「人と話す事がどうしても苦手…」「他人の目を見て話せない」そう感じる学生も多いのではないでしょうか? 自分が話しかける事で相手に与える影響が分からない以上、そう不安に思うのは自然な事ではありますが、就活の場面ではそうも言ってられません。しかし会話術というのは独学ではなかなか身に付かないもの。そこで今回は“口下手”な就活生向けに面接選考やプライベートでも通じる会話のトレーニング方法を紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

会話に苦手意識を持ってしまう原因とは?

 

 

 

独自の考え方や主張があるにも関わらずそれを上手く人に伝えられない…。この“歯がゆさ”は会話に苦手意識を持っている人に共通する意識かと思います。頭では会話の運び方や内容をイメージ出来ているのに、それを具体的な手段で表現出来ず、その結果相手にネガティブな印象を与えてしまう。実は会話(コミュニケーション)をする事を苦手に感じる人は年々増加傾向にあり、現代人の3人に1人が会話に難ありという調査結果も出ているほどです。

“会話”にも色々な形があります。実際に相手と対面して言葉を交わすものや電話越しで話すもの、そしてチャットツールなどで文字を介し、意思の疎通を図るものだって立派な会話です。「会話するのが嫌だ」と考える人のタイプにも違いがあり、会って話すのは無理でも電話越し画面越しなら問題が無かったり、喋る能力に問題が無くても文字などで表現する事が苦手だったり。または会話の内容次第や雰囲気次第で饒舌になったり無口になったりと、まさに十人十色な違いがあるのです。

 

会話が下手だと、プライベートな時間や就活または仕事の風景で様々な問題を発生させる事もあります。プレゼン時に上役から説明を求められ、“相手が求めている内容”を理解出来ず曖昧な解説をしてしまったり、意中の相手にアプローチしたいのに距離感を掴めず逆に失礼な発言をしてしまったりと、コミュニケーションが上手く取れない場合こういった状況を作り出してしまう事もザラです。

しかし改善したいと思ってもなかなか進展しなかったり、そもそも「自分が何故会話が下手なのか」という原因が究明出来ていない人も多いのではないでしょうか? ここから先は会話が苦手・下手な人の特徴について解説を挟んでいきます。

 

 

 

人の目を見て話せない

会話する上での基本マナーに“相手の目を見て話す”というものがありますが、恥ずかしかったり怯えの気持ちがあると、どうしても目線を逸らしたり表情を下に向けて話してしまいがち。そうなると相手に「話をちゃんと聞いているのか」という不信感を植え付けてしまいます。前述でもあるように話す行為自体は問題が無くても、相手と視線を合わせず意思の疎通を量ろうとする会話下手なタイプも存在します。

 

相手にどう思われるのかを考えすぎる

人一倍相手の気持ちを思いやる優しい性格の人に多いのですが、他者の考えを深く考えすぎて「これ言ったら怒られるかな?」「自分が話す事で空気が悪くなるかも」と、余計に自分を追い詰めてしまうタイプも会話下手の特徴に含まれます。会話はリズム感が大切なのですが、あまりにも周囲の事を考えすぎるとそのテンポが乱れてしまい、会話の流れも滞ってしまう事も。

 

自分から話題を振らない

相手が話したがりな性格なら特に問題ありませんが、対面した相手が常に話題を振る事に積極的な姿勢とは限りません。報告や共感に疑問など話題の種類にも色々ありますが、自分が興味の無い話だからといって聞き手一辺倒なスタンスを取ってしまうと、相手に「この人と話すのつまらない」とストレートに感じさせてしまいます。常に会話に受け身の状態だと相手に余計な気を遣わせてしまうわけですね。

 

否定から入る・否定で話の腰を折る

これも会話下手の人の特徴に含まれがちですが、相手の話を否定の形で遮ってしまったりするパターンも存在します。話し手が気持ちよく話しているのにその合間で疑問をぶつけたり意見を真っ向から否定する姿勢を取ってしまうと、向こうも話す気が失せてしまいます。もちろん自分の主張が相手と異なり口を出したくなる気持ちは分かりますが、相手の心情を考えられないのはNGです。

 

プライドが高い

「常に相手より優位な立場にいたい」「話で注目を集めたい」そう思うのは自由ですが、相手の気持ちや場の流れに配慮せず武勇伝や自慢話をしがちなのも、ある意味会話が下手と言えるでしょう。“自分が楽しむために会話をする”という目的にシフトして、聞き手への気遣いを忘れたり相手が話をするタイミングを損なわせたりするのは、コミュニケーションの在り方としては悪手もいいところ。

 

 

 

このように会話が苦手あるいは下手という人にはそれぞれ特徴がつきものです。しかしこういったコミュニケーション能力の欠如には原因もあるはずです。たとえば現代人と昔の人のやり取りの仕方に目を向けてみましょう。当たり前ですが、近年で爆発的に普及したスマホ(携帯)やSNSなどは数十年前の環境ではあり得なかった光景です。今では時間や場所に関係無く誰とでも会話が楽しめる土壌になりましたが、現代ほどテクノロジーが発展していない時代では、挨拶や些細な要件でも人と面と向かってやり取りするのが基本でした。確かに便利になったという意味では現代の方が過ごしやすいのかもしれません。しかし、テクノロジーの利便性が向上したり存在が身近になった事で、“以前は当たり前だった”リアルタイムで他者と関わる時間や状況の減少にも繋がってしまいました。

家庭環境でも昔とは違いがあり、核家族化が顕著なのも今の風景です。大家族団欒で父親は仕事、母親は専業主婦という在り方も変わり、それによって子供との会話の頻度も減るだけでなく、家族とのコミュニケーションよりもテレビゲームなどに時間が割かれる事も増えてきたのも、コミュニケーション能力低下(会話下手)の原因として挙げられます。

 

「こんな学生は嫌だ」人事が思う会話下手な就活生

 

 

 

 

就活を上手く切り抜けるには学生の性格やスキル、そして志望企業への熱意などが重要になってきますが、採用活動をする企業を対象としたアンケート調査では、面接選考で採用の決め手とする要因に「コミュニケーション能力」が毎年トップに挙がります。人と話す事に抵抗のある学生からしたら「いやいや、培ってきた能力や努力も同じくらい評価してくれよ」と思うかもしれません。しかし社会人になると上司や先輩社員、同期や後輩と今まで以上に人間関係が複雑化し幅広くなります。それだけでなくクライアントなど社外での円滑なやり取りも重要になってきますので、ビジネスマナーや業務をこなしていける能力以外にも、“誰とでも節度を持って会話が出来る”コミュニケーション能力が肝心な要素となるのです。

そこで企業の人事担当者が避けたがる“会話下手な就活生”の姿を、いくつかピックアップしてみましょう。

 

 

話の進め方が一方的過ぎる

お目当ての企業で実際に働く社員(人事担当者や役員)を相手にするわけですから、自分のアピールポイントや過去の体験談、将来的な仕事への情熱を語りたがるのは至極当然。しかし内容をまくし立てるように説明してしまう学生も毎年のように現れ、人事を置いてけぼりにして自己完結する事も面接ではよくあります。こういった自分本位な会話の進め方は「話を聞かせる気が無いのか?」という気持ちにさせるだけでなく、聞き逃した要点をいちいち企業側が聞き返す手間に繋げてしまうので、つい早口になってしまう、あるいは話に夢中になって相手への気遣いを忘れてしまいがちという人は気をつけましょう。

 

 

視線をよくズラす・余計な動きも多い

双方の会話自体は上手く噛み合っていても、緊張のあまり身振り手振りが激しくなったり、話の途中で床や天井を見てしまうと、相手には「集中力がないのか」と不安に思わせてしまうだけ。これは相手を怒らせる危険性もありますし、よしんば入社出来たとしてもクライアントの機嫌を損ねて商談が破綻するリスクも無きにしも非ずなので、選考が始まる前に注意深く“自分の話し方”を見直す必要があります。

 

 

クローズドクエスチョンで話が途切れる

クローズドクエスチョン(YES・NOで終わるやり取り)で会話が淡白なものになってしまうのも当然NG。無論、回答の仕方には違いがあるかと思いますが、あまりにも展開力の薄い受け答えをしてしまうと、就活に対するやる気の有無すら疑問視されてしまいます。これは特に逆質問の場面でありがちな問題ですね。

人事担当者は書類だけでは量れない学生の性格やポテンシャルをトークの中で掴みたがっているものです。しかし質問の内容がどうであれ、相手が「もっと話したい」という気持ちにさせるような“転がし方”が出来ないと「アドリブに対応出来ない」とガッカリさせる事に。

 

 

 

どうすれば会話術が飛躍するのか?

 

 

 

 

ここまで長々と会話に苦手意識を持つ人の特徴などを紹介してきましたが、ではどうすれば会話が上達するのかという対策法(テクニック)についてお話していきましょう。

前述で取り上げた内容である程度把握出来ているかと思いますが、会話が下手になるのは“精神的な不安”が主な要因として考えられます。会話はとどのつまり経験の積み重ねによって効果を発揮するものであり、会話に対する漠然とした不安感が自らの成長を妨げているわけです。

要するにどんな人物であれ会話が上手くなる(聞き手にとっても楽しい)可能性があり、話し方そのものや聞く相手に対する意識変化次第で「もっと会話したい」という前向きな姿勢を手に入れる事が出来ますよ。では細かなトレーニング方法は下記にて記載していきます。

 

会話”を重く捉えないようにする

話す行為に憶病になるのはとどのつまり“自分の中で無意識に会話へのハードルを高めているから”です。自分が話題を切り出す事で相手が嫌な気持ちになるか、それによって今までの空気感を壊してしまうのではないかなど、何の根拠も無い不安が会話そのものの足枷になっていると言えます。「キミが喋ると場の流れが止まって嫌だ」直接そう言われたのならば身の振り方を考える必要がありますが、「〇〇かもしれない…」というネガティブな意識だけならば改善の方法はあります。

まずは「別に話が上手じゃなくてもいいじゃん」とある種、楽観的な捉え方をしてみましょう。会話とはお互いが楽しめる事が継続の肝になってきますので、とにかく必要以上に自分を追い込まずリラックスした姿勢で臨んでみてください。

ここで大事なのは会話に対する不安の解消なわけですが、家族や友人を対象に積極的に話しかけて“自分なりの話のペース”を掴めれば冷静に会話の流れを理解する事も期待出来ます。

 

目標を定めてみる

スポーツ好きな学生が憧れの選手に近づくために日々練習に明け暮れるように、話が上手い人を自分の目標に定めてみるのも効果的です。ここではお笑い芸人を用いてみますが、芸人も他人をイジッて笑いを生む人や自ら自虐的・滑稽なスタイルで場を沸かせる人などタイプは様々。ですが共通しているのは話し方やその内容で多くの人間を笑顔に導いているという事です。自分が誰に近い話し方なのか、その目標とする人物に到達するにはどんな“癖”やアプローチの仕方が理想的なのか、といった上手くなるための道のりを考えてみるのもオススメですよ。

 

書籍やニュースで知識量を増やす

会話下手以外で人が会話に躓くケースには「良い話題が見つからない」という点も含まれます。話題は相手の趣味嗜好やその時の状況に応じて変化していくものですが、自分の知識量つまり会話の引出しが無いと、ずっと聞き手に回ったり会話についていけなかったりしてしまいます。会話の生産性を上げて相手に良い印象を与えるには、話し方も大事ですが“バラエティー豊かな話のタネ”が求められるでしょう。どうやって蓄えていくかというと近道なのがテレビのニュースや読書です。もちろん相手によって好きな話題や苦手な話題は分かれますが、こちらの話題の振り幅が大きければ大きいほど、柔軟に相手や雰囲気に合わせた会話を展開する事が可能になるでしょう。

 

ロールプレイング

ロールプレイング(ロープレ)は主に営業職などで行われる会話のトレーニング法であり、お客さんと話す事を想定して社員同士で会話練習をするものを指します。実はこれは非常に有意義な練習方法であり、積み重ねていけばいくほど話題の切り出し方や相槌の仕方など対人スキルが高まっていきます。会話が下手というのは、先ほども言ったように会話そのものの頻度が低い事にも起因します。“話す事に慣れる”ためにも近しい人に協力してもらい、日々のロープレで自信をつけていくのも重要ですよ。

 

まとめ

 

 

 

 

いかがでしたか? 「会話が苦手だからこの先の就活が不安で仕方ない」と半ば諦めモードの人も中にはいらっしゃるかと思いますが、このように会話そのものの意識改革や自身の会話量促進(日々の行動量)で、いくらでも会話上手への変貌を遂げる事が出来ます。面接では緊張も相俟って上手く気持ちを言語化出来ないものですが、“とにかく会話を楽しめる”ようになれば口下手な性格でもコミュニケーション能力を評価してもらえるチャンスを掴めますよ!