一昔前までは店頭やテレビ広告こそがマーケティング戦略の要でしたが、インターネット環境の急速な普及と利便性の向上により、現在では商品(コンテンツ)の詳細を知るトップの要因はWeb媒体が挙がります。そして個人・法人向けに関係なくWeb事業を成功に導くためには、Webマーケティングの施策や特徴を掴む事が大切です。今回はWebマーケティングの仕事内容や具体的な手法について触れていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

Webマーケティングとマーケティングの意味とは

 

 

 

 

そもそも“従来のマーケティング”とWebマーケティングの違いとは何なのでしょう? ビジネスの知識に明るくない人でも「マーケティング」という言葉自体は聞いた覚えがあるかと思います。これは顧客ニーズに沿った商品情報を最適なターゲットに向けて発信して、コンテンツ(あるいは企業)の認知度を向上させて購買に繋げたりリピート率を維持する企業戦略の一つです。もっと噛み砕いた言い方をするのなら“広告戦略や効果検証で売れる仕組みを作っていく”事を指します。

たとえば新たな清涼飲料を開発したとして、その情報をテレビや雑誌などのマスメディアを通じて発信したり、従来の商品と新商品の対比を行う一般モニター調査をしたりするのも、立派なマーケティングです。この部分で少し引っかかる人もいるかと思いますが、マーケティングと一口で言ってもその定義は意外と曖昧なものであり、人によってはコンテンツのPRだけと捉えたり、リサーチだったりします。また企業の特徴や取り扱うサービスによってもマーケティングの在り方も変わってきますので、それに対応するため企業に置かれるマーケティング部門の仕事内容も違います。ただどの企業でも共通しているのは“情報収集・分析”です。各媒体での消費者リサーチや企業HPで集まったデータの解析、前例やトレンドなどを基に集客予測を行うなどが含まれます。

後は分析データを参考にコンテンツの企画・開発、最適な売り方の立案・実施や営業職へ販売ルートの提案などにより商品の売れる流れを生み出していくのです。

 

 

 

 

そして今回取り上げるWebマーケティングは、インターネット上でこのマーケティング戦略を行っていく事を意味します。企業のWebサイトやWebアプリケーションを使い“市場調査”や“広告宣伝”を行っていきます。従来のマーケティング戦略では施策の効果が可視化しづらかったですが、Webという特性上、こちらではマーケティングの分析データや結果などを全て数値化して管理できます。たとえば企業のWebサイトにどんなユーザーが来て、どんなページを閲覧し、どのくらいページに滞在したのかも割り出せます。という事は訪れるユーザーの特徴だけでなく最近のトレンドや“よく検索されるキーワード”まで事細かく分析出来るので、紙媒体などと違いニーズを掴みやすいです。よく「デジタルマーケティング」と混同する人もいらっしゃいますが、Web上でマーケティング戦略を立てる意味ではあまり差がありませんが、デジタルマーケティングではその名の通り“デジタルで得られたオンラインデータ(メールやオンライン広告)を広い分野で活用します。簡単に言えばWebマーケティングより広い概念を持つのがデジタルマーケティングとなりますね。

 

Webマーケティングの重要性について

 

 

 

 

年々拡大の傾向にあるインターネット市場。これは過去のインターネット黎明期に比べて圧倒的に利用者数やITビジネスを受け持つ企業・業界が増加した事にも起因しています。皆さんもネットショッピングを利用した経験があるかと思いますが、このような電子取引市場は依然として拡大傾向にあり、インターネット上で如何に顧客の意識を引けるか、満足度をどうすれば向上出来るかが企業の利益に直結するようになりました。冒頭でも書いたように、消費者の情報収集・購入判断は既存のマスメディアよりWebサービスに多くシフトしています。幅広い年齢層がスマホやSNSを広く活用している現状、テレビの広告や雑誌掲載情報、店頭での陳列や呼び込みなどよりもインターネットを介したマーケティングの方がコンテンツへの誘導がしやすいのも特徴的。インターネット検索上位に自社ページを載せる試みや顧客理解の追求が、企業や個人メディアの売り上げ・認知度向上に大きく影響するのです。

 

豊富なWebマーケティングの種類

 

 

 

 

Webマーケティングの施策ですがまず大別すると「集客施策」「接客施策」「再来訪施策」の3つのフェーズに分ける事が出来ます。まず「集客」ではWebサイトへのユーザー流入を促します。どんな優れたWebサイトでも閲覧数が低ければ意味がありません。流れとしてはユーザーが求めているデータの把握から需要度・嗜好といった市場分析が主になります(集客)。ですが、ただユーザーを集めたとしても“成約”が為されないと売り上げには繋がりません。そのためにWebサイトを快適に閲覧出来る工夫や、チャットツールなどを用いユーザーとの接客が大事になります(接客)。そこから成約に至ったユーザーを“リピーター”として育成するためにサービスや各種コンテンツの販売サイクルの安定化を図ります(再来訪)。それらを可能とする細かいマーケティングの種類にも目を向けていきましょう。

 

SEO(検索エンジン最適化)

Webマーケティングの代表的な存在ですね。GoogleやYahoo!などで検索をかけた時に上位にページを掲載してアクセス増加を図るのが目的です。ただ上位に表示されるには時間が掛かる上にユーザー満足度も関わってくるので簡単にはいきません。

 

リスティング広告(検索連動型広告)

検索キーワードに応じ、検索結果上に出る広告です。この広告をクリックする事で費用が発生するのが特徴的。広告なので審査さえ通れば掲載可能ですが広告を出すには課金が必要なので、クリック頻度が低い場合赤字になってしまいます。またリスティング広告では配信先のコンテンツのテーマや、ユーザーの好みや傾向次第で表示される「コンテンツ向け広告」も含まれます。

 

アドネットワーク広告

こちらは事業者が複数のWebメディア(サイトやソーシャルメディア、個人ブログなど)をまとめ、一括の広告配信が出来るものです。要するに“広告配信ネットワーク”を作り管理するのです。

アドネットワーク広告では広告配信から効果管理などの手間がはぶける手軽さ、営業コストを削減できるのが特徴的ですね。

 

アフィリエイト広告(成功報酬型広告)

先ほどのリスティング広告のように広告の掲載だけでは広告費は発生しませんが、ユーザーが広告をクリックしてコンバージョン(購入や資料請求に会員登録など)を行った場合に広告費が生まれます。他の広告配信に比べてリスクを抑えられるので人気の手法です。

 

SNS広告(ソーシャルメディア対策)

老若男女問わず人気のTwitterやFacebookといったSNSに広告を出稿します。年齢層や関心などの“属性”で設定するために精度の高めな広告配信を行える特徴を持っています。企業側の施策では、公式のアカウントを作り数多のユーザーへの情報配信やコミュニケーションでアクセスを増加させる狙いがあります。

 

 

具体的にどんな仕事があるのか?

 

 

 

 

Webマーケティングの企画から運営まで幅広く行う職種としては「Web担当者(Webマーケッター)」が浮かびます。自社サイトの作成やそれを用いた効果的・効率的なマーケティングが利潤追求やコスト削減に直結するわけですが、それらの目的達成には状況(競合企業との差別化や市場変化への対応など)に応じて多様な施策を張り巡らせる必要があります。Web担当者では、ユーザーの流出・離脱を分析してサイトのPV(閲覧数)を上げるための施策の実行や効果検証に問題の改善、そして企業向けの新たなマーケティング提案を行っていきます。それだけにWeb担当者にはマーケティングに関する知識が必要不可欠。オウンドメディア(自社メディア)やペイドメディア(有料広告枠)などに対する柔軟な視点(市場の流れや扱うメディアの強みや現状の理解)も求められますよ。また以下ではWeb担当者には有用の資格もご紹介いたします。

 

Web解析士

マーケティング・ビジネス実務検定

ネットマーケティング検定

 

まとめ

 

 

 

 

Web事業だけでなくビジネスシーンで欠かせない業務であるマーケティング。今回はWeb上でのマーケティングの概要や仕事内容に触れていきましたが、この仕事の面白いところは、柔軟なアイデアやIT市場への高い関心があれば企業のコンテンツや付随する広告の価値を底上げでき、サイトを閲覧する不特定多数のユーザーの動きを予測して購入や登録へと導く事が出来る点だと思います。もちろん、マーケティングへの造詣の深さやデータ解析にSEOの工夫など根気強く取り組む必要がありますが、ネットビジネスに興味のある場合は、是非Web担当者としての働き方も視野に入れてみてくださいね。