劣悪な環境で働き、待遇も悪く離職率も高めな企業を「ブラック企業」と呼びますが、ニュースでも過酷な労働を強いられ新入社員が自殺したと取り上げられたり、SNSでも人間関係や賃金の低さに嘆く声が見られますね。
そんなブラック企業と対照的な存在がホワイト企業。人を消耗品のように考えるブラック企業とは違い、好条件や風通しのよさが印象的ですね。
今回はそんなホワイト企業について語っていきましょう。

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ホワイト企業の特徴とは?

 

ホワイト企業とは給与や福利厚生が充実しており、社内の雰囲気も和やかな企業を指すもの。
会社風土が良好なことで社員一人ひとりの満足度も極めて高く、社内だけでなく対外的にも評価される会社がホワイト企業に該当しますね。仕事となると労働者は社内外で人間関係や業務の多さ、それに伴う残業の連続に辟易(へきえき)しがちですが、ホワイト企業だとこの点のバランスがよく、非常に働きやすいのが魅力的。

 

対の存在であるブラック企業は、社員の待遇だけでなく事業の生産面でも甚大な影響を及ぼします。せっかく入った新卒も教育が不十分だったり上司の対応がひどいために早期退職、それが起因して既存の社員一人ひとりに課せられる業務負荷も増大。
売上も伸びないために労働者に報酬を正当に還元することも難しくなるといった、まさに負のスパイラルに陥るのがお約束です。

 

ですが、ホワイト企業の場合は社員を貴重な財産だと考え、役職や社歴に関係なく社員が気持ちよく働けるように働き方や制度が整っているので、労働意欲の向上に繋がるだけでなく、企業に対する愛着や貢献度も伸びやすいのです。
以下では、そんなホワイト企業に含まれる特徴をポイントに分けて紹介しましょう。

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■①平均年収や給与が高め

業種によってよりけりとなってしまいますが、同業他社と比較して平均年収や給与が高い場合はホワイト企業だと考えられます。
ホワイト企業のほとんどは業績が安定しているので、常に利益を生みやすい仕組みを構築しているので、成果を出す社員には割に合った報酬を与えてくれます。

 

ちゃんと企業に貢献して上役が正当に評価してくれるのは当たり前の話。ですが、これをしっかり守れているのは、人材流出を避けて社員が継続して業務にあたる意味でも重要であり、雇用主が労働者をしっかり考えてくれているのだとうかがい知れます。

 

■②誰であろうと有給休暇を取るのは当然

有給休暇を取るのは労働者の権利であり、誰であろうとそれを阻害することはできません。
ですが悲しいことに、有給休暇制度の消化すら遠慮がちになってしまうのが現実です。
職場の雰囲気や抱えるプロジェクトの進捗を考慮して、残っている有給を消滅させてしまう社会人も見かけます。

 

業界によって有給の日数は変動しますが、ホワイト企業ではきちんと労働者に溜まった有給を消化するように促してくれるのでありがたいですね。
もちろん、仕事の都合で使えるタイミングは相談する必要もあるかもしれませんが、ホワイト企業で勤務すれば有給の消化で悩むことはなくなるでしょう。

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■③充実した福利厚生で働きやすい

大手企業ではおなじみですが、中小企業やメガベンチャーなどでも福利厚生で住宅手当や交通費支給(あるいは一部負担)などの手当てがついたり、社員食堂も利用できたりと、福利厚生サービスをしっかり整えて社員の働きを支援してくれる企業は、ホワイト企業と判断できるでしょう。

 

部署や職種に関係なく、現場で働いている社員が幸せな気持ちでもっと頑張ってくれるために、多少のコスト増加も厭(いと)わないという会社風土は優秀な人材が集まりやすく、それが影響して作業効率も安定しやすいです。
また、独自にセミナー講習を開催するホワイト企業では、無料で勉強に参加でき、個々のスキルアップ向上を助けてくれるため、ホワイト企業に所属する社員の能力は比較的高めと言えるでしょう。

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■④人材育成に一切手を抜かない

ホワイト企業のように業績が右肩上がりの会社というのは、時間や内容に妥協せず社員教育を徹底しているのが特徴的。特に未経験の新卒ですと、企業研究で業務を調べたつもりでも就業経験がないため、実際に働いてみないと「本当に活躍できるのか?」といった不安も疑問も生まれやすいはずです。
しかし、ホワイト企業では、きちんと技能面について1から10まで丁寧に教えて、独り立ちしても問題ないと判断するまで先輩社員が寄り添って教育していくのが当たり前となっています。

 

逆にブラック企業だと精神論が根本にある中途半端な教育を行い、失敗する度に叱責や恫喝(どうかつ)で新卒にプレッシャーを与えてしまうのが印象的。
ファーストキャリアの段階でこういった教育を経験してしまうと、入社した後も労働意欲や卓越した技能も育まれないので、業務態度や成果にも粗が出てやすく、企業の信用問題にも繋がります。

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■⑤過度な残業を許さない

日本では、まだまだ年長者の間で“長い労働=美徳”という思想が根深いですが、ホワイト企業は残業自体を廃止、あるいは従来の働き方を見直して残業時間を大幅に減らして行こうとする動きが特徴的です。原則として定められている就業時間をオーバーすることは、社員のモチベーションに悪影響を及ぼしますし、肉体的精神的な負担が大きいために働けなくなる可能性も往々にして考えられます。

 

特に、広告代理店やIT系では残業が原因で精神疾患の発症や自殺といった問題を生みやすく、それがメディアで大々的に取り沙汰されるようになってきたので、近年ではホワイト企業を中心に「ノー残業デー制度」を設け、残業時間の減少で業務を効率的に進めようとする試みが広がってきています。

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■⑥女性社員に優しい

男性とは違って、女性社員ですと出産や育児など家庭環境によって働き方が左右されやすいです。新卒の中にもライフワークバランスを意識して企業選びをする人も非常に多く、「ライフイベントに合わせた働き方を実現してくれるホワイト企業を選びたい」と強く希望する人も珍しくありません。

 

ホワイト企業はそんな女性社員が無理なく望むキャリアを実現できるために、産休や育休を設けているだけでなく、復帰後のアフターフォローも社員同士で行ったりします。
それだけでなく、実力もちゃんと評価してくれるうえに女性管理職を育てるためのプログラムも積極的に推進する姿勢もホワイト企業の特徴と言えますね。

 

ブラック企業に明るい未来はない

 

昨今、日本では全体的な労働生産性低下が問題視されており(先進国G7内で最下位)、その原因が、トップクラスのクオリティを誇る製品を低価格で提供することが根本にあります。高水準の製品やサービスを大量生産かつ低い価格設定で提供し続けたことで、単純作業に従事する労働者の賃金も低く設定されてしまい、労働者側の労働意識の低下にも繋がっているのです。多大な労力を費やして一生懸命に仕事をしていても、成果が満足に社員の給与に反映されない現実が、ブラック企業の増長を促しているのです。

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コストパフォーマンスや企業イメージうんぬんとは、経営側の都合であって、労働者の気持ちとしては、「大前提として働きに見合った給与が欲しい」という声がほとんどでしょう。
なぜか、未だに日本人はチープな精神論を振りかざす割に、給与や年収という至極当たり前の対価について語るのがご法度のような風潮にあります。
会社の資本金や在籍する社員の数が乏しい中小企業ほど、柔軟に方針を転換しづらいのも相まって、こういった傾向に陥りやすいですね。
この意識が変わらない以上、社員を“使い捨て”にするブラック企業の存在は絶えることがないでしょう。

 

ホワイト企業の入社難易度は高め

 

社員を手厚く扱い、可能な限り環境や待遇を整えて業績を上げているホワイト企業なわけですから、言うまでもなく新卒採用では選考突破の難易度は高めです。というのも、注目の集まりやすい大手人気企業なら推して知るべしですが、認知度の低めなBtoB専門の企業や、ニッチな分野で売上を伸ばす中小企業でも、提示されている条件や社風は説明会やインターンといった就職イベントで掴みやすいので、SNSなどで就活生同士の情報共有が一般的となった今では、長期的に働くことを見越して大手だけでなく“目立ちづらい”企業にも注目する人が増えてきました。
ホワイトな会社で長く働きたいと考えるのは普通ですから、安定感を重視する就活生からしたら何が何でも入りたいと考えるでしょう。

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それにホワイト企業とされる場所では、自社で働くことにやりがいを感じている人が多いため、そもそもの離職率が低め。なので人の出入りが極端に少ないことから年間の採用数も少なめになり、限られたイスを狙って多くの就活生がこぞってエントリーをかけるわけです。

 

ホワイト企業を見分けるには?

 

環境や待遇のよさがホワイト企業の最大の魅力ですが、得られる年収の程度や仕事のやりがいなど、就活生によってホワイト企業で働くことの意味や目的は変わってきます。
たとえば、ホワイト企業は安定志向の人が集まることで離職率を抑えられてはいますが、がむしゃらに仕事をして常に刺激を求めるタイプにはホワイト企業の社風は合いにくいかもしれません。
それに、実力主義なホワイト企業も決して多くはないので、年功序列によって給料に差が生まれることが大きなストレスに感じる可能性も無きにしも非ず。

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このように、ホワイト企業といえど上昇志向の強めな就活生からすると与えられる業務にやりがいを感じなくなるかもしれませんので、ミスマッチを避けるためにも、自分が企業に求めることを明確にしてから企業選びを慎重に行いましょう。
さて、ここから先ではホワイト企業の見分け方についてお伝えしていきます。

 

■①めったに求人を出さない

先ほども触れましたが、ホワイト企業は離職率が極めて低く、よほどのことがない限り新たに人員を補充しませんので、求人の掲載頻度が少なめで期間もそこまで長くなければホワイト企業の可能性があります。
逆に、長期的に求人を掲載していたり何度も人を募集している場所はブラック企業だと判断できるでしょう。
こういったホワイト企業の求人は欠員が出た場合にしか出ないうえに、応募もすぐに埋まってしまうので、見逃さないように就職情報サイトや転職サイトには常にアンテナを張っておくように。

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■他社に比べて福利厚生サービスが多め

何社もの求人票を見比べたときに、記載される福利厚生の種類が豊富であれば、その会社もホワイト企業である場合があります。
福利厚生というのは、業務にあたる社員によりよい環境で働いてもらうために用意される制度であり、利用することで仕事が進めやすくなるのはもちろん、プライベートにおいても特別手当によって生活水準を高めることができるでしょう。
企業ごとで種類やサービスの数に違いはありますが、比較してみて福利厚生が多めに感じられる企業ならば、安心して働くことができるかもしれません。

 

■③平均年齢の幅が広い

離職率が低くて安定して働けるということは、ファーストキャリアに傷をつけずに長期的に働いている人が多いということです。
もしも、求人を出している企業で働いている社員の年齢層が20代から40、50代までと幅広ければ、ブラック企業のように過酷な労働やハラスメント行為によって心身に影響を及ぼして辞めてしまう……、なんてことにはならないと言えるでしょう。
長い年月をかけて安心して働けるのもホワイト企業の魅力ですので、気になる人は説明会やOBOG訪問で話をうかがってみるように。

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■④残業時間が明確になっている

ブラック企業の求人では平均的な残業時間をあいまいにしたり、みなし残業や残業代を固定で支払う傾向にありますが、それに反してホワイト企業だと新卒向けの求人情報でもしっかり残業の旨を記載しているだけでなく、会社説明会でも質疑応答にて細かく話してくれるパターンが印象的です。
ホワイト企業は残業の多さが社員の意欲に直結することを重々に理解しているので、もしも残業時間や支払いの基準を正確にしていれば、そこはホワイト企業である可能性がありますよ。

まとめ

世間的な評価が高く、人財を使い捨てにせず大切にしてくれるホワイト企業は、就活生にとっても憧れの的ですよね。しかし、そこに行き着くのは簡単な道のりではありません。入念な企業研究をせずイメージで選び、内定承諾した会社が実はブラックだったなんて話も珍しくありません。ファーストキャリアを無駄にせず、一つの会社で長期的に勤めるためにも、まずは自分が求めている条件を自己分析で漏れなく言語化し、業種の適性についてもしっかり考えてみましょう。
 
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