面接選考は一次から二次、最終などと企業によって段階や手法に違いはありますが、ここを突破さえ出来れば長きに渡る就活に区切りを打てます。

特に最終面接は文字通り“採用選考の最終段階”であり、企業のトップ陣営(役員・社長)を交えて就活生の意思を明らかにする大事な局面です。しかし「最終面接まで行けば合格も夢じゃない」と思い込んでいませんか?

実は大手企業だと約30%で中小企業なら約50%の確率で内定を出すと言われており、最後まで進めたからといって今まで通りの考え方だと、合格確率に反比例して泣きを見る可能性が大きくなっていきます。

「これまで通過した面接と何が違うのか?」「どんな質問が多く含まれるのか?」「最終に向けた対策は何がベストなのか?」など、最終面接を突破する上で準備すべき事や注意点を本稿で解説していきましょう。

 

 

 

最終面接・役員面接の特徴とは? 

 

 

 

 

一次面接や二次面接と最終面接では評価されているポイントは異なります。初めに行われる一次面接では、企業の人事担当者が面接を受け持つ事が基本ですが、近年では入社3~5年目の若手社員が担当する風景も珍しくありません。後者の場合は面接のプロというわけではなく、現場で働いている現役社員が就活生を審査する形になるので、その点を加味し「この人と一緒に働きたい、教育の際にも問題は少なそうだ」と思わせるような受け答えやスタンスが重要になります。

 

そして次に訪れるのが二次面接。こちらでは面接官は現場責任者や人事部門の中堅社員など、一次面接に比べて役職の大きい方を相手にするのが特徴的です。

一次面接の時と話す内容はそこまで違いがありませんが、前回(一次面接)での回答と二次の回答で矛盾が無いかどうかもチェックされるので、一貫性が無くて意思がブレがちな学生は注意しましょう。

面接の内容ですが、一次面接のように志望動機や自己PRを聞かれる以外にも「自身の強みが企業にどう活かされるのか?」「どこまで自社の“中身”を理解しているのか?」など、会社が求める人物像に合致している存在か判断するために“深堀りした質問”が多くなっていきます。 

 

 

 

 

そして正念場である最終面接では、いよいよ社長や役員に人事責任者など決裁権のある人達が面接官として待ち受けます。過去の面接では能力面や経歴や実績に基づく志望度の高さをアピールしてきましたが、ここでは経営陣の目線で「本当に自社の利益向上に役立つか?」「リスクヘッジの観点で人間性に問題が無いと言えるか?」をチェックもとい“ジャッジ”されます。

ここでも今までの発言と情報の齟齬が無いように話す事が大事なわけですが「自身の熱意が具体的に仕事とどう結びつくのか」「希望する職種(部門)にどんなこだわりを持っていて、将来的にどう飛躍していきたいのか」などを聞かれやすいです。相手は企業の手綱を引く存在ですので、少しでも抽象的な発言をしてしまうと早期的に興味を失わせる結果に繋がりかねません。トップの人間が納得に至るように、一次・二次に比べて更なる理論武装を心掛ける必要があります。

 

そして最終面接では、内定を頂いた場合に本当に入社をする意思があるのかを問われやすいのが特徴的。近年の就活事情では、人材不足故に学生が内定を複数獲得しやすい環境にあるので、多大な採用活動のコストを割いている分、少しでも優秀で意欲的な学生に入ってもらい内定辞退のリスクを減らしたいと考えているからです。どの企業でも“採用計画”に基づいた人材確保数が設定されており、仮に十分な学生を得たとしても意識付けが不十分で内定辞退者が続出した場合、また採用活動を継続しなければならないのです。

 

たとえ一次・二次面接が終始和やかな流れで進んだとしても、最終面接は自社で働くに値する人材か否かを見極めるため、社長や役員クラスの方が面接を担当するなど、ガラッと雰囲気が変わります。

企業の上層部を相手にするわけですし怯えの気持ちが出るのは仕方ないですが、その場の雰囲気や相手の態度によって過度な緊張と焦燥感でペースを乱さないように、事前に「本番で一体何を答えるべきか」「相手が本当に望んでいる人物像とは何か」を忘れず予習しておきましょう。

 

最終面接で心掛けておくべき事

 

 

 

 

最終面接まで進めば、あとは社長への顔通しだけ」といった話も巷で聞かれますが、鵜呑みにするのは危険です。

それまでの面接で一定の評価を得て最終面接まで順調に進み、“内定に近しい立場”にいるのは確かですが、最終面接まで進んだにもかかわらず、結局お祈りメールを読む羽目になった…なんてケースも大いに考えられます。

企業は膨大な資金・時間・人員を投入し、その“投資”を取り戻す意味でも優秀な学生を確保したいと願っているので、採用の選考は今まで以上に慎重に行われます。

そして最終面接は学生の適性を見極める最後の機会。社長や役員を交えた最終面接がただの意思確認の場ではないという事を忘れてはいけません。

 

 

 

 

そして最終面接に挑む前に改めて「企業研究」と「志望動機」の深掘りをしておきましょう。

繰り返しになりますが、最終面接では企業の上層部が面接を受け持つ事になるので、経営へ密に関わる人達を唸らせるほどの情報量が必要になります。

これから自分が携わる事になる業界・企業への共感や理解を深めていく事が肝なわけですが、それだけでなく業界内で最近話題のニュース・トレンドも漏れの無いよう押さえておきましょう。面接では自分や仕事におおよそ関係の無い話題が発生する光景もよくあり、そんな時に右往左往しないよう世の中の情勢にもアンテナを立てておく事が大切です。また、ただ印象的な事象を列挙するだけでなく、自分なりの意見や今後の展望(問題の改善策)を分かりやすく提示出来ると高評価に繋がりやすいです。

 

そして一次・二次の面接官から“お墨付き”を頂いたからといって、社長や役員が同じような評価を下すかは分かりません。

簡単な話、現場に生きる人間と企業の経営に関わる人間の視点は違います。

人事担当者が太鼓判を押していたとしても、役員クラスの人達がそれを認めなければ評価はされませんし、面接を突破する事も叶いません。

最終面接は要するに、面接を担当した人事達の情報を経営陣が受け取り、相手は一次・二次では得られなかったそれ以上の“何か”を求めているわけです。

無論、相手が何を望んで質問してくるかは本番でなければ掴めません。ですが「一次・二次は好感触。この通りに進んでいけば最終面接もクリア出来るだろう」と安直なスタンスで構えていると、思わぬしっぺ返しを喰らってしまう可能性も無きにしも非ず。

 

最終面接における逆質問の重要性

 

 

   

 

 

最終面接では逆質問という形で就活生から企業側に意見や疑問を投げかける時間が設けられます。就活生の中にはこの逆質問に苦手意識を持っている人が割と多く、何を聞けば分からないと回答に迷ってしまう人が毎年必ず現れるのも特徴的です。

ですが逆質問は就活生の印象を更に良くする絶好の機会であり、より凝った質問をぶつける事で相手に「自社・業界全体にまつわる勉強がしっかり行われているな」と意欲的な姿勢をアピール出来るのです。

 

しかし「特にありません」と答えてしまうのは“絶対にNG”。

志望度が高い学生ならキャリアステップや今後の事業展開など、企業のHPや説明会などで明らかになっていない情報に対する疑問があるはず。しかしそれを本番で企業側に投げかけないのは「本当はウチに興味が無いんだなぁ」と相手に思わせてしまう危険性があります。

「自分から企業の上層部に質問するのが恥ずかしい。変な事を言って呆れられるかも…」と考える気持ちも分かりますが、自身の意欲を“ダメ押し”でアピール出来るチャンスなので、しっかりと聞いておきたい内容を固めておきましょう。

ですが、言うまでも無く“聞くまでもない内容”をぶつけるのはご法度です。それこそHPや説明会で明示しているような内容だと、相手に「ちょっと調べれば分かる事をなんでわざわざ…」と不快に思わせてしまい、最終面接落ちという悲しい結果を呼び起こすリスクに直結します。

 

【“情報を聞きだそうとする”姿勢が大事】

積極的に聞き出そうとすることで、ビジュアル的にもやる気が感じられます。

ですが「頑張ります」「努力します」というような抽象的な表現は控えましょう。

 

【YESかNOで終わる質問はしない】

相手の回答がYES/NOで終わらないよう、具体例を提示して面接官に質問を問いかけましょう。

 

【質問するのは2つ程度で】

あまりにも逆質問で時間を取らせてしまうのは却って失礼にあたるので、質問の数は2つ程度で構いません。

あまりにも聞き過ぎるのは相手を辟易させるだけなので、“常識の範囲内”で質問を深堀りしましょう。

まとめ

 

 

 

 

 

いかがでしたか? 一般的には、一次面接や二次面接では実務能力の確認。最終面接は入社後のビジョンを踏まえて採否の最終判断と学生の入社意欲の確認を行う事をメインに据えています。

前述で何度も触れている事ですが、最終面接まで来たからと言って油断は大敵です。準備を怠っていたり意欲のアピールが足りなかったりすると、最後の最後で不採用になる事も往々にしてよくあります。

最後まで気持ちを引き締め、悔いのないように面接への対策をして無事内定を獲得出来るように動きましょう!