3月1日を迎えると、「ナビ」と呼ばれる就職情報サイトを中心に一斉に企業の広報活動が解禁されます。そうなると、企業が開催する説明会への参加を狙って多くの就活生が“プレエントリー”をしていくのですが、プレエントリーの回数や方法を認識していないと効率良く就活を行うことが難しくなってしまうでしょう。今回はプレエントリーの概要やポイントについて紹介していきます。

 

 

 

就活でのプレエントリーとは?

 

就活の過程では「エントリー」「プレエントリー」の2種類が存在します。どちらも目ぼしい企業にアプローチをかける行為に等しいわけですが、この二つには工程と目的に大きな違いがあるのです。

 

エントリー=本選考に挑むための意思表示

 

まずエントリー(本エントリー)について、こちらは志望企業の本選考に進むために必要となります。面接やグループディスカッションといった内定を決定づける選考に進もうにも、人気企業には膨大な数の就活生が集中してしまうので、本当に志望度が高く優秀な人材を選び出すための履歴書やESを用いた取捨選択が一般的。

この書類作成と提出がいわゆるエントリーとなり、300~500文字程度の文章量で志望動機や自己PRなどを記載していきます。

それだけでなく、企業によってESに記載されている設問に違いがあり、ベターなガクチカや挫折経験、「自分を別のものに例えるなら?」という質問もあるので、制作の難易度は決して易しいと言えません。

このエントリーが無事に通過すればWebテスト、筆記試験、グループディスカッション、面接などの選考を受けることが可能になるので、新卒採用では誰しもが経験する課題となるでしょう。

 

プレエントリー=就活のスタート地点

 

そしてプレエントリーですが、こちらは企業の実施する説明会に参加するために必要となります。

“エントリー”の名を冠しているために、こちらも選考に関わってくる行為ではないかと考える方も少なからずいらっしゃいますが、先ほど紹介したエントリーとは違って、プレエントリーは企業の採用情報や説明会の詳細を知るための資料請求的な名目。

氏名、年齢、住所、学校名、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を企業に送ることで、3月以降の説明会に参加することが可能となります。

このようにプレエントリーはエントリーとは異なり、選考通過を賭けた難関な作業を要求されません。しかし、採用活動を行う企業とりわけ大手のような人気企業になると、プレエントリーの時点でアンケートを行ったりESと変わらないような文字数でアピールを求める場合もあるので、必ずしも手軽に行えるとは言えないでしょう。

また、就活生のなかには「プレエントリーで企業の情報やESの提出期限を教えられたけど、本選考にも進むべき?」と悩む人もいらっしゃいます。

ですが、プレエントリーは前述のように「御社に興味があるから情報が欲しい」という意思表示に過ぎないため、プレエントリーしたから選考に進まなければならないわけではありませんよ。

 

どのくらいプレエントリーすればいい?

 

上記の通り、プレエントリーは多くの業界・企業を知って興味を持つきっかけとなるので、就活の可能性を飛躍させる意味でも多めに応募しておきましょう。

その数ですが、一般的には平均で20~30社程度と言われています。しかし、多い人では何と100社にも及んでプレエントリーをするケースもあるため、最終的にどのくらいにするかは自身の判断に委ねられるでしょう。

ただ、あまりにも膨大な企業にプレエントリーをかけてしまうと、多様な企業情報が溢れてスケジュールを上手く組めない、情報の把握が困難になるというリスクも生まれてしまいます。

といっても、5社10社程度しかプレエントリーをしていないのも問題です。

過去に就活を行った新卒には、「もっとプレエントリーで企業を知っておけばよかった」と後悔の声を漏らす姿も見受けられ、少なくなればなるほど企業との出会いの機会も失われていくのでしょう。

 

プレエントリーを行う方法

 

3月1日になれば企業の採用情報・宣伝が開始され、そのときにWebページや就職情報サイトを経由して大勢の就活生がプレエントリーをするわけですが、プレエントリーを行う手段も、「企業HPを通して個人情報を直接送る」「ナビ媒体を使って情報を送る」と二つに分けられます。

一見すると大きな違いがないように思えますが、前者の場合は企業毎に個人情報の入力やプレエントリー用の文章を打たなくてはなりません。

後者に関しては一度ナビに自身の個人情報を登録しておけば、プレエントリーをするたびに登録されたデータをもとに個人情報の“使い回し”ができるのです。

ですが、企業によってはナビを使わず自社の採用フォームしかプレエントリーを行えないという場合もありますので、プレエントリーの方法にも浪費する労力が変わっていきますよ。

こう話すとナビの活用が一番に思えるでしょう。ただ、ナビは最初の入力からマイページの登録までに1日使ってしまうので、便利な反面、直接企業HPに送る行為よりも時間的なビハインドを抱えてしまうのです。

 

プレエントリーをした後の動向

 

何の滞りなくプレエントリーが完了したら、説明会当日で着るスーツや鞄といった身だしなみの用意とチェックだけでなく、興味のある業界や企業について事前にネットや就活四季報といったツールを使って情報の補完をしておきましょう。

また、ナビや企業HPの応募要項に記載されている内容と説明会で得た情報に齟齬、誤りが無いかを照らし合わせる行為も必要です。

説明会は合説と違って1~2時間単位で事業や社風などに関する深い情報を探ることができますが、あらかじめ“予習”しておかないと情報の把握が難しくなる場合もあるので、プレエントリー後は身だしなみ・マナー・事前学習の3つを忘れないように。

まとめ

 

プレエントリーは就活を円滑に進めるためには必須の条件。その回数が少なかったり応募の時期が遅れてしまうと、企業の選択肢が狭まったり締め切りを過ぎて説明会・エントリーに参加できないといった事態に陥ってしまうでしょう。

しかし、プレエントリーには細かな条件が設けられているわけでもないため、少しでも持ち駒を増やすために、「とりあえず応募してみよう」と気軽に取り組んでみてはいかがでしょうか?