学生時代は実家住まいで、就職が決まってから一人暮らしを視野に入れるという人も多い事でしょう。ただ学生の頃から一人暮らしをするのと、新卒から一人暮らしをするのでは金銭面の負担が大きく違います。それに初めて一人暮らしする場合は「どんな物件が良いのか」「どんな物を用意すればいいのか」で迷ってしまうはず。今回はそんな新卒向けに、一人暮らしで必要になる費用やアイテムの紹介や、楽しい点やツラい点の解説を行っていきましょう。

 

 

 

新卒の一人暮らしに必要なアイテムを紹介

 

本稿を読んでいる人の中には、過酷極まる就活を見事勝ち残り、お目当ての企業で仕事を開始する事にワクワクしている人もいらっしゃる事でしょう。今の段階で通勤や出社後の自分をイメージして将来に期待を抱く、労働意欲に前向きな新卒にとってはまるでクリスマスの朝のような気分かと思います。

しかし、社会人たるもの事情が無い限りはいつまでも実家に住んでいるわけにもいかないでしょう。実家と会社の距離が遠いと通勤が大きなストレスになるはずです、学生のように好きな時に休めるわけでもないので、体への負担も危惧されます。それに同期や先輩達の社外での交流も家が遠いと億劫になってしまいます。

実際、帰宅に掛かる時間が長い事で終電が気になり、飲み会やプライベートの付き合いを避けてしまうという新卒も少なくありません。

そのため、自立の意味も込めて就職後に一人暮らしを決意する人も多いですが、初めて自分一人で生活をしていく事になるので「一人暮らしでは何が必要か?」という点に戸惑ってしまう事もしばしばです。

そこでここから先は、新卒の一人暮らしで必須となるであろうアイテムを一つ一つ取り上げていきましょう。

 

寝具

 

引っ越しを終えた当日は疲れているため“自分の城”に泊まる人がほとんどですが、気持ちよく安眠するにはベッドや敷布団といった寝具が欠かせません。次の日が休みならば少し無理をして段ボールと緩衝材で即席寝具を作り、起きた後で布団などを買う・実家から持ち運ぶのも良いでしょうが、翌日から仕事となると、堅い床で身体を痛めてからの新卒デビューじゃモチベーションも最悪です。

 

カーテン

 

言うまでもないですがカーテンは陽を遮るだけでなく防犯の役割も持っています。しかしカーテンは取り付けが少々面倒臭いだけでなく、サイズが合っていなければ隙間から部屋の光景を覗かれる可能性もあり、たとえ引っ越して間もない状態でもすぐさま取り付けましょう。賃貸によっては最初から備え付けられている事もありますが、余計なトラブルを避けるために仲介業者へ確認を取っておいてくださいね。

 

照明

 

こちらも初めから備わっている場合がほとんどですが、築年数が古かったり管理が甘い住宅だと玄関やリビングの照明が外されているケースも考えられます。そういう場合は家電量販店などでLEDの安価な電球を買っておきましょう。

 

冷蔵庫

 

生活をする上で必須な冷蔵庫。ただ一人暮らしですとそこまで大きなサイズを用意する必要はありません。潤沢な資産や部屋の規模があり、よほどのグルメでない以上は食材も多く確保する事も無いでしょうし、200Lから300L程度の冷蔵庫があれば十分です。それと、買った後で部屋に置くスペースが無い…と困らないように、間取りと冷蔵庫の大きさを計算しておいてくださいね。

 

洗濯機

 

新卒=フレッシュマンと今日聞く事はありませんが、社会人として組織に属して生きる以上はやはり清潔感“フレッシュさ”を常に意識しなければなりません。不潔で臭いのキツい人に仕事を任せたいとは誰も思いませんしね。なのでシャツや下着などを洗う洗濯機も必須なわけですが、こちらも冷蔵庫のようにそこまで大きなものを買う事はありませんよ。「コインランドリーが近場にあるから良いや」と思う方もいるかもしれませんが、一回一回洗濯しに向かうのは手間ですし何より少額だろうと費用が掛かるので、用意しておきましょう。

 

炊飯器

 

新卒の場合は初任給がお世辞にも良いとは言えませんので、貯蓄や節約のために一人暮らし後に自炊を始める人も多く見かけます。ずっとスーパーやコンビニの惣菜に頼るのは財布によろしくありませんし、何より健康にも支障をきたしかねませんからね。なので自炊を心掛けるならば必ず炊飯器を購入するようにしましょう。炊飯器で作ったご飯をラップに包んで冷蔵庫に保存しておけば、朝ごはんにも弁当にも使えますしね。

 

エアコン

 

“緑のカーテン”が豊富な地方ならまだしも、夏場にコンクリートに囲まれた都会で暮らすとなると熱中症の危機が身近となってきます。「エアコンを付けると電気代が…」と考えるかもしれませんが、熱中症は“脳みそがゆで卵状態になる=死に直結”なので自衛の意味でも用意しておきましょう。物件によっては最初から備わっていたり、以前に住んでいた人が購入したエアコンが残っていたりするので、内見の際に確認を取っておきましょう。

 

掃除用具

 

引っ越しを終えると埃や緩衝材にテープといったゴミが目立つもの。それらを処理して快適な生活を送るために、住んでいる地区が指定しているゴミ袋、箒、塵取り、ゴム手袋などの掃除用具を持っておいてくださいね。人によっては舞った埃でアレルギー反応を起こす場合も無きにしも非ずなので、無い場合は近くの小売店で購入しておきましょう。

 

ペーパー・タオル類

 

トイレは引っ越しの日から使う事になりますが、用を足した後でトイレットペーパーが無いなんてのは不衛生ですし良い気持ちもしないでしょう。それにちょっとした事で飲み物や洗剤を床に撒いてしまったり、入浴後の身体を拭くためにもペーパーやタオルの類は買っておいてくださいね。

 

ライフラインの確保

 

そして、一人暮らしの契約が完了して引っ越しを終えた後で忘れてはならないのが水道・電気・ガスのライフライン。水道や電気は初めから使えるようになっているので特に気にする必要はありませんが、ガスは業者を介して開栓を行わなければ使えないので、ここも当日から使えるように前もって仲介業者に相談しておくように。

 

一人暮らしに掛かる初期費用はどのくらい?

 

一人暮らしを考える上で大事なのが「費用」「立地」「セキュリティー」の3つです。立地は生活を充実させ、通勤も無理なく行えるようにするために重要であり、セキュリティーは一人暮らし(とりわけ女性)の安全を守るためのオートロックや防犯カメラといった設備面を指しています。

ですが、お金に余裕の無い新卒にとって一番ネックなのが費用でしょう。

ワンルーム希望でも、築年数から駅や商業施設との距離で家賃設定は大きく変わりますし、物件によっては敷金礼金が求められるかどうかにも違いがあります。

家賃補助をしてくれたり社宅を用意してくれる企業なら良いですが、そういった“恩恵”にあずかれない場合は諸々の費用を自分が負担しなければなりません。

では、一人暮らしで掛かる初期費用は大体どの程度なのでしょうか?

 

物件の間取りは1Kや1LDKなどバラバラですが、一人暮らしならば最初の内はワンルームからスタートする事でしょう。都内で暮らす場合、ワンルームの家賃は4万円~8万円ほどと差が大きいですが、新卒ですと“安過ぎず高過ぎず”な6万円の賃貸を選択する事がほとんど。

契約の際は前家賃と仲介手数料、そして敷金礼金と火災保険に各保障利用費が重なっていき、最終的に必要になる金額は「家賃の4、5ヶ月分」とされています。

これはあくまで賃貸借契約で発生する金額ですが、この他にも前述の一人暮らしで必須となるアイテムの購入費や、引っ越し業者に依頼する費用が絡んでいくので、6万円の部屋を借りるにしても込み込みで40万前後を必要とするでしょう。

もちろん、炊飯器や冷蔵庫などの必需品は実家から持ち込めばタダですし、新卒応援のセールを行っている家電量販店を利用すれば値段を安めに抑える事も可能ですよ。

 

一人暮らしの楽しい点やツラい点とは

 

親から独立し、新たな環境で自分の人生を自らの手で切り拓いていく事になる一人暮らし。

こうして見るとロマンに溢れているように映りますが、今まで親がしてくれた事は全部自分が行わなければなりませんし、責任もダイレクトにのしかかるので、プレッシャーや寂しさに耐え切れずホームシックになる人も度々現れます。

仕事に慣れていない状態で家に帰ったら食事や洗濯といった家事が億劫になりがちですし、実家と同じ感覚で過ごしていたら、騒音のクレームを隣人から訴えられるなんて事だってあるでしょう。

また、まだ給料が安い状態で家賃や水道光熱費を支払うので自由に使えるお金も少なく、ひもじい思いをする事だってよくあります。

 

こういった面を味わった人は今まで当たり前に感じていた環境に感謝をして、「実家に帰ろうかな…」と一度や二度は頭によぎる事でしょう。

ですが、一人暮らしは大変な面は避けられませんが、良い面も含まれます。

“何もかも自分で行わなければならない”ために、自炊や掃除といった生活スキルが自然と身に付きますし、お金の管理能力も培われていきます。

また、家族のありがたさを再認識出来るのは当然として、“自分の家”だからこそ身内に干渉されず趣味や好きな過ごし方を自由に実現出来る魅力もありますよ。

まとめ

 

金銭的なコストや不安要素が多くとも、人間的な成長を見込める一人暮らし。親から離れて仕事に従事していく事を決めた新卒の方々に、今回の記事が一人暮らしを考える際の参考になれば幸いです。前述で解説した初期費用の目安はあくまで一般認識に基づくものであり、自分が望む物件だと実は高めだった…なんて事もありますので、費用の突き詰めは不動産に訪れた時にじっくり検討しておきましょうね。