昔から「営業はキツい仕事」と囁かれてきましたが、現在では過度な飲み会や接待が自主規制されてきており、社内ノルマを達成出来なかったからといって過剰に詰められたりする事も減少傾向にあります。ですが業界全体に視野を向けるとAIの急速な発達によって、国内の営業ニーズも今後狭まっていくとも言われています。しかし人同士の生のやり取りが肝となる商談では営業職は貴重な存在であり、ツライところがクローズアップされやすいですが、この仕事にしかない喜びももちろんありますよ。本稿では営業職の今後の将来性から、営業に向いている人はどんなタイプかを紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

営業職に含まれる喜びや将来性

 

 

 

 

企業と企業(あるいは個人)同士の橋渡し的な役割を担う営業職。その在り方や作業のパターンは所属する企業の“色”によって様々であり、有形無形など取り扱う商材や価値にも違いがあります。ただ営業職には他の業種ではなかなか味わえない特徴も多数含まれております。BtoBにしろBtoCにしろ、対象者である顧客の特性やニーズを研究し、それに合った商材・サービスの提案を独自のプレゼンで売り込んでいくわけですが、今まで取引の無かった相手と新規で契約を結べるのは自社にとっても大きな貢献になりますし、何よりも自分の営業スキルに自信が持てます。

また実際に対面してコミュニケーションを取っていく営業では、直接的に顧客から感謝の言葉を投げかけてもらえる機会も多々ありますよ。優れた商品を提供するのは当然ですが、ただ“売り込む”のでは作業感が否めません。きちんと相手の主張や感情を読み取る姿勢が「優れた営業マン」の条件です。ただビジネスのやり取りだけでなく相手に尊敬と親しみの念を込めて真摯に接する事。これが欠けてしまっては顧客満足度も低下してしまうでしょう。

 

そして頑張った結果である営業成績が数値で分かりやすく出るのもやりがいに繋がります。逆に売り上げが下がっていけば「もっと頑張らないとなぁ」と自身の意識付けがしやすくなりますし、成績が向上すればやる気の維持が容易になるはずです。また企業によって度合いは異なりますが、挙げた成果がストレートに自身の出世や昇給に反映される可能性も。実力主義が徹底している営業の世界で諦めずに成果を出し、晴れてその頑張りが給与のアップなどで確認出来たら、生活にも更なるゆとりが期待出来ますね。

 

 

 

報道にメディアの演出、インターネットの普及によってシビアなイメージが色濃く定着してしまった営業職ですが、このように日々の業務の追い上げや顧客からのクレーム対応や商談が成立する可能性など、肉体的にも精神的にもツラさがある分、それに見合ったやりがいも含まれています。

ただ近年まことしやかに囁かれているのが、高度なAIの台頭により営業職は次第に力を失っていくのではないかという懸念です。ですが結論から言うと、マイナス面は確かにありますがAIを事業に組み込む事で営業職の価値が高まり動き方にも変化が生まれると予測されています。

 

どういう事かと言いますと、日本の営業では一人一人が受け持つ職務範囲が非常に多く、所属する営業部門によって内容や進め方は違いますが、“従来の手法”はグローバル化・ITの導入が進んできている現在では海外から置いてけぼりを喰らうのではないかと危惧されています。ですがAIを営業職に組み込む事で、ITで解決出来る工程は機械に代替し、ヒアリングや提案にコンサルティングなど営業職ならではの強み(専門性)を特化させていけば国内内需は過去に比べて少なくはなるものの、営業職そのものの見方や市場価値が上昇していく事に繋がるとされています。

 

営業は既存・新規に関係無く人との関係が重要視される仕事です。特に日本の営業職の基本概念には「顧客第一主義」が含まれており、海外の営業事情とは考え方に違いがあります。顧客の中には「人とのやり取り無しの商談は信用出来ない」という気持ちを抱いている人も少なからず存在するので、効率化の観点で言えば営業は仕組みが変わっていくとは思いますが、職業そのものの存在が消えていく事はないでしょう。

 

営業職でネックなのはやはり離職率

 

 

 

冒頭でも簡単に触れていますが、かつて営業職では“お馴染み”であった過酷な就業風景は、昨今の働き方の著しい変化によって減少の一途を辿っています。ですがそれは大手企業や社員を重んじる優良企業に該当する話であって、実は依然として中小企業などではハラスメントまがいの処遇や、課せられたノルマによる長期的な残業の横行が淘汰されずに根深く残っています。誤解の無いように言っておきますが全ての中小企業で営業職が劣悪な環境に置かれているわけではありません。しかしどの業種でも中小規模での退職者が多く出ているのは事実です。離職率は企業選びの重要な判断材料になりますが、企業の離職率はHPや説明会では知る事が出来ません。「営業職に興味があるけどブラック気質な場所は困る…」そうなった時に就活生は何を参考にするべきかと言うと、各業界の平均勤続年数や年収がデータ化して現れている就職四季報や、会社のリアルな内情を現役社員や退職者の書き込みによって把握しやすくなる就活口コミサイト。これら情報ツールは気になる企業の離職率を推し量れるので、積極的に活用していきましょう。

 

どんな人に営業の適性があるのか?

 

 

 

 

他の職種とは違い“誰でも始められる”事や“成果が待遇に反映しやすい”事が魅力的な営業職。しかしこちらでも、向いている人向いていない人といった職業の適性を見誤れば、業務上のギャップで早期退職をしてしまう可能性があります。ではここから先は営業職の適性がある人の特徴を挙げていきましょう。

 

数を追う”行動力がある人

言うまでも無く営業職はどんなにキャリアを重ねトークが面白い人でも、一回の商談でスムーズに成約に結びつくなんて事はありません。やはり対人関係が主な仕事ですので人によって相性の不一致もありますし、商談まで行き着けば良いですが大概がアポ取りの段階でお断りの返事が返ってくるでしょう。ですがどんなに上手くいかなくても途中で投げ出さず、1から100までの数字(見込み客数)を追っていく高い行動力が必要です。もちろん、仕事に着手したばかりの新卒などは不慣れ故に、断られ続けて心がすぐ折れる事もありますが、営業職の皆が通ってきた道ですし諦めずにアプローチし続ければいつか必ずチャンスは訪れますよ。

 

人当たりが良く身だしなみも整っている

いくら商材の質が良く、納得に至る提案が出来たとしても、相手を不愉快な気持ちにさせてしまったら営業マンとしては失格です。信頼される社会人の人物像の一つには“身だしなみ”が要素として挙がりますが、「相手に自分がどう見られているか」を意識出来なければ、どんなに意欲的な姿勢を持っていたとしても、そのズレを解消出来なければ業務の生産性には繋がりません。

そして同じくらい大事なのが、“相手を気持ち良くさせるコミュニケーション”です。これは何も媚びへつらえと言っているわけではなく、相手の性格や嗜好に場の空気を読み取って、その状況に適した態度や発言が出来ているかを指します。

 

体力に自信がある

営業職の業務中には自社内で書類整理や電話やチャットツールを用いたアポ取りなどのデスクワークもありますが、やはり輝いて見える瞬間は顧客と対面して商材のプレゼンを行っている時ですよね。ですがこれら多くの業務にはそれぞれツラさがあり、法人・個人への訪問で長い移動時間を割いたり、アポが何十件も断られたり、自社製品や顧客に対する勉強会など、精神的にも肉体的にも“擦り減る”機会が多いです。営業職はこういった工程の多さも特徴的ですが、問題無くこなしていける高い体力の持ち主は現場では重宝されやすいです。

 

人を喜ばす事が好き

記事の最初でも書いた通り、この職種ではプレゼン能力・コミュニケーション能力に依存しますが、立ち回り次第で顧客からの喜びの声を頂ける事が往々にしてよくあります。自分が胸を張って紹介した自慢の商材が購入され、その後契約者(消費者)から「〇〇さんとお話出来て良かった! 契約した事に間違いは無かった!」と感謝の気持ちを向けられるのは、本当に“営業冥利に尽きる”最高の瞬間です。人に感謝される仕事がしたいと考えるならば、営業も就職の選択肢としてはアリですよ。

 

営業職に就くための志望動機の書き方

 

 

 

 

では、営業職に就くためにはどんな志望動機を練ればいいのでしょうか? それを考える前にまずは自分がどんな業種に進みたいのかを考えましょう。対象先は法人なのか個人向けなのか、勤めるのはメーカーなのか商社なのかなど、営業職は各企業に存在しており活動の幅や待遇などは各々違ってきますので、自己分析で浮き彫りとなった自分の強みや業界・企業研究で得た情報を基に志望動機を作成してくださいね。そして形式もちゃんと“先に結論から述べる”事を忘れず、自身のエピソードと業界や職種の特徴を交えて読み応えのある内容に落とし込みましょう。そして文章の後半では必ず、“自分の経験やスキルをどう活かしていくつもりか”を明確に。以下では営業職の志望動機の例文を記載しますので、作成に悩んでいる学生は是非とも参考にしてみてください。

 

私が貴社を志望する理由は2つあります。1つは生命保険業界の中でも、グローバルに展開されているため1つの国の財政状況に左右されず保険商品を提供することができるからです。そしてもう1つは病名ごとの保証ではなく状態に対する保証をしているため、顧客のニーズに合致した商品を提供していると感じるからです。私の母が病気になったとき、病名が違うことで保険が下りなかったことがあります。その時期は非常に生活に苦労をした思い出があります。

そのような心配をせずに過ごすことができる顧客に寄り添った素晴らしい商品開発をされている貴社で無形商材のインターンを通じて得た課題発見能力を生かし、顧客が本当に不安に感じているポイントを解決できる保険営業をしたいと思い貴社を志望いたしました。

 

まとめ

 

 

 

 

いかがでしたか? まだまだ過酷なイメージの強い営業職ではありますが、“人対人”の仕事ですので話題の持ち掛け方やプレゼンの方向性などと工夫点はいくらでもあり、飽きが来づらい仕事としてもオススメ出来ます。またAIによって将来的に失われる仕事は多くありますが、対人関係が売り上げに直結するこの仕事は、作業プロセスや効率面に変化が生まれても無くなる心配はありません。人に関わる事で仕事のやりがいを感じたいと思う就活生は、営業への道も視野に入れてみましょう!