ご存知の通り、国内には規模や業種問わず星の数ほど企業があり、それぞれが独自の社風や働き方などの特色があります。好みの業界で見てみても企業によって取り扱う商品や提供されるサービスも違ってきます。就活をし始めた学生からしたらどこが一番自分に合っているかなんてイマイチ掴めませんよね。そこで今回は自分の望む働き方をするための企業選びについて解説していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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今さら聞けない大手と中小の違いとは

 

 

 

 

大手や中小のそもそもの違いについて説明しておきましょう。企業の規模というのは保有している資本金や出資額、所属している社員の数によって分かれます。中小企業の場合は各業種によって変わりますが、たとえばサービス業を主とする企業の資本・出資額の総額が5000万円以下で従業員も100人以下ですと中小と定義されます。一方で大手と呼ばれる大企業は中小のような定義づけがされておらず、上記の中小の規模を上回る・当てはまらない場合は大手とされています。そして47都道府県ある日本の各企業の内、大手と呼ばれるものは約1万1000社程度と言われ、逆に中小企業の数は約380万以上にカウントされています。こうして見て分かるように、大手企業の数は全国的にかなり少ないように感じます。大手企業の集中している地区というのはやはり都心部で、世間に名の知れた大手企業が軒並み揃っています。

 

という感じで中小の存在に比べると圧倒的に数の限られている大手企業。ですが昨今の就活事情では相変わらず業種に関係なく大手企業へ膨大なエントリーが集中しており、それに伴って採用倍率も高めです。確かに待遇良しネームバリュー良しな大企業に勤める事はちょっとした自慢になるかもしれませんが、「大手への就職がゴール」と安易な考えで臨むと、実際に働いた後で手痛いしっぺ返しを喰らうかもしれません。ここで大手・中小の働く上で生まれるメリットとデメリットについても触れていきます。

 

 

 

 

企業の知名度

 

大手企業で勤める上で旨味となるのが世間的な知名度が中小よりも断然高いという点です。企業の仕組みというのはそれぞれ担当の部署があり、提供するサービスの開発や運営など様々。ですがCMなど広告でそれなりの知名度を獲得している企業なら名前を伝えただけで何をしている企業なのかを知る事が出来ます。また大手企業の規模が大きい程、グループ企業から社員の数も増えていくので人脈構築が容易です。そして企業の規模が大きいと、注目度の高いプロジェクトにも携われる機会も増えていくのも大手企業の特徴ですね。逆に中小企業となると大手よりもネームバリューに乏しい側面があるので、就活生の興味を惹きにくいのが特徴的です。

 

福利厚生・給与

 

大企業は潤沢な資産を持ち、新卒の場合でも毎月支払う給与やボーナスの水準が中小企業で働く人と比較してもだいぶ高い傾向にあります。企業によってまちまちではありますが、人事の評価制度も充実しているところも多いので、日頃の業務や態度などをしっかり査定してもらい高給を得る事が出来るのが大手ならでは。ですが中小も負けてはおらず、成果主義の企業ならば若い世代でも結果が給与に反映されやすいです。福利厚生に関しては大手・中小どちらも大きな差というのはありませんが、女性の就活生にとっては、大手の方が割と女性管理職の多さや産休や育休の精度が整っているので企業選びのしやすさでは大手の福利厚生に若干軍配が上がるかもしれません。

 

出世のチャンス

 

再三言っている事ですが大手企業は規模がとにかく大きい。一つの部署でも社員が何十人も在籍している環境がほとんどです。そうなってくると苦慮するのが人間関係です。出世志向のある社員が複数いるという事はそれだけライバルも多いという事。新卒や中途に関わらず社内競争が激しいのも高倍率の選考を勝ち抜いた優秀な人材ひしめく大手企業の特徴と言えます。それに大企業では入社年数に応じて出世を期待出来る年功序列という壁も未だに存在します。現状、大手の中には年功序列制度を改定しているところも増えてきていますが、この制度がまだ残る場所では役員のポストが空かず頑張っても出世出来ないという声も大手の一部から聞かれます。

 

ですが中小企業ですと、社員数をそこまで確保していないのでアットホームな環境が印象的です。少人数故に上司や役員との距離感も近いので、“よく知らない人と一緒に仕事をする”という感覚にはなりづらいです。そして中小企業は専ら成果主義なので自身の頑張りが評価対象に乗りやすく、結果さえきちんと出しさえすれば大手よりかは比較的容易に出世出来るのもポイントです。

 

 

大手企業一本に絞って本当に大丈夫?

 

 

よく大手企業に入社が決まったからといって「もう将来は安定したも同然」と誇る方もいらっしゃいますが、果たしてそうでしょうか? 大手企業は盤石な基盤を持ち信頼性にも優れていますが、一度起こした不祥事や業績の低下も特に大手は頻繁に取り上げられます。そうなると信頼の回復にも時間がかかりますし一度傾いた経営を立て直すには最悪、社員数の削減という結果も無きにしも非ず。大手企業による商品の品質改竄や金融業界で起こった数万人規模の解雇などが記憶に新しいですよね。また大企業でも成果主義制度に重きを入れる場所も現れ始めているので、たとえ大手に入れてもこれらの要因でその後の自分の将来がどう転ぶかは分かりません。それに仕事にやりがいを見出したくても、希望する部署に配属されず、何年も違う分野で働き不満を募らせ退社なんてケースも多くあります。もしろ大手から中小に移ってやりたい事を見つけ充実感を得たという人だっているのです。それに規模や知名度が低い中小企業の中にもニッチな業種で稼ぐ場所もあります。将来的に安定するか否かは大企業だからではなく、中小を含めた各々の会社・業界で判断しましょう。盲目的に大手だけに絞ると自身が望んでいる働き方の条件・本質を見落してしまう恐れがあります。

 

 

まとめ

 

 

 

企業選びに四苦八苦している就活生の皆さん、今回の内容は参考になるでしょうか? 周りの環境が大手志望ばかりだからといって、自分もその流れに容易に乗っかってしまうと、よしんば受かっても大手だからといって本当に自分が望む条件があるか、働いて後悔が無いかどうかは疑問です。逆に中小企業には大手にはない魅力(ステップアップのしやすさ・競争率の低さ)もありますが、やはり待遇の面では大手には及びません。忘れないでほしいのは、周りの風潮に流されず自分の理想に近しい企業選びをしてほしいという事です。