就活の過程では企業によって選考に小論文・作文の作成を設ける場合があります。自身の考えや将来のビジョンなど纏める内容も変わっていきますが、頭の中で描いたイメージを文字に起こしてみるというのは、慣れていないと意外と難しいもの。また相手を納得させる事が前提となれば尚更です。実際、この記事を読む就活生の中には小論文・作文の書き方に悩んでいるのではないでしょうか? 今回は選考を通過するための小論文・作文のアドバイスをお送りします。

 

 

 

 

 

 

就活で書く、小論文や作文の基本的ルール

 

 

 

 

就活では、ES、面接、採用試験と進んで行く上で、作文や小論文を書かされることが良くあります。文章を書かせてみると例え800字程度の短いものでも、その人間の性格や能力、表現力が現れますから、企業は作文や小論文をとても重視します。特にマスコミ業界は書くことを仕事にする人間を採用するので、作文などは凄く重要です。

 

最近は、手書きで文章を作成することが少なくなりました。ただ、小学生の頃から授業で作文を書かされているので慣れているはずですが、スマホの普及でパソコンを使う人は減ったものの、それでも文字は書くよりも打つ(入力する)方が多いのが今の世の中です。原稿用紙に縦書きする習慣に乏しい現社会、筆記する作業に四苦八苦する学生も多いことでしょう。そこで、まず小論文や作文を書くための基本的なルールから説明したいと思います。

 

【原稿を書く基本ルール】

原稿用紙の使い方を知らない人はいないと思いますが、手書きの原稿に慣れていないのが今の学生の弱みといえます。毎日のようにメールやブログを書いている人でも手書きで手紙を書くことは稀ですから、まずは丁寧に文字を書くように心がけましょう。「文体の統一(~です。と~である。)」や「段落をつける」「誤字脱字を無くす」などは基本中の基本ですが、慣れていない場合は句読点をあまり用いらず、一文を長く纏める傾向にあります。

 

そして一番大事なことは、タイトルと内容が一致していることです。テーマから外れて脱線しないようにしましょう。いきなり書き始めないで、まずは項目を立てて、「起承転結」を意識してください。字数ぴったりに書く必要はありませんが、9割以上は埋まるようにしましょう。そして、制限の文字をオーバーしないようにします。パソコンやスマホでは直ぐに漢字変換が出来ますが、やたらと漢字を使わない方が読みやすくなります。

 

以上の基本的なルールを守り、出題意図をよく考えた上で書き始めてください。提出前の読み返しや推敲を忘れずに行い、余分な部分をカットして字数に合わせるのが上手な書き方です。

 

具体的な書き方のアドバイス

 

 

 

作文や小論文は企業から出された課題やテーマをもとに書きますが、その内容は「自分」「私の夢」「十年後の未来」のような抽象的なものと、「学生時代に一番頑張ったこと」「最近のニュースを一つ挙げてあなたの意見を述べなさい」「当社の○○についてあなたの意見を述べなさい」のように具体的なものがあります。まず、出題者の意図をくみ取りどう書くかでなく、何を書くかを決めます。

 

【企業は文章の上手さは見ていない

企業は、作文や小論文から表現力や切り口と言った文章の上手さを見ようとしていません。マスコミではそれも選考ポイントの一つになりますが、多くの企業は、応募者の価値観や性格を知ろうとしています。だから、学生時代の体験からどんな発見があったか? 何を学んだか? を論理的に纏めることが重要です。

 

特に抽象的なテーマの場合、仕事に対する目的意識や意欲などを見ようとしていますから、自由に書ける反面、的外れなものを書いてしまうとマイナスになります。ただし、マスコミや広告業界などの場合は、独自のテーマを盛り込み、ストーリー性のあるものでも可能です。キャッチコピーや宣伝の分野で使える感性やオリジナリティを評価してもらえることもあります。

 

【多いテーマは過去の体験談

企業が出題するテーマで一番多いのが「学生時代に一番頑張ったこと。そこから何を学んだか?」などの過去の経験談です。どのような人間であるかが良く分かる上、挫折感から学び取ったものを仕事にどう活かし、これからどう成長していくかをイメージするのに最適なので、失敗からの学習などは特に重要なポイントになります。

 

また、これもよく出題されるテーマですが「10年後の自分」などの未来像です。これは企業での働き方やどう成長していきたいかを尋ねていることで、ハッキリした目標を持っていることは成長していく見込みがあるということになります。事前に入念な企業研究をして、入社後の自分をイメージしておくことが重要です。

 

【企業研究は特に重要

企業に直接関係する「当社の○○についてあなたの意見を述べなさい」という具体的なテーマも出題頻度が高いです。その企業の業務や職種に関係する内容なので、詳しい企業研究をしていないと答えられません。このような出題をされても困らないように、企業研究を入念にしておくことが必要です。更に、このような質問は面接で聞かれることもあるので、常に頭に入れておきましょう。

 

【時事問題も重要なポイント】

また、マスコミなどで出題されるテーマに「最近のニュースを一つ挙げて、あなたの意見を述べなさい」などの時事問題を尋ねるものがよく含まれます。ここでは、社会の動きに関心があるか? 情勢について意欲的に学ぶ姿勢があるかをチェックします。なのでテレビやネットニュースばかりでなく、新聞や経済誌といった紙媒体を手に取ることも大切です。時事問題について書く場合は、その企業に関連する(なるべく近しい)ニュースを取り上げ、関心を示していることをアピールする必要があります。

 

小論文・作文の評価ポイント

 

 

 

 

企業の小論文や作文への評価ポイントは、その企業によって様々です。ただ、各社共通した考えは、「自社に合った人物で、活躍できる人材か」ということ。文章には書き手の思考力や表現力といった能力だけでなく人柄も現れやすいので、読んでみると応募者の人物像が浮かんでくるのです。

 

【企業の視点に立って考える】

先ず、小論文や作文でどのような課題を出されても慌てず、出題者の意図を考えてみましょう。企業側の視点に立ってテーマを読み取ります。企業の一番大きな目的が「自社に合った・活躍の見込みがある人材を獲得する」ことなので、それに沿った書き方をします。企業研究で頭に入れた内容から活躍できる職種や自分の能力をアピールすれば、おのずと評価は高くなるでしょう。

 

【論点を明確に読みやすく

小論文は、特に論点の明確さが重要です。余計なことを書きすぎると論点がぼけてしまい、読みにくい文になりがちです。読みやすく理解しやすい文章は評価が高くなります。また、小論文は論理的な構成が必要ですから、結論を導き出すまでの道筋の論理性がとても重要です。これは一朝一夕で実現出来るものではないので、物事を俯瞰的かつ論理的に捉えられる癖を身に付けましょう。

 

【読み手への説得力が大事】

人を惹き付けるくらいインパクトのある文章は評価が高く、学生への印象も良くなります。勿論それには、主語と述語を入れ替えたり、起承転結の順番を入れ替えるなどという書き方のテクニックも求められるでしょう。しかし、あまり内容を誇張したり、虚構を盛り込んだりすると却ってマイナスへ繋がっていきます。出来るだけ具体的に、“自分の意見”を明確に主張することでより説得力が増す小論文になります。

 

小論文・作文を上手く書くためのポイント

 

 

 

 

小論文や作文は自宅で書いて郵送するケースと、試験会場で時間内に書くケースに分けられます。自宅ならば、パソコンを使って何度も書き直しながら仕上げていくことが出来ますが、会場で書く場合は制限時間内に纏めなければなりません。ですから日頃からの筆記練習が肝心となります。会場で困らないためにも上手く書くためのポイントを下記にて紹介いたします。

 

【新聞のコラムを参考に】

小論文や作文は、時間内に決められた字数で、テーマと内容に齟齬が無いようにしっかり書く必要があります。過不足なく纏めるのに参考になるのが、短い行数で要点を押さえている新聞のコラム記事です。まとめ方のポイントは、「話題の提起」「原因は何か」「どのような対策を取ったか」「結果はどうなったか」の4点。起承転結の枠組みを理解していれば、書くべき道筋も見えてきやすいですよ。

 

【テーマに沿って構想をまとめる】

言うまでも無いですが、テーマに沿って書くことが大前提。“何を求められているのか”を最初に理解し、頭に入れてから書き始めましょう。書いた後で読み返してみたら、テーマから外れた内容が半分以上を占めていたということにならないよう、最初に構想を纏めましょう。出来れば小見出し(要点)を決めてから書き始めると纏めやすくなります。

 

【自分の得意な分野に持ち込む】

テーマはその場で発表されますから、どのようなテーマでも慌てない様にしましょう。中にはその企業の事業と結びつかないようなテーマを出されることもあります。時事問題を常に気にしている人や知識が豊富で対応力のある人ならばすぐに書けますが、そうでないとお手上げになってしまいます。そのような場合は自分の一番得意な分野に持ち込んで、テーマに対する少ない知識をカバーする対応をしましょう。

 

小論文はESや自己アピールと違い、企業から与えられたテーマに沿って書くものですから、そのテーマを冷静に捉える力が試されます。自分の意見ばかりを主張すると直ぐに反論する人間だと思われますから要注意です。テーマを冷静に客観的な捉え方をして読む側の気持ちを考えた構成を心がけましょう。

まとめ

 

 

原稿用紙への慣れない筆記や基本的なルールの把握など、小論文・作文を書く際に工程で悩む人もいますが、同じように「どう問題を切り出し、どう要点を纏め上げるか」という内容の構成で躓く人も存在します。しかし“文章の起承転結”を意識しつつ、“企業がどんな人材を求めているか”という柔軟な視点を持てば、テーマに矛盾の無い答えを導く事も容易になるはずです。もちろん日頃から“書く事”への対策を取る事も肝心ですよ。

そして自分や企業に関係の薄い分野にも見聞を広げるのも、小論文・作文の内容に深みを持たせるのに効果的です。