皆さんは「コミュ力おばけ」という言葉を聞いた事があるでしょうか? これは“コミュニケーション能力が非常に高い人”を指す造語であり、雰囲気も明るく誰とでも仲良くなれるタイプがこれに該当します。

男女関係無しに幅広くコミュニケーションを取れるという事は、就活の場面でも初対面の就活生や企業の人間と仲良くなれるアドバンテージがあるので、コミュ力に自信の無い就活生からしたら常に憧れの対象に挙がります。ではコミュ力おばけになるためには、一体どんな努力をしたらいいのでしょう?

 

 

 

コミュ力おばけの特徴とは?

 

 

 

 

おばけ”と冠していますので、一見ネガティブな印象を受けるかもしれませんが、簡単に言うと“人間離れしたコミュニケーション能力を持っているから”であり、「君はコミュ力おばけだね」と言われたならそれは間違い無く誉め言葉です。人間は身振り手振りや言語によって意思の疎通を図り、高度なコミュニケーションによって生存性を高めてきました。ですがこうしたやり取りは会話の習慣はもちろん、自身の性格や環境への慣れといった要因で頻度と質が変化します。口下手で話す事自体に抵抗のある人は、他人に意見を主張する事や情報共有する事にも苦手意識を持ちがちですし、性格や考え方の不一致で相手と距離を置き、業務のやりとり以外では特に話題を振る事も無いなど、個人のコミュ力(手段や考え方)次第で大きな開きが生まれます。

 

ですがコミュ力おばけはコミュニケーションを取る事に意欲的であり、相手の性格や場の雰囲気によって器用に感情を使い分ける事が出来るのです。話題の振り幅が豊富なだけでなく、相手への接し方も上手いのがコミュ力おばけの強み。置かれている立場によって相手へ傲慢になるタイプは世の中にごまんといますが、コミュ力おばけは後輩同期先輩それぞれへの対応の仕方にも礼節を重んじている場合が多いです。こういった対人関係への高い順応力と積極性で、たとえ就活生の身分であってもライバル学生や志望企業の社員から一目置かれる存在として注目を集めています。

 

コミュニケーション能力にも種類がある

 

 

 

 

誰とでも隔たりなく関われるのがコミュ力の高さ”と多くの人がイメージするかと思いますが、コミュニケーション能力は2種類に分ける事が出来ます。“自分のためのコミュ力と“他者のためのコミュ力と覚えておきましょう。前者ですと組織など集団での生活で孤立しないために向上した能力を指し、後者では周囲の人物を巻き込んで注目を集めるための能力と言えます。

 

今回取り上げているコミュ力おばけは後者の他者のためのコミュ力に当てはまるもので、自分の意思を曲げる事無く周囲の空気をポジティブに導く事に特化しているタイプ。逆に自分のためのコミュ力とは“自分を環境に溶け込ませる”事に特化していると言えます。余計な波風を立てず集団の枠に収まるのを得意としています。個人の主張を苦手とし集団行動を重んじる日本社会では、他人に合わせるコミュ力が重要と思われますが、凝り固まった考えや雰囲気に一石を投じて他人を良い意味で巻き込んで注目を浴びるコミュ力も肝心です。

 

会話の見直しと意識改革でコミュ力おばけになろう

 

 

 

 

誰しも生まれながらに高いコミュニケーション能力を持っているわけではなく、コミュ力おばけと呼ばれるタイプも、数多くの人に積極的に話しかけ独自のアプローチの仕方や空気を読む力を身に付けているのです。ではそんなコミュ力おばけになるためには何が必要になるのでしょうか?

まずは、コミュニケーションへの考えや相手に対する印象を見直すところからスタートしましょう

「会話が詰まる、沈黙になりやすい」と悩む人の多くが“相手が話しかけるのを待っている”スタンスを取りがちです。常に受け身でありこちらから話題を振る事が極端に少ないので、会話の頻度も少なくなり徐々に対人スキルが損なわれていくのです。それに加えてコミュニケーションそのものに苦手意識を持つ人は、他者の視線・評価を人一倍気にしてしまいがち。意見を求められる機会でも「これを言ったら白けるかも…」「変な事を言ってしまって失望されたらどうしよう」と、周囲からの印象が下がる事に恐怖を覚え、情報発信をしなくなるケースもよく見かけるので、まずはその後ろ向きで他力本願な姿勢を正しましょう。

 

 

 

 

そしてコミュ力おばけは、基本的に暗い雰囲気を持ち込まず常にポジティブな態度で接しているのが特徴的です。何か嫌な事があり溜息をついてしまう気持ちはよく分かりますが、その姿を見た周囲の人にも「何かあったのかな」と心配を掛けてしまいます。メンタルに自信が無く悲観的に物事を捉えやすい人は、コミュ力おばけの明るい姿勢を見習いましょう。もちろん性格的な部分なので一朝一夕で真似出来るものではありませんが、習慣的に笑顔を作り何かアクシデントがあっても「こんなもんか」程度に考えていれば、心にも余裕が生まれやすくなりますよ

 

また会話自体もただの挨拶や天気の話だけだと雑談にも彩りが生まれませんし、相手の性格や趣味嗜好を把握するのも難しくなります。自分も相手も会話を楽しむようになるには、ニュースや書籍からでもいいので見聞を広げていきましょう。コミュ力おばけはポジティブな性格だけでなく話題の多さも印象的です。どんな人にも対応出来るように常に各方面へアンテナを張り情報収集に努める。これが会話を継続するには重要な要素となっていきますよ。人によって好みの話題や苦手な話題は大きく違い、また情報を発信するタイミングを誤ったりすれば自身の信頼にも影響が出ます。円滑なコミュニケーションを実現するには、各分野への見聞の広さや相手への思いやりも求められます。

このように対人スキルに乏しい人からしたら、コミュ力おばけは雲の上の存在のように感じてしまいますが、「会話の柔軟性」「ポジティブな見方」「相手への興味や思いやり」を意識すればコミュニケーション能力の向上に希望が持てます。

 

企業が求めるコミュ力と学生が思うコミュ力

 

 

 

 

新卒採用の判断基準ではどの企業も第一に「コミュニケーション能力」を挙げています。基礎学力や協調性も求める要素に盛り込まれてはいますが、毎年の採用活動でコミュ力の注目度が断トツです。

ただ「誰にでも気軽に話しかけられるからコミュ力が高い」と考えて、面接選考でコミュニケーション能力を自慢気にアピールしてしまうと、働いてみた後で思わぬギャップに苦しむ可能性があります。というのも、企業が考えるコミュ力は学生もとい就活生が考えているコミュ力とは若干の違いがあるのです。多くの学生がコミュ力について勘違いしがちなのが「明るく流暢に話せる能力」。確かにコミュ力を解説するならこのイメージは間違ってはいません。ですがコミュ力おばけの紹介でも触れた通り、ただ賑々しく不特定多数の人物と会話出来るのがコミュ力なわけではありません

 

コミュ力は細分化すると「情報受信力」「情報の咀嚼・把握」「情報発信力」の3つに分ける事が可能です。終始相手の発言を傾聴して情報を1から10まで吸収、場の空気や話し手の心情を読み取り、疑問点が一体何かを頭の中で整理し要点を纏め、そして相手の考えや気持ちに沿う理想的な答えを伝えていく。これがコミュ力の根本になる要素であり、採用活動にて企業が学生に求める能力です。たとえ受信力や発信力に優れていても中間にある把握する能力が欠けていたら、マナーに反する言い方をしてしまったり見当違いな発言をしてしまう可能性も大きくなるのです。

「ちゃんとこちらの伝えたい事を理解し、それをきっちり業務に活かしてくれるのか?」というコミュ力のプロセスと目的を理解していないと社会人になった後で苦しむ可能性があります。

 

まとめ

 

 

 

 

幅広い人脈作りに欠かせないコミュニケーション能力と、気配りの上手さに定評のあるコミュ力おばけについて理解して頂けたでしょうか? 自分だけでなく周りの人を巻き込んでポジティブな雰囲気形成に貢献するという、まさに太陽のような存在ですが、その積極的な姿勢は就活でも大いに役立ちます。同級生や先生など学校の関わり以外でも、就活が始まったら他学校の生徒やOBOGを含めた企業の関係者など、初対面の人物とコミュニケーションを取る事になります。しかしただ会話に花を咲かせるだけでなく、就活に必要な企業情報の収集や傾向の把握など、コミュニケーション能力が高ければ人脈だけでなく得られる情報にも深みが出てきます。コミュニケーション能力に自信が無いという人は是非、上記のコミュ力おばけの特徴を参考に、自身の会話のやり方や対人関係への意識を変えてみましょう。