就職活動も終盤に差し迫ってきました。無事に書類選考が通ったにも関わらず、面接で不採用になってしまうのは、何度経験してもツラいですよね。
特にたった数十分の話し合いが合否を分ける面接は、緊張感もさることながら相手の発言の意味を瞬時に理解し、臨機応変に対応する事が求められるので、その難易度ゆえに一度失敗を味わったら次の面接に挑戦する気力も失われがちに…。

そもそも準備万端で臨んだはずなのになぜ面接に落ちてしまうのでしょう? 今回はその点について解説していきます。

 

 

企業が求める人物像を理解していない

 

 

 

 

面接の進め方や選考の担当者などは企業の規模や採用活動に関する方針によって異なります。「いやいや、そんな事くらい分かってるわ」とご指摘を頂くかもしれませんが、では“企業によって求めている人材も変わってくる”事もキチンと理解しているでしょうか?

日本の90%以上を占める中小企業、そして就活生に大人気の大手企業、生まれて間もないですが挑戦的・冒険的な働き方が特徴的なベンチャー企業。このように様々な企業がひしめく就活市場において、志望する企業が「どんなタイプに応募してもらいたいか」というニーズを掴めていないと先に進めません。

 

「別に難関大学に在籍してて優秀なら経歴だけで引く手数多だろ」と考えるかもしれません。ですが“優秀”の定義は人によりけり。単純に“勉強が出来れば優秀”かもしれないし、“他者と分け隔てなくコミュニケーションが取れる”あるいは“体力に自信があり粘り強い”人が最も優秀かもしれません。こうやって例を挙げるとキリがありませんが、企業の採用担当者は「〇〇が出来る・得意な人が優秀」という具合に明確化しています。でなければ膨大な応募者の中から限られた人数に選別出来るはずがありません。

なので自分の能力や性格に確固たる自信を持っていたとしても、企業が考えている“優秀な人物”と合致していなければ十分なアピールに繋がらないのです。

じゃあどうすれば相手の興味を引き、そして面接を通過出来るのかは後述にて解説していきます。

 

面接で落とされる人の特徴とは?

 

 

 

 

どんな学生が面接で落とされてしまうのでしょう? 長い時間を掛けて自己分析や業界・企業研究に明け暮れ、就活イベントにも積極的に参加してきたのに、なぜか面接では良い結果を生み出せない…。別に企業もイジワルで落としているわけではありませんが、落ちてしまう人には必ず特徴があるものです。

 

内容や要点がわかりづらい、質問に対する答えがズレている

 

「話が長すぎる」という理由のみで不採用となるケースもあります。緊張しやすい人や、人前で話し慣れていない人は、テンパって話しているうちに「何を話したか」「どこまで話したか」が抜けてしまい、説明や要点などの内容を見失いがち。
活かせる経験や仕事への熱意があっても、キチンと伝わっていないと面接は落ちてしまいます。また、このような人に共通するのが、面接官の質問に対して答えがズレてしまったり話そのものが冗長的。

 

表情が暗い、反応が薄い

 

「元気が無い」「笑顔が無い」などコミュニケーションに関わるものも不採用の要因として挙げられております。
特に企業では「採用活動において学生のどんな能力を重視するか」というアンケートでコミュニケーション能力を一番に挙げている事が判明しています。表情が暗い人や反応が薄い人は面接で好まれません。過度な緊張で力が入り過ぎて笑顔が不自然になったり、面接官の目を見れていない、顔が下がって暗く感じるといった理由で落ちる方もこれに該当しますよ。

 

態度が悪い、ビジネスマナーが守れない

 

「挨拶が出来ない」「敬語が使えない」「時間を守れない」といった基本的なマナーを押さえておくのは就活生の“務め”ですが、この意識が抜けている人も意外と多いものです。
第一印象が悪い、ビジネスマナーが身についていない理由で不採用になるケースは
業界や職種を問わず数多く見受けられます。
面接は、企業の看板を背負い責任持って働く事が出来るかどうかを面接官が見極める場です。
当然ですが、受け答えの態度が悪いと落ちるリスクは高まるでしょう。

 

清潔感に欠ける

 

「服装がだらしない」「髪がセットされていなくボサボサ」「スーツがシワだらけで汚れている」「化粧が派手」といった、清潔感が欠ける印象を与えてしまうと圧倒的に不利になります。
また女性の就活生の場合、ノーメイクが原因で「マナーがなっていない」と指摘されるケースも。

 

準備不足(会社情報や仕事内容を調べていない)

 

「企業研究不足」であったり「事前の情報収集不足」で不採用になる就活生が毎年大勢現れます。
企業理念や今後の方向性など、企業HPに大体書いてあるような事しか理解していない事を、面接で話して不採用になるケースも。
これらは「本気で臨んでいない」「志望意欲が低く感じられる」「企業の情報を理解していないために話が転がらない」という印象をストレートに感じさせてしまいます。

 

面接で印象の良さをアピールするには?

 

 

 

 

さて、面接で落とされる人の特徴を押さえたところで、ここから先は「どうしたら通過出来るのか」という対策方法についてお話していきましょう。

“選ばれる立場”である就活生は、いかに企業のニーズに沿えるかを意識する必要がありますが、失敗の要因としては中身以外に本人の準備不足やマインドが深く関係しています。大事なのは話している相手に「面白い、もっとこの子をよく知りたい」と思わせる事ですよ。

 

本当に志望度が高いのか改めてみる

 

学生が企業に応募する目的は様々です。「昔から憧れている職種で理想的な働き方が実現出来るから」「他所の業種に比べて独自性があり興味を引いたから」「急成長中の企業で自分の力を試したいから」など人によってエントリーに至る“入り口”は異なります。ですがその入社意識が果たして本物なのかを熟考した事はありますか? もし仮に別の業種の別企業でも似たような待遇や働き方を望めるとしたら、第一志望に捉えている企業への興味が薄くなる可能性も大いに考えられます。その意識は面接での態度やマナーにも現れるものです。そういった“ブレ”が生じないように、本選考に挑む前に改めて自身の志望度を明瞭にしましょう。

 

正しいビジネスマナーと敬語を身に付ける

 

企業の人間と対面する面接選考では、大前提として“相手を不快な気持ちにさせない事”が含まれます。これはちゃんとしたマナーと敬語の徹底化によって補完出来ますが、練習が不十分だと土壇場で所作が乱れたり言葉の選択を誤ったりしてしまいがちです。社会人は学生の頃とは違い、年齢立場環境が異なる不特定多数の人物と日常的に交わるものです。上司や部下、取引先やお客さんなど、相手が誰だろうとどんな状況であれ“大人として恥ずかしくない姿勢”を見せる事が信頼の構築に繋がります。

 

面接には相手の人柄を知るためや、持ち前の能力が仕事に活きるのかを話の中で掴むなどの目的があるもの。ですが企業側は“一緒に働いても問題無い仲間を集っている”わけですので、職場や客先に立った時にマナー欠如によって何かトラブルが起きてしまったら大変です。その不安要素を払拭したいという意味でも面接選考ではビジネスマナーと敬語(言葉遣い)が重視されます。

 

確かにいきなり就活のフィールドに立たされ、急ピッチで「マナーを覚えろ」「尊敬語と謙譲語を間違えるな」と言われても、社会経験の乏しい学生には大きなプレッシャーに感じるかもしれません。ですが理想的な働き方を実現するための“通過儀礼”として、大変だと思いますが日常的に面接練習を重ねてインプットしていきましょう。面接の際、ノックの回数や着席までの細かなマナー(自己紹介や鞄を置くタイミング)を間違える人も少なからずいらっしゃるので、不安な箇所は“身体に染みつく”まで徹底的に練習しましょうね。

 

笑顔は大事! ニヤニヤはご法度

 

初対面の人間と顔を合わせる時、相手は自分の髪型や表情で大まかな第一印象を形成します。「就活では明るい表情が大事だとか」「頭髪も服装も清潔感を感じさせよう」と頻繁に聞かれますが、こういった身だしなみがしっかりしていない学生を当然、企業は採ろうと思いません。ですが明るい表情つまり笑顔の作り方を間違え、ニヤニヤした顔にしてしまうのはNG。

 

「この二つはどう違うの?」と言われると説明が難しいのですが、分かりやすく言うと、笑顔は何か嬉しい事があった時に“自然と”口角が上がり喜びを表現するもの。逆にニヤニヤした顔は相手を見下したりほくそ笑むような“作ったような”表情と区別出来ます。印象としては前向きか陰湿かに分けられますね。

 

そして笑顔で接する時、声量も相手に好印象を与えるのに重要な要素となります。表情が明るくてもボソボソ話していたら意味がありません。意外と自分の声量と相手が感じる声量には差があるものなので、これは家族や友人、学校の関係者と面接練習をする際に「どのくらいの声量が丁度良いか」を確かめましょう。

 

本命以外の企業の面接で場数を踏む

 

“面接の雰囲気に慣れる”という意味で最も効果的な手段が、本命とは違う複数の企業でも面接を受ける事です。就活の持ち駒(応募社数)をいくつも用意しておくのは当然ですが、面接を突破出来ず持ち駒がもう無くて困る人の特徴には、大手企業1、2本に絞って視野を狭めてしまう点。逆に上手くいく人は大手(本命)の選考が始まる前にベンチャーや中小で経験値を稼いでいる人が多いです。これをしておくだけでも面接独特の雰囲気に臆する事も少なくなりますし、何より「本番でどんな事を聞かれるのか」などの傾向が掴めやすくなります。

 

結論ファーストで話す

 

相手に話をよく理解してもらうためには、結論から話し始めるのがコツです。
回答の仕方は「私は〇〇だと考えております。具体的には~」という流れで話してみると良いでしょう。
着地点を最初に伝えた方が初めて聞く話でも結論が判明している分、相手も内容を掴みやすくなります。
伝えたい事が複数ある場合、要点がいくつあるかを前置きで切り出す“ストーリー形式”もオススメですよ。

 

逆質問で意欲的な姿勢を“ダメ押し”!

 

最終面接(役員面接)の最後に設けられる逆質問。通常の面接では企業が学生に根掘り葉掘り聞いてくるものですが、これは就活生が企業に対して、事業展開や働き方などの深い箇所を突く事が出来る“攻守交代の機会”。この時間を苦手とする就活生も多いですが、企業研究やインターンで生まれた疑問を深堀りして経営陣にぶつける事で「ウチの事をよく勉強しているな」と志望度の裏付けをする事が出来ます。

まとめ

 

 

 

いかがでしたか? 就活もとい面接選考が上手くいかず悩んでいる人は数多くいらっしゃいますが、自分の行動や基礎的なマナーや身だしなみを振り返れば、必ず改善点が見えてくるはずです。たとえ学生時代に部活や学校外活動で目を見張るような実績を作り、学んだ事も多々あったとしても、拙いマナーや中途半端な志望度では企業は話に興味を持ってくれません。

 

冒頭でも書いたように面接で落ち続けるのはツラい事です。しかし良い結果を生むためには失敗の経験を“黒歴史”と思って蓋をせず、自分の何がいけなかったのかを客観的視点で明確にする必要がありますよ。根気の要る作業ですが、粘り強く取り組めば必ず拾ってくれる企業は現れます。