インターンシップにはいくべきか?

 

昨年の従業員5000人以上の大手企業では、内定者の何と8割以上がその会社のインターンシップに参加していました。それだけ、企業はインターンシップへの参加を重要視しているということです。その一方で、インターンシップには参加しなかったという学生も4割以上います。行った学生と行かなかった学生との差は何処にあるのでしょうか?

 

大学では就職センターが企業の募集するインターンシップの窓口になっていますし、ゼミの先生からも「インターンシップにはなるべく参加した方がいい」と言われていると思います。また、就活を一緒にしている友達から「インターンシップに参加した方が有利だよ」という話を聞いたこともあると思います。でも、部活や自身の研究が忙しくて参加の難しい学生も中にはいます。本当に参加した方が就職に有利なのでしょうか?

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■インターンシップは事実上の募集活動

企業にとってインターンシップは「学生に就労体験の場を提供するための社会貢献事業」や「若い学生の受け入れによる社内の活性化」などとしていますが、多くの企業は事実上の募集活動と捉えています。学生の多くもインターンシップに参加することは就職活動の第一歩で、参加は採用に大きく影響すると考えている学生が7割以上もいます。

 

実際にインターンシップの参加中に内定を示唆されたり、その後の選考やセミナーへ誘われたりするケースも多く、中には早々と内々定を貰った人もいますから、行かないよりも行った方が有利なのは間違いありません。勿論ですが、参加しないと内定がもらえないということはありませんし、行きたくても時間のない人だっています。ただ、それにはインターンシップに替わる理由が必要だし、中には一日だけのインターンシップもあるので、一度は参加してみるべきだと思います。

 

インターンシップに参加する意味

 

行かない人の中には「インターシップのプログラムに魅力を感じない」「書類を作って出すのが面倒だ」という人がいるかもしれません。ただ、インターンシップは参加した企業への就職活動と言うだけではなく、まだ自分の志望業界や企業をはっきり決めていない学生にとっては、業界研究や企業研究をするための貴重な体験になります。更に、自己分析をしたり、自分のスキルを判断するための大きな材料にもなります。

 

■識の変革に貴重な体験

そして、一番重要なことは就職への意識が変わることです。アルバイトではない実際に会社の中心で働いてみた経験は予想以上に多くのものが得られるはずです。本格的な就活の前に自分を就職モードに変えるには大きな意義があります。
企業のHPや就職サイトを見ただけでは分からない点もたくさんあります。業界や企業をより深く理解しようと思うならインターンシップに参加する意味は大きく、実際に参加した学生からもそのような意見が出ています。

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参加者からのアンケートでは、「今の自分のスキルが分かってよかった」という回答が数多くあります。実際に働いた経験がないのですから自分のスキルが確認できないのは当然ですが、「今の自分がどのくらい社会で通用するのか?」を知ることは重要です。もし、何も知らないで入社してしまい、現実とのギャップに打ちのめされるのなら、インターンシップの段階でそれを知り、残りの時間でスキルアップが図れます。

 

就活をしていて一番悩むのが、「将来どんな仕事をしたいか決まらない」「自分の本当にやりたいことが見つからない」ということだと思います。実際に働いた経験がないのですから当たり前かもしれませんが、インターンシップで少しでもそれが掴めれば大きな収穫です。「どんな仕事をしているときが一番楽しくてやりがいがあったか」ということが分かるだけでも違います。仕事に対する自分の価値観が生まれると思います。

 

目的をもってインターンシップに参加すべき

 

インターンシップは、実質採用直結になっている事実が以上のことから分かったと思います。そして、多くの学生は希望業種や企業に絞って、長期、短期合わせて3社程度のインターンシップに参加しています。そして、目的をもってその活動に取り組んでいます。

 

■何となく、とりあえずでは意味がない

みんなが参加するので、自分も不安だから「何となく参加する」というのでは意味がありません。いい加減な気持ちで参加すれば、企業からの評価も低くなるので、行かない方がいいということにもなります。目的をもって参加した学生と何となく参加した学生では明らかに差が出ます。当然評価も変わってきますし、特に、企業に悪い印象を与えてしまったような場合は、その後に応募した際の印象が悪くなり、内定どころか書類審査で落ちてしまうことにもなりかねません。だから、インターンシップには、しっかりとした目的をもって参加するべきなのです。

 

では、どのような目的をもって参加すべきか、

 

・自分の弱点、欠点を知ること
・実績を作って人事担当にアピールすること
・その職場が自分に合っているかどうか見極めること

 

上記のいずれかを目的にすると良いでしょう。3社に参加するのであれば、各々別の目的で参加するのもいいかもしれません。
実際に参加した学生は、「行く前と行った後では企業のイメージが大きく変わった」と感じるようです。ホームページなどで見て感じた企業と実際に行って働いてみた企業のイメージは大きく変わると思います。そこで、「その企業が自分に本当に合っているかどうか見極める」ことが出来ると思います。

 

また、インターンシップでは他校の学生もいて、それが皆ライバルになります。そのライバルに負けずに実績を作り人事にアピールしなければなりません。でも、自分自身のスキルが足りずに実績を残せない場合や自分の弱点を発見することもあるでしょう。インターンシップは本格的に採用活動が解禁になる2か月ほど前に実施するのが普通なので、本番に向けてしっかりと弱点が修正できます。

 

参加する際に注意すべきこと

 

インターンシップは実質選考が始まっていると考えましょう。そのように取り組んでいる企業が多いのも事実です。しっかりと目的をもって参加しないとかえってマイナスになります。参加後に内々定を貰えるくらいの気持ちで臨めば間違いはありません。
一方で、企業の中には自社のイメージをよくするために実際の仕事内容を見せるより、ガイダンスのような説明に終始する企業もあります。そのような企業がブラック企業という訳ではありませんが、そのような企業もあるということを理解しておきましょう。

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また、有償のインターンシップを実施する企業の中には人手不足を補うために安い人件費の学生を長期インターンとして使う、以前新聞で叩かれたような企業もあります。勿論そんな企業がすべてではありませんが、不人気の業界やベンチャー企業の中にそのようなこともあることを理解しておきましょう。最近は口コミサイトなどにも情報が直ぐに乗る時代ですから、まめにチェックするといいでしょう。

 

インターンシップに参加する・しないは自由で、本人の考え次第です。明確な理由があるのなら参加する必要はないし、中途半端な気持ちで参加するのが一番よくありません。「何となく」や「とりあえず」参加するならば、マイナスになるのでしない方がマシです。
そして、参加すると決めたのなら、きちんとした目的をもって参加することです。きっと就活やその後社会人として生活するうえで役立つことがある筈です。

 

参加した人とそうでない人の差は

 

インターンシップに参加した学生から下記のような感想が寄せられています。数年前に日経HRが行った調査結果の抜粋ですが、貴重なアンケートなのでここで一部を紹介させて頂きます。皆、今までにない貴重な体験をしたことを書いています。(記述は一部カットした部分があります)

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・IT業界のことが詳しく分かり、グループワークを通して全体像が把握できた。
・営業体験で辛さと楽しさを感じることが出来た。社会人マナーも教えて貰い為になった。
・外資系の雰囲気を感じることが出来てよかった。
・熟年のエンジニアから話を聞いたり、他の学生と交流ができ、貴重な経験になった。
・プレゼン能力や、論理的に物事を考える力は向上したと思う。 
・提案型営業を体験できてとても楽しかった。貴重な経験が出来た。
・就職とはどういうものなのかを学ぶことができた。やりがいなどを理解できた。 
・自分は何を基準に働くのか?といった命題に取り組む良い機会になった。
・本当に働くということを意識することができた。

 

インターンに参加する学生・就活生は大勢いますが、参加したからといて無条件で就活が有利になるわけではありません。
実施期間や取り組みの内容によって種類が分かれるにしても、参加するうえで大事なのは「目的意識をもって臨むこと」「受動的ではなく能動的に取り組むこと」「学んだ内容や出来事を振り返って自分の意見を持つこと」です。
まずは、大学内の機関の一つである就職課などを活用して、どんなインターンがあるのかを確認しておきましょう。
 
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