じるのか、「プライベートでまで一緒にいたくない」と感じるのか、違いが出てきます。まずは、自分に合った人間関係とはどの様なものなのかを考えます。その上で、口コミサイトを見たり、OB・OG訪問で社内の雰囲気を確認してみましょう。

 

【労働時間/休日の見極め方】
一般的な労働時間は「1日8時間×週5日=40時間」です。また、近年ニュースでも取り上げられる事の多い、長時間労働による精神障害ですが、労働行政では月80時間が過労死ラインと設定しています。しかし月20日の出勤で80時間の残業と考えると、1日4時間の残業で労働時間は12時間となります。12時間労働が毎日続くと考えると、月80時間の残業も多いと言えるのではないでしょうか。求人票に記載されている残業時間を確認してみましょう。
年間休日日数は1年間が52週なので、週休2日で104日が目安になります。104日以下の場合は最低限の休みも取れないと判断しましょう。また、暦通りであれば年間の祝日日数は16日。その年によって休日日数は多少変化しますが、年間120日は休みが欲しいところと言えるでしょう。

 

【賃金の見極め方】
求人に記載されている金額が、そのまま貰える訳ではありません。正しい知識を身に付けましょう。給与は、「基本給・その他手当」の額面給与から「各種保険料・税金」を引いた金額が手取り金額となります。残業代は契約内容よって基本給に含まれている場合もありますので確認が必要です。また、保険料は基本的に健康保険・雇用保険・厚生年金の3種類は引かれる事になります。額面給与の75~85%が手取りになると考えましょう。

 

【ノルマ/責任の見極め方】
金融機関や営業職などはノルマがあって当たり前だと考えましょう。それ以外の販売員やエステ系も店ごとや個人にノルマが課せられている事もあります。そもそも会社とは、お金を得られなければ成り立って行きません。ノルマが無くても納期があるなど、何かしらの責任が伴うものと考えましょう。

 

 

まとめ

どの様な会社が「入社して正解! 」と思えるのかは人それぞれになります。就活は内定を貰う事に目標を設定しがちですが、大切な事はその先です。「入社して正解! 」と思えて、初めて就活が成功したと言えるのではないでしょうか。その為にも、就活の軸に沿ってより合った職種・会社を見極める必要があります。上記でご紹介した見極め方を参考に、就活を進めてみてはいかがでしょうか。

 

(※1)https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000556486.pdf
(※2)https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h30honpen/pdf/b1_00toku_01.pdf