朝から晩まで患者の体調管理から館内の見回りと過酷な業務に対応する看護師。医療に関する豊富な知識だけでなく体力や精神力も求められる仕事です。今回はこの看護師職に就くためにどんな事をすればいいのかを解説していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白衣の天使! 看護師になるための道のりとは

 

 

 

 

純白の看護服が特徴的で、老若男女問わず病気や怪我に苦しむ人を懸命に支える看護師。かつては“看護婦”と呼称されていましたが現在では男女関係なく“看護師”として統一されているのでお間違いなく。看護師の仕事は子供やお年寄り、障がい者などの生活行動をサポートし、病棟や介護施設に勤めて患者の情報を収集・管理し現場の万全の状態を維持します。人の命を支える存在ですので、常に患者の容体を気にかけ行動しなくてはなりません。時間が早朝だろうと真夜中だろうと患者からの緊急コールが鳴ればすぐに急行、そしてメディカルチェックや入院している人への配膳に身体介助と臨機応変に動きます。シビアな話をすると入院当初から担当している患者に日常的なケアをしていても、病状の悪化などで亡くなるケースも往々にしてあるので、普段の生活では感じる事のない“人の死”という状況に向き合う精神力も重要になってきます。直接的に患者の病気や怪我を治すスペシャリストが医師ならば、手術前や術後の肉体的・精神的サポートに徹底しているスペシャリストが看護師という位置づけです。

 

これだけの激務を全う出来るだけの医療知識や体力が看護師には必要となってくるので、まず未経験では看護師になる事は出来ません。そして看護師の他にも准看護師と種類が分かれており、どちらを選択するかでも業務の幅が違ってきます。この二つは根本は患者のサポートに回り生活の援助を行うものですが、准看護師は医師や看護師の指示を基に業務を行います。また、これらの職種も必要となる資格に違いがあり、看護師は国家資格の取得、准看護師は都道府県知事発行の資格を取得する事で

受検ができ、その後に就業可能となります。准看護師に関しては国家資格である看護師に比べて取得のハードルが低く、准看護師養成所に通う事になりますが約二年の通学という比較的短い期間で資格が取れるだけでなく掛かる費用も安いです。そして養成所は自身のライフスタイルに合わせやすいカリキュラム(全日・夜間)となっているので、働きながらでも准看護師の勉強に取り組めます。そして肝心の試験合格率自体も例年90%超えと非常に高い上に、医療施設などではまず欠かせない存在なので仕事に困るという心配もないのが嬉しいですね。

 

 

 

看護師ですが、こちらは自身の学校卒業後の進路によって進学のコースが変化していきます。まず高校卒業後に看護師を目指すのならば看護学校や総合カリキュラム校に4年間通う事で看護師国家試験に受験出来ます。この看護大学では看護師以外にも保健師や助産師の受験も行えるのが特徴的で

す。他にも看護師学校や短期大学に3年間在籍し受検資格を獲得。中学卒業後に看護師を目指す場合は、高等学校5年間一貫教育のコースで受験資格を得るケースもあります。もちろん准看護師の資格を得た後で看護師資格を得る事も可能であり、高卒・中卒どちらも看護師学校に進学し、2年間の看護師過程に進学し大学に編入(高卒)。3年間の准看護師として実務経験を経て進学(中卒)という形があります。後者の場合は高等学校専攻科や短期大学に入学出来ません。

 

看護に関する各教育機関では独自のカリキュラムを組んでおり、コミュニケーション能力や人文化学、人体の構造と機能や疫病に健康についてなど看護師の基礎となる知識を育み、その他にも母性看護学や小児看護学といった専門分野の教育を行います。

こういったプロセスを経て看護師・准看護師は病院や診療所、訪問看護ステーションや社会福祉施設など医療経験と知識が求められる現場へと就業します。

 

看護師と准看護師の似ているようで違う明確な差とは?

 

 

 

 

担当業務も似ており名前も多少違うこの二つの仕事ですが、大学教授・准教授のように仕事の領域にも差が設けられています。入門に関しては前述である通り、看護師国家資格の合格者と知事試験の違い、そして医療現場では看護師は主体的な判断に基づく業務の遂行が可能ですが、准看護師は医師や看護師の指示有りきで看護を行います。こういう側面があるので准看護師はどれほどキャリアを重ねても看護師のように直接指示・指導が出来ないので管理職や看護師長へのキャリアアップが出来ません。看護への入り口がそこまで狭くない分、こういった面で看護師との差が生じています。なお担当業務や出世で看護師に差があるという事は言わずもがな給与や待遇にも影響があります。

そして給与の差は年々開いてきている傾向にあり、この条件を憂慮し准看護師から看護師を目指す人も多くいます。

 

責任が重大だからこそ味わえる仕事のやりがい

 

 

 

 

入院患者の命を預かる仕事だからこそ背負う責任や業務の多さにはどうしても重荷に感じてしまいがちです。ですが患者のお世話を一から十まで担当し、常にコミュニケーションを取る仕事ですので、こういった面でやりがいを感じるという人も多くいます。ケアをした患者はもちろん、その家族から「ありがとう」と感謝の言葉をかけてもらった時に「大変だけど看護師になってよかった」と感じたり、プライベートの場で身内や友人が病気や怪我を負った時に適切な処置を行いアドバイスも出来た時などは看護師としてのスキルが役立ったと実感出来ます。また、看護業界は介護業界のように慢性的な人材不足に苦しんでいるので、就職の際に求人の少なさに困らず、資格さえあれば不況に関係なく安定して働けるという強みもあります。そういう意味では勉強や研修など自分の努力が還元されやすく、働く事にやりがいを見出しやすいです。

 

ここからはやりがいとは別に働く上でのメリット・デメリットの話になっていくのですが、看護師は女性が多い環境という事で産休や育休制度が充実している所が多いです。なので看護師として働きながらでも子供の世話に時間を確保し余裕が生まれたら本格的に復帰していくという働き方も可能なのが特徴です。そして勤務先の病院には国立・公立と分かれていて、大規模で最新の技術や設備が揃う国立病院勤務の場合、看護師は「準公務員」という立場で働くので休日が取りやすいというメリットもあります。公立の場合は「地方公務員」という立場ですがこちらも国立と変わらず休日を確保しやすいです。国立病院の方は公立よりも比較的設備が充実している上に各専門分野の医師が軒並み揃っているので、自分に必要な(将来的に学びたいと考える)知識や技能を吸収しやすいのも特徴的ですね。他にも大学病院がありますが、ここでは男性の看護師の割合が高いのが一般的です。なので女性看護師が抵抗を感じる業務もカバーし合える点がメリットとも言えます。

逆に看護師のどんなところにデメリットがあるかというと、日勤夜勤の混合という過密なスケジュールに追われやすい仕事柄ですので、就業時間が不安定になりやすく自身の生活のリズムが狂いやすく調整しづらいのが挙げられます。また女性が多い環境なので人間関係にも気を遣いやすくストレスが溜まりやすいのもデメリットとして考えられます。医療現場で働く事になるのでちょっとしたミスでも患者の生命に直結するという危うさも持っています。

 

勤務病棟の規模によって担当する業務が変わってくる

 

 

 

 

病院には内科や外科、小児科など様々な診療科が存在し、その施設の規模などによって看護師の業務の領域や内容は変わってきます。たとえば外来看護師の場合は介助やカルテの管理そして医師のサポートをしたり、小さな病院勤務だと受付や診察の補助などと幅広く対応しなければなりません。病棟看護師だと入院する患者の介助や心身のケア、点滴や注射にベッドメイクなどがあります。そしてあまり聞かれない仕事ですが「オペ室看護師」というものがあり、手術の際に執刀医にメスを渡したり投薬を行うなどと、身の回りの世話以外にもオペに携わる業務まで存在します。

 

 

看護師の人気の資格って一体何がある?

 

 

 

 

准看護師は先ほど伝えた通りこれといったキャリアアップは望めません。ですが看護師ですと看護の幅を広げる様々な資格さえあれば給与の面でも大きな発展を期待できます。現役看護師の人気の資格は色々ありますが特に支持されているのが「認定看護師」です。病院は勿論のことクリニックや福祉施設に訪問看護ステーションなど多くの現場で活躍出来る上に現場での看護ケアの向上に役立ちます。救護看護や糖尿病看護など21の認定専門分野で活きる資格となっています。次に紹介するのが「専門看護師」。こちらは病院や訪問看護ステーションの他に大学など教育機関の現場で、保健医療福祉や看護学の発展に貢献出来ます。専門看護師ではがん看護や精神看護など13の専門看護分野を担当。そして介護職でも人気の「ケアマネージャー」も取りたい資格として名前が挙がります。これは怪我や病気の患者をサポートというより、支援センターなどで働き高齢者や障がい者へのケアプランを考え提供する分野で活かせます。

 

まとめ

 

 

 

全国的に人手不足で業務時間にもバラつきがありなかなか大変な仕事ですが、資格を取るだけでも担当出来る分野も大きく広がりますし、なにより患者や家族から感謝の言葉をかけてもらえやすいので、医療現場で働いてみたいと考える人は是非チェックしてみてはいかがでしょうか?