学生の内から企業の元で実際に職業体験を行えるインターンシップ。その形は参加の目的に応じて期間や中身がガラッと変わります。中には高い評価さえ得れば入社が約束される内定直結型のインターンまでありますが、就活意識が出始め、最終学年に上がる前から内定を確保したい人はこのインターンに臨む事も多いです。今回はこの内定直結型インターンの概要や、参加する事で発生するメリットデメリットなどを解説していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内定直結型インターンを行う企業って?

 

 

 

 

 

就活生の皆さんは既にご存知かと思いますが、インターンには職業体験が出来るものからセミナーやグループディスカッションといったイベント、チームを組んで問題解決・プレゼンを行うプロジェクトタイプのものと幅広いのが特徴的。就活の役に立つという意味ではどのインターンも有用であり、プログラミングや営業能力など技能的な面を強化したり、本格的な選考に挑む前の自己分析や企業研究といった就活準備に更なる深みを与えてくれます。学生それぞれが残されたスケジュールを鑑みて自分のニーズに沿ったインターンを選択していく事になります。もちろん、参加していないからといって内定が獲得出来ないというわけではありませんが、大手の有名企業の中には実施するインターンへの参加自体が選考を左右する場合もありますが…。

 

そしてインターンには上記の要素の他にも、実際に社員に交じって業務に従事してその仕事ぶりや人間性を評価されたら、一般的な選考フェーズを免除して一気に内定を獲得出来るものまで存在します。“普通のインターン”と差別化を図るためにここでは便宜上「内定直結型インターン」と呼称しますね。インターンには実施の期間にも開きがあり、たった一日だけの1DAYや5日~1ヶ月で行う短期、そして1ヶ月~1・2年単位で従事する長期と3つに分類されます。優秀な人材を仕事を通してじっくり判断する事になるため、内定直結型は長期インターンに含まれます。

ただ「長期なら全部内定直結型なのか」と言うとそうではなく、実は各企業の採用方針によって違ってきます。インターンを行う企業の規模は大手から中小にベンチャー、外資系と様々ですが、特に大手企業は経団連に加盟している場所がほとんど。つまり経団連加盟企業ですと制定されているルールに則って採用活動をしていく事になるので、“本格的な選考は6月から”と明確に定まっています。

なので大手で長期インターンが実施されるとなった場合は単に“企業研究・自己分析”と“就活兼アルバイト”の二極化となるでしょう。

 

 

 

ただ経団連に加盟していない中小やベンチャーに外資系だとその枠に嵌らず、インターン期間内でいい結果を残した学生をグリップしたいと考えたら、たとえ3年生の段階でも内定を与えて卒業後も働いてくれる事を確約するのです。しかもインターン内で学生の中身を見極める事になるので、就活で壁となる書類や面接といった選考を排している場合がほとんど。

「なぜ早期的に内定を与えるんだ?」と疑問に思うかもしれませんが答えは単純です。数ヶ月あるいは数年という長いスパンで世話してきた優秀で前途の明るい学生を、他所の企業に取られないようにするためです。就活生にとっては喉から手が出るほど欲しい内定を“学生の内から”与える事で意識を自社に留めさせる事が企業の狙いとなります。

 

 

内定直結型インターンかどうか見極めるコツ

 

 

 

 

 

ただ困った事に、実際に内定欲しさで長期インターンにエントリーしようにも、先ほど軽く触れた採用ルールによって「内定直結型インターンですよ」と企業は表立ってアピール出来ないので、志望企業が行っているインターンと採用活動が直結しているかどうかを学生は判断しようがありません。そもそも「内定直結型」という特徴を大っぴらに明示する企業自体が少なく、実際にインターン生として勤めてもその企業が本当に内定直結型の手法を取っているかは疑問であり、目を見張るほどの評価や実績を打ち出しても内定へと繋がらずに終わる場合も往々にしてよくある話です。

「じゃあ内定直結型を探すの自体がハードル高いじゃん!」と感じるかもしれません。その指摘はごもっともですが、内定直結型インターンの参加を第一に考えるなら外資系企業が狙い目です。というのもこちらでは日系企業とは違って海外の価値観や働き方が特色としてあり、たとえ学生でも実力や意欲が十分な場合は積極的にアプローチしていこうというスタンスを持っています。また実力主義が根深い外資系以外でも、ベンチャー企業もインターンである程度専門性を持たせて社員登用するパターンも。内定直結型インターンを見つけるならこういった企業の色で判断するのがコツですよ。

 

 

開催される時期っていつ頃になるの?

 

 

 

 

 

内定直結型インターンが広く実施される時期は秋・冬がほとんど。夏のインターンに参加する学生は「就活はよく分からないけど“とりあえず”参加しておこう」とそこまで就活への意識が高くない場合があり、企業視点で言っても「少しでも学生に存在感をアピールしておこう」と考えているパターンが多いです。逆に秋・冬のインターンでは学生も年明け以降の就活へ本腰を上げ、本選考へ向けた自己分析やESの深堀りにスキルの獲得などで躍起になります。つまり労働意欲や本気度がまるで違ってくるので、秋・冬のインターンで学生を囲うのは非常に効率が良いのです。

“正規の採用ルート”以外で内定を獲得し始めるのも大体が12月~1月頃となります。

 

参加したら気をつけるべきポイント

 

 

 

 

学生にとっても企業にとっても旨味成分が豊富な内定直結型インターン。準備やイベント参加で時間的な余裕が無くなりがちな就活生は、早期内定獲得によって最終学年に進級した後もそこまで焦る事なく大手に狙いを定める事が出来ますし、手持ちの内定に満足したなら忙しい3月以降もプライベートを優先して残りの学生生活を満喫出来ちゃいます。また内定を得る結果に繋がらなくても、その経験がES作成や自己分析のクオリティー向上に役立ちますし、たとえ短期間でも業務に従事出来たのなら、後々の企業選びでミスマッチが生じにくくなります。企業としても最低1ヶ月以上の付き合いとなるので就活生との関係性が出来上がり、早期的に内定を与えても内定辞退を避けやすくなる(されても対処する時間的余裕がある)狙いがあるのです。

 

内定直結型インターンは就活口コミサイトなどを活用すれば見つかりやすいですが、自力で探すとなると骨が折れるでしょう。よしんば見つけてもそこが興味のある業界・企業ではなく、自身が望んでいた働き方と乖離していた場合は正直意味がありません。結局仕事の適性が合わなければ業務達成度やモチベーションにも影響が出てしまいますし、気持ちが冷めてしまったら結局内定辞退になる可能性も大きいです。

そしてエントリーの際に覚えておくべき点に「インターンの選考フローの多さ」があります。普通のインターンでは簡単な面接に書類の提出程度ですが、内定直結型は企業にとって大事な採用活動の一環。本来の就活風景のように書類選考から1次2次の面接が控えるなど就活生をインターン開始前から厳選する流れとなります。

内定自体も“参加すれば内定ゲット”というわけでなく、社内で与えられた仕事をきっちりこなし、インターンの過程で成果物・実績を生む事が出来た学生のみに与えられます。しかも仕事を任されるという事は教育係や共に仕事に携わる社員など、多くの先輩達と交わる事になります。ここで学生気分が抜けておらず、荒い言葉遣いや挨拶の有無などマナーに反するような真似をしたら、たとえ仕事の評価が高くても内定には繋がりません。

 

まとめ

 

 

 

 

どんなインターンでも参加するだけで意味があり、志望企業に対する知識や業務への向き合い方の変化、新たな就活仲間との出会いなどと様々なメリットがあります。もちろん職業体験の場面では慣れない仕事や“上司”の存在で疲労困憊になる事もあるでしょうが、きちんと与えられた仕事に真摯に取り組み、社内で自身の誠意さや特性をアピール出来れば、早期で内定を得られる可能性も大きくなってきます。内定直結型インターンを望む人は、是非とも長期インターンを開催する企業へエントリーしてみてくださいね。