ここ数年間だけでも、まるでSF映画のように目覚ましい技術の進歩を遂げているAI(人工知能)。その能力的な進化は留まる事を知らず、今まで人の手で解決してきた事柄をAIで代替出来るほどのレベルへと躍進しています。そしてアメリカの研究者の発表によると、現在の仕事のいくつかはそう遠くない未来でAIに変わる可能性があるとの事。今回はそんなAIについて簡単に解説をしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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AIって何? ロボットとはどう違うの?

 

 

 

 

機械の知識に明るくないという人でも「AI(人工知能)」というフレーズは聞いた事があるかと思います。“人工知能”と冠するだけありAIとは“人工的に生み出された人間のような機械頭脳”を指すものです。もう少し突き詰めた言い方に換えると“人間が行う知的な作業をコンピューターで模倣したソフトウェア・システム”です。もっと噛み砕いた言い方なら「人間を超える可能性がある機械」。「いやいや、そんな代物危ないんじゃないの?」と感じるかもしれませんが人間を超える程の知能を得るというのはあくまで予測の域であって、開発側も最大限のリスクを考慮した上でAIの研究開発を進めています。

ここまで聞くとAI=ロボットのように思えますが厳密に言うと違います。同じ機械であり人間の役に立つという意味では両方とも違いはありません。しかしAIと違いロボットは自ら考える事をしません。ロボットの場合、外部からのプログラムの入力があって初めて機能するもの。プログラムの範疇外の行動や学習は不可能です。逆にAIは人間の元を離れたとしても“自発的に学習や思考可能”な能力を備えています。つまりロボットはあくまで機械に過ぎず、AIはその先を行く“人間に近しい機械”とイメージした方が差別化しやすいかと思います。

 

 

 

AIにも分類があり「特化型人工知能」と「汎用人工知能」の二つに分けられます。どういう差があるのか紹介していきます。特化型人工知能はその名の通り、何か特別な分野に特化した性能を持つAIを指します。まだまだ開発途上のAIではありますが、現時点でも人間を超える性能を発揮して実用化に至った程のものまで存在します。例えば複雑なルールや高度なゲームの進め方でお馴染みの囲碁。この囲碁の内容を特化型人工知能に学習・分析させた結果、当時の囲碁世界王者を破る結果を残しました。これだけでも特化型人工知能の今後の可能性にはワクワクせざるを得ませんね。他にも自動車にAI技術を盛り込み、操縦や制御など運転者が本来するべき行為を代行するような機能も生まれており、市販車の一部はAI搭載型として世に送り出されています。現段階では一部分の機能しか対応出来ないレベルの実用化ですが、実験車では運転や制御以外に運転者要らずで自動車を動かす研究もされています。近い将来この特化型人工知能によって行動をドライバー無しの車両が行き交う事になるかもしれません。これだけでも十分素晴らしい機能なのですがこのAIはあくまで特化型。囲碁や運転など特定のプログラムに集中するだけであり、それ以外の能力が無いのが玉に瑕です。ですがAI研究はこの特化型が主であり、ビジネスシーンなどでは既に浸透しつつあります。

次に紹介するのが汎用人工知能。これは汎用というだけあり特定の作業やタスクに限定しないで人間並みの汎化能力を発揮します。特化型人工知能とは違ってこちらにプログラムを入力すると、その時の状況に対応した様々な動きを自律的に行える特徴を持っています。ただこれにはまだまだ課題があるようで特化型のような実用化には至っていません。

 

 

 

そしてAIにも生き物のように“優れているか否か”という側面があり、「強い・弱いAI」とも分類化されます。先ほども語りましたがAIは機械でありながら人間の頭脳のようなものであり、人間の思考を模倣する特性があります。この強さや弱さの基準は「どこまで人間の意識を模倣・再現出来るか」で考えられます。人間の思考力と遜色の無いあるいはそれ以上の結果を生み出すAIを強いAIと呼び、弱いAIは人間の知能の一部しか代替出来ない“THE 機械”という感じですね。自意識を備えず限られた情報を処理する機能が特徴的です。簡単にと言った割に長くなってしまいましたが、このようにAIと一口で言っても用途や状況に合わせて色々なタイプがあり、その発展の仕方はもはや人間の行うべき行為を現段階で代行出来るレベルに至っているのです。とはいえまだまだ解決するべき課題も山積みですので今後どうなっていくのか期待しましょう。

 

 

現状のAI導入による実績とは

 

 

 

ここまでの説明だと読んだ人は「AIは遥か未来の技術」のように感じるかもしれませんが、現段階で既にAI技術は国内だけでもあらゆる場面で導入され、各分野で活用されています。建築の面を見てみますと、街にあるコンクリート護岸の点検でAIが使われています。こういうのは技術者の目視でどこが劣化しているかを確認するのが普通でしたが、劣化状態を撮影してAIがコンクリートの劣化を判断出来るようになりました。こういった画像認識と分析によって業務の効率化が図れます。他にも食品メーカー向けですが、AIによる食品の需要予測でコストの削減へ繋がったり、物流業界では配車計画の立案やルートの最適化をAIによって自動化と、まだ成長の途中とは言えAIは着実に世の中へ浸透し実績を上げています。その他にも小売業や製造、SNSなどを運用するIT系でもAIのデータ分析能力が活かされてきているので、私達の生活がさらに豊かになる事が見込まれます。

 

 

AI技術の発展に伴い注目される仕事

 

 

 

 

この先AIの活用が社会の利便性を高めビジネスをより効率的に動かすのに肝となってきます。そしてブログの発展でブロガーが、動画投稿サイトの大規模化でYouTuberが生まれたように、AIの存在感増せば増すほどそれに対応する仕事や活用する仕事も新たに誕生していくと考えられています。ここでAIを駆使してビジネスを動かす未来の職業についてご紹介していきましょう。

 

『データ探偵』

 

“探偵”とありますがエンジニア寄りの業務。AIがネットのビッグデータを解析・分析をし、それを基にビジネスにとって有益となる答えを提示する仕事となります。

 

『個人情報ブローカー』

 

その名の通り、個人情報取引を顧客の代わりに行う仲介業者的な存在です。顧客に返ってくるリターンを最大化するように努めます。企業にとって重要となる個人情報データの取り扱いを正しく効率的に請け負える人のニーズが高まる事が今後期待されています。

 

『サイバー都市アナリスト』

 

資産や市民などのデータが流れる行政機関のデータセキュリティー性を高める人物です。資産案や過去の統計をまとめ分析します。

 

『AIビジネス開発責任者』

 

ハードウェアのレベルから製品パッケージレベルとAIを様々な形でマーケティングしていく責任者です。AIの持つ得手不得手を把握し、先方のニーズにマッチしたAIサービスの開発・提供をします。

 

『個人記憶のキュレーター』

 

患者や関係者とコンサルを行い、特定の時間や場所に関する記憶をバーチャルリアリティ(VR)体験するための仕様を策定します。これによって認知症患者の病状改善に役立てると期待されています。

 

『AIを用いた健康技術者』

 

最先端のAIを駆使し、遠保の医師と協力して患者の検査から診断や治療を行う技術者です。これによって患者の生活の質が向上する事が見込まれます。そして病院が近くに無い場合はAIと共に特に重宝されます。

 

『散歩や会話の相手』

 

一見「これは仕事なの?」と思われるかもしれませんが、AIなどのテクノロジーが著しく発展すると、それに伴い職を機械に取られ失業する人や、会話の頻度(人との関わり)が減りがちな高齢者の心身のケアが大事になります。これは利用料を頂き、散歩や会話の機会を提供する仕事となります。

 

『バーチャル店舗の案内人』

 

物を置かないバーチャル型店舗が増えてくると、実際に商品を手に取らないと不安に感じる消費者も増えてきます。そういう場合に適切なアドバイスを送る案内人の存在も肝心になります。

 

『最高信用責任者』

 

形の無い商品(仮想通貨)に対し責任を持ち、顧客の信頼を得るために取り組みます。そのためには仮想通貨などの知識を十分に伝えるだけのコミュニケーション能力が求められます。

 

『フィットネスカウンセラー』

 

AIが管理する情報を基にフィットネスに取り組む人へアドバイスを行います。体調や筋肉量は精神面でも大きく変化していくものなので、プロである生の人間のアドバイスが活かしやすくなります。

 

以上が今後ニーズが高まるとされる、あるいはAIの普及によって生まれる仕事の例です。この他にも様々な形の仕事が現れると思いますが全てが機械次第というわけでなく、開発・管理するモノや運用しながら人と接すモノと、“AIと人の共存”という点が重要となるでしょう。

 

まとめ

 

 

いかがでしたか? 近未来の産物とイメージされがちなAIテクノロジーは現在でも私達の生活に身近になりつつあります。AIがさらに賢くそして運用されやすくなれば活用次第で新たな職業の発見や就職にも繋がります。まだまだ浸透するには認知度や技術レベルに課題が残っているAI界隈ではありますが、今後の動向に注目しましょう。