世に溢れる仕事には様々な種類が存在しますが、その中には人間相手ではなく犬や猫に馬など動物相手をメインとした仕事も存在します。動物の取引や介護に世話という感じで動物と関わる仕事に憧れを持つ人は就活生の中にも少なからずいらっしゃるはず…。今回はそんな動物好きの人向けの記事として仕事の解説をしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

動物好きにはたまらない仕事の数々を紹介

 

 

 

「動物に癒されたい」「動物と触れ合って過ごしたい」そう考える人は世の中にごまんといるかと思います。現に2015年のデータによると日本では3世帯に1世帯の割合で犬や猫を飼育しているという情報もあるほどです。犬や猫と触れ合えるカフェも各地で増えてきていますが、その他でも猛禽類や爬虫類と戯れられるカフェも現れてきました。またあまり知られていないのですが職業の面でも、家庭のペットを専門とした販売・看護の仕事から競技や食用で動物を育てる仕事など数々存在します。ただ動物に携われる仕事は多々あれど、自分の好みや望みによってどんな職種に就くかは大きく違ってきます。そこで下記にて代表的な動物に関わる仕事の種類を列挙していきましょう。

 

『獣医師』

文字通り動物を治療する職種ですね。既存の病院に応募して仕事をスタートするものや、動物病院で経験を積んで自ら独立開業するものの2パターンが存在します。仕事内容としては主に動物病院に運ばれてくる犬や猫、小動物といったペット類の病気や怪我を治していくものや、水族館や動物園などの大型動物の体調を管理するものと意外と幅広いです。この時点でお分かりかと思いますが獣医師といっても働き方には開きがあり、自分の専門性によってどんな環境で働くかが違ってきます。種類を一つずつ挙げていきましょう。

まずはペットの治療を専門的に行う『臨床獣医師』。獣医志望の人は多くがこちらの道を選択しますね。扱う動物にも違いがあり、勤務する動物病院の規模によって特定の生き物しか対応しないというのも珍しくありません。また犬や猫でもその種類や個体の身体的特徴によって診るべき場所やなりやすい病気も変化してくるので、獣医師として1人立ちするには最低でも2年は掛かると言われています。また小動物以外にも大型動物を専門に診断・治療をする臨床獣医師もあり、こちらは動物園や水族館に競馬場など“エンターテイナー”として活躍する動物達を相手にしていきます。小動物専門の臨床獣医師と同じく診療や治療を行っていきますが、それ以外にも出産や日々のコンディション管理も担当するなどなかなかハードな面が目立ちますね。

他にも国家公務員・地方公務員として勤務する獣医師も存在します。前者では厚生労働省や農林水産省といった省庁に所属して、検疫所と呼ばれる場所にて海外から運ばれてくる動物に危険な疫病が無いか、食品に毒素が含まれ国内に影響が無いかもチェックしていきます。

そして後者では動物のトラブル対応や予防接種、家畜の食肉衛生検査を執り行っていきます。勤務地としては自治体が管轄する動物関連施設(水族館・動物園)がメインの職場となるでしょう。

また獣医師として働く場合は獣医師国家試験の合格が大前提。ですがこちらは毎年の合格率が8割程度となっており、国家試験ではありますが真面目に勉強を重ねていけば突破出来るものとなっています。

 

『動物看護士』

前述の獣医師と似た仕事となりますが、こちらでは獣医師のサポート業務を行いつつ獣医師と飼い主の橋渡し役も担っていきます。こちらでは獣医師のように国家試験を受ける事はありませんが、大学や専門学校など在籍校にて動物看護学を履修する必要があります。就職のプロセスとしては「動物看護士統一認定試験」を受けてから各動物病院で勤める形となるのが一般的です。業務も動物の診察から手術の補助作業。そして入院を余儀なくされた動物達の看護や検査も任されていきます。他にも病院内で受付や会計業務もしていくので、獣医師のサポートだけでなく多様な業務に携わっていく事になるでしょう。この仕事は『ペット看護師』とも呼称されますが仕事に違いはありません。またこちらでは学歴が障害となる事はありませんが(高卒はマスト)、動物看護士として働くには「認定動物看護師」「小動物看護師」といった民間資格の保有が求められます。また最初から正規雇用で勤務する場合もあれば、アルバイトとしてキャリアを積んでいくパターンもあり、アルバイトで経験を積みつつ空いた時間で看護師・獣医師にまつわる勉強をしていく人も多くいますよ。

 

『動物トレーナー』

その名の通り、動物をトレーニングしてパフォーマンスを仕込んでいく仕事となります。よくテレビでイルカやアザラシと共に芸を披露して会場を沸かす光景が取り上げられますが、水族館や動物園以外でも『ドッグトレーナー』として犬の飼育・調教を専門に行うトレーナーも存在します。言葉が通用しない動物達と信頼を結び、高度なパフォーマンス芸を学ばせていく事になるので、本当に動物が大好きでないと務まらないエキスパート職といえますね。また業務のハード具合もそうですが、勤務時間そのものも不規則であり、動物の体調や機嫌でも動き方が大きく左右されがちなのもこの仕事の厳しいところ。それだけでなく普通の動物トレーナーだと“相棒”となる動物は一般的な家庭ではまずお目に掛かれない種類ばかりなので、現場でしか触れ合えません。なのでイルカだろうとアザラシだろうとシャチだろうと、その動物の生態から個体によって違う性格や嗜好にも深い理解が必要となります。“トレーナー”と冠しているだけあり全くの業界未経験者だと就職は厳しいでしょう。勤めるには専門学校などでスキルを学びつつ「愛玩動物飼養管理士(1級・2級)」の取得が求められます。主な勤務先としては公営・民間施設がメインとなり、公営施設勤務では最初は自治体職員になる必要がありますよ。

 

未経験者でも就く事は可能なのか?

 

 

 

 

これだけ見ると動物関連職は経験とスキルが多く求められ敷居が高いように感じてしまうかもしれません。しかし上記の仕事以外でも動物に携われる仕事は設けられており、未経験者でもやる気さえあればスタートしていく事は可能です。

未経験でも動物と触れ合える仕事の代表例では『ペットショップの販売員』がトップで挙がります。動物の日常的なケアや管理をしていく事になりますが、販売業務がメインの仕事となっていきます。勤務先はペット販売のブースがある大型のショッピングモールや一般店舗と様々。扱う種類も犬や猫に鳥や魚に爬虫類など多岐に渡ります。しかし販売員の場合は自分の専門性や好みに合わせて取り扱う動物も変わっていきます。

次に紹介するのが『ペットシッター』。簡単に言ってしまえば動物版のベビーシッターですね。飼い主が仕事などの都合で家を空ける時、代わりにペットの世話をしていく事になります。餌やりや散歩に清掃と日常的なケアが基本ですが、家庭によって独自のルールもあったりするので、その決まりを忠実に守り取り組んでいく姿勢も大事です。

また『動物カフェの店員』という選択肢も未経験でも動物に関われる仕事としてよく挙げられます。仕事の形態としては一般的なカフェとそこまで変わらないのですが、店内で過ごす動物達のケアサポートも重要です。接客業が主なので店の回転率次第で忙しくなるだけでなく、動物達の体調や衛生面も常に気にする必要があるので、効率よく動く姿勢と体力が求められるでしょう。

 

このように動物の命に係る治療や飼育管理となると多大な責任を負うだけでなく資格の有無なども必要となるので獣医師や施設勤務のトレーナーではある程度のキャリアが就職でも求められます。これらは最初は専門学校や大学での教育で培われていくものですが、「動物が好きでも未経験です」という人はカフェや販売店などの大衆向け店舗やアルバイトで徐々に知識を蓄えていく方法もあります。

 

愛情だけでは務まらない“動物職”のつらさ

 

 

 

 

たとえ賢い動物でも人間(理性動物)ではないので、こちらの言いたい事や教えたい事がなかなか伝わらないのがこれらの仕事に共通する苦労だと思います。最初は動物が好きで業界に飛び込んでも、自由気ままに動き、些細な事が命に繋がりかねない動物達のケアで辟易して、そのストレスによって動物に対して嫌悪を抱くというケースもよくあります。また、医療面に関して言っても病気や怪我も個体差があり、投与する薬の分量や手術の手順にも差が生まれていきます。動物に関する知識だけでなくこういった知識の勉強も日常的にしていかなければならないので、慣れる前は精神的にも肉体的にも多大な労力を必要とします。ただこちらの気持ちに反応して素直で可愛らしいリアクションを見せてくれたり、生まれたての状態から世話をして施設のショウの一環として大衆を感動させる事が出来るのは、とてもやりごたえがあります。生き物を取り扱う仕事故にイレギュラーな事態はつきものですが、それ以上にこちらの注ぐ愛情にきちんと応え癒しをもたらしてくれるのは、動物関連職ならではの喜びではないでしょうか。

まとめ

 

 

このように水族館や動物園などエンターテインメントとして老若男女問わず親しまれる職種から、あまり深く知られていない看護系の仕事など、動物に関連した職業には多くの形があります。そこに勤務する人間は、誰もが動物が大好きで良きパートナーとして接しているタイプがほとんど。本能のままに生きて振り回される事も多くありますが、犬や猫など可愛い動物達のそばで働きたいと考える就活生がいましたら是非これらの仕事にも目を向けてみてくださいね。