学生時代誰もが参加した事のある部活動やサークル活動。最終学年になると当然、後の事は後輩に委ねて華々しく引退するわけですが、訳あって途中で退部すると何か後ろめたい気持ちになるもの…。こういう場合は就活にも影響を及ぼすのでしょうか? またどこにも所属していない帰宅部はどんな点をアピールすればいいのかも今回は併せて解説していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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学生に部活やサークル経験を聞く企業の狙い

 

 

 

 

選考において面接を担当する人事担当者は学生に志望動機などの他にも、学生時代に打ち込んだ部活動やサークルについて質問します。ですが何も学生の自慢話や思い出を探っているわけではありませんよ。まず第一に、書類の情報だけしか知らない学生の事を理解するために“人柄”がどんなものかを推し量ります。よく面接で使われるアルバイトの体験談でもそうですが、楽しい事だけでなく乗り越えなければならない課題や挫折の機会も現れる部活などは、学生の成長を促進させる重要なファクターです。その環境下でどんな過ごし方をしたのか、どんな役割を担っていたのかを本人の口から聞き出す事で、企業側もある程度の人間性や特性をイメージしやすくなります。こうする事で実際働いてもらう際にどういった業務が適任かを判断しやすいのです。

また部活動やサークルでは、問題解決能力や課せられたノルマの達成(実績)もメインになってくるので、現状に満足せず今後も成長を見込めるかどうかも知りたいという狙いがあります。

 

このような意図があって企業はサークルや部活の有無を確認します。ただ誤解してはいけない事は、話す事に夢中になって中身が自慢話だけになってしまわない点です。失敗してしまう学生の多くがこのタイミングで、部やサークル内のポジションについてや実績を中心に語っていまいがち。企業が求める情報と乖離したアピールは評価されません。面接を通して企業が把握したい事は、ちゃんと自社の特性を理解していてそれにマッチした人材かどうか。そして過去の活動で培われた能力がしっかり企業に反映されるかを見たいのです。アピール材料は多いに越したことはないですが、手段とタイミングを誤ると却ってマイナスの評価に変わってしまいますので注意しましょう。

また、部活やサークルを通じて得られたエピソードや強みを語る際は、相手が理解するように話の構成を工夫するようにしてください。たとえばサッカーやテニスでも、その競技特有のルールや専門用語があります。しかし未経験者を相手に説明してもチンプンカンプンであり、説明能力に疑問を抱かれてしまう可能性が大いに考えられます。

 

 

サークルや部活の退部理由って何がある?

 

 

 

 

学生が部活動やサークルに没頭するにはそれぞれ理由があります。元々スポーツが好きだったり、同じ趣味の人と友人になりたかったり、勉強ばかりでは精神的に疲れてしまうため身体も鍛えてバランスを整えたかったりと、所属する人によって多くの理由があり、その経験や実績は自分を表現する上で掛け替えのない要素になる事でしょう。サークルは比較的規則や参加頻度に開きがあり、自由度も高いのが特徴的ですが、大会などを控える部活動では部員全員が本気であり、過酷なところもありますが仲間意識や取り組みの水準が高いです。しかしこれらの活動は、まだ余裕のある時期は楽しく臨めますが、一日一日が惜しいくらいに多忙な就活生の立場になると、参加の機会が減ったり部を去るという人も増えていきます。時間の制限がある他にも、学業・部活(サークル)・就活という三つ巴の日常では体力がもたない。スーツなどの準備や合説や訪問に掛かる移動費で、部活やサークルにお金を割けないといった理由も挙がります。こういった途中退部は引退扱いではないので、きちんとした理由に基づいていないと、ただ辞めただけで終わったら企業もどう処理していいのか困惑してしまいます。

 

 

ネガティブにではなくポジティブに言い換える

 

 

 

 

では部活・サークルを辞めた場合は、就活で説明する際にどんな事を心がければいいのでしょうか。大切なのはポジティブに言い換える事です。退部というネガティブなニュアンスを含んだ締めくくりを好印象に繋げるには「軌道修正」「挑戦心」がカギになります。特に部活動は朝や放課後などと一日で消費する時間が多く、本分である学業が不十分になってしまうという懸念もあります。大好きな部活動のために単位が足りなくなって卒業出来ないのはマズい。そこで勉強に集中するために長く続けていた部活から退く運びになったという旨を説明すれば「この子は状況に応じて動ける器用な子なんだな」と、少なくともマイナスに思われる心配はないでしょう。留学という夢があって辞めた場合も、その目標を叶えるためにやむなく退部に至ったと理解しやすいので、変に包み隠さず答えましょう。言うまでもありませんがストレートに「人間関係に疲れたから」や「部活(サークル)の練習についてこれなかった」と話すのは避けるべきです。社会人として働くとなると、どうしても苦手な上司の付き合いや同期との競合、多忙で達成しづらい業務などと避けて通れない壁が次々と現れます。ですが「つらいから辞めた」と話してしまうと、耐性もなければ人間関係でも苦労しそうと捉えられて不採用になる可能性が高いです。

 

部活動やサークルを辞めてしまった事実は変えられませんし、最後まで継続して就活に臨んだ学生と比べると確かに引け目に感じるかもしれません。しかし全ての企業が部活やサークル経験を重視しているわけでもなく、きちんと相手が納得しやすい退部に至った答えを用意出来れば問題ありません。ただ嘘をつくのだけは避けましょう。人事担当者は何人もの就活生の話を聞き、内容の整合性や重要なポイントを読み取るプロです。最初は誤魔化せるかもしれませんが、辻褄を合わすために苦慮して、その光景で「あぁ、この子嘘ついているな」とすぐに見抜かれてしまいます。本人の意識外で起こる視線のズレや動揺による手や足の震えなどと、嘘をつく際は特徴が現れやすいです。こういった状態は見る人はすぐ気付きますし、会話の中でもボロが出やすいです。虚勢心は誰にでもあるもですし気持ちは分かりますが、何にも良い事はありません。

 

じゃあ帰宅部はどうアピールするべき?

 

 

 

 

アウトドア・インドアと部活とサークルには色々な種類があり、それぞれで経験談や得られる強みも異なります。ただ自分を売り込む際の心強い要素には変わりありません。ですが学生時代に部活やサークルに取り組んだ経験のない帰宅部の人はどんなアピールをしていくべきなのでしょうか?

帰宅部と一口で言っても学業一辺倒で日々自分の能力を高めていた人、勉強とアルバイトを並行して頑張っていた人と分かれます。後者の場合はアルバイトの経験から学んだスキルや独自の考え方を主張出来ますが、前者ですと帰宅部というウィークポイントが気にならないくらい高度な技能を獲得し、アピールしていく方が良いでしょう。たとえばグローバルな働き方を望む人は語学力を確立、どの業界でも必要とされる基礎的なPCスキルからエンジニアとしても通用するプログラミング能力などと、時間的余裕のある帰宅部だからこそ、志望する企業で活かせる技能を早い段階で複数身に付けておいた方が得策です。

 

そして「そもそもなぜ部活(サークル)に入っていないのか」という疑問を投げかけられる可能性が高い帰宅部ですが慌てる必要はありません。まず部活(サークル)の有無が採用に大きく影響するわけでなく、学生時代でどんな知識や経験を得て今後に役立てたいかを企業は聞きたがっているので、ありのままに答えましょう。たとえば前述のアルバイトに打ち込んでいた事だったり、インターン活動や自身のスキルアップを図るための資格取得のために勉強していた事など、頑張った事があればそれだけでも就活生の人柄を知る要素になります。ただ話の枠組みとしては自己PRや志望動機と同じく「どんな目標・目的を立てたか」「実現のために行った努力」「その経験からどんな成長を遂げたか」と具体的に話しましょう。

 

まとめ

 

 

 

 

部活やサークルを辞める経緯や理由はバラバラですが、就活で当時の事を話す際は決して偽りなく正直に話しましょう。質問者も就活生の人物像・能力・展望を知るために聞くわけですので、単純に嫌になって辞めただけと説明すると尻切れトンボ感もあり、好印象を残すきっかけを自ら潰してしまうだけです。そして間違えてはならないのが、相手が求めているのが部活の実績ではなく、酸いも甘いも経験したという過程です。最終的に退部扱いになったとしても、後ろ向きに考えずアピール出来る箇所はどんどん拾いましょう。