会社組織に勤めるなら避けては通れない飲み会。既に関係が出来上がり、信頼の築けている同期や先輩社員との飲み会なら楽しいですが、まだまだ入社して間もない新卒にとっては緊張の場になりオロオロしてしまいがち。そこで今回は、そんな新卒社員を対象に「正しい飲み会マナー」をご紹介していきます。

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若者の「飲み会」に対する苦手意識とは?

 

テレビでも度々取り上げられる「若者の飲み会離れ」。新卒就活生のみなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。勝手知ったる街で気心知れた友人と飲みには行くが、会社の付き合いによる先輩社員との飲み会だと途端に苦手意識を顕在するケースが近年増加傾向にあるのが実情です。なぜ新卒は会社の飲み会に参加したくないのか? その疑問を掘り下げていくと理由は大きく3つに分けられます。

 

■金銭的な問題
飲み会は場所や時間によって掛かる費用はピンキリですが、働き始めたばかりの新卒にとっては金銭的に余裕がないため大きな痛手です。出費が会社持ちであったり新卒は費用が割安になったりという、参加しやすい条件が無い場合もあるため、新卒社員が飲み会に苦手意識を持ってしまう要因に繋がっているようです。

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■プライベートの時間が減ってしまう
「仕事が終わった、じゃあ飲み行こう」となると勤務時間外の付き合いとなるため、給料も発生しないという完全な「交流の時間」の出来上がりとなります。仲の良い先輩と楽しく飲み会がしたいと思っている新卒の場合だと特に負担を感じることもないかもしれませんが、「仕事が終わったらすぐに帰って自分の時間が欲しい」と考える新卒にとっては、会社の飲み会は“拘束されている”感覚なのかもしれません。最初の内は我慢出来るかもしれませんが、その気持ちが続いてしまうと飲み会はおろか、同席している先輩社員に対しても苦手意識が芽生え、仕事が手につかなくなる恐れもあります。

 

■飲み会のマナーに自信がない
飲み会マナーは学校で教えられるものではありませんから、飲み会の席上でのマナーに自信がないと思うのは仕方がないことです。マナーを知らなかったとはいえ、もし先輩に対して礼儀に反する行為をしてしまったら、仕事や社内環境に影響が出てしまうという不安もあることでしょう。しかし、正しい飲み会マナーさえ身につけておけば、仕事以外の場で先輩上司に一目置かれ、信用を勝ち取ることができるかもしれません。詳しくは後ほど解説しますが、飲み会マナーを理解することで苦手意識も克服できるだけでなく、先輩方との会話や関係も円滑に進むようになります。

 

新卒就活生は「内定者懇親会」は参加すべき

 

入社前に設けられる新卒内定者のための「内定者懇親会」。同じ就活をともに乗り越えて内定を勝ち取った同期達や仕事を共にする先輩社員と、働く前に親睦を深められる大切な機会です。ちなみに内定式は可能な限り出席することが望ましいですが、内定者懇親会への参加は自由です。参加自由とはいえ、特別な事情が無い限りは、入社してからの人脈形成や社内環境の順応に適した場となるはずですので、積極的に参加するのが得策でしょう。

 

また、就活面接の時などに窺い知ることが出来なかった会社の雰囲気が、早々に掴める場となり、新卒にとってはチャンスです。なにより“人生の先輩”も参加しているので、これから働き始める新卒としては社会人としての振る舞い方や心構えを学べます。
最初に触れた通り“新卒内定者のためのイベント”ではありますが、仕事を教えてくださる先輩や目上の方が同じ空間にいるということを忘れてはいけません。
ここでも上司は新卒達の人物像や礼節をしっかり見ています。学生気分が抜けきれずマナーに反した行動をしてしまうと、その後は会社内でも悪い意味でマークされてしまうので注意しましょう。

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たとえば、用意されているお酒を大量に飲み、言葉遣いや言動が荒くなってしまう点。新卒内定を獲得し、気分が浮かれてしまうのは分かりますが、常にこれから新卒社員となることを自覚して、分別のある行動を弁えなければなりません。これから長い期間を共に切磋琢磨していく新卒同期達とほろ酔い程度で心を打ち解けていき、これからお世話になる先輩方へのしっかりとしたご挨拶が出来れば御の字。ですが、お酒に溺れてしまい、傍若無人な態度をとらないよう十分気を付けましょう。「当たり前な事を言うな」と思われるかもしれませんが、このような常識的な配慮が自分でも気づかぬ内に欠けてしまいがちなのがお酒の場での恐ろしいところですので注意しておくべきです。

 

次に参加する時の服装ですが、こちらは就活時に着用していたリクルートスーツで問題ありません。新卒の内定者懇親会はお酒の場でもありますので、高級なスーツを着てしまうと、何かあった場合に取り返しがつかなくなってしまいます。クリーニング代を会社に請求する訳にはいきませんので、どうしても着ていきたいと考える人はあくまで「自己責任」で。服装の話が続きますが、あまりにもラフな格好で参加すると先輩社員からは良い評価をもらえません。お酒を飲み、身体が火照ってしまうとネクタイを緩めてリラックスしてしまう。そのくらいであれば、特に注意などはされないかと思いますが、これから上司となる人の目の前でスーツを適当に放ったり、ボタンを胸元まで開けたりする姿は「風紀を乱す人」という烙印を押されてしまう恐れがあります。

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次に注意する点は頭髪です。就活終わりで気持ちが楽になったからといって、学生時代のように明るい髪色にしてしまうのは当然NG。何度も言いますが、これを機に新卒就活生のみなさんは「社会人の仲間入り」をする訳ですから、服装などの身なりに合った頭髪で参加しましょう。そして髪型もですが、整髪料を使って整えるのもマナーの一環と捉えられますので、TPOに合った髪型にしましょう。新卒内定者としてもてなされる場だからといって、さすがにホストのような派手めな格好は言語道断です。

 

また、ピアスについてですが、厳密にはまだ入社前という立場ですし、信頼関係も形成途中のため、付けないに越したことはありません。以前に付けていて、ピアス痕が目立つという人は塞がるまで髪で隠すか、聞かれたら「前に開けていて今後はピアスを付ける予定はありません」という旨をしっかり説明しましょう。

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綺麗な言葉遣いも懇親会では重要なマナーです。新卒同期の中で自己紹介する場合や身の上話をする時は、そこまで堅苦しい感じで接する必要は無いかと思いますが、お祝いしてくださる社員の人達とのファーストコンタクトは、面接の時と同じような気持ちで話しかけるのが丁寧で好印象です。打ち解けたらフランクに接してくる先輩社員も中にはいるかもしれませんが、こちらが敬語を崩して友達感覚で接することのないように注意しましょう。

 

最後になりますが、参加表明した以上は絶対に遅刻はしないように。新卒内定者のイベントとはいえ、主催側(会社)は参加する新卒内定者の出席確認を取っています。「参加致します」と言っておきながら、当日、平気で遅刻してしまうことや欠席することは大変失礼な行為です。時間に余裕を持って参加し、懇親会を楽しんでください。どうしても避けられない事情があって遅刻してしまう場合は、必ず前もって会場や会社の連絡先に、遅刻してしまう旨を漏れのないよう報告してください。「報・連・相」は社会人としてのルールなので、出だしに躓くと新卒の時分から信用を失ってしまいます。

 

新卒に知ってほしい「飲みニケーション」の必要性

 

お酒を飲むことで互いを知っていくという造語「飲みニケーション」。過去にテレビなどで取り上げられたこともあるので、「会社の人と普段は飲みに行かない」という新卒も言葉自体は聞いたことがあるのではないでしょうか? 他人をより深く知っていくという意味では「飲みニケーション」は絶好の機会で、あまり話したことのない会社の人が相手でもお酒の力で次第に仲良くなり、悩みを相談し合える間になったというケースもあります。

 

しかし、アルコールは人の良い部分も悪い部分も露わにするものです。お酒が入ることで感情が抑制出来ず、上司へ日頃の不満が爆発してトラブルが起きかねないという“諸刃の剣”のような危険性も内包してします。
普段職場では聞けない話やアドバイスを先輩がくれる良い機会なのですが、「酒は飲んでも飲まれるな」と言いますし、何事も適度に留めていくのがベスト。しかし、普段飲酒しない人は「どこまで飲めばいいのか?」とセーフラインを見誤りがちです。たとえ年長者が相手でも「自分は少ししか飲めません」という情報をお店に入る前に必ず伝えておきましょう。

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ネガティブな面として「飲みニケーション」は若者と年長者で認識の違いがあります。仕事の酸いも甘いも経験した先輩社員達は「部下とコミュニケーションを取りたい」、「仕事の熱さとやりがいを伝えたい」と考え、新卒含む後輩社員は「就業時間外でのコミュニケーションは不要」、「説教や自慢話で拘束されたくない」と不満に思っているというアンケートがよく見受けられます。なかなか難しい問題であり、お互いに丁度良いラインで譲歩出来ればいいのですが、お酒が入ると現実的にそうもいかないのが人間の悲しいところ。
現在では「飲みニケーション」そのものが死語と言われているのも現状です。

 

しかし、働き始めて間もなく、まだまだ右も左も分からない新卒の内は、先輩とお酒を酌み交わして人生のアドバイスを受けるのも、社会人として成長する上では必要な要素です。新卒のうちは気が進まないと思いますが、お酒の効果で相手のことや自分の可能性について見えてくるものがあるかもしれません。

 

新卒が押さえるべき飲み会の基本マナー

 

ここからは、間違いを犯すことなく、楽しい飲み会となるように「基本的な飲み会マナー」についてご紹介していきます。
普段は気にかけないような細かな作法も上司相手だと失礼に当たる場合がありますので、これを機に学んでいきましょう。

 

■特に事情が無い場合は積極的に参加

前述の新卒内定者懇親会や飲みニケーションの話題と被ってしまいますが、なるべく会社の飲み会は進んで参加するようにしましょう。新卒で何かと緊張したり、気が重いとネガティブに考えてしまうかもしれませんが、大勢の社員を交えた飲み会では職場では知り得なかった様々な情報を受け取ることができます。
仕事のアドバイスから始まり、親しくなりたい社員の趣味や家族の話など、なかなか自分からは聞きに行けないような内容もお酒の場では、オープンになることが往々にしてあります。

 

そして、飲み会は自分のキャラクターを多くの人に知ってもらうための重要な機会です。恥ずかしがって上手く自分から発信出来なかったとしても、お酒に酔った先輩が優しくフォローしてくれて仲が深まっていくかもしれません。

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■開始前に会場には到着

飲み会といえども、新卒社員の内から遅れて登場するのはタブーです。前もって会場の前に待機しておき、後から来る先輩達を労いの言葉と共にお迎えすることで親切味が感じられます。もし遅れてしまう場合は、キチンと報告するようにしましょう。

 

■自身の態度や相手への気遣い

アルコールで怖いのは、自分では気付かないところで相手に失礼な発言や不躾な態度を取ってしまう点です。「もっと盛り上がりたい」、「自分だけ場の雰囲気に取り残されたくない」と思って無理をしてしまうと、途端に綻びが生じてしまいがち。決して背伸びした行動を取らず、新卒の立場として変に飾らずに適度な飲酒と先輩との会話を楽しみましょう。
酔って気分が高揚し間違った敬語や目上の人への雑な接し方をするのは、その後の職場内の立場を悪くしてしまうことがありますので、その点は肝に銘じておきましょう。

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■座席について

一般的に、重役社員あるいは先輩の席は入り口から一番遠くの席(上座)、一番下の立場である新卒社員が入り口に近い席(下座)と決まっています。
お店から座席案内をされた場合は、まず先輩の席を確保しておくのが理想的です。

 

■乾杯の位置

乾杯は飲みの場の気持ちが一緒になる瞬間です。ここで気を付けるべき点は、自分のグラスの位置は目上の人より下げた位置にします。
そして、下座の人は勿論ですが、上座の先輩のところにも進んで乾杯の挨拶をするようにしましょう。

 

■お酒を注ぐ時の注意点

先輩のグラスが空、あるいは半分以下にまでなったら酒瓶を持って「お飲みになられますか?」などの一言を添えると大変親切です。
この行動をするだけでも「この新卒の子はよく気の利くタイプだな」と良いイメージを与えることが出来ます。
そして、注ぐ時は必ずラベル側を上に向けて相手に見えるようにしましょう。右手で酒瓶を持ち、保持する気持ちで左手を添えます。
お酒は体温でぬるくなってしまう可能性があるので、瓶をずっと持ったままにするのは厳禁となりますので気をつけましょう。

 

新卒は気をつけよう!アルハラの危険性

 

今でもよく聞かれる飲み会最大の問題が「アルハラ(アルコールハラスメント)」です。
特定非営利活動法人ASK、及びイッキ飲み防止連絡協議会は次のような項目をアルハラの定義としています。

 

・職場の上下関係など、断りづらい状況での飲酒の強要。つまり当人の意思に反した飲みの圧力。
・急性アルコール中毒といった命の危険に直結する「イッキ飲み」
・アルコールの耐性強弱に関係なく、相手を意図的に酔い潰すことを目的とした迷惑行為(傷害に該当)。
・下戸など事情があり酒が飲めない人を侮辱する行為。事情を把握しておきながら酒をすすめる。
・酩酊状態に陥り迷惑な行為をする。よく言われるのが「絡み酒」暴力・暴言にセクハラなど。

 

(参照:「アルハラの定義5項目」

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このようにアルハラは周囲の人間に迷惑をかけるだけでなく、最悪の場合、人命に関わる問題行為です。
「上司が強く言ってくるから仕方ない…」、「場の雰囲気を壊して孤立したくない…」と考えて過度な飲酒強要に乗ってしまうとその後の自分の人生が悪い意味で大きく変わりかねません。
危険を感じたら勇気を出して「飲めません!」と声を大にしてハッキリと意思を伝えてください。そこで、もし相手が省みずに問題行動を続けた場合はすぐさま酔っていない上司か専門機関への報告をするようにしましょう。
飲み会はあくまで親睦を深める楽しいイベントであって、迷惑行為を助長するものではありません。

まとめ

今回は、新卒向けに飲み会の基本的なマナーや、飲み会に参加することで生じるメリット・デメリットについて触れてきました。
職場では見られない先輩の一面を知ることができる、成長に繋がるような建設的な話が聞ける機会ですので、今後も気持ちよく会社で働くために、一度や二度は参加してみる価値はあります。
正しくマナーを守っていれば、飲み会を通してその後の職場環境も良好に進むはずです。もちろん、とても我慢できないような出来事が起こった場合は泣き寝入りせず、ちゃんと信頼できる人に飲み会不参加の意向を伝えることも忘れないようにしましょう。
 

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