紙媒体にしろ電子書籍にしろ、学生時代は趣味や勉強のために誰もが読書に時間を割いた事があるかと思います。ですが一日一日が惜しい就活生にとっては、就活に向けた準備やイベント・セミナーの参加で、本を手に取る習慣が無くなりやすいものです。しかし忙しいのは重々承知ですが、あえてこの時期に本を読む事の大切さを本稿で就活生に訴えていきます。本は知識の宝庫あるいは泉と表現されるように、就活で躓く事があったら読書によって解決の糸口が見つかるかもしれませんよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面接では本を読んでいるか聞かれる事も

 

 

 

 

企業の人事担当者によっては就活生に対し「あなたは日頃から本を読んでいますか?」と質問が投げかけてくる場合があります。面接では学生の能力を図るだけではなく“人柄”も会話の中で掴む狙いが含まれています。実は読書の有無についての質問も、ちゃんとした目的に基づいている事を覚えておきましょう。

学生に読書の習慣が備わっているかを人事担当者は知りたがっています。読書はそのカテゴリーによって得られる知識は大きく違いますが、どんな知識であれ無駄なものというのはなく、多角的に情報を吸収する姿勢や学びへの関心度が社会人には求められます。つまり読書の習慣があるかどうかは、自発的に学習する意思の確認にも直結しているのです。学生の枠組みから外れたとしても、生きている限りは望む望まざるに関係なく勉強の積み重ねをしていかなければなりません。仕事のノウハウから利益向上のための工夫、部下の指導などと社会人には必要とされるスキルが多く、いつでも臨機応変に動けるように柔軟な考え方を持つ事が大切です。ただそれは簡単に出来る事ではなく、読書という学びの習慣を何年も積み重ねる事で実現出来るのです。

 

そして本を読んでいると答える場合は、必ずと言っていいほど本の中身について説明を求められるでしょう。これも単純にオススメの本を知りたいのではなくて、学生の説明能力をチェックしています。質問を投げかける人事担当者は普段本を読まないタイプかもしれません。そんな書籍に詳しくない人でも理解してもらえるように、複雑になりがちな専門知識の多用は避け、分かりやすく親切に概要を解説しましょう。また、読む本によっては学生の性格や嗜好の傾向が顕著に出やすいので、普段読む本について質問する事で、就活生の特性や知識量も程度把握する事も出来ます。仕事ではその道に特化した知識だけでなく、別方面の知識も時には必要とされますので、より深い情報を持っている事は雇う側である人事担当者を安心させる事も期待出来ます。

読書について聞く目的はそれだけでなく、質問する行為そのものが緊張している就活生との心の距離を狭めるためのアプローチの役割も担っています。要するに「アイスブレイキング」ですね。本好き同士ならリラックスして会話のキャッチボールがしやすくなりますし、人事担当者が本に詳しいわけではなくても、形式的な質問ばかりではなくて本という身近なアイテムで堅い雰囲気を崩そうとする狙いも。

 

 

トークの幅を広げて就活に彩りを!

 

 

 

 

本というのは確かに読破に多少の時間を喰ってしまうものですが、読んでおく事で今後の生活や人間関係にも役立ちます。面接選考という質問尽くしで精神的に疲れてしまいやすい場面は、逆質問で何を聞くべきか迷ってしまったり、ボキャブラリー不足によって言いたい事が上手く表現出来なかったりしてしまいがちです。ただ日頃から読書をしている人ですと咄嗟の判断で適切な言葉を頭から引出しやすい強みがあり、読んでいる本のジャンルが何であれそこから学べた知識もアピールしやすいので、本を読まない人に比べて会話のテンポが良いのが読書勢の特徴といえますね。

また本を読む行為はそれ自体が情報収集であり、本を読む(文字を追う)癖をつける事で企業選びでも情報に漏れや認識のズレがないかと論理的視点で冷静に考え、必要な情報か否かと取捨選択する事も容易になってきます。読書とはただの娯楽ではなくこのように就活で活きる長所を伸ばす効果が見込めるのです。

 

面接で答える際に注意しておくべきポイント

 

 

 

 

「普段読書はしているか?」という質問に対してイエスと回答出来るのがベストですが、本を嗜む若年層が減少傾向にある近年、幼い頃から現在まで自発的に本を手にした事の無い人も多くなってきました。わざわざ分厚い本を読まなくてもインターネット環境さえあれば手軽に必要な情報を抜き取る事が可能な世の中ですので、こういう活字に親しみの無い人が増加したのも致し方ないといえます。ですが今まではそれで済んでも一番困るのが面接です。先ほどから言っていますが本を読む行為は、考え方や視野を広げて知識量を増やしてくれるメリットもありますが、人事担当者からしたら学生の人間性やポテンシャルを判断する材料として注目されています。

だからといって好印象を残したいがために、知ったかぶりや嘘をつくのは絶対に避けましょう。読んだ本について詳しく知ろうとする(説明能力を求める)人事担当者は、書籍内の世界観や細かな設定など具体的な内容を深堀してくるでしょう。その場しのぎの嘘では答えられる内容などたかが知れていますし、何より動揺による身体の微妙な揺れや視線の泳ぎ具合ですぐに相手に嘘だとバレてしまいます。一度嘘をついてしまうと、その後の質問の回答がたとえ事実に基づくものでも信憑性を失ってしまいますので、読書について尋ねられた時は素直に読んでいないと答えましょう。

そして本にはいくつも種類がありますが、娯楽の範囲に当たる雑誌や漫画は回答しないに越したことはありません。ただ小説に関しては悪い印象に捉える人がいないと断言出来ませんが、きちんと目的があって読み、読んだ作品から何を学んだかを答えられると相手も納得しやすいですよ。

 

 

忙しくても読むべきオススメの本とは?

 

 

 

 

まず最初にお伝えしておきますが、就活本ばかり読むのはオススメ出来ません。というのも就活本は確かに就活に迷いのある学生にとっては、動き方の指標になりますし心構えについても参考になる事でしょう。ただ、あえて悪い言い方をするなら就活本は“ガチガチに形式的で自身の個性を殺しかねないもの”であり、下手気に内容を鵜呑みにしてしまっては他の就活生との差別化が出来ず、印象に残らない可能性もあります。普段読書をしない学生でも就活のフィールドに立った途端に就活本を手に取るパターンが多く、人事担当者からしたら「またこういう子かぁ」とガッカリされかねません。

 

そこで就活生にオススメする一番の本が「ビジネス書」です。学生によって選ぶ企業が違ってくるように、その企業で求められる知識もまた変わってきます。たとえばメーカーの営業職とエンジニアでは、行う作業もキャリアアップに活かせる資格も全然違ってきますからね。正直なところビジネスに関する知識なんて、入社後に研修や通常業務を通じて先輩から教えられていくものですが、事前により多くの知識(目指す業種によって変わる)をビジネス書で吸収しておけば、面接で読書の有無を聞かれた際に、自分の仕事に対する意欲的な姿勢と知識量を併せてアピールしやすくなります。

 

これと似た考え方でいうと「自己啓発書」も読んでおいて損はありません。就活という孤独な闘いでは誰しもがモチベーションを維持する事に苦慮します。また「自分はこのままでいいのか」「何か見落としていないか」と不安に思うケースも多々ある事でしょう。そうなった時に自己啓発書を読んでおくと、自分が今まで気付かなかった物事の見方や新しい価値観の発掘ができ、凝り固まりがちな就活脳を柔らかく出来ます。“啓発”と聞くと怪しい気持ちになる人もいますが、新たな考え方を受け入れる事は自分を売り込む際の武器を増やす事と同義です。就活へのモチベーション維持に不安感を抱く人は是非一度手に取ってみてくださいね。

まとめ

 

 

「読書」というのは趣味として楽しむだけでなく、自分の知り得なかった分野の情報や独特な見方を発見できる一番身近な情報収集ツールといえます。ただ活字を目で追うだけじゃなくてインプットした内容を整理して独自に解釈・イメージする事によって、自分一人では解決出来なかった問題がいつの間にか簡単に処理出来るようにもなりますよ。ただ読書で得られる恩恵を感じやすくなるのは、日頃から何冊読んでいるかという積み重ねが肝となってきます。「就活だし一冊二冊読んでおこう」という付け焼き刃的な考えでなく、今後の自分の人生をより良いものにするためにも興味のある作品を早い段階で何冊もストックしておきましょう。

「本は時間を取られるから嫌だ」と感じるかもしれませんけれど、持ち運びが容易で邪魔にならず、好きなタイミングで何処でも自由に楽しめるのが本の魅力です。面倒くさいと感じるのは理解出来ますが、“自分への投資”と前向きに考えて読書を楽しんでいきましょう!