「葬儀業界」と聞くと、みなさんはどういったイメージを持たれますか。「故人」と接する仕事なので”抵抗がある”と感じる人はいらっしゃるでしょう。以前は、さほど志望度の高くない業界でしたが「おくりびと」という葬儀業界を舞台にした映画によって知名度は上がりました。葬儀会社も様々なプランを提案し、市場も拡大をしている傾向にあります。具体的にどういった職種があるのか紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

どういった業界で職種があるのか

 

 

 

 

葬儀となると「縁起のいいものではない」などの偏見もあるため、葬儀にまつわる仕事は一般的に知られてないことが多いです。葬儀業界はサービス業であり、社会的な役割も果たします。

華やかな業種ではございませんが、人の心に寄り添い、悲しむ遺族の助けとなり、別れの場を準備したりと、葬儀だけではないサポートなども求められます。

葬儀にも種類や宗派によってパターンが異なるため、臨機応変な対応も問われる業種でしょう。

また、亡くなる前に自身の葬儀をプランニングする「終活」もブームとなっており、

今後の業界の動きとしては、個人の希望に沿った対応ができる柔軟さと、葬儀以外にも豊富な知識が必要になっていきます。

 

 

葬儀業界には、どのような職種があるのか

 

まず、葬儀には

・亡くなった個人の塊を、あの世に送り届ける宗教的な役割。

・遺された遺族が故人とお別れをする社会的な役割。

・遺族が、一連の儀式を通して悲しみを癒していく精神的な役割。

の3つの役割がございます。これがどれか1つでも欠けると葬儀は成り立ちません。

 

一つの葬儀に、僧侶、火葬場職員、納棺師、エンバーマー、生花屋さん、と

たくさんの業種の人が携わって故人を送ります。

それら全てを総括し、葬儀を取り締まるのが葬祭ディレクターです。

 

葬祭ディレクターは葬儀業界の資格です。葬祭ディレクターの資格が無くても、

働くことは可能ですが、企業によって資格を持っていることが必須の場合もあります。

葬祭ディレクターには「1級」と「2級」に分かれていて、「1級」は葬祭サービスの高度な知識と技能を備えている人、「2級」は葬祭サービスの一般的な知識と技能がそれぞれ審査されます。

「2級」の受験資格は、実務経験が2年以上あることと、

「1級」は実務経験が5年以上あることと定められています。業界の未経験者は受験できません。

葬儀業界者の約30%が所有している資格といわれています。

 

・葬儀司会

葬祭ディレクターが進行することもありますが、司会専門のスタッフが進行することもあります。

アナウンス術とともに、葬祭ディレクターや各スタッフとのコミュニケーションが必要な職種です。専門の司会スタッフを確保することで滞りなく式が挙行されます。

 

・納棺師

映画「おくりびと」で主役が演じたことによって知名度を上げた職種です。

遺体の洗い、化粧を施したりします。それ以外にも、ドライアイスを使用した遺体の保存やケアをするのも納棺師の仕事です。葬儀は亡くなられた方のための式ですが、遺族が悲しみを受け止め、故人と別れをすることができるするための儀式でもあります。

そのため、納棺師が故人を生前の姿に戻して、しっかりお別れができる状態にするとても責任重大な役割です。

 

・エンバーマー

納棺師よりも少し進んだ、遺体の「修復」を行う職種です。さまざまな事情により損傷を負ってしまった遺体を生前の姿に修復することを仕事としています。

また、特殊な薬品類を使用して長期間の遺体保存も仕事です。この仕事が有名になった、きっかけは

東日本大震災の際に注目されました。

葬祭ディレクター以外にも葬儀にまつわる仕事の中ではエンバーマーは資格が必要です。

 

・生花

生花の仕事というのは、葬儀場を飾る花を手配します。場内を飾りつけて供花を作り、祭壇の装飾する花祭壇を作り上げます。季節の花や故人が好きだった花をモチーフに花を手配し設営することが仕事です。、生花では技術とアートセンスも必要で大がかりな業務でもあります。

この仕事に就くには、生花部門のある葬儀社に入社することか、セレモニー部門のある生花店に就職することです。

 

なぜニーズが高まっている

 

 

 

 

・高齢化により今後も安定した業界

日本は現在「高齢化」が進む社会であり、売り上げは増加傾向となっていることから葬儀業界は今後も安定が見込まれています。

日本の死亡者数は、ゆっくりと増加傾向にあり増え続けていくのが予想されています。

死亡者数と葬儀業界の売り上げは直に影響するために、長期的かつ安定的に上昇するでしょう。

「少子化」による「人口減少」が社会問題となっていますが、葬儀業界は医療業界や介護業界と並び、さらに成長していく業界です。

 

・ニーズの高まりから業界内の競争は激化している

「高齢化」「少子化」が進んでいく日本で、葬儀業界のニーズは高まり売り上げも増加傾向となっております。また、葬儀に関しても通常の葬儀プランとは異なり、昔ながらの大規模なものから、

家族でおこなわれる「家族葬」、本人や遺族の希望に沿った新しいスタイルも誕生しています。

個人に合わせて対応できることも現代ならではです。そして、葬儀にお金をかける必要はないという考えも高まっていて、1件あたりの葬儀単価は低くなってきています。

また、ホテル、鉄道会社、小会社からも葬儀事業への展開が進めています。業界内での競争はこれから激しくなっていくことが予想されるでしょう。

 

求められるスキル

 

 

 

 

葬儀屋に必要な能力とは「ホスピタリティ」が最も必要です。

ホスピタリティがなくては長期的に葬儀業界へは携われません。

「ホスピタリティ」とは「心遣い」「もてなし」を意味し、

葬儀業界で求められるスキルは「遺族と接する際の心遣い」が求められます

ホスピタリティが無いと葬儀サービスへの就職は少々難しいでしょう。

 

・体力がある

まず葬儀業界には「曜日」や「時間」という概念がございません。人が亡くなることに曜日や時間が関係ないためです。早朝であれ、夜中であれ、いつもでも稼働できるためには体力が勝負です。

上記でも説明した通り、葬儀屋は24時間体制のところもあるぐらい不規則な職業です。

仕事上、葬儀屋の都合に合わせた依頼はありません。なので、日によっては長時間労働になることもありますし、時期によっては休みが取れず連勤が続いてしまう場合もあります。遺体を運んだり、棺を運んだりと、力仕事もこなさなければなりません。

 

・チームワークが取れ、勉強熱心である

葬儀屋の仕事はチームプレーで行われます。一人ですべての作業を行うわけではなく、

それぞれに役割があります。1人がチームの輪を乱してしまうと、式の進行が滞りスムーズにことが運ばない可能性も十分に考えられます。また、宗教が絡んでくるため宗派に関する勉強をしておくことも必要です。ミスが許されない仕事であるだけに、勉強熱心であることも求められます。

 

・真摯な気持ちを持つ人

冠婚葬祭ビジネスは、人の人生に携わる業務です。どんな仕事においても該当しますが、

葬儀業界は、生半可な気持ちで臨むことは許されません。自分に与えられた仕事を真心込めてできるような人でなければ続かないでしょう。

 

・判断力がある

葬儀は予定通り、コンスタントに入って来るものではありません。

会社によっては、24時間体制のところもあるほどです。そのため、常に臨機応変に対応する必要があります。また、葬儀の現場はハプニングが多発するので、マニュアル通りにはいきません。

その場で最善の判断が求められるので瞬時に決断できて、その判断に責任が取れるような人が求められます。

 

 

 

 

まとめ

 

 

葬儀業界について、ご紹介いたしました。「就きたい」かというと有無がはっきりと別れる業種になりますが、「人の最後を見届ける仕事」と捉えると魅力のある仕事に感じられませんか。

そういった点で、様々なサービス業が存在しますが、葬儀業界は「究極のサービス業」とも言えるでしょう。現在、亡くなる前に葬儀を行う生前葬などの「終活」も人気になっております。

また「葬儀専門学校」もございますので葬儀業界を目指されている方は視野に入れられてみても良いでしょう。