「ご縁」という言葉を聞くと、一般的には、「自分の力だけではどうしようもできないもの」と思ってしまうものです。ご縁は目に見えませんので、ある結果が出された時にそれがご縁によるものなのか判断は難しく、最終的には自分がどう感じ取るかになります。そんなご縁ですが、就活の場面でもよく使われています。一生懸命に内定獲得のために努力をしている就活生が「就活はご縁で決まる」なんてことを聞いたら、頑張る意味を見失ってしまうかもしれません。そこで今回は就活でよく聞く“ご縁”について取り上げ、どういう意味で使われているのか、また本当にご縁で決まってしまうのか、お伝えしていきます。

 

 

 

就活でよく聞く”ご縁”の意味とは?

 

就活でよく聞く“ご縁”という言葉ですが、よく使われる場面として不採用通知のイメージが強いのではないでしょうか。多くの企業で不採用の通知を出す際に「今回はご縁を持つことができなかった」という文面を使っています。「ご縁がなかった」と言われても、就活生からすると「一生懸命頑張ったのにご縁って何だよ!」とやり切れなさを感じることがあるかもしれません。そのため、まずは就活のシーンで使われる、ご縁という言葉にどのような意味が込められているのか知っておきましょう。
就活で使わてるご縁には、「企業や人事とのご縁」に関する意味があります。就活が始まると就活生は多くの企業と出会うことになるかと思います。業界研究や企業研究、合同企業説明会と就活の至る場面で複数の企業について知ることになるはずです。就職したいと感じて選考を受ける企業との出会いだけが縁ではありません。就活を通して知った企業とは少なからず縁があるということです。企業は就活生が多くの企業と出会っていることを知っています。「ご縁がなかった」というのは単純に不採用を告げるためだけに使っていると考えるのではなく、「あなたには他の企業との出会いもありますよ」というメッセージ的な意味があると考えることができるでしょう。また、企業の人事(採用担当者)の方との関わりもご縁の一つです。企業説明会などで人事の方と接する機会は多いですが、その際に顔や名前を覚えてもらえる可能性があります。多くの就活生がいる中で、自分の顔と名前を覚えてもらえたことにご縁を感じるはずです。もし企業とのご縁がなかったとしても、人とのご縁となるため今後もつながりを持ち続けることは可能です。

 

「ご縁がなかった」とマイナスな使われ方が多いですが、このように就活で使われるご縁には前向きな意味が込められています。

新卒就活はご縁だけで勝負?

 

それでは、ただ単純に「ご縁があった、なかった」という判断だけで闇雲に就活を進めていってよいのでしょうか。その答えはNOです。あくまでも就活でのご縁は出された結果を前向きに捉えるための判断材料となるものであって、ご縁だけでは勝負できません。冒頭でも触れましたが、ご縁というものは私たちの目には見えないものです。就活での採用・不採用の判断は、履歴書やエントリーシート、企業が実施した各種選考の結果という目に見えるものに基づいて行われます。そのため、ご縁だけでは勝負できないのです。それでも就活生の中には、「就活はご縁が一番の決め手になるから、ご縁で勝負する!」と考える人がいるかもしれません。

しかし、その考え方はあまりおすすめできません。自分の思うように就活が進まない時に、ご縁のせいにしてしまうことができるからです。「ご縁がなかったから仕方がない」気持ちを切り替えるためにそう思うことはよいかもしれませんが、それが癖になってしまい上手くいかない反省点を見出したり、就活を成功させるためにできることは何か考えることを忘れてしまいがちになってしまうことが考えられます。就活生側は「なぜ不採用になってしまったのか」という明確な理由を知ることは出来ないため、目に見えないご縁を理由にしたくなるかもしれません。就活が上手くいかない時は自分の就活を見直す機会ですので、せっかくの機会を失わないように気をつけましょう。

就活でご縁を結ぶためにできること

 

ご縁は就活生の力だけでどうこうできるものではないと感じるかもしれませんが、就活でご縁を結ぶためにできることは必ずあります。最後に、就活でご縁を結ぶために就活生ができることをご紹介します。

 

【就活準備を念入りに行う】
就活の準備を疎かにすると絶対にご縁は結べません。たとえば、自己分析や企業研究。自己分析は自分のことを知るために行うものです。企業に自分を売り込むためには、まず自身が自分のことを理解していなければなりません。上手く伝えることができなければ企業から見向きもしてもらえず、ご縁は生まれません。また、相手のことを知っておく必要もあります。ご縁を結びたいと思っている企業のことを何も知らなければ、当然ですがご縁が生まれることはありませんし、結ぶこともできません。仮に上手くいったとしても「運がよかっただけ」となってしまいますので、企業研究も念入りに行うようにしましょう。

 

【積極的に行動を起こす】
積極的に行動を起こすことで、ご縁は必ず近寄ってきます。具体的な行動としては、企業説明会やインターンに積極的に参加するようにしましょう。企業説明会は多くの企業と出会えるチャンスです。ご縁がいっぱい広がっています。できるだけ多くの企業とご縁を持つことができるように少しでも気になっている企業があれば、どんどん顔を出すようしてください。また、インターンに参加することで仕事を経験することができたり、実際に企業で働いている方と接することができ、企業や社員の方とのご縁につながります。そして説明会、インターンともに企業の方とのコミュニケーションをしっかりとってください。印象を残すことでご縁が深まるはずです。

 

【選考対策を十分に行う】
企業は就活生が受けた選考によって採用・不採用の判断を出しています。つまり、ご縁があるか、ないのか決めているということです。履歴書やエントリーシートなど企業から提出を求められている書類作成を丁寧に仕上げることも選考対策の一つです。文字は人を表すと言われていますが、丁寧に書き上げた字を通して企業も「ご縁がありそうだな」と感じるかもしれません。書類作成の他にも筆記試験や面接など選考対策としてやるべきことは多くあります。ご縁は実力で勝ち取ることができるものですので、一つひとつの対策を十分に行い、ご縁を結べるようにしていきましょう。

 

 

まとめ

就活において、ご縁という言葉は「ご縁がなかった」という形で使われることが多いです。「ご縁がなかった」という一言を聞くと就活生はネガティブに捉えてしまいがちですが、就活では1社だけでなく多くの企業とのご縁があることに気づくことができるタイミングになると言えます。気持ちを切り替えるためにもご縁という言葉を前向きに捉えるようにしましょう。ただし、ご縁があった、なかったと簡単に判断してしまうことはよくありません。必ずご縁を持つことができなかった原因について考えるようにしてください。また、就活生の手によってご縁を近づけて結ぶことも可能です。そのためには今回ご紹介したことをしっかりと行うようにしましょう。本記事を最後まで読んでくださった就活生が素敵な企業とご縁を結べるように応援しています。