「就活浪人・大学留年」という言葉を聞いた時、みなさんはどのような印象を持ちますか?少しマイナスな印象を持ってしまう方もいるのではないでしょうか。就活のために浪人・留年した場合、「大学の成績不良で卒業できなかった」と捉えられることもありますし、また他の就活生よりも1年以上は遅れて社会人デビューすることもあり、一見メリットは何も感じられませんよね。しかし、就活浪人・大学留年は自分が納得できる就活をするための一つの選択肢と言えるのです。今回は、浪人と留年の違いを明確にして、浪人・留年が今後の就活に与える影響、そして、もし浪人・留年を選択した場合に気をつけることをお伝えしていきます。

 

 

 

 

浪人と留年の違いとは

 

「内定獲得!」就活を一生懸命に行ってきた就活生にとって、この上ない喜びはないでしょう。しかし、中には「もっと就活をして可能性を広げていきたい!」、と就活を続けたいと意欲を燃やす就活生もいます。しかし、就活は1年を通してずっと行えるものではなく、就活を一旦終えるタイミングが必ず出てきます。そんな時に就活を続けたい就活生に与えられる選択肢として「就活浪人・留年」というものがあります。浪人・留年と聞くとマイナスな印象がありますが、就活を続けようとする就活生のためのチャンスになることをまずは知っておきましょう。

就活における浪人と留年は、どちらも「就活を続けることができる」という点で共通しています。しかし、就活浪人と留年には明確な違いがあります。それは「就活を大学卒業して続けるか、在学した状態で続けるか」という違いです。就活浪人は大学を一旦卒業して、就活を続ける人のこと、就活留年は大学を卒業せずに在学したまま就活を続ける学生のことを指しています。就活浪人の場合は、大学を卒業することになりますので、これからの就活では新卒扱いされずに「既卒・第二新卒」として見られます。それに対して、就活留年は大学卒業するわけではありませんので、新卒の状態で就活を続けることになります。浪人・留年によって肩書が変わってしまうことから、「新卒状態になる就活留年の方が有利」と感じる方もいるかと思います。たしかに、新卒採用を重視する企業に就職を志望する場合、就活留年を選んだ方が有利になるかもしれません。しかし、就活浪人を選択して既卒状態になったからといって、今後の就活そのものが不利になるわけではありませんので、深く考えすぎないようにしましょう。また、厚生労働省は平成22年に各企業に向けて、「既卒3年以内であれば新卒枠に応募できるようにしましょう」という通達を出しています(参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000wgq1.html)。この通達には法的拘束力はありませんが、既卒3年以内の方も新卒扱いする企業が増えてきています。

 

浪人・留年が就活に与える影響

 

就活浪人・留年をした場合、今後の就活にどのような影響があるのでしょうか。浪人・留年が就活に与えるプラスの影響、マイナスの影響をそれぞれ見ていきましょう。

 

=就活浪人=

 

【プラス影響①:就活に専念できる】

大学に通って勉強する必要がないため、就活に集中することができます。学生時代には学業が忙しくてできなかった就活準備があったとしたら、プラスαとして対策をたてることができます。

【プラス影響②:学費の心配をする必要がない】

大学に籍を置いておくためには、学費がかかるもの。国公立でも1年あたり約50万円以上はかかりますので、学費の心配をせずに就活ができるのは大きなプラス要素と言えます。

 

【マイナス影響①:浪人中の生活維持が大変】

学費がかからないとしても生活のためにはお金が必要です。学生という立場が終わってしまった以上、アルバイト等をして自ら主体となり、生活維持していくことを考える必要が出てきます。

【マイナス影響②:学校の支援を受けられない】

大学は学生の就活支援を行ってくれるものですが、卒業生の就活支援をする大学は稀です。就活支援をしてくれる身近な存在である学校を頼れないのはマイナスの影響になるかもしれません。

 

=大学留年=

 

【プラス影響①:学校から支援を受けられる】

就活浪人に対して留年は、現役学生として大学からの就活支援を受けることが可能です。大学からサポートしてもらえることは、就活を進めていく上での自信につながることでしょう。

【プラス影響②:新卒として就活ができる】

日本の多くの企業で新卒採用を積極的に行っています。新卒の状態で就活ができるのはプラス要素です。もし一度、就活を経験していれば、効率的に進めていくことができるかもしれません。

 

【マイナス影響①:学費が発生し続ける】

先ほども触れましたが、1年間の学費は国公立の場合で最低でも50万円はかかってしまいます。私立になると学費はさらに高くなります。学費の発生が続くのは痛手となるかもしれません。

【マイナス影響②:内定が出るとは限らない】

これは浪人の場合についても同じことを言えますが、志望する企業から内定が出るとは限りません。高い学費を払って内定が出ないと後悔してしまうかもしれません。

 

以上のようなことが、就活浪人・留年をしたときに就活へ与える影響として考えられます。それでは、この影響を踏まえて浪人・留年をしたときに、どのようなことに気をつけたらよいか、確認していきましょう。

 

浪人・留年したときに意識したいこと

 

【就活浪人したとき】

・積極的に行動を起こす

就活浪人の場合、学校に通う必要がないことから学生時代に比べて、就活のための行動は起こしやすくなります。在学中に参加できなかったような就活イベントにも積極的に参加するようにしましょう。

・空いている時間を有効活用する

一般的な就活浪人の場合、就活とアルバイトが生活の中心になるかと思いますが、空いている時間もできることでしょう。就活に関する情報収集はもちろんのこと、就職で活かせるような資格取得を目指して勉強をして、今後のために空いている時間を有効活用してください。

【大学留年したとき】

・大学からの就活支援を活用

就活留年のメリットは大学からの就活支援を得られることです。大学によってサポート内容は異なりますが、履歴書やESなどの書き方、面接指導をしてくれます。学内で企業説明会が開催されることもありますので、就活留年中に活用できる大学からの支援は受けるようにしましょう。

・学校の単位取得を確実にする

就活留年は、新卒の状態で就活をやり直すために意図的に留年するものです。卒業延期制度を取り入れている大学もあるようですが、留年をするための制度がない大学がほとんどです。そのため休学や単位をわざと落として留年する学生もいます。いずれの方法をとるにしても、卒業するための単位は確実に取得できるようにしておきましょう。

 

なお、就活浪人・留年のどちらにも当てはまることですが、浪人・留年した目的を明確にしておきましょう。履歴書で経歴を記載する際に、空白の状態ができてしまいますし、面接でも浪人・留年をした理由が聞かれることがあります。ですので、今自分が何をするべきか意識して就活をしていくことが大切です。

 

まとめ

浪人や留年という言葉を聞くと、どうしてもマイナスな印象を持ってしまいがちですが、就活における浪人・留年は就活に再挑戦するためのチャンスとなるものです。大学卒業してから、在学状態で就活を続けるかという違いはありますが、就活を続けられる点では一緒です。就活浪人・留年をすることで周囲の同級生とは最低で1年のズレが生じて社会人となるわけですが、後悔しない就活にするための一つの選択肢ですので気にすることはありません。ただし、今回お伝えしたような就活浪人・留年がこれからの就活に与える影響、そして意識したいことを確認することは忘れないようにしてくださいね。