業界研究は就活生にとって避けては通れない道です。「自分にはどんな仕事が合っているのだろうか? 」「憧れはあるけれど、未経験でも入れる業界なのだろうか? 」「志望動機や面接対策の為に! 」など業界研究をするタイミングは様々ですが、情報収集などの時間がかかり意外と大変な作業ですよね。そこで今回は、この記事を読むだけで解決! 化粧品業界を徹底解説して行きます!

 

 

 

そもそも化粧品業界とは?

 

そもそも化粧品業界とは、化粧品の開発・製造・販売に携わる企業のことです。

「化粧品」と一言で言ってもスキンケア・メイクアップ・ヘアケア・ボディーケアなど種類は豊富です。また香水などのフレグランスや歯磨き粉・紙おむつなども化粧品メーカーが手掛けている場合が多く、ざっくりと言えば綺麗を手助けする業界です。

日本でお化粧をする様になったのは3世紀(西暦201~300年)までさかのぼり、女性はお歯黒、男性は赤い顔料を体に塗ったのが始まりとされています。そこから平安時代(800年代~)には白粉や紅など現代の化粧に通じる様な物に変化して行きました。江戸時代(1400年代~)には化粧水や香油、歯磨き剤など種類が豊富になり始めます。そして1872年に資生堂が誕生し、現在でもトップメーカーとして国内外から支持されています。

資生堂や花王などの大手企業は開発・製造・販売のすべてを自社で行い、中小企業は各工程に特化している場合がほとんどです。

 

仕事の種類と求められる人材

 

華やかなイメージの強い化粧品業界ですが、そもそも化粧品業界にはどの様な仕事があるのでしょうか? そしてどの様な人材が求められているのでしょうか? 次にご紹介して行きます。

【研究開発】

新商品の開発や、既存商品の改良などを行います。化粧品開発技術者になる為には特に資格は必要ありません。しかし医学や化学などの豊富な知識が必要になります。例えば、メイクアップ化粧品の開発には皮膚科学や細胞生物学の肌に関する専門的な知識も習得しなければなりません。その為大学や専門学校で学び、企業に就職するのが一般的な流れです。特に理系学部を専攻している学生に人気の職業となっています。専門的な仕事内容の為、一つの職場で長く働く人が多いようです。

【商品企画・販売】

市場分析・商品コンセプト立案やプレゼン・パッケージデザイン・販売戦略など商品を誕生させる所から、売り出すまでの工程を担う分野です。企業によっては役割を細分化している所もあります。中小メーカーであれば新卒での採用もありますが、大手メーカーでは営業・販売・開発などを経験して知識を付けてから入れる部署です。ですから中小メーカーで経験を積み、力を付けてから大手メーカーに転職する人も居るようです。消費者の求める物は時代によって変化するので、常に流行を把握し考えられるマーケティング能力が重要と言えるでしょう。

【生産】

基本的には工場勤務です。特別な資格や経験は不要で製造や包装などの生産管理が主な仕事になります。その他製造に必要な材料の仕入れや管理、品質チェックなどの業務もあります。

【販売】

化粧品販売と言えば多くの人が百貨店や専門店でお客様のカウンセリングやメイクを行う美容部員を想像するでしょう。しかし販売も実に様々です。まずは個人に販売する方法ですが、個人に販売する場合もメーカー直営店舗での販売や量販店などの外部店舗に卸す販売があります。メーカー直営店舗での販売が先ほどお話した美容部員にあたり、特に資格も必要ありません。しかし正社員は少なく契約社員が多くなっている点があります。その他テレビやインターネットを通して販売する通信販売も増加傾向です。

法人向けの販売は、主に美容室やエステサロンなどになります。

 

その他人事・総務・経理などの事務系は大手企業でも新卒採用を積極的に行っています。

どの分野の仕事に就くにしても、持っておいた方が有利な資格はありますので確認しておきましょう。

 

気になる化粧品業界の今後

 

化粧品業界を目指すならば、今後の動向もしっかりと把握しておきたいものですよね。続いては化粧品業界の現状と課題から見える今後について考えて行きましょう。まず知っておきたいのは化粧品業界の現状です。

経済産業省によれば、化粧品の国内工場出荷額は2016年に過去最高額を記録し年々増加傾向にあります。主な要因は輸出の拡大です。2018年1~11月の輸出額は前年同期比44%増と6年連続で過去最高を更新しています。最大の輸出先である中国が2016年に関税を引き下げたことも大きく影響しているでしょう。また日本製品は品質が高く海外でも人気です。2014年に化粧品が免税対象になったことから、訪日外国人の化粧品購入が増加したことも影響しているでしょう。

一方で課題は国内にあります。他業界からの化粧品業界参入が増えていく一方、国内ターゲットの減少です。長期的に見れば人口減少に伴い、国内の会社規模縮小はありえます。今後はターゲット層の拡大が必須になるでしょう。またマーケティングの見直しも必要です。なぜなら、SNSの普及で口コミが売り上げに直結する時代になったからです。いくら広告や宣伝にコストをかけても、本当にいいものを作らなければ消費者の購入には繋がらないでしょう。また近年では女性に限らず、男性にも美容が浸透しています。ですから今後は男女関係なくどういった物が求められているのかも注目して考える能力が必要になるでしょう。

まとめ

 

外見が綺麗になる事で、心も前向きになった経験は多くの人があるのではないでしょうか? 企業によって異なる部分もありますが化粧品業界は多くの人の綺麗をサポート出来る大変魅力的な業界です。また将来的に国内での会社規模の縮小が懸念されると記述しましたが、化粧品は食料品などと同様に女性にとっては無くてはならない必需品の為、景気が悪くなっても急激に売り上げが下がるという様な事が無い点も化粧品業界に就職するメリットの一つと言えるでしょう。