「書類選考を通過していざ面接へ!」と勇んで自己PRや志望動機をスムーズに話せるように何度も練習するのは、就活生なら誰でも通る道。
ですが、本番で躓(つまづ)きやすい要素でよく挙げられるのが「面接官にニュースを聞かれる可能性」です。なぜわざわざ面接の機会で就活生にニュースを聞くのか?
その狙いについて今回は解説します。

 

 

意外に多いニュースについての質疑応答

 

就活における面接選考で企業から聞かれる質問は、志望動機であったり自己PRやキャリアステップについてなど、ある程度はパターン化されているので、頻出されるものを事前に理解しておけばいくらでも対策の打ちようがあります。
ただ、よくある就活失敗談のなかには、「突然、面接官に最近のニュースについて意見を求められてアタフタした」という声も含まれているのです。

 

確かに、面接で聞かれるであろう志望動機や今後の展望について情報を整理したつもりでも、まったく予測していなかった質問が降りかかってきた場合、どうしたらいいか困惑してしまいますよね。
実際問題、ニュースに関する意見の準備を怠ったために本番で沈黙し、面接官からの印象に影響を及ぼして落とされるのはよくある話。
そもそも、なぜ就活生のことをよく知るための面接の場で、企業の採用担当者はニュース(時事)について聞いてくるのでしょうか?

企業が就活生にニュースを聞く意図とは?

 

面接は書類を通過した就活生を、本当に自社で活躍できる人材かどうか見極める機会なので、ニュースを聞くことにも明確な理由が存在します。
ただ、就活生目線では「なぜ就活と関係が無さそうなニュースを聞くのか?」を認識することがなかなか難しいはず。
そこで以下では、ニュースを聞く企業の意図をポイントに分けて解説していきます。

 

【就活生の世間への関心度を探りたい】

社会人になれば自社の仕事だけでなく、携わる業界全体の動向や社会情勢の変動の把握など、多種多様な人と円滑なコミュニケーションを取るための情報収集が不可欠となります。
どんな仕事であっても、将来的にはあまり関係のないような分野とも繋がりを持つ場合だってありますし、幅広い知識を蓄えていれば企業の利益に貢献できるかもしれません。

 

ですが、新卒就活生のほとんどは志望する業界・企業について深く勉強したつもりでも、時世の流れについての勉強が不十分な場合も多く、面接官からすると「この子は視野が狭いな」と社会への関心の薄さを感じてしまいます。
もちろん、興味のある業種や職種について理解を深めるのは大事ですが、「日常の世界についてどこまで理解しているか?」「日頃からきちんと情報を集める癖がついているか?」という面も、社会人デビューを目指す新卒就活生の段階から心がける必要があるでしょう。

 

【円滑なコミュニケーションをとるため】

働く身になれば社内外の環境問わず、先輩社員や顧客など多くの社会人と接する機会が増えてきます。そうなると業務に関する打ち合わせや教育・指導以外でも、相手のことをよく知るために世間話をする時間も徐々に増えていくでしょう。
そういうときに困らないために、とっつきやすいニュースネタを皮切りに相手の情報まで知ろうとする姿勢も重要になってくるのです。

 

誰でも仕事に関する話題ばかりだと気疲れしてしまいますからね。それにこちらから積極的に話しかけることで、相手に好印象を与えやすいというメリットもあります。
ですから、円滑にコミュニケーションをとるためには誰でも共感しやすい、興味を惹きつけやすいニュースの情報収集が肝になってくるのです。

 

【自分の意見を持てているかどうかを探りたい】

そして面接官がニュースについて聞くのは、「就活生がきちんと自分の意見を持っているかを見極めたい」という狙いも含まれています。
世間の情報を知るのは誰でも可能です。空いた時間にスマホのニュースサイトで流し見したり、出かける前にテレビを観るなど手段はさまざま。
ただ、肝心なのはただ「そんなことがあったんだ~」程度で完結させるのではなく、得た情報から“自分がどう感じてそこから何を学んだか”を明確にすることです。

 

面接は就活生の仕事に対する熱意や人柄を推し量る場ですが、志望動機など形式的な質問だけでなく、ニュースを気にしているかというある種、イレギュラーな質問をすることで、「相手が独自の考えをもっているか」「その姿勢や思考力が仕事に活かされるか」を面接官は知りたがっています。

 

このとき失敗した就活生の大半が、自分の意見を出せなかったという共通点を持っています。逆に自分が注目しているニュースを打ち出し、そこで共感性の富んだ自分なりの意見を回答できれば、面接の通過率が上がるといえるでしょう。

グループ面接でネタが被らないようにするには

 

個人面接では、比較的自分のペースでトークを進めやすいですが、複数の就活生を交えたグループ面接だと、時間も限られますし他の就活生の意見に埋もれる可能性があります。自分がいかにニュースにまつわるネタを整えたとしても、それは他の就活生にも同じことが言えるわけです。
しかし、志望動機が一人ひとり似通っているとしても、個性は十人十色でありニュースの注目度や意見・感想も人によって変わります。要するにニュースに関する質疑応答は、他との差別化を図る絶好のチャンスになるでしょう。

 

とはいえ、グループ面接ですので下手すれば他の就活生が自分と同じネタや似た意見を用意している可能性も無きにしも非ず……。先に言いたいことを言われてしまったら自分の順番になったとき、それこそ何を話したらいいのか分からなくなってしまいます。
そういうリスクを避けるために、気になるニュースは最低3つほどストックしておきましょう。時事ネタを複数用意し、そこから独自の意見を生み出すのは簡単ではありませんが、話題被りのリスク回避や他の就活生を出し抜く意味でも用意しておく価値はあります。

話すニュースのネタの鮮度も肝心

 

いくら世間的な注目度の高いニュースや、面白みのあるテーマを用意していても、そのネタ自体が古かったら面接で話す意味はありません。
というのも、ニュースというのは食べ物と同じで新鮮度で価値や品質が大きく変わります。

 

一昔前のニュースなどを限定的に選択して、いざ面接で回答してしまうと「この子は今の情勢を全く理解していないし、学ぼうという姿勢も見受けられない」とマイナスな評価に繋がる恐れもあるでしょう。賞味期限切れの食べ物と同じです。いくら自分の大好物を目の前に出されても、古くなった食品なら誰も手をつけませんし興味も沸きません。
なので、面接で語るニュースはなるべく一週間以内に公開されたものや、古くても1ヶ月以内の話題にしておいた方が無難です。

 

ただ、ここで注意しておきたいのは、話すニュースもそれに付随する意見も、政治的主張やゴシップといった風紀に反するのはやめておくべき。
企業の新卒採用活動では就活生の思想信条に抵触する質疑応答はNGですし、話を聞く人によっては機嫌を損ねる可能性が大いにありますので、なるべく万人受けするような話題選択を心がけしましょう。

ニュースを話す構成は志望動機と似てる?

 

では、実際にどんな切り口でニュースについて話したらいいのでしょうか?
「気になる最近のニュースを語ってください」といきなり言われても、どう伝えればいいのか迷ってしまいますよね。しかしご安心ください。ニュースを語る際の基本構成は、志望動機と大した違いはありません。以下で具体的な枠組みを解説します。

 

①結論(気になっているニュースの発表)
‌②そのニュースがなぜ気になったのか
‌③ニュースの概要を分かりやすく説明
‌④ニュースに対する自分なりの意見・考察

 

志望動機と同じように、最初に結論を切り出すことで興味を引き、そして日々変わる数々のニュースから「何でそれを選んだのか?」を丁寧に解説していきます。
それに続いてニュースを知らない人向けにニュース自体の説明をすることで、情報の把握度をアピールできると共に、相手に理解してもらおうと情報を噛み砕いて解説する姿勢も強調できるでしょう。
最後のパートでニュースに対する自分の持つ意見を発表し、改めて結論を話して締める形となります。

就活生におすすめのニュースサイトをご紹介

 

最後になりますが、ここで就活生におすすめのニュースサイトをご紹介します。
スマホでも世間に関するニュースが楽に手に入るので、「情報収集の意識が不足しているかも」と不安になる人は、これを機にぜひ参考にしてくださいね。
以下のは大衆向けエンタメニュースからがっつりビジネス向けの情報まで手に入るメディアですので、有料会員限定のメディアもありますが、チェックしてみて損はありませんよ。

 

『日経ビジネス電子版』
国内の経済状況を簡単に知ることができる、ビジネスマンには欠かせない『日経ビジネス』の電子版。
著名な企業、成長著しい企業で活躍する経営者のインタビュー記事や、企業の動向を一覧することができるので、業界研究・企業研究で忙しい就活生に強くおすすめできます。
また、新卒採用を行う企業の人事担当者が話す就活ネタもたびたび紹介されており、面接に悩んでいる就活生ならば目を通しておくべきでしょう。

 

『NewsPicks』
共同通信や朝日新聞など、数々のメディアの記事を一つのメディアに集約しているので、気になる最新のニュースを把握しやすいです。
それだけでなく、ここではジャーナリストや大学教授といった有識者たちが、ニュースについて独自の意見を述べているのも特徴的です。
ニュースを読んで自分の意見や気持ちを言語化するのが得意ではないという就活生は、練習として彼らの声を参考にしてみるのも良いかもしれませんね。

 

『東洋経済オンライン』
国内のビジネス誌WebメディアとしてはPV数・ユーザー数共に一位を誇る、東洋経済新報社の電子版です。
日本・海外の政治、経済などの情報をすぐさまキャッチできるだけでなく、就活生に嬉しいさまざまな業界のトレンドや就職情報(就活生に人気の企業ランキングなど)が記載されているので、業界研究や時事を掴む際に重宝しますよ。

 

『日経カレッジカフェ』
大学生のための就職支援メディアを謳うサイトですが、こちらではコラムという形で就活生への自己成長の促しや選考対策の指南を行っています。
投稿される記事のなかには、企業と就活生の対談によるぶっちゃけトークも含まれているので、息抜きやギャップの解消目的で閲覧するのもおすすめです。

 

『プレジデント オンライン』
金融や国内外の政治情勢を把握するうえで頼りになるプレジデント オンライン。
就活生が強く意識する「働き方」に関する記事はもちろん、ビジネスマナーについての連載や大手~中小といった企業のトレンドももれなく紹介しているため、各業界の将来性や自身の働く目的を明確にしやすくなります。

 

 

まとめ

いかがでしたか? このように面接官がわざわざニュースのチェックの有無を就活生に聞くのは、就活生自体の情報に対する姿勢と本人の能力を推し量るためだったのです。
面接選考もとい就活では、企業・業界の研究分析だけでなく、およそ関係ないと思われがちな分野への理解や関心度も重要になります。万全な状態で面接に臨むために、そして内定ゲットという最良の結果を残すために、日々のニュースに目を光らせてくださいね。