最終面接を終えて、選考の結果を今か今かと待ち受けている就活生の気持ちを逆撫でするサイレントお祈り。普通は選考後に企業から何らかのアプローチが行われるものですが、サイレントお祈りになると一切の連絡が来ないため、就活を早めに終わらせたい就活生には非常にストレスの溜まる行為となります。本稿では、「あれ? これってサイレントじゃね?」となる場面の見分け方や、合否確認の是非について話していきましょう。

 

 

 

サイレントお祈りとは?

 

「サイレントお祈り」はその名の通り、企業が行うべき一般的な合否の通知を、選考を受けた就活生に送らずに採用を見送る行為を指します。

不採用の場合、「~益々のご活躍をお祈り申し上げます」といった文言がメールにて送られてくるものですが、この報告が無いために俗称として浸透しているわけです。

ちなみに不採用を「お祈り」と揶揄するようになったのは、約15年ほど前のネット掲示板にて。発祥はネットスラングであっても、2002~2004年の時点で既に就活生の間で「不採用=お祈りされる」と呼称されていました。

しかし、2010年前後からその合否連絡すら来ないという事態が頻発。まるで自然消滅する倦怠期のカップルのように何の連絡も寄越さないことから、上記のお祈りに“サイレント”が加わったのです。

 

夏頃、秋の初めから就活に乗り出した公務員試験組、留学帰りの方にはまだ馴染みが薄いかもしれませんが、春から就活を継続している就活生はもしかしたら身に覚えがあるかもしれませんね。

言うまでもなくサイレントお祈りは、新卒採用に熱心な国内企業全てに当てはまるわけではありません。会社規模が小さめで猫の手も借りたいと常々感じている中小企業などでは、どんなに通常の業務が忙しくても就活生にサイレントお祈りを行うようなことはないのです。

では、どんな企業ならサイレントお祈りの頻度が高くなるのか? それは就活生の目を引きやすい大人気の大手企業でしょう。

語弊が生まれるかもしれないので付け加えますが、これも全ての大手がそうだとは言えません。サイレントお祈りの発生件数が顕著なのが大手、とりわけネームバリューに優れていて毎年数え切れないほどの応募数が集中する一部企業が該当します。

 

なぜサイレントお祈りをしてしまうのか

 

もちろん、大手企業といえど好きで就活生にサイレントお祈りをしているわけではありません。これには“せざるを得ない”理由も含まれているのです。

というのも、先ほども軽く触れたように大手企業は広報活動を開始してすぐに、プレエントリーやら説明会、本エントリーに至るまでに数百数千規模の就活生が集まってきます。

それがただのイベント程度ならまだ良しとしても、実際に雇用する人材を取捨選択しなくてはならない選考に差し掛かるとそうも言ってられません。選考通過を判断する人事担当者の数は限られていても、選ばれる対象である就活生は星の数ほど存在しており、集まった書類一枚一枚を入念にチェックし、そのたびに一人ずつ不採用の連絡を入れるようでは、途方も無いほどの時間がかかります。

そのため、採用担当者の業務負担を減らし、本来採用である人に対して誤って不採用の通知を送るといった人的ミスを避けるためにも、サイレントお祈りという形で合否を分けているのです。

 

他にも、内定辞退者の出現に備えてキープ候補を確保したいから、という狙いも含まれます。

内定辞退は職業選択の観点でいえば理想的な企業選びの手段の一つであり、就活生からしたら「いやそんな都合知らんがな」という感じでしょう。しかし、昨今の就職市場ではどんな業界でも人材不足に悩まされており、多大なコストを払っているにもかかわらず内定辞退で他所に移ってしまうのは大きな痛手。それはつまり採用活動の継続を意味するため、企業としては是が非でも内定辞退で人が確保できないのは避けたいと考えています。

そのため、採用した人がいなくなった後に備えて、サイレントお祈りで保留にしている就活生を後々で採用する、という手段を取ってしまうわけです。

 

サイレントお祈りの見分け方

 

しかしながら、まるで遠距離恋愛中の相手からの連絡を待ち焦がれるが如く、貴重な時間を割いてまで企業の連絡を待つのは避けたいですよね。

といっても、頭ではサイレントお祈りの存在を認知していても実際に選考を受けた後では、自分がその“被害”に遭っているかの判断がつきにくいでしょう。

もしかしたら、企業も忙しくてたまたま連絡が滞っているかもしれないですし。

なので、あくまで目安程度になりますが、もしも「2週間以内に連絡が一切来なければ」サイレントお祈りを喰らったのだと認識し、諦めて次に切り替えましょう。

一般的な合否の連絡は、選考を終えて1週間以内には来るものであり、そのボーダーラインを越えてさらに1週間経過しても連絡が無いのであれば、サイレントお祈りの可能性が非常に高いです。

「もしかしたら事情があって3週間後に来るかも」と希望的観測にすがりたくなるかもしれませんが、そうして期待を捨て切れずに固執していると、残された時間をイタズラに失っていくだけなので、2週間を目処にサイレントお祈りか否かの判断を下しましょう。

 

サイレントお祈りでも合否確認はしよう

 

上の見出しで見分け方を紹介しましたが、忙しい立場である就活生ならば、ただ結果を座して待つのは気が気じゃないはず。特に、就活が後半戦に差し掛かった秋冬の時期だとなおさらのことでしょう。

なので、選考を終えて2週間経過するかどうかのタイミングでまだ連絡が来ない場合、こちらから企業に直接連絡してみるのもオススメです。

「どこに連絡すればいいか分からない」と悩む人は、面接の逆質問にて「選考結果に関する連絡先と方法をお聞きしてもよろしいでしょうか?」と相手に伺いましょう。

さて、肝心の連絡方法ですが、こちらは電話でもメールでもかまいません。ですが間違っても相手に結果の催促をしないように。あくまで企業へのリマインド目的で、丁寧な口調を使って選考結果の日時を問い合わせてくださいね。

しかし、なかには本当に忙しくて各人に評価を下すことや連絡が遅れているだけかもしれないので、マイナスな印象を与えないよう細心の注意を払いましょう。

まとめ

 

サイレントお祈りに出くわしてしまうと、なかなか身動きが取れなくなってしまうため、就活生も前向きな気持ちで就活をするためにサイレントお祈りへの対策を講じるべきです。

ですが、焦った挙句に連絡が不躾なものになったり、他社との兼ね合いを気にして選考から1日2日経った後で問い合わせてしまわないように気をつけましょう。