転職が容易となった現在でも、やはりファーストキャリアを長く続かせるのは、社会人としての自信に繋げる意味でも重要です。
しかし、新卒入社しても何年も継続して働く人は決して多いとは言えず、些細なことをきっかけに短い期間でファーストキャリアを断つ人も見受けられます。
今回は、新卒がすぐ辞める原因を紹介していきましょう。

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新卒がすぐに会社を辞めてしまう理由とは?

 

入社してたった1ヶ月~3ヶ月の間で辞めると、周りから「根気が無い奴だ」と思われてしまいがちですが、正直なところ、そういうネガティブな印象を抱かれてしまうのは仕方がないことでしょう。
社員の心身を酷使し続けるブラック企業の場合は辞めることにまだ納得がいきますが、ファーストキャリアを棒に振って仕事を辞めるに至った理由の中には、仕事や企業そのものへの認識不足や怠惰な気持ちから来る甘えもあります。つまり、新卒がすぐ辞めるからといって、一概に「こういう業種職種だから辞めてもおかしくない」とは言えないのです。
では、具体的に新卒が辞める理由にはどんなものがあるのかを、以下で解説していきます。

 

■①入社前と後で感じるギャップ

新卒が仕事を辞める理由で一番に挙がるものが、理想に思い描いていた働き方と現実との乖離(かいり)です。就活生の時分は入りたい企業への情報収集や関連する業界全体の研究など、入社後のミスマッチを限りなく抑えたはずなのに、実際に働いてみると当時では見えてこなかった企業の裏側や理不尽な現実に直面して、どうしても納得がいかず辞めるというパターン。

 

入社して間もない頃は、ファーストキャリアを充実させるため、仕事を次々と覚えて先輩社員から一目置かれる存在を目指していたにもかかわらず、覚えることの多さや責任の重さでギャップを生じて辞める人もよく見かけます。
与えられた仕事に対して情熱や理想を掲げ、ファーストキャリアを築くために主体的に取り組もうとするのは立派な姿勢。ですが、慣れていない初めのうちから身の丈に合わない大きな理想を抱いてしまうと、仕事に慣れる前に心が疲れて辞める道を考えてしまいます。

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■②労働時間(残業の有無や長さ)の違い

原則、どの業界でも休憩を除く実働8時間ほどが就業時間として定められています。
ただ、業種や職種によって忙しさや対外的に求められるニーズそのものに差があり、8時間を超過するケースも大いにあり得るのです。
ましてや、日本は“残業=美徳”と考える前時代的な人間も多く、当初提示されていた労働時間をオーバーしているなんてこともよくあります。

 

現在では働き方改革によって少しずつ残業自体の見直しが進められていますが、未だに就業時間を終えても職場の空気感で定時で帰れないなんて話も絶えません。
就業時間を超えてなお働かなければならない事態も、ファーストキャリアを断って辞める理由でおなじみですね。
また、残業の話で言うと「サービス残業」の存在も、新卒がファーストキャリアを築く前から辞める要因として挙がります。超過分の給与を払われず、「仕事を覚えるための勉強代」という理屈で新卒を丸め込むケースもまだまだ根深いです。

 

■③仕事にやりがいを感じない

就活でファーストキャリアを選択する際、給与や福利厚生で企業選びをしていると、入社した後に任された業務に気持ちが入り込まず、モチベーションが低下して辞めるパターンもよくあります。
特に、親をはじめとする周囲の声や先入観で、明確な軸を持たずにファーストキャリアを大手企業のみに絞ってしまう就活生に多いですね。

 

どんなに社会貢献度が高くて勉強の機会が多くて自身の市場価値を高められる仕事でも、関心や愛着が湧かないと、どうしても嫌々続けている気持ちに陥ってしまいます。
たとえるなら、好きな子が所属する部活に入ったものの、全く興味の無い取り組みや課題を抱えることになって活動自体が億劫(おっくう)になり、やる気も楽しさも芽生えないという感じでしょうか。
何年も同じことに従事し、やり直しがきかない年齢になってくると「本当にこのままでいいのか?」と、漠然とした不安感に苛まれて辞める可能性も考えられます。

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■④希望する部署へ配属されなかった

特定の企業に魅力を感じて応募したわけですので、新卒として働いてみたい部署や職種があれば、誰であっても意欲的に配属の希望を出すことでしょう。
ですが大規模な企業ですと自分の希望がストレートに届かず、入社後の1年~3年目は別の部署でファーストキャリアを積んでいくことも珍しくありません。

 

「この仕事で活躍していきたい!」と訴えかける人もいらっしゃいますが、その企業で空いているポストがなかったり、「採用した新卒を管理職として活躍できるようにファーストキャリアを育てていきたい」といった、採用を検討する人事担当者の思惑に反していれば、現場で働きたかったのに総務に回されて辞める……、なんてケースも往々にしてよくあるわけです。
自分の希望が叶えられず何年も興味の無い仕事を任されると、業務や環境に対するフラストレーションが溜まっていき、結果的に辞めてしまいやすくなります。

 

■⑤職場の人間関係が煩わしい

ファーストキャリアを築くうえで、切磋琢磨し合う同期や頼れる上司、先輩社員たちの存在は社会人生活においてかけがえのない財産となります。
自分が仕事で困ったり今後のキャリアパスに悩んでしまったとき、他者と信頼に足る良好な関係を結んでおけば、的確なアドバイスをもらったり協業してもらえることもよくありますしね。

 

ただ新入社員も人間ですので、性格的に合う合わないという懸念も浮かんできます。相手が好意的に接してきてくれて、分からない点を丁寧に教えてくれても、どうしても距離感を気にしてしまう……。こればかりは本人の性格や価値観に起因する生理的な問題ですので仕方ないといえば仕方がありません。
ですが、単純に気に入らないからといって、辞めることを視野に入れるのは非常にもったいない。入社して1年2年の間で相手の魅力に気づけなくても、その後、自身の気持ちに変化が生じて互いに信頼し合える間柄になる可能性だって十分あり得ます。

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■⑥待遇が悪くて耐えられない

高卒入社や大卒・院卒でのファーストキャリア、大手企業勤めや中小企業勤めといった会社の規模~雇用条件で変わってくる問題ですが、新卒の場合は言うまでもなく働いてまだ間もない半人前扱いなので給与は15万~20万程度と低め。
しかし、その後は実績や成果によってポジションが変わり、それに伴い昇給、キャリアステップに欠かせない難関な資格取得などで特別手当がつくなど、長期的に見れば独自の改善方法は色々とあります。

 

ただ、福祉系や飲食など「多忙で覚えることが多い割に金額が割に合わない」「人材不足なので個々の負担が大きい」という声が目立つ業界では、ワークライフバランスの両立や体力的な厳しさで不満が募り、辞める人がまだまだ多いのが現状です。
とはいっても、同業種に属していながら現場の声にきちんと耳を傾けて、仕事の成果を正当に評価してくれる企業も存在するため、後悔しないためには企業ごとの分析を徹底的に行うべき。

 

■⑦企業独自の社風が合わなかった

社員のモチベーションを維持・向上させたり仕事に飽きが来ないように独自のルール制定や雰囲気を醸し出す企業も多く存在します。
風通しの良い職場が売りで、ファーストキャリアだろうと中途であろうと誰でも意見を発しやすい場所、体育会系が多くて自分と同じ成果や能力を周囲にも求めようとする場所など多種多様です。

 

また、少数精鋭で短期・中期的な成長を見込むベンチャー企業では個人の主張が通りやすく専門性が活かしやすい代わりに、事業同様に変則的で不安定な働き方が特徴的で一人ひとりの業務負荷が大きめ。
歴史が長く社会的な影響力も大きいために、ベンチャー企業のような自由な事業展開を行いにくい大手企業だと、待遇は悪くなくても誰もが“歯車”になってしまう、といった企業の規模による風土や制約も含まれます。
その環境に慣れてしまうことが大事。ただ、何もかもが初めてな新卒だと、企業理念や上司の考えについていけず辞める選択肢を考えやすいのです。

 

新卒の早期退職は企業側にも原因がある

 

なぜ新卒はファーストキャリアを捨て、すぐに辞めるのか? ということに焦点を当ててきましたが、もちろん退職に繋がる原因は企業側にも含まれます。

 

その要素はいくつか挙がりますが、まず最初に浮かぶ代表例が「ハラスメント問題」。
ご存じの通り、ハラスメントには複数の形があって性別に関係なく肉体的・精神的に追い込む卑劣な犯罪行為です。
ファーストキャリアを形成し始めるうちは、業務に関する知識の勉強はもちろん、上司とコミュニケーションを取って少しでも環境に慣れようと努力するもの。ただそんな新入社員をパワハラやセクハラで傷つけて弄ぶ人間というのが、悲しいですが程度存在するのです。

 

「これは教育の一環だ」「彼(彼女)に強く成長してほしいから」と、後の祭りで言い訳を並べる“加害者”が近年でも全く減らず、成長の途中である新卒が“うつ”を発症して辞める、あるいは自殺してしまうという事案もたびたびニュースになっています。

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■教育制度が整っていない点も問題

次が杜撰(ずさん)極まる新人への教育制度です。
たとえファーストキャリアでも世代によって仕事への向き合い方に差があり、昔気質で年齢を重ねた社員は入社して間もない新卒に対し、「とにかく数をこなせ」「マニュアルだけでなくて仕事は見て覚えろ」と抽象的な指示を送るパターンも多く、新卒が仕事についていけずに辞めるという結果を招いています。
大手企業では管理職候補など優秀な人材を育成していくため、約1ヶ月ほどの研修期間やOJTなど、教育土壌がしっかりしている場所が多いですが、比較的規模が小さく平均年齢の高い中小企業では、合理的でない教育スタイルが印象的です。

 

もちろん、語弊がないように言っておきますが、中小企業といっても社員を財産と考えて大切に育成する企業は多く含まれます。
ただ、教育面に割く人的資源や金銭的余裕がないことで、非生産的なレクチャーをして新卒が辞める可能性も大きい、という風に認識しておきましょう。

 

■二枚舌で約束を守らない人が多い

新卒だろうと中堅社員だろうと関係なく、仕事というのは会社との信頼関係があってこそ成り立ちます。ミスをしたらちゃんと叱って改善策を一緒に模索したり、業務の目標が達成できたら昇進・昇給などきちんと努力と結果を評価する。
新人のファーストキャリアが続く会社とは、こういった当たり前のことを守っているものです。

 

しかし、この信頼関係を軽んじたり平気で約束を破り謝罪もなかったりすると、どんな人間でも愛想が尽きて辞めることでしょう。
たとえば、社長が「月間売上目標を達成した場合、それに応じて賞与を検討します」と言ったにもかかわらず、期間内に目標をクリアしても賞与は出ず、知らぬ存ぜぬを貫いてしまった。
その結果、仕事に対してのやりがいを見失い、何人も優秀な人間が次々に辞めるケースだって普通に考えられるのです。
信頼関係や人のモチベーションについて甘く考える人が多いのも、新卒がすぐに辞める要因として考えられます。

 

ファーストキャリアを無駄にしないためには

 

就活をしていくと、インターンシップへの参加やOBOGから話を聞くために企業へ訪問する機会が多々あるかと思いますが、人事担当者、受付係、すれ違う社員などの“表情を見る”のもポイントです。
誰でも気丈に振舞っていても、疲労から来る暗さは顔色に表れるもの。ただ一人二人の表情を見るのではなく、複数人の表情を確認して沈みがちだったり怖い雰囲気が漂っていたりすると「あれ、アットホームな雰囲気って聞いていたのに、ずいぶん暗いな」と違和感を抱くことでしょう。
これら生の情報は、説明会やネットでは手に入れづらい貴重な判断材料ですので、チェックすることをオススメします。

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また、人事担当者以外の社員と面談の機会を設けられると、より詳しい会社の内情が聞けるので試す価値ありです。採用に関わる社員から社内雰囲気や労働に関するネガティブな情報を聞き出すのはハードルが高め。しかし、採用活動に関係していない人間と接触できると、仕事に関する情報だけでなく、ファーストキャリアに関わる重要な話や実体験にもとづく話を聞ける可能性もあります。
内定後で不安があれば、勇気を出して人事担当者以外の人間と面談ができるどうかも確認してみましょう。

 

■ネットや書籍を活用して情報を掘り下げる

そして、就活生が業界研究・企業研究で重宝するツールに「就活口コミサイト」や「就職四季報」の名が挙がります。これらは企業・業界の平均年収や平均年齢、残業時間、離職率といった細かい情報を覗けるだけでなく、口コミサイトでは現役で働く・既に退職した人間からのリアルな書き込みも見れるので、聞きづらい情報があった場合はチェックして損はありません。

 

ただ口コミサイトは、前提として“悪い情報ばかり”、あくまで参考程度という認識で見て、書いてある情報を鵜呑みにしないように心がけましょう。また就職四季報だと、具体的な数値が記載されていますが、業種や職種によって残業や将来性は往々にして変わってくるので、こちらもあくまで情報を分析するための参考程度に考えてください。
転職が珍しくない世の中でも、やはりファーストキャリアは重要ですので、すぐに辞めてファーストキャリアを棒に振らないためにも、これらツールは活用するべきです。

まとめ

いくら人材不足による売り手市場が続いている状況とはいえ、たった数ヶ月で仕事を辞めて、ファーストキャリアに傷をつけてしまう人が多くいるのが現状です。
就活時に聞いていた話と中身が違ったり、社員と性格が合わなかったりなどと、人によって辞める理由はさまざまですが、自身の企業研究が不十分で理想的な働き方ができなかったというのが根底にあります。
ちゃんと努力や結果を正当に評価してくれるかは実際に働いてみないと分からないものですが、ミスマッチを限りなくゼロにしてファーストキャリアを築くために、企業訪問や口コミサイトといったツールの活用など使えるものはドンドン使っていきましょう。
 
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