就活生の皆さんは、春から本格的に始まった就職活動に慣れず戸惑いや「内定を貰えなかったら」と不安になります。初めてのことばかりで日本人の就活生でも苦戦する中、日本で就職を希望される外国人留学生はさらに苦戦することになるでしょう。特に異国といえど、日本の就活は違和感を多く覚える節があるとのこと。一体どういったところなのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

ここがおかしい日本の就活

 

 

 

 

・全員リクルートスーツでの就活

 

日本の就活生が全員、同じ髪型に黒いスーツに白のワイシャツを纏っている光景に

とても違和感を感じた面だと挙げています。本来、就活は自分を売りにいく場なので、

個性をなくすのはおかしいと感じる声は外国人のみならず多く寄せられています。

外国の就活でも、スーツやそれに近いオフィスカジュアルのような服装で就活はされますが、

リクルートスーツが存在するのは日本のみです。

大手化粧品会社は「服装やメイクの自由化」を唱えました。

同じ髪型とスーツによって個性が、かき消され面接で発揮されにくい傾向を分析し導入を始めました。

 

・就職活動の時期が一緒

 

日本は就職活動の時期が、3月解禁の6月面接解禁と現在は制定されていますが、

2020年から新たに就活の制度が変更されルールが変わります。これに外国人留学生は分かりにくさを抱いているようです。海外は「通年採用」が主流です。「通年採用」とは企業が年間を通して採用活動を実施することです。就活の選考時期が固定され、尚且つ変動があると前年のスケジュールと齟齬が生まれ、動くタイミングも把握できないので困る就活生は毎年多発しております。

 

・新卒一括採用

 

ほぼ同時期のタイミングで一斉に就職活動を始めていくのも外国人留学生にとって違和感を覚える瞬間でもあります。「新卒一括採用」のシステムの導入をしているのは日本と韓国の一部です。外国では大学を卒業後、インターンや留学や旅をされるパターンもございます。となると、みんなと同じ流れに沿って就活を行う外国人留学生には引っかかるポイントが多いですよね。

 

・面接が堅苦しい

 

数人の面接官に囲まれた重い空気の中で、まるで取り調べを受けているのかと感じがちな選考面接。

おまけに面接官もほぼ笑わず、静寂な室内で淡々と質問をされる上に、数人の面接官に自身の仕草や身だしなみを、隈なくチェックされるので日本の面接は威圧さを感じるとのこと。

アメリカでは面接を始める前に「アイスブレイク」という緊張をほぐすための雑談が当たり前なため、国内の就活を受けたアメリカ人には衝撃的でした。

また、入退室時のマナーや会釈、座っていいと声をかけられるまで座ってはならないマナーも日本独自な模様です。

 

・手書きの履歴書とエントリーシート

 

日本は、手書きの履歴書を提出する形式が暗黙のルール化とされています。

諸説はありますが、手書きの方が志望熱意が伝わるという理由で取り入れられています。

また、年配の役員が多い企業では「昔は手書きが基本だった」「手書きには忠誠心を見ることができる」というような文化が定着している傾向もあります。

手書きで書類に熱意が伝わるその真意は不明ですが、近頃は企業もパソコンの履歴書提出を採用しています。

手書きの履歴書を何十社と企業へエントリーする際に手書きだと時間が要し、履歴書も大量に購入しなくてなりません。

時間がない就活生には負担がかかり非効率です。パソコンで入力したほうが字が読みにくい理由で不採用になることはございませんし、

また、手書きでは書き損じてしまうと新しく書き直してしまいますが、パソコンだと入力を間違えても簡単に訂正ができます。

 

・坊主頭は不向き

 

坊主は長髪に比べ清潔感はありますが、社会人の髪形には適しておらず好印象は持たれません。

外国人の方はスキンヘッドのビジネスマンも存在されますが、

日本では人目につきやすく、奇抜的な印象として悪目立ちしてしまいます。

ビジネスの場では坊主で業務をされている人はあまりいらっしゃいません。

男性は整髪剤を使用して髪をセットするのがマナーです。

坊主の場合ですと、整髪剤が使用できないため、そういった点もマイナスへと繋がります。

就活直前まで部活動をされていたのでしたら多少の理解はされますが、

どうして坊主にしているのか採用者に納得させにくいです。

中には就活よりも部活を優先していたので熱意が見られないと捉える採用者もいますので、

就活には坊主頭は不利になりがちなので控えましょう。

 

日本の就活に期待!?「通年採用」とは

 

 

 

 

海外の就活は「通年採用」を行っていることを先ほど紹介しましたが、

実は日本でも微量ながら、通年採用を実施している企業がございます。

 

『通年採用をしている企業』

 

・ネスレ

ネスレ日本は2013年度の新卒採用から年齢、学歴、国籍を制限せずにエントリーを実施。

・ユニクロ

学年、学歴、国籍を問わず、1年中つねに募集をしています。

・チームラボ

通年で新卒採用を行っています。2019年度は入社可能かつ就労経験がない方を対象で募集を実施。

 

『通年採用のメリット(学生編)』

 

・準備期間が多くある

同じ時期に複数の企業を選考すると、業界研究や企業研究の準備が中途半端になり内定を得られないことがあります。ですが、通年採用だと選考の時期を自身で調整してズラせるので一社に集中して企業研究の準備に取りかかれます。

 

・納得のいく企業に出会える

一括採用で内定を得ても、滑り止めの企業の内定だったりと不完全で就活を終えられた就活生もいます。通年採用は、期間を設定せずに募集をしているため、自分により合いそうな企業が見つかれば選考を受けることができます。また、他社で内定を取った後でも選考へ進めるので気持ちに余裕を持って受けられることも利点です。

 

『通年採用のデメリット(学生編)』

 

・企業側のコスト増大により、採用枠が減る

通年採用の導入により、採用情報の発信、候補者集め、選考、採用のプロセスを、

期間を設けず、その度に行うと企業のコストが大幅にかかり、募集する予算が少なくなり、採用枠が減ってしまいます。新規人材枠への予算を割くことは容易でなく、多くの企業が予算内で妥協している現状です。

 

・採用率の減少

新卒一括採用の場合は毎年何人を採用する計画によって動いていきますが、通年採用だと1人の採用コストがかかってしまうため、高い採用基準で就活生をふるいにかけることになります。

 

『通年採用に期待できること』

2020年に改訂される就活法の改正によって、応募を締め切らずに秋以降も募集をかける企業が増えていくでしょう。日本は通常、期間を設けて新卒者の選考を行いますが応募を締め切らずに秋以降も募集をかける企業が増えております。

また、公務員試験は5~9月までございます。今までは公務員試験が不合格だった場合、

そこから民間企業への就活に切り替えるとなると、多くの企業は夏で募集を締め切ってしまうため、

ぎりぎり募集のかかっている企業へ就職を行うか、就職浪人を選ぶかの2択でした。

通年採用が実施されると、年間で人事募集を行います。そうすると公務員試験を終えた後も、企業を絞らずにエントリーが行えますので視野が広がり、公務員志望の就活生や様々な就活生に選択肢も増えます。

 

まとめ

 

 

言われてみると、日本人でも確かに「日本の就活」に違和感がある、と改めて思われたことでしょう。

最近では企業も説明会や選考において、堅苦しい形式を無くす取り組みも払われています。

たとえば「好きな服装で選考へ参加が可能」「パソコンで作成した履歴書の提出可能」など、

他にも企業ごとに様々な方法が実施されています。この先も就活の採用方法はどんどん多様化がされていくことが予想されています。日本人就活生にとっても、外国人留学生にとっても違和感が見られない就職活動の形が実現されていくと良いですね。