毎年発表されている入社年度別、新卒社員の特徴とタイプをご存じでしょうか? 2019年度は、能力は優れているが、細かく丁寧な育成や環境整備なしでは何も始まらないという特徴から「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」と発表されました。(※1)言われている側にとっては社会人になる洗礼を受けた様な、複雑な気持ちになってしまう内容と言えるでしょう。そもそもこの命名は誰の為の物なのか、発表された歴代のタイプも合わせてご紹介します。最後には、社会人になる上での大切な心得も伝授していきましょう!

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歴代の新卒社員のタイプを紹介


 
新卒社員のタイプが発表される様になったのは1973年からで、すでに40年以上もの歴史があります。2002年までは現代コミュニケーションセンターが命名していましたが、それを引き継ぐ形で2017年まで命名していたのが公益財団法人日本生産性本部の「職業のあり方研究会」です。大きな特徴として、その年の象徴となる物品名を入れて表現しています。それでは歴代の新卒社員はどの様に言われていたのか、3つのタイプをご紹介していきましょう。

【2005年】「発行ダイオード型」

就職氷河期の最後の年と言われている2005年は、有効求人倍率が1を下回る厳しい就活市場を勝ち抜いた学生さんの為真面目さと慎重さが特徴と言われていました。「きちんとした指導(電流を通す作業)をする事で仕事での成果(光)も出せますが、冷めている面もある(決して熱くならない)為会社都合での押し付けや今で言うパワハラなどがあればすぐに辞めてしまう」タイプと見られていました。その為、育成に注力し時には熱くなる事の素晴らしさを伝える事がポイントだとされたのです。

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【2009年】「エコバッグ型」

大量採用による売り手市場と言われた2009年は、リーマンショックの影響から後になっての内定取り消しが問題になりました。この年は環境問題への関心が高まった年でもある事から「能力は持ち合わせている(小さく畳めて便利だ)が、能力を発揮させる為には育成する(使う時には大きく広げる)必要がある」タイプだと言われたのです。

【2015年】「消せるボールペン型」

大卒の有効求人倍率が大きく回復した年です。この年は「新入社員の見かけは毎年同じ (どこにでもあるボールペン)でも変化に対応出来る能力(書き直し出来る機能)がちがう為、見かけだけでは判断せずに指導しなければならない」タイプだと言われました。またあまりにも熱の入った指導をすると個性が発揮できなかったり、便利すぎてしまうと早期離職の可能性があると言われたのです。

また2018年からは産労総合研究所という出版社が引き継ぎ、その中の「新社会人の採用・育成研究会」が新入社員の特徴や育成のヒントをまとめたものを発表しています。

 

あくまでもタイプ名! 新卒はタイプの型にとらわれない!



 
20卒を対象としたタイプ名も、例年通りであれば3月に発表されるでしょう。しかし、どのような命名をされたとしても意識しすぎずに自分らしく働いていくことが大切です。タイプ名が始まった1973年も「パンダ型」と命名され、おとなしく可愛いが人になつかず世話が大変だと言われていました。いつの時代も「今年の新卒は」「最近の若者は」と言われ続けてきたのです。なぜなら、人材気質やビジネス環境は時代と共に常に変化し続けています。同時に育成環境も力仕事の根性論からデジタル化に伴う効率重視の育成へと変化している様に、いつの時代も変化し続けているのです。

上記の命名を見ても分かる様に、言い方は違いますが「きちんと育成する事でその人の能力が発揮される」と言い続けられている様に感じます。そもそもこのタイプ名の発表は新卒社員へ向けた物ではなく、企業側が抱える育成課題へ向けての物だったのです。実際に入社する前の3月に発表されているのもその為と言えるでしょう。

 

知っておきたい! 教わる側の心得


 
企業側はいつの時代も育成課題に取り組んでいますが、しかし育成とは教える側だけの問題ではありません。これから社会人になる新卒の皆さんも、教わる側の心得を学んでおきましょう。ポイントは3つあります。

【ポイント①:挨拶の徹底】

まずは教える・教わるの前に挨拶は礼儀として必要です。相手の目を見て、はきはきと大きな声で「宜しくお願い致します」「ありがとうございました」と教えてくれる事への感謝を示しましょう。

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【ポイント②:学ぶ姿勢】

次に教わる際にはしっかりとメモを取り、いつでも見返せる様にします。しかし、ただメモを取れば良いという訳ではありません。誰でも1回で教わった事を全て記憶する事は無理ですので、忘れてしまった時に見返す為の物となります。自分でメモしたにも関わらず、後で見返した際に何を書いているのか分からないメモでは意味がないのです。また話を聞いている時にはアイコンタクトとアクティブリスニング(頷くなど)で、真剣に聞いている事を態度で示しましょう。

【ポイント③:報連相の徹底】

報告・連絡・相談です。仕事をスムーズに行う為に必要な、社会人の基本と言われています。報連相を徹底する事でトラブルが回避出来たり、業務への取り組む姿勢が評価されやすくなるのです。また社会人1年目は失敗や間違いも多いと思いますが、言いにくい事ほど早急な報連相を心掛けましょう。報連相の徹底はコミュニケーションの一貫でもあります。信頼関係を築く事で、分からない事があった時に聞きやすい環境を作る事が出来るでしょう。

 

まとめ

 
いかがでしたか? 今回の解説のように、新入社員が先輩社員からタイプ分けされてしまうのはもはや“お約束”ではありますが、たとえ新卒でも能力や意欲は人によりけり。このように一括りしてしまうことには何の意味もありません。
本稿を読む就活生のなかにも、「ボールペン型? エコバッグ型? くだらない」と思った人もいることでしょう。
ここで大切なのは、年齢や社歴に捉われず「今できること、社会人生活で当たり前となっていること」をしっかりやって、自身の成長を止めないことです。
 

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(※1)https://www.e-sanro.net/share/pdf/research/pr_1903.pdf

 

 

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