「求人倍率」とは、仕事を求めている就活生や求職者1人に対して、何件の求人があるのかを表す数値です。求人倍率は、企業の雇用状況や経済状態の判断材料として利用されています。具体的には、厚生労働省が職業安定所(ハローワーク)で使用している「有効求人倍率」と「新規求人倍率」が代表的です。

現在、少子高齢化による労働人口減少傾向と近年の景気回復傾向により、新卒就職市場は売り手市場になっております。よって、現在の就活生には有利な状況とも言えるでしょう。

あまり馴染みがない言葉も多いので、それらを説明しながら紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

求人倍率とは

 

 

 

 

 

「有効求人倍率」とは求職者に対する求人の割合を表すもので、この数値が「1.6」を超えると「売り手市場」と言われています。つまり、1人の就職希望者に対して1.6社の求人があるのを意味し、

「売り手」である「就職希望者」は企業を選定することができ、満足度を高められます。

その一方で、企業は優秀な人材の確保に苦しむことになります。

「売り手」である学生は優位なため「就職売り手市場」となるのです。

 

「新規求人倍率」とは1人あたりの求職者に対して、どれだけ求人数があるのかを示す数字として用いられます。ハローワークにて、その月に申し込まれた求職者数と同じく、その月に受け付けられた求人数を用いて、統計を算出しています。

一方で、有効求人倍率は前月からの繰り越された求職者数と求人数に、新規求人倍率分の求職者数と求人数を足し「求人倍率」として統計を出します。

「求人倍率」は、景気の動きを掴む指標となりますが、新規求人倍率の方が直近の景気や雇用状態の判断をすることに適しています。

「求人倍率」は国内の景気判断を行う基準としても用いられています

 

2019年3月卒業予定の大学生、大学院生の有効求人倍率は「1.88倍」、前年の「1.78倍」より数値が上がっています。バブル経済期の1991年の有効求人倍率「2.86」には敵いませんが、

7年連続数で有効求人倍率は上昇しており、今後も上昇する傾向が続くと予想されます。

 

全国の民間企業の求人数は「81.4万人」、前年の「75.5万人」から5.8万人増加しています。

就活生の民間企業への就職希望者数は「43.2万人」、前年の「42.3万人」と同水準であり、

求人に対して、「38.2万人」の人材が不足しております。

また、従業員規模別では、中小企業(300人未満の企業)では「9.91倍」、前年の「6.45倍」と大きく上回り、過去最高になり採用がました。

 

 

 

 

競争率の高い求人1位は・・・

 

 

 

 

 

 

3位:森永乳業

 

乳製品をメインとした大手食品メーカー。事務系応募者数が約9600人に対して内定者数は18人。倍率は533倍です。

 

2位:蝶理株式会社

 

老舗の繊繊維商社。同じく事務系総合職の応募者が5519人に対して内定者数は10人。倍率は552倍になります。

 

1位:明治

 

言わずと知れた大手食品メーカーです。事務系総合職の応募者が約1万1000人に対して内定者数は4人。倍率は2750倍になります。

 

1位と3位にランクインした食品メーカーは、待遇の良さに加えて事業の安定性、「食」という身近な存在なのも、就活生の人気を集めている理由です。

数千から1万人以上の応募者に対し、内々定者は数人から数十人と狭いです。

2位の蝶理株式会社は繊維の専門商社です。日本には多くの商社が存在しますが、

総合商社はほんの一部で大体が「専門商社」です。

専門商社は総合商社とは違い「扱う部門に専門化」している商社のことを指します。

 

上記3企業の倍率を見たら誰もが、内定は無理だと感じるでしょう。

そんな中でも応募者が殺到するのは、人気企業の強みです。

 

 

 

業種別にみた求人倍率

 

 

 

・メーカー業界:0.1倍

 

先ほどの明治、森永乳業もメーカー業界です。製造業もメーカ業界と言えます。食品メーカーにおいては求人倍率は0.001倍になります。私たちの身近なものでは、食品、スマホなどの電子機器、自動車、それらを製造しているのがメーカー業界です。

メーカー業界なしでは、産業が成り立たないほどの大きな存在と言えるでしょう。

私たちの生活に必要不可欠なメーカー業界ですが、人件費の安い国で物を製造することが定着化してきました。他者に価格競争で勝ち抜くため、この先も人件費の安い国で製造することは増えるでしょう。そのために、英語や語学が堪能な就活生を探しているメーカー企業は多いです。

 

・金融業界:0.21倍

 

今も昔も人気がある業界です。金融業界と言っても幅が広いです。

誰もが思いつく金融業界といえば銀行でしょう。また、銀行以外では保険業界があります。

他は、リース業、証券、クレジットカード業も金融業界の類です。

金融不況と言われた時期もありましたが、最近の金融業界は安定しています。

業界の安定をしている一つに、クレジットカード業界は求人募集も多く安定しています。インターネットを利用した金融サービスも、またその1つです。

 

・マスコミ業界:0.2倍

 

マスコミ業界の人気は衰えることがありません。テレビ、ラジオ、出版が挙げられます。

就職先に選ぶ就活生は、安定よりもやり甲斐を重視している面が多いです。

有名な仕事には、記者、プロデューサー、アナウンサーがあります。

近年のマスコミ業界は、仕事内容が多様化しています。インターネット上に、記事を発信することも増えてきました。番組によっては、アナウンサーにもタレント性が要求されることもあります。情報化社会ではマスコミはとても重要な存在です。マスコミ業界はこれからも発展していくでしょう。

 

・旅行業界:1.21倍

 

旅行業界の仕事は、利用者のために航空チケットやホテルの手配の他にも、パッケージ旅行の企画なども仕事内容の1つです。

JTB、日本旅行のような大手旅行会社もありますが、中小の旅行会社の方が割合では多いです。

楽しいイメージのある職業の旅行業界は、アイディア次第で利益を出しやすいのが特徴です。

最近では、インターネットを利用した営業が増えてきました。

また、2020年に開催される東京オリンピックに向けても、旅行業界はとても勢力を注いでいます。

国や各地方自治体は、外国からの旅行者を少しでも増やして日本経済の循環をおこなう「インバウンド」に最も力を入れているところです。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

企業の数も増えてきましたが、同時に職業も増えてきました。

少し前までは存在していなかった職業も、現在ではあります。

おそらく、職業の数はこれからも増えていくでしょう。

そんな多数の職業から、就活生は就職先を選びますが、人気のある職業に応募が殺到するのは昔も今も同じでしょう。

特に、メーカー業界は狭き門ですが、求人倍率の高い企業は大勢の求職者が納得する魅力を持っております。

少しでも興味が抱けば、まずは志望してみるのも良いでしょう。