言うまでも無く、複数社同時に選考を進めて行く就活。しかし、あまりに持ち駒を増やしてしまい「スケジュール管理が大変」という声が就活生の間から聞こえてきます。そもそも就活において、持ち駒は必要なのでしょうか? そこで今回は、持ち駒を持っておく事のメリットや、果たして何社がベストなのかをご紹介して行きます。合わせて、持ち駒が無くなった時の打開策も解説して行きましょう!

 

 

 

就活での”持ち駒”ってなに?

そもそも持ち駒とは、将棋で使われる言葉です。相手から取った駒を自分の手元に置き、いつでも使えるというルール、もしくは、その駒の事を指します。そこから就活用語へと変換され、今では就活生の間で定着した言葉となりました。

就活で使われる持ち駒の意味は、選考過程にある企業の数を表しています。エントリーしている企業や、書類選考中の企業、面接に進んでいる企業などまだ不採用となっていない数を表しているのです。その為、すでに内定を貰っている企業も持ち駒の数に含まれ、内定辞退をすれば持ち駒のカウントから外れます。

では持ち駒はどれ位持っておく事がベストなのでしょうか? 過去のデータをもとに考えてみましょう。。

2018年4月にマイナビが発表した調査によると、2019年卒生の約96.0%が3月中にエントリーを行い、学生一人あたりの平均エントリー数は20.7社でした。そのうち62.0%の学生が「今後エントリーする企業についても引き続き探している」と回答しており、就活初期には20社程度のエントリーに留め、他にも魅力的な企業が見つかれば追加しようという学生が多いようです。(※1)

2017年には平均エントリー数は30社だったものが、近年大きく減少。多ければ良いという考えではなく「しっかりと長く働ける企業に絞って就活を進めたい」という、就活生側の変化が見て取れます。

 

持ち駒を持つメリット

では次に、持ち駒を持つ事のメリットを紹介して行きます。

【持ち駒を持つメリット①:より良い企業を選べる】

まずエントリーを行わなければ選考に進めない為、上記でご紹介した様に20社程エントリーします。エントリー時期が過ぎてしまえば採用試験に参加出来ない為、まずは気になったらエントリー。そこから企業研究や自己分析を繰り返し、より良い企業を選ぶ事が出来るのです。

【持ち駒を持つメリット②:1つに固執しない】

1つに固執してしまえば、その1つが叶わなかった時、全てが終わってしまった様な感覚に陥ります。しかし、持ち駒を持っておく事で「次もまだあるし! 」と前向きに考えられるのです。気持ちを切り替えて、すぐに新しくチャレンジ出来るメリットがあるでしょう。

【持ち駒を持つメリット③:心に余裕が持てる】

就活においてだけではなく、心に余裕のある人って何だか素敵に見えませんか? 就活生の中には「持ち駒が少なくなって来た」と悩む人も多くいます。精神的な不安から焦ってしまい空回り…。なんてパターンは良くある話です。心の余裕は、ミスを回避出来るメリットがあります。就活においては、細かな所まで事前準備が出来るでしょう。

 

以上のように、就活において持ち駒を持つメリットは「数打ちゃ当たる」ではなく、精神的な部分が大きいと言えます。長期戦の就活を乗り切る為にも、心のコントロールを上手くして行きたいものですね。

 

持ち駒が無くなったら?

就活も後半に差し掛かり「持ち駒が全滅した」「持ち駒0」「追い込まれて来た」と悩む就活生も出てきます。では最後に、持ち駒が無くなった時の打開策をご紹介して行きましょう。

【打開策①:原因を追究する】

応募する企業の数を増やす事は容易ですが、むやみに数だけ増やしても何も解決しません。まずは、何が原因で持ち駒が減っているのかを考えましょう。書類選考の段階で持ち駒が減るのなら、文章で上手くアピール出来ていないのか、書類作成のマナーがきちんと守れていないのか、証明写真でマイナスな印象を与えていないかなど様々考えられます。次に面接で持ち駒が減ってしまうのなら、質問に対して軸にそれた返答をしていないか、身だしなみや態度に問題はないかなど、細かくチェックし原因を追究しましょう。

【打開策②:視野を広げよう】

内定が取れない人の中には、大手企業ばかりを受けている就活生がいます。よく誤解されているのは「売り手市場=大手でも内定が取りやすい」と言う事です。いくら売り手市場と言われていても、やはり大手企業は人気があり倍率も高いのが現状です。同じ業界の中小企業も検討してみましょう。

また、業界が違っても出来る職種であれば、業界にこだわらず視野を広げてみましょう。今まで目を向けていなかっただけで、魅力的な業界は沢山あります。

【打開策③:就活エージェントを利用しよう】

就活エージェントとは、「企業」と「求職者」のマッチングサービスです。あらかじめ就活のプロがカウンセリングを行い、双方のニーズがマッチした時初めて企業の紹介を受けられます。その為入社後のミスマッチが格段に減らせる事が、最大のメリットと言えるでしょう。また、他には出回っていない企業の紹介を受けられる事もある為、自分の力だけでは出会えなかった企業に出会える可能性も広がります。いざ希望する企業が決まったら、日程の調整から履歴書の添削、面接対策などをすべて無料でサポートしてくれるのも嬉しい点です。その他、様々な相談にも乗ってくれますので、利用してみる事をお勧めします。

まとめ

現代の就活市場では、持ち駒は多ければいいという物では無くなって来ている様です。まずは20社程エントリーし、選考が進むにつれて様子を見ながら追加するというスタイル。多すぎれば1社に使える時間も短くなってしまいますので、同時進行するなら平均5社位がベストでしょう。また、人によっても、5社で手一杯になる就活生もいれば、10社でも余裕がある就活生もいます。多ければいいという訳では無く、1社1社にきちんと向き合って行く為にも、自分に合った持ち駒を持って挑みましょう。

 

(※1) https://www.mynavi.jp/news/2018/04/post_16890.html