日本では海外に比べて“食”に対する味や安全面のこだわりが強く、美味しいだけでなくローカロリーで健康的な日本食は多くの海外グルメファンをも虜にしています。そんな日本食を陰で支える食品業界は、金融・人材業界と並び就活生の注目株に挙げられる事も珍しくありません。本稿ではそんな食品業界の人気の理由やその職種達をご紹介していきます!

 

 

 

食品業界がなぜ人気なのか?

 

 

 

 

数ある大手企業の中でも、国内の食品に関わる企業は常に人気TOP10に入っております。
人気がある理由ですが「他の業界よりも将来的な働くイメージがつきやすいから」という声を毎年就活生から多く聞かれます。

また先ほども触れましたが日本食がブームなのもあり、国内企業が海外進出を果たすグローバル化が顕著なのも、業界への憧れの気持ちを強めている背景として挙げられますね。

製造や販売など国内の食品企業は安全性に関しても信頼度が高く、またトレンドや人々のニーズを素早くキャッチし対応しているところも魅力的。

 

そして“食”は私達の生活において最も身近な存在であり、言うまでも無く生きていくために欠かす事が出来ません。つまり食に携わるという事自体が直接的・間接的に社会へ貢献していると言い換えられるわけです。

取り扱う商品・食材によりけりですが、決して需要が尽きる事の無い業界ゆえに「長期的に責任ある仕事をしていきたい」と考える人にはうってつけと言えます。

また、食品業界は仕入れ業者やお客さんなど“不特定多数の人物”と密接に関わる機会も目立ちます。食という普遍的なテーマを扱いつつも多くの人と関わりを持てる点も食品業界の人気の理由に考えられますね。

 

食品業界に関連する職種

 

 

 

 

では食品業界を支えている職種はどんなものがあるのでしょう? 後述にて一つ一つを解説していきますが、原材料の仕入れや加工に商談など業務に違いはあれど、食を通じて消費者に喜びを与えるという意識は共通しています。「自分にはどんな仕事が合っているのか?」を考えるなら、以下の項目を参考にしてみてくださいね。

 

営業・販売促進

 

商品を市場に出回らせるには営業の存在は必要不可欠です。もちろん企業によって営業をかける対象者や製品に違いはあります。営業先としては食品卸会社や小売店に外食産業が代表的ですね。

そして販売促進(以下:販促)では営業の支援を行いつつ、店頭POPの作成や新製品のプロモーションにノベルティの配布などを行っていきます。

その他にも自社ブランドを引き立たせるためにインターネットを用いたメディア戦略を企画したり、イベントにて製品の実演販売を行うなど幅広く手掛けるのが特徴的。

商品を扱う事になる小売店側を相手にコンペ(競争方式)にて、食品メーカーが自社製品のPRを行っていくわけですが、ここでも販促の手腕が試されます。

小売店側のバイヤーを納得させるために、自社製品の強み(設定価格や味)や工夫を解説していき、試食で相手を魅了させる事が肝となるわけです。

 

マーケティング

 

マーケティングは簡潔に言えば、消費者の好みやトレンドの変化を柔軟に感じ取り、時代に合った商品開発へ繋げていくのが“ミソ”となります。

そもそもマーケティング業は“相手に価格以上の価値を提供する”のを前提にした仕事です。たとえ人気の商品でもお客さんによって商品への魅力や求める効果は異なる場合があります。仮に購入してくれたとしても「値段の割に大した事が無かった」とガッカリ声を聞く事も…。

それを避ける(顧客満足度の維持・向上)ためにマーケティング関係者は現地・Web上で調査を行い、ターゲット層を絞り、お客さんのニーズと商品の“強み”が結びつくようなプロモーションを実施していくのが基本の動き方となるわけです。

もちろん、今回取り上げている食品業界でのマーケティングもそこは変わりません。店頭やメディアでの紹介を通して相手に「買いたい!」と思わせるように、競合他社と差別化を図りつつ自社商品を十分にアピール出来るように市場拡大をしていきます。

 

研究開発・生産技術

 

どちらも技術者が集まりやすい職場であり、既存商品のリニューアルや新製品の開発に新たな技術・サービスの考案(商品シーズの研究)を行っていきます。

長期に渡って商品の実験や分析をして、百貨店や小売店向けにレシピを考えて試作と試食を繰り返す“ものづくり”の側面が強い職業と言えますね。

他にも営業に同行して商談にてデータを基にPRをしたり、実際に生産を行う向上に赴いたりするので、ただ「開発に没頭出来ればいい」と考えている人には難しいとも考えられるでしょう。

研究職では商品開発の改善点を見出したり開発~生産に至る工程の安定化、そして商品の新たな付加価値を研究したりします。“研究”と冠していますが業務上は開発と最初から最後まで関わる事が多いのも特徴的ですね。

 

研究・開発分野は食品業界に携わる企業なら必ず設置している部門なわけですが、BtoCの消費者と関わる機会が多い仕事だと、コミュニケーション能力も必要になります。相手から直接的にクレームをもらったり「〇〇のような風味が欲しい」などの貴重な意見・リクエストも頂戴するケースもよくありますが、これが新製品のヒントになる事も往々にしてよくある話です。

 

生産管理・品質管理

 

“味”と“鮮度”は最もデリケートで重要な課題となってきますので、食品業界では生産から品質の管理は特に力を注いでいます。たとえカロリーを抑えたヘルシーなものを作ったとしても美味しくなければ需要は当然減りますし、傷みがあった場合は最悪訴訟になりかねません。

そういったリスクを最小限に留めて企業の安全性・信頼性を維持させるのが目的となります。

業務としては食品(商品・原材料)の検査や分析に作業場の衛生管理だけでなく、アレルギー情報などをまとめた規格書作成にクレームの原因を突き止め対処する事も。

特にここ数年、国内外で食の品質管理が問題視されている風潮にあるので問題処理能力が強く求められます。

そして生産の面では顧客の要望を掴み、それを生産計画に落とし込んで高品質な商品を作っていくのが主な仕事となります。既定の販売期間(賞味期限など)や原価に商品の数量といった条件に沿って、作業にあたる人員を配置したり、小売店での欠品を避ける取り組みをして企業ブランドを保つ役割を担っています。

 

食品業界を志望している人向けの資格

 

 

 

 

ここから先は、食品業界で活かしやすい資格紹介をしていきます。どの資格もしっかり勉強をしていれば取得の難易度はそこまで高く感じないはずです。衛生の徹底意識が密となる食品業界だと重宝されるものばかりなので、キャリアステップに意欲的な人は是非チェックしておきましょう。

 

食品表示検定

 

食品業界では広く認知されている資格の1つです。取得から利用されている資格で有名企業の開発、品質保証の上位職の社員の方は、上級試験に合格されている場合も多いです。また、上級試験に合格できる方は「食品表示の専門家」と言っても過言ではありません。
初級・中級・上級の3つの段階で構成されており、食品関連に携わる(あるいは志している)人を対象とし、食品企業内では業種に関係無く取得している人が多いのも特徴的。

 

QC検定

 

製造管理・品質管理の手法に関する検定であり、4級から1級まで設けられています。3級までは大学の教養科目程度の学力で取得する事が可能で、在籍中に取得した人も多いですよ。特に品質管理職や製造技術職を目指される人は取っておいて損はありません。
この資格は食品業界に限ったものでなく、別業種の管理職や部署の責任者レベルが取得する事も。

 

危険物取扱責任者

 

前述のQC検定と同じく食品業界に限定した資格ではありません。
究職・品質管理職・製造現場で取得している人が幅広く、こちらの資格を取得していれば毒物・劇物管理の責任者になる事も望めます

まとめ

 

 

いかがでしたか? 本稿を通じて人々の生活に密接している食品業界の面白さとやりがいが就活生の皆さんに伝わっていれば幸いです。食品業界を支える職種も責任が大きく、常に味や品質という課題と向かい合わなければなりません。しかし自分が携わった商品が、いざ店頭に並んでいる光景を眺めるのは何物にも代えがたい喜びに繋がるはず。食品業界に興味がある人は是非、“自分に合った仕事があるか”をチェックしてみてくださいね!