都会で学生として動きながら将来的に地方に働きに出るUターン就活。都会と地方とでは就活事情に差があるのでUターン就活に対して不安に思うこともあるはずです。ここではUターン就活のメリット・デメリットや身の振り方についてご紹介します。

 

 

そもそもUターン就活とは?

 

「Uターン就活」とは生まれ育った地元を離れ、大都市圏で学生として生きてきた人が地元へ戻り、就職する流れを指す言葉です。都心で就職せずに地元企業で就職するべくUターン就活を選択する理由としては、「親しみある地元で働きたい」、「親に就職は地元でと言われている」、「都心で就活しつつ、Uターン就活も経験してみたい」、「地方公務員との併願するためにUターン就活も視野に入れている」の4つのタイプが存在します。家族や友人などが住む故郷の地で長く働きたい、貢献したいと考える気持ちはよく分かります。もし、自分に何かあったとき、すぐ近くに頼ることが出来る人がいると、精神面のケアもしやすいです。他にも「Iターン就活」や「Jターン就活」と類似したものがありますが、これらは「初めから大都市圏で生まれ育った人が県外へ就職するもの」、「地方出身の学生で都心での生活をしていたが、就職は地元以外の県外へ行くもの」を指すので間違えないようにしましょう。

 

近年では、インターネットの普及で大都市圏の就活生へ地方企業がアプローチをかけやすい状態にあるので、今ではUターン就活を視野に入れている学生の数が増えています。確かに大都市で働き、人の波に飲まれて忙しい日々を送るよりも、Uターンをして地元の企業でゆとりを持ちつつ働く方が安心感もあるかもしれません。2008年からはUターン就活を支援するサービス「ふるさと就職(Fネット)」というのも発足しています。加盟している企業は決して多いという訳ではありませんが、地元で働きたいと考えるUターン就活組は参考にしてみるといいかもしれません。

Uターン就活することのメリット・デメリットを解説

 

人口密度や交通面、都市圏に集中している企業数など、地方と大都市圏では環境に違いがあり、一般の就活とUターン就活とでは、就活の目的ややり方そのものにも差が生まれます。「この人にはUターン就活が向いている」とは一概には言えませんが、ここからはUターン就活の可能性を見出すメリットと、肝に銘じておくべきUターン就活のデメリットについて解説を入れていきます。“就活”という人生を左右するイベントな訳ですから、ここでUターン就活の一長一短をよく理解し、社会人としてのより良いスタートを切ることができるようにしましょう。

 

【Uターン就活のメリット】

・地域密着型の企業が集中している

地元に住んでいたときに何度も耳にしたことがある、地域に愛される企業へ就職するのは、地元への貢献度やその実感が得られやすいので、長期的に働いていくのなら理想的ですし、何より親しみやすいものです。都心では大手企業や中小企業の数や業種も段違いで多いですが、地域密着型の企業はその地域特有のサービスや商品を生み出し、地元を含めた特定エリアで多数出店し、地方での企業ブランドとしての価値が高いケースが多いです。

 

・通勤のストレスが軽減される

複雑に入り乱れた路線に、朝の早い時間でもお構いなしに狭い電車に詰め込まれる人の群れ。些細な出来事で起きる乗客の喧嘩騒ぎや痴漢問題、そして飛び降りによる遅延など。通勤に使う電車だけでも多くの問題を抱えており、何十年も同じ環境下で過ごし、働くというのは本当に大変なことです。人が多い割に道も狭く、自転車の利用者にとっても事故のリスクが高いのが都心のアクセス面で困るところ…。その点、地方の場合は大都市圏よりも人口密度が低く、比較的ストレスを感じる事がなく通勤できるのが特徴です。都会の喧騒から離れてゆったりした朝で気持ちよく会社に向かい、都会でお馴染みだった“おしくらまんじゅう状態”の満員電車に悩まされることなく帰路に着ける。通勤問題で精神衛生を良好に保てるのは地方ならではのメリットと言えますね。

 

・身内や友人と関われやすい

今まで都心で過ごし、遠く離れた家族や親戚、友人達と話す頻度が減ったという人にとっては、地元へ戻り社会人としてのアドバイスや助力を信頼出来る人から受けやすいというのも利点になります。すぐ頼れる存在が身近にいるのは心の拠り所にもなりますし、なにより一度離れた故郷への親しみが更に深まります。

 

【Uターン就活のデメリット】

・交通網が少なく利便性に欠ける

地方の場合は、どうしても山などの立地や電車の本数の少なさがネックとなります。都心で数年間過ごしてきた就活生からすると、どうしてもこの不便さを感じることは否めません。また、自宅から遠く離れた会社に向かう際に車などの移動手段が無いとキツイということも。交通網だけでなく、地方は飲食店や娯楽の数も都心より少ないので生活面での利便性も気になるところです。

 

・企業の採用枠が大都市圏に比べて少ない

何百、何千とある都心の企業の採用枠と比べると、地方企業はその点あまり多くの人材を採らないというデメリットがあります。「地方だから都会より倍率も低そう」という訳でなく、なによりも企業の情報も収集しづらい特徴も持っています。現在はインターネットを通じて情報を集めやすくなってきていますが、それでも大都市圏の企業への就活準備のしやすさには劣りがちです。

 

・Uターン就活になると友人と情報交換がしにくい

地元企業に絞ったUターン就活に臨むことになると、都心にいる友人(就活生)との情報共有がしにくくなってしまいがちです。都心・地方どちらかで悩んでいるのも、選考状況など欲しい情報が膨大になり、優先順位に迷ってしまうこともあります。

時間的にも金銭的にも余裕がない人が見ておくポイント

 

Uターン就活という遠距離の就活になるとアクセス面や時間調整のしやすい都心の就活に比べて苦労が多いもの。当然、Uターン就活組はまず大都市圏で開催される選考とは違った動きをする必要があります。「地方への移動」、「スケジュール」、「情報収集」、そして「金銭的な問題」を十分に考慮しましょう。Uターン就活は、時に何度も現場に足を運ばなくてはならないので、交通費や移動にかかる時間が就活生の大きな負担となります。

 

このことからスケジュールを綿密に組む大切さがよく窺えます。Uターン就活をするかしないかは早めに決断をするべきです。そして効率良く動くために何社もの企業の説明会や選考を受けるのも大切です。後々ブレてしまわないように「地方に行くか、都心に行くか」という自身の方針もしっかり定めましょう。そして、地方の企業によって様々ですが、「経団連に非加盟で3月解禁前に企業説明会を実施するタイプ」や「大都市圏よりも遅めに企業説明会を行うタイプ」もあるので余裕を持ってチェックしましょう。最近では、「Web説明会」を実施している企業もありますので活用するのもいいかもしれません。

 

Uターン就活に掛かる費用を如何に節約するかもUターン就活組の考えるべきポイント。電車や飛行機代は決して安くはないですが、学生割引や若者対象の割引制度を上手く活用すればチケット費用を抑えることが可能です。電車やバスで使える「フリー切符」も忘れずに。旅行者に人気の格安な夜行バスも活用できる手段の一つです。

 

しかし、精神的・肉体的な疲労も考慮しましょう。どうしても日帰りで戻れる予定が立てられないときは、地方に一泊してみるのもありです。就活生向けの割引プランのあるビジネスホテルやシティホテルを利用すれば、どうしても休みたいという人は活用しましょう。地元に向かうということもあり、実家や友人の家に泊まらせてもらうのもいいですね。飲食費に関してですが、自宅を出る前にあらかじめ移動中や現地で食べられるお弁当を用意しておきましょう。また、無料あるいは、格安で使える「就活カフェ」もありますので、是非チェックしてみてください。

 

 

まとめ

Uターン就活はどうしても準備する要素が都心での就活に比べて多く、情報に乏しい地方企業への応募や移動など、Uターン就活では気苦労が絶えません。しかし、生まれ育った土地で働くことで大都市圏では味わえない時間のゆとりや自然の良さ、地域に根付く人間関係の大切さを実感できます。これを機に、もし都心での就活に迷っている場合は地元への就職、Uターン就活も視野に入れてみてはいかがでしょうか?