雨というのはどうしても気分が沈んでしまうものです。特に外せない大事な要件が控えている日は緊張で押し潰されそうになっているのに、そこに雨が加わると更に足取りが重くなってしまいがち。そして霧雨程度なら問題ありませんが、大粒の雨が降ると服装が乱れたり交通機関でもトラブルが多くなっていきます。ですが「悪天候で気分が乗らない」からといって、就活生・社会人として行うべき事を蔑ろにしていると絶対に後悔しますよ! 今回は就活における雨天時での身の振り方について解説を入れていきます。

 

 

 

 

選考日が雨だった時の失礼の無い対応

 

 

 

 

就活準備、履歴書やエントリーシートの作成などは自宅や学校でも行えますが、実際に企業の人間と対面する面接選考は当然、企業側が指定する現地に赴かなければなりません。“面接”という緊張で胸が張り裂けそうな状況が待っているにもかかわらず、当日が土砂降りの雨だったら…。その時の心情は人によって様々ですが、大抵が「雨が降っているし行きたくない…」と気持ちも曇天気味になるはず。ですが就活生たるもの、やむを得ない状況でない限りは気分に関係無く選考会場へと向かわなければなりません。就活生(学生)は社会経験に乏しい立場なのでまだまだ分からないかと思いますが、自分一人の勝手な都合で相手(会社や顧客)のスケジュールを狂わせるのは社会人としての“失態”です。もちろん、家庭の事情や病気・怪我などで身動きが取れないケースは仕方ないですが、単純に「雨で面倒くさいし後日に回そう」は通りません。

 

ですが雨の日に“たまたま”病気になってしまったり、電車やバスなどの公共交通機関が遅れてしまっている場合は、その旨を必ず連絡(報告と謝罪)しましょう。言うまでも無く失礼にあたらない連絡手段は電話です。乗り物に乗った後で途中経過を報告しなければならない時はメールでも差し支えないですが、基本は電話で状況をお伝えしましょう。そして、たとえ面接を控える企業に対して志望度がそこまで高くない場合でも電話連絡は欠かせません。「別に第一志望じゃないし、他にも受ける就活生もいるだろうから大丈夫だろ」という考え方は捨ててくださいね。面接とは、通常業務で忙しい企業が多大なコストを割いて設けてくれた大切な機会です。それに直接相手の声を聞ける電話で報告しないと、相手に「雨だし何かトラブルに遭ったんじゃないか?」と不安にさせてしまいます。相手が誰であろうと電話で状況報告と謝罪を切り出し、必要ならばメールを付け加えてあげるのが大人としてのマナーですよ。

 

 

 

 

就活生の中には「報告はしたけど、天候不良で遅れた(あるいは行けなくなった)から評価が下がるんだろうなぁ…」と、自分に失敗は無くても結果迷惑をかけてしまった事で印象低下に繋がる事を恐れているのではないでしょうか? しかしご安心ください。天候の悪化でトラブルが生まれるのはよくありますし、連絡さえすれば企業(採用担当者)も状況をちゃんと理解してくれます。社会人の基礎中の基礎は「報告・連絡・相談」です。これさえしっかり守っていれば、面接を行う前に採用担当者が評価を下げるなんて事は無いですよ。

雨だけでなく季節によっては無く雪で電車が止まってしまう場合もありますので、電話で報告と真摯な姿勢を出せれば面接も延期という形で日程を変更出来ます。

 

緊急時の電話マナー

 

遅延や病気など急なトラブルで報告を入れなければいけないのは気が引けるものですが、相手に失礼が無いようにしっかり準備と気持ちの引き締めを行いましょう。まずは電話を掛ける前に深呼吸。緊張や不安で言葉が上手く出てこないなんて事が無いように呼吸を整えましょう。

そして電話で相手の話す内容に聞き漏らしが起きないように、シャーペンとメモを用意しておいた方が良いでしょう。日程の調整がその時に行われる際、聞き間違いやド忘れのリスクを無くす意味でも必要になります。

 

また、連絡も企業の採用担当者にしましょう。もしも名刺などを受け取っておらずどこに連絡すればいいのか分からないのなら、HPやパンフレットに記載している受付への電話番号にかけると良いでしょう。そして電話も周囲がうるさいと自分の声だけでなく相手の声も聞きとりづらくなってしまいます。必ず邪魔な環境音が入らないような場所で連絡してくださいね。

忘れてはならないのが電話をかけるタイミングです。一般的には10時から正午、14時から16時の時間帯が理想とされています。お昼過ぎなどは社員が昼食を取ってしまいますので注意しましょう。

 

そして実際の電話の切り出し方ですが、採用担当者に繋がったら必ず「お世話になっております。私、本日〇〇時に御社で面接を予定している〇〇(学校名)〇〇(学部・学科)の〇〇(氏名)と申します」と情報を一から丁寧に伝えましょう。その後は突然の報告に対する謝罪と状況の伝達、そして改めて迷惑を掛けてしまった事への謝罪を話してくださいね。ここがしっかりしているかが印象に繋がります。

 

油断大敵! 傘の取り扱いにもマナーがある

 

雨の日に面接地へ向かう時も“服をずぶ濡れにしない”“路面の滑りやすさに気をつける”など些細な点にも気を配る必要がありますが、最も注意するべきは傘の扱い方です。まず傘は大きめなサイズを選択しましょう。移動時の持ち運びで邪魔に感じるかもしれませんが、スーツや頭髪、そして鞄の中身が濡れてしまうリスクを犯すよりは大分マシでしょう。それに風がやや強めでも大きめの傘は骨組みがしっかりしているので、ちょっとやそっとの風では裏返しになったり折れる事はありません。

傘の色は身だしなみに合うものが良いでしょう。派手な色合いやインパクトのある柄物は適切では無いので選ばないに越したことはありません。急な雨でコンビニなどで売っている薄透明のビニール傘でも問題ありませんが、なるべくなら紺・黒の丈夫な傘を選んでおきたいものです。

 

 

 

 

そして本格的な“傘マナー”ですが、企業訪問や面接の際に気をつけるべきが“しずく払い”。要するに濡れた傘を畳む時に水滴を払う行為ですね。これは建物に入る前(玄関前)でするのですが、バサッバサッという感じにあまりにも大きな動きでしずくを撒き散らしてしまうのはタブーです。“周囲への配慮に欠けた人物”とストレートに判断されるだけなので気をつけてください。

傘の置き場所は大抵がフロントや面接会場付近などの分かりやすい所に傘立てを置いてくれていますが、もしも無い場合は素直に受付に申し出て、指示があったらちゃんとお礼を言いましょう。ですが大勢の就活生が一か所に集中している状況なら、傘立てそのものが無い可能性も大いにありえます。その場合は濡れた傘を入れるビニールを用意しているかもしれないので、周囲を濡らさないように気をつけて手に持ったまま会場へ向かいましょう。

 

選考が人材紹介経由であった場合

 

 

 

 

就活生によって選考フローは異なりますが、面接に至った経緯が人材紹介の就活アドバイザーや学校の教授による推薦だと、天候不良で迷惑を被るのは企業だけではありません。もしも遅延や欠席の連絡を欠かしてしまい学生への信頼や印象が悪くなってしまったら、その就活生を担当するアドバイザーないし人材紹介会社への信用問題、教授と学校側への求人の削除という大きな問題に発展してしまう可能性も十分考えられます。

もしも選考当日にイレギュラーにより自宅待機をしたり遅れて向かうようになるなら、企業の採用担当者への連絡は必須ですが、間髪入れずにお世話になっている就活アドバイザーや推薦・斡旋してくれた教授・学校への報告と謝罪をしましょう。こちらも礼節を重んじた対応を心掛ければ「この子は信用出来ない」なんて悪印象に陥る事はないはずなので、迷わず行いましょうね。

 

 

雨の日にあったほうが良いグッズ

 

 

 

 

朝起きた時から土砂降り、または移動の最中に天候悪化。こんな事態に対応出来るように心構えだけでなく手持ちのグッズにもこだわる必要があります。先ほど傘についてお話しましたが、普段から鞄を持ち運ぶ就活生なら常時、折り畳み傘(黒・紺)を入れておくと安心出来ます。折り畳み傘ならば持ち運びのストレスも少ないですし、急な雨でわざわざ買う必要が無いので「濡れたらどうしよう…」という余計な心配をする事もありません。ただこちらも“使った後の取り扱い”に気をつけましょう。特にしずく払いを十分にして鞄の収納スペースに入れる際、重要な書類や精密機器が傍にあったら“ダメージ”を与えかねません。そうならないように折り畳み傘が丸ごと収まるくらいの袋を別に用意して、そこに入れてから鞄に入れる方が安全です。

 

また、雨で服装やヘアースタイルが乱れるのは仕方ないですが、さすがにそのままにしておくのは危険です。特に就活は“清潔感のある姿”が大切なので、必ず濡れた身体を拭くためのタオルやハンカチ、そして頭髪を整えるための小さめのブラシも持っておきましょう。足元も浸水によって靴下がビチョビチョになる事が危惧されますので、1足2足くらい代わりをストックしておいた方が良いでしょう。そして就活時で履く事になる革靴は“水に弱い”という性質を持っているので、汚れだけを気にするのではなく、日頃から磨きと防水用スプレーをかけておいた方が靴も長持ちしますよ。

 

 

まとめ

 

 

 

 

たとえ雨でも人生の岐路を左右する面接選考には必ず向かわなければならない…。けれど悪天候とはメンタルや交通アクセスにも悪影響を及ぼし、場合によっては予定を変更して相手方に迷惑をかけてしまう事も往々にしてよくあります。そんな時に焦ったり面倒に思って関係者に連絡を送らないのは非常に危険です。もし雨天で移動が困難になってしまったら必ず自分の置かれている状況と謝罪を伝え、相手からの今後の指示を漏れの無いようにメモして次の機会で本領を発揮しましょう!