若い層には身近な存在であるLINEやTwitter、FacebookやInstagramといったものの活用法は、学校外のコネクションを獲得したり、趣味嗜好への共感や就活に関する情報交換などと多岐にわたります。一見、利便性に富んで豊かさが生まれやすいように思えますが、SNSに記載した情報は赤の他人に自分がどんな人間かを客観的に判断する材料としても使われ、場合によっては関わる内に嫌悪の対象へと挙げられかねないという危険性も孕んでいます。これは“普通の人”ではあまり当てはまらないのですが、常日頃からSNSでネガティブな振舞いをしている人は要注意。とりわけ自分自身を企業に売り込む事に余念のない就活生は気を付けるべきです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

就活で自分のSNSアカウントが地雷と化す瞬間

 

 

 

 

今のご時世、誰しもがLINEなりTwitterなり個人のアカウントを保有しているかと思います。何気ない日常の風景をツイートで表現したり、好きな俳優やアーティストの最新の情報を得るために活用したりと使い方は十人十色。専らビジネスで使用しているという人は関係者と容易にコンタクトが取りやすく、雑談の中で新たな事業が生まれる事も珍しくありません。こうして見ると非常に便利で生活には欠かせないアイテムとなっているSNS。しかし邪な使い方をしてしまうと途端に自分の運命を悪い方向に招きかねない諸刃の剣でもあります。近年SNSで問題になっているのが、犯罪行為の撮影を記載したり問題発言(差別やいじめの類い)を重ねて多くの人を不愉快な思いにさせるというもの。SNSの代表格として名高いTwitterが普及して10年近く経過しますが、この間にも国内外関係なく一般人や芸能人の問題ツイートが多く露見し、企業間とのトラブル(訴訟)や事件事故の発展などと数多の被害が続出しました。

 

特に就活生はこういう場面には注意を払う必要があります。学生と社会人の狭間の存在である就活生。就活では自分の強みを考え志望企業への理解を深めていき、選考にて自身の社会人としての素養をアピールしていく事になります。もちろん万事OKで内定をスムーズに得る人もいますが中には努力至らずで選考を通過出来なかったという人も現れます。ただ後者では就活準備が不十分で自分の魅力を伝えきれなかったという人もいれば、選考の過程で自分のSNS上の言動が指摘されてお祈りされたというケースも…。この場合Twitterと仮定して話を進めていきますが、Twitterは自分が繋がっている間柄(フォロー・フォロワー)以外でも目についた人に気軽に話しかけられるという特徴があります。もちろん常識の範囲でいうと、たとえネットでも初対面の相手には敬語を使い、失礼のない発言をしていくのが普通です。ただ中にはどんな人間にも攻撃的で、何も被害を被っていないにもかかわらず侮辱的な態度で相手を傷つける者も散見します。その理由は色々あり「気に入らないから」「暇だったから」と取るに足らない動機ばかりであり、「攻撃は仕方ない」と思うような正当な理由はほぼ皆無です。

 

企業側は応募書類だけをチェックしているわけではない

 

 

 

 

その事と就活生に何の関係があるのかというと、選考落ちを決定づけた理由の中には応募してきた就活生が、書類の内容や一次面接では好印象でもネットでは非常に傍若無人な振舞いを見せていたからというのが多いです。全ての企業が行っているわけではありませんが、企業の中には就活生が本当に書類通りの人物か判断するために、TwitterやInstagramで検索をかけて本人かどうか確かめている場合もあります。そしてプロフィールから過去のツイートまで閲覧して、入社させる前に就活生が人格的に問題が無いかどうかを確かめるのです。勿論アカウントが他人から見られないようにする“鍵垢”ならば互いにフォローしていない限りは中身をチェックされる事はありませんが、誰にでも公開しているアカウントですと、何もかもを見られてしまうので要注意。こういった事情で落とされる人の特徴としては「言動が無礼極まりない」というのが大きな要素として考えられます。ツイートも周囲への愚痴や差別発言の誹謗中傷が多かったり、または器物破損や名誉棄損に該当する写真を掲載して多くの人に公開したりなどと枚挙に暇がありません。仮に雇用契約を結んだ後に、その人物が社内外でハラスメント行為をしたり情報を漏洩したりとなったら当然企業にも大なり小なり実害が及びます。場合によっては企業そのものの社会的信頼の失墜にも繋がり業績が低下する事も…。そういったリスクを排除する意味で就活生のSNSチェックは実施されるのです。

 

 

SNSが原因でお祈りされないためには

 

 

 

 

先ほど企業が学生のSNSアカウントをチェックしている可能性について触れましたが、就活生としての準備や心構えは十分でも、プライベートの面で良し悪しを判断されて印象低下に繋がってしまうのは非常にもったいない。第一にまずは大人として節度を持って生きるためにSNSでの発言について見直しましょう。企業が学生のアカウントを見る際、内容がポジティブか否かを念頭に置いてチェックを進めていきます。ボランティアにまつわるものや学校での実績や留学経験といった輝かしいツイートは残しておくべきですが、その他で性格の悪さを感じさせるような辛辣なツイートは即刻削除しましょう。もちろん直近の内容もですが数ヶ月~数年前にも遡って徹底的に消す必要がありますよ。

現に就活生の中には、人事が自分のTwitterやFacebookを確認する事を想定して、不適切と捉えられかねない内容を削除してから選考に臨む事も。以前、とある就活生が実際に味わった体験で言えば、過去に面接で滞りなく話が進んでいたのに突然面接官から「〇〇さんって◇◇ってアーティスト好きでしょ? 僕も好きなんだよねぇ」と、面接内で発していないはずの情報が面接官の口から出てきたケースがあります。このように「大丈夫だろ」と高を括っていても人事チェックによってネットの言動がバレているなんて事も…。これまで話したように不適切な発言が皆無なら特に構える必要はありませんが、何かしら不安要素に心当たりがあるならすぐに削除してくださいね。

 

またチェックを実施する企業によっては就活生のSNS内の“いいね”も対象となる場合も。「いや流石に神経質過ぎる」と感じるかもしれませんが、仮に表向きは非常に清廉潔白な好青年でもネットのいいねが、反社会的なものや風紀を乱すものなどが多数ですと、採用を考える立場からしたら不安で仕方ありません。その就活生がまともであり特に問題がない場合でもいいね次第で選考を通過出来ないというケースも考えられます。就活したての時分で万が一そういったチェックが嫌だとなる場合は、アカウントに鍵を付ける設定をして公開範囲を狭めましょう。

そして多くの就活生もとい学生はプロフィールで自身の本名や経歴を記載しがちです。勿論その狙いは友人検索の容易さや自己紹介のしやすさなど多々あるかと思います。ただ本名やその他個人情報を記載する事にはリスクがつきまといます。単純な話、未成年飲酒・喫煙や犯罪を示唆する内容を投稿尾した場合、あっという間に個人が特定されて炎上するのです。“過ちを犯さない”のが大前提ですが、SNSという誰もが閲覧出来る環境で自分の情報を明瞭にするのは危険も伴うという事を忘れないようにしましょう。

 

 

 

これは言うまでもありませんが、企業そのものや選考に関する不満を述べるのもお祈りに繋がりやすいので止めておきましょう。確かに就活の選考風景には学生にとって我慢できない理不尽も少なからず訪れます。聞いていた企業情報に違いがあったり圧迫面接で心を折られたり…。だからといって大っぴらに就活で味わった“屈辱”をSNSで晒してしまうと、企業とってはネガティブキャンペーンになってしまいますし、学生が知らない裏側で採用の候補に挙がっていてもそのツイートによって落ちてしまうという事もありえます。それだけでなく「実はESや志望動機はパクったもの」「一緒に受けた就活生うぜぇ」など火を見るよりも明らかな不適切発言は、場合によっては憤慨した第三者にスクリーンショットで保存されてしまう可能性も…。

 

 

 

 

また、就活生のほとんどが第一志望の企業の他にも第二第三と滑り止めとして候補を作っていくものですが、各社と選考を進めていき、その過程で見事第一志望の企業の内定を獲得した場合も注意が必要です。大概の場合は「〇〇社の内定獲れた!」と嬉々としたツイートというか現状報告をしがちですが、そのツイートを見かけた他の企業の人事からしたら「ウチが第一志望じゃなかったのか」と思われてしまう事も。

 

まとめ

 

 

いかがでしたか? 不特定多数の人間と関われるSNSは会話が盛り上がるだけでなく、自身の見聞を広げる事も見込めるなどと、まさに情報化社会を生き抜くのに必要不可欠なツールであると言えます。ただ便利である反面、“ネットの自由”の意味を履き違えて横柄な態度を取ってしまうと、たとえSNS上の発言でもそれ自体が選考に大きく影響する可能性があります。特に今はネットリテラシーについて深く理解していない学生・アルバイトによる勤務時の問題行動が度々取り上げられる世の中ですので、企業も応募してきた人間の素行について敏感になるのは必然です。“くだらない事”で自身の評価を知らぬ間に落とされないように、SNSでの発言も十分に気を配りましょう。