就活を終えて新卒として働きだすと、学生の頃とは違い社内外で数々の出会いが生まれます。共に入社した同期や先輩社員など、キャリアはもちろん考え方も異なる人々と働くことで、新鮮で刺激的な生活を送ることができるでしょう。
ただ、全ての社会人が優秀……、というわけではなく、なかにはプロ意識を持たずダラダラと動く人も含まれます。
新卒のうちから成長していくには、なるべくだったら尊敬に値する人を見本にしたいですよね? そこで今回は、仕事のできる・できない社会人の特徴をご紹介していきましょう。

 

 

仕事ができる、できない人の特徴とは?

 

新卒になれば、学校や就活のときとは比べものにならないほど多くの人と出会うことになります。社内の関わりは言うまでもなく、顧客・クライアントや消費者、提携企業の営業にエンジニアなど、仕事を通じて幅広い職種や役職と知り合って企業の利益に繋げたり、プライベートを充実させることができるわけです。
たとえ自分の仕事とそこまで関係がないにしろ、優れた能力を発揮して成績を上げている人と交流すれば、相手の価値観やテクニックを学んで、新卒として自分の成長の糧にすることだってできるはず。

 

ただ、就活生という立場では“社会人”というだけで無条件でキラキラしたイメージを持ってしまいやすく、尊敬できる人とそうではない人の区別をつけることがなかなか難しくなってしまいます。
誤った人物像を参考に自己研鑽して、新卒デビューを果たしたあとで周囲からネガティブな評価を下されてしまうと、その後のキャリアに暗い影を落としてしまうでしょう。
そこで、以下では就活生のために「仕事ができる人」と「仕事ができない人」の特徴をポイントに分けて紹介していきます。

 

【仕事ができる人の特徴】

①意思決定が早く、即決即答ができる
ビジネスシーンではどんな状況でも時間を無駄にせずスピーディーに行動する姿勢が求められます。
自分の役割を早期で理解して相手の都合や要望をつぶさに飲み込み、それを実現するために意見や提案をすぐさま回答できる。
この能力に秀でた人は、問題解決能力と状況把握力に優れているとされ、仕事を効率的に行うことができるでしょう。

 

②長々と話さずに結論から話す
どんな人でも、話を間延びさせてダラダラと会話されるのは好きではないはず。
なかなか要点を掴めないと、相手の興味や関心を損なわせ、本題に入る前に相手を会話から離脱させてしまう結果に繋がってしまいます。
ただ、先に結論から話して中身を簡潔に解説できる人なら、相手の意識を繋ぎとめることが可能になるため、これも仕事ができる特徴に含められるでしょう。

 

③人脈が豊富でそのネットワークを無駄なく使える
仕事で培ってきた人脈、要するに人的ネットワークを活用して業務完遂と成果に繋げられる人も、仕事ができるタイプに多いですね。
飲み会やゴルフなどのコンペで他社と仲良くなったり、同業種に勤める友人と連携を取ったりなど、人脈の形成手段はさまざまですが、縦横の関係を意識して「誰に頼れば課題を解決できるのか」を考えられる社会人は、職場で重宝されやすいです。

 

④シングルタスクではなくマルチタスクをこなせる
どんな業種職種でも、かならずマルチタスクを担って仕事にあたる機会が訪れるもの。
特に季節ものを扱う製造業やそれの販売に関わる販売職などでは、繁忙期を迎えれば一つの物事に注力することができなくなることでしょう。
ですが、どんな状況であれ複数の業務を時間内に終わらせることができる人は、周囲と連携を取って焦らず行動できるタイプと言えるため活躍しやすいです。

 

⑤常に考えながら動いている
仕事に限らず、やみくもに物事に取り組んでいても成果を生むのは思いのほか難しい。社会人は行動力の高さが欠かせませんが、それと同じくらいに重要なのは感情に流されず何事も冷静に分析できる論理的思考力です。
どんなときでも足を動かしながら、頭の中では問題をクリアするための最適解を思考できるタイプは、ミスを犯したあとでも柔軟に対処することができます。

 

⑥失敗経験がある
どんな経営者や先駆者も、失敗の経験なく成功を収めてきたわけではありません。
ひたすら努力して何回もつまづき、それでも失敗の経験を活かして試行錯誤を続けられたから、誰もが認めるほどの成長があるのです。
新卒では新鮮な情報や体験ばかりでありながら、「初めのうちから完璧を目指したい」と考える人も見受けられます。

 

しかし、若いうちから失敗の経験を何度も経験していくことで、過去の体験から解決のヒントを得られるようになるだけでなく、ちょっとした出来事にも動じないメンタルを手に入れることもできるでしょう。

 

⑦さまざまな分野にアンテナを張って情報を得ている
優れた社会人というのは、一見、関係のないような分野にも目を向けて自発的に情報収集にあたれる人物が該当します。
もちろん、自分が携わることになる分野の勉強を重ねるのは当然の話ですが、性格、価値観、嗜好などが異なる人々と円滑にコミュニケーションをとるため、ニュースや記事に目を通して知見を拡大できる人は、相手からの信頼を得やすいです。

 

【仕事ができない人の特徴】

①責任を負うことを避けがち
たとえ仕事を開始したばかりの新卒でも、業務に携わることになれば大小なりの責任を伴います。
責任感を持って仕事をすれば、自然と失敗しないためにプロ意識をもって励むことができるようになりますし、成功に導けたときの感動もひとしおです。
ですが、失敗したときのリスクを極端に恐れて仕事を中途半端に行い、責任から逃げようとする社会人は、周囲の信頼を得ることもできなくなり、次第に社内外での居場所がなくなっていきます。

 

②行動力がなく自主性に欠ける
よく仕事ができない人を「指示待ち」と揶揄しますが、フットワークが重く自分から進んで行動することのできない人は、生産性に欠けて時間も有効的に活用できない人が多分に含まれます。
こうなってしまうと指示されたことも意欲的に行えず、仕事に対して何のやりがいも見出せなくなってしまい、スキルアップやキャリアアップも困難になるでしょう。

 

③プライドが無駄に高い
何の根拠も実績もなく「自分は誰よりも優秀」だと信じて疑わない人も、ある意味で危険。
というのも、このようなプライドが高い人というのは、自尊心が邪魔をしてなかなか自らの非を認められず、失敗のリカバリーがしづらい傾向にあります。
また、自己主張が悪い意味で激しいために誰が相手だろうとマウントを取ってしまいやすいのも特徴的ですね。

 

④何度も同じことを聞く、仕事が覚えられない
就活生になると「傾聴力を磨け」と方々で言われることになるかと思いますが、まさしくその通りであり、新卒であろうが中堅社員であろうが、話の理解力が乏しくて何度も聞き直してしまう人は仕事を効率良く行えない場合がほとんど。
後で見返すためのメモも取らず、相手の時間を奪って同じことを何度も聞いてしまうと、ストレートに「この人は話を聞いている“フリ”をしているだけ」と思われるでしょう。

 

⑤報連相ができない
社会人の基礎である報告連絡相談。これは仕事を問題なく進めるための連絡事項だけでなく、社員の状態や状況を共有して助け合うために必要な手段です。
アルバイトを経験してきた就活生のみなさんも、報連相の重要性を身をもって理解しているはず。
ですが、社会人のなかにはこの報連相が不十分で、事後報告で済ましてしまう人もいるため、報連相ができていない先輩を見かけても参考にしようとは思わないようにしてくださいね。

 

⑥整理整頓ができない
こちらは字面通りに部屋やデスクの整理整頓を指すのですが、それだけでなく相手に情報を伝えるときに「何を切り出すべきか」と、頭の中で情報を整理することも含まれます。
物理的であれ意識的な問題であれ、整理整頓する癖が身についていないと、肝心なときに書類や発想を見失ってしまい、関係者に迷惑をかけてしまうでしょう。

 

⑦スケジュール管理ができない
仕事ができる社会人というのは往々にして時間の使い方が上手いものです。しかし、反対に自分のスケジュールすらきちんと管理・調整できない人は、常に時間に追い詰められがちであり、土壇場になって立てた計画を変更したりと、先の見通しが苦手なタイプといえるでしょう。
1日24時間あるうち、何時に起きて何時までに仕事を終わらせるか、こういった優先順位の立て方も不十分なので、スケジュール通りに仕事を終わらせることができないわけです。

仕事ができる社会人になるためには?

 

いち早く仕事を覚えて周囲からの信頼を獲得し、社内外で活躍できるようになるには、その分野で活かせる能力を伸ばすことよりも、まずは社会人として当たり前のビジネスマナーを身につけるほうが先です。
どんなに類まれなる才能を発揮できたとしても、人として失礼な態度、社会人にあるまじき過ごし方をしていれば、途端に「この人と関わるのはやめておこう」と思われますからね。
では、どんなことを気をつけておくべきなのか? 以下で例を挙げてみましょう。

 

①挨拶をする
②時間ギリギリに行動しない
③報連相の心がけ
④メモを常に持参
⑤返事をちゃんとする
⑥仕事を覚えようとする姿勢

 

前述した報連相やメモにスケジュールなども大切ですが、企業組織に属して働く立場であれば、朝昼晩で元気よく挨拶をする行為も欠かすことができないでしょう。
特に新卒採用で企業は就活生の人柄を見て採用の合否を決めるため、挨拶がまともに行えないようであれば、仕事はおろか入社すら叶いません。
ただ、これらビジネスマナーは習慣的に意識して欠かさず行動することで、自然と身についていきますよ。
さらに、ここから先では“できる社会人”になるための手段を項目に分けて紹介しましょう。

 

①整理整頓を常に心がける
机の上や引き出しの中がぐちゃぐちゃな人はだらしない印象を持たれます。
ある程度、整理整頓ができている人も改めて身の回りをチェックしておいてくださいね。
仕事に必要な道具を揃えて整理整頓しておくことは、余計なトラブルを生まなくするためにも重要です。

 

また、パソコンの動きが悪いと仕事をこなすスピードにも悪影響を及ぼします。メモリに負荷を与えてパフォーマンスを下げないために、常に余分なものは消して最適化するようにしておきましょう。

 

②体調管理は万全に
作業が滞らないようにするには、自身の身体をしっかりケアする必要がありますが、社会人になると残業を強いられる場面も多くなり、職場の付き合いで就業時間後は飲み会に参加することもしばしばあるでしょう。
そうなれば、おのずと帰宅の時間も遅れて睡眠時間も減っていき、体力を十分に回復させることも簡単にできなくなる恐れもあります。

 

そして、電車通勤や社内の空調でも体調が崩れてしまうケースもあるため、常に体調を整えて脳がしっかり働くようにしておくようにしましょう。
体調を万全に整えるには、健康的でバランスの取れた食事と十分な睡眠が不可欠。
栄養を意識した食生活と安眠グッズを使った睡眠など、工夫を凝らして自分の身体を労わるようにしてくださいね。

 

③朝一番で今日の予定を確認
まずは、出社したら自身のタスクを最初に確認するようにしてください。
「この作業を何時までに仕上げるべきか」「訪問は電車移動なので遅れないよう早めに出よう」「今日は〇時に業務を終える」など、1日のスケジュール確認と個人目標を立てましょう。

 

タイムスケジュールを忠実に再現するのは慣れていないと意外と難しいですが、「達成したら美味しいものを食べる」といった、自分へのご褒美を同時に用意することで目標達成へのやる気を維持することができますよ。

 

④上司とのコミュニケーションを大切にする
新卒は仕事に慣れることを優先するべき……、と思うかもしれませんが、入社してまず行うべきは職場での良好な人間関係の形成です。
仕事でお世話になる先輩上司と進んでコミュニケーションをとっていき、自分を知ってもらうのはもちろん、相手への理解を深めることで、会話を心の底から楽しめるようになるだけでなく、的確なアドバイスをもらえるようになるでしょう。

 

また、「目上の相手に緊張して挨拶や報連相ができなくなるかも」という就活生もいるかもしれませんが、上司とのコミュニケーションは自分の評価を上げるために欠かせません。

 

⑤笑顔は大切なツールの1種
笑顔は相手の心を引きつける最強のツールでもあります。人の印象は10秒以内で決まると言いますが、まさにその通りです。
最初に受けた印象が、その人の評価に影響を与える現象を心理学では「初頭効果」と言います。これは就活での面接対策で何度も聞いた人もいらっしゃることでしょう。

 

誰だって暗い表情とボソボソ声よりも、笑顔でハキハキと喋る人と会話をしたいはずですし、良好な関係を築いて仕事を上手く進めるためにも、日常的にポジティブに思われるくらいの笑顔の練習をしておいてくださいね。

 

⑥失敗してもズルズルと引きずらない
非を認めない人を仕事ができない人の特徴の一つに挙げましたが、自分の非を無かったことにしたり、他人のせいにしているようでは、いつまで経っても仕事ができる人にはなれません。
誰だって仕事で失敗を経験して成長するものであり、失敗そのものが悪なわけではないのです。それを認めて原因究明に努めることができなければ、自分の尻尾に噛みつこうとする犬のように、同じところをグルグルと回ってしまうでしょう。

 

失敗して恥ずかしい気持ちになったり自信を失ってしまう気持ちは理解できますが、「なぜ失敗したのか」「今度はどうすれば上手くいくのか」「次はうまくいく」と、向上心を持って前向きに考えてください。
仕事ができる人になるためには、失敗は成功の元と考えるポジティブな姿勢が不可欠なのです。

できないことは悪いことではない

 

職場の「仕事ができる」先輩や上司も、はじめの頃は失敗してばかりだったでしょう。
「石の上にも三年」という言葉があるように、一人前として仕事ができるようになるには、基本2年3年ほどの年月が求められます。
最初から仕事ができる人なんて存在しませんし、努力抜きに成果を上げるなんて夢物語です。就業経験が皆無な新卒であればなおさらと言えるでしょう。
たとえば、プロ野球選手として名高いイチローは「試合前の準備が大切」と述べています。試合前のコンディションチェックや日常の過ごし方が結果へ結びつくということです。
仕事も同様であり、自分なりの目的を意識して行動する人は少しずつ変化していくでしょう。

 

 

まとめ

今回の解説で仕事ができる社会人と、そうではない社会人の特徴をお伝えしてきましたが、新卒就活生であるみなさんは、上記のポイントを参考にして、見本にするべき社会人と積極的に交流するようにしましょう。
仕事ができる人は社会人としてふさわしい行動をとっており、反対に仕事をこなせず結果を出せない人は、当たり前のビジネスマナーも身についていないのが印象的です。
本稿を読む就活生の方々は、自分に欠けている要素をここで確認し、選考あるいは入社までに改善できるように努力していきましょうね。