就活生といえど同時に学生の立場であることを忘れてはいけません。そのため、多くの時間を割いて無事に内定を手に入れても活動に必死になっていたために学業が“おざなり”となり、結果的に留年してしまったケースも多分に存在します。そうなれば内定が取り消され、今までの努力も水の泡となって消え、一から就活に取り組まなければならなくなります。

今回の記事では、留年が決定してしまった後の動向についてお話ししていきましょう。

 

 

 

留年する2つのパターン

 

世の中には俗に言う「Fラン」や「MARCH」などさまざまな大学が存在しますが、どんな学生であれ絶対に避けたいと思うのが“留年”ですよね。せっかく奨学金を利用して高いローンを支払い、3~4年に及ぶ大学生活を送っていたのに、留年で再度同じ学年に在籍せざるを得ないのは非常にツラいところ。

また、留年が決定してしまえば継続して学生生活を送るために余計な費用を支払わなければならないので、金銭的にも気持ち的にも余裕が無くなってしまうことでしょう。

ネットでも留年に危機感を覚える学生の声をよく見かけますが、実際留年してしまった人の割合は低いものではなく、100人いる内の5人から6人は留年すると言われているので、アルバイトや部活にサークルといった活動で汗を流す学生からすれば決して対岸の火事と捉えることはできないはずです。

 

結果的に大学生が留年してしまうのは、4年生まで上がったけれど卒業に必要となる単位を獲得できなかった。あるいは学年毎に設けられている進級に必要な単位を満たせず、いつまでも2年生3年生以上になれないという2つのケースが該当します。

留年してしまえばまた同じ内容の勉強を重ねていくことになるため、辟易して中退してしまう人も少なくありません。ただ、中退してもローンの返済を避けられるわけではありませんし、なにより就活の場面でも「大学中退=高卒」という立場に置かれ、新卒向けの求人にエントリーすることも叶わなくなってしまうわけです。

大卒(新卒)採用と高卒では企業の規模や携われる業務の幅にキャリアステップ、さらには給与にも大きな差が生まれます。生涯年収に関しても両者で4500万円前後の開きがあるとされているわけです。

卒業後で就く仕事や役職によって給与やボーナスは各々変わってきますが、一般的なデータとして学歴で明確に差を設けられている以上、特に目的も無いにもかかわらず留年でチャンスを棒に振るのは愚の骨頂といえるでしょう。

 

成績不振や授業態度で留年に陥る

 

そもそも卒業や進級に必要となる単位の取得は、「試験などで収めた成績」「授業の出席数」「教授に提出した課題」の3つの評価で決められます。

友人に頼んで自分の出席数を“代行”してもらおうとする、不真面目な学生の存在もまことしやかに囁かれますが、ズルをしても結局レポートなどの提出や試験の出来具合で単位の取得数は変わっていくので、留年したくないならばスケジュール通りに真面目に取り組むべきでしょう。

また、大学では必修科目という壁があり、一つでも“落として”しまうと留年が確定するので、現役大学生に言っても釈迦に説法かもしれませんがご注意あれ。

 

就活のために留年するタイプ

 

しかし、ネガティブな意味で結果的に留年してしまったというパターンが多いのは事実でも、将来に備えて意図的に留年するパターンも中には含まれます。

それが「就活留年」であり、これは就活を継続するためにあえて単位を落として、来年度から学生として就活一本に絞り取り組むというもの。

就活留年になる人は、春から就活していたけれど志望先の内定を得られず満足できなかったから、学校内外の活動で忙しく、そちらでは結果を出せたけれど就活に向かうには遅すぎたなど、獲得した内定への不満や学校・家庭の事情で身動きを取れなかった人がほとんどです。

意外なことに、就活のために留年の選択肢を取る学生は少なくなく、他の同級生が卒業した後で1年間本格的に就活に時間を費やし、見事満足のいく形に就活を終えることができたという声も聞かれます。

 

留年が決まったらどう動く?

 

前述の通り、留年には2つのパターンがあります。ですが留年が決定してしまった場合に取るべき行動は、留年してしまった原因や目的で大きく変わるでしょう。

どちらにしても最終的に卒業することができなければ内定を得られない、学生という立場のままイタズラに費用と年齢も重なっていくので、留年が現実的になった時点で早期的に動くようにしてください。

 

自分に原因がある場合

 

まず単位の取得が叶わず卒業できなかった場合ですが、「なぜ単位が取れなかったのか?」という根本から洗い出しましょう。

出席数が少なければアルバイトや課外活動の頻度を減らす。朝が弱い人なら生活リズムや習慣を見直しておくなどですね。

試験や提出物の難易度も学校の特色や科目、教授によってバラバラですが、前提としてきちんと授業に欠かさず出ていれば挽回の機会や気持ちの余裕はいくらでも生まれます。

そもそも自分の都合を優先してやらねばならないことを後回しにしていると、それは癖になってしまうので、社会に出る前に何としても改善するべきでしょう。

 

就活を目的とする場合

 

就活留年に関してですが、まず今までの就活を振り返り「自分の何がダメだったのか」を掘り返してください。春~冬まで行っていて何がいけなかった何が足りていなかったかは、実際に動いている当時はなかなか落ち着いて分析できないものです。しかし、留年してしまえば1年ほど自由に使える時間を確保できるだけでなく、昨年の反省を活かしやすくなるので、自身の今までを客観的に見直して、その後は過去に明確化した就活の軸そのものも加筆・修正を行いましょう。

4年生の春あるいは夏秋に手掛けた軸と、留年が決定した現在とでは軸にも認識のズレが起きている可能性がありますよ。

それらが一通り済めば、後は自己分析の強化と軸を基とした業界・企業研究。そして一番大事である「企業に納得してもらえるような留年に至った理由づけ」を徹底してくださいね。

まとめ

 

いかがでしたか? 留年と聞くと絶望的な気持ちになりがちですが、過去を悔やんでいるばかりでは前向きな気持ちを取り戻すことは難しくなってしまいます。

まずは、自分が置かれている現状の把握と「今後取るべき行動は何か?」を、自分だけで抱え込まず家族や先に社会人として羽ばたいた友人に協力してもらい考えるようにしましょう。

留年そのものにネガティブな印象を持つ企業は少なくありませんが、留年を選んだ理由がハッキリしていれば、選考に大きな影を落とすことはないはずです。