男女雇用機会均等法の施行により、男女関係なく業務を行うための制度として誕生したのが、「一般職」と「総合職」。新卒就活生のみなさんも、就活を始めてからこの二つの仕事について知った人もいるのではないでしょうか?
今回はこの二つの仕事内容を解説するだけでなく、どんな人に適しているのかをお伝えしていきます。

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一般職と総合職とは?

 

新卒採用を行う各企業ではホームページ上の新卒採用フォームに記載される募集要項や説明会でのお話しで、どんな職種でどんな人材を募集しているのかを解説しています。
それは「一般職」「総合職」という区分になるのですが、業種によって仕事内容が変わっていくにしろ、そもそもこの二つがどういう仕事になるのかを理解する必要があるでしょう。

 

■一般職について

まず最初に一般職(事務職)ですが、こちらは勤める企業やそこで働く大勢の職員のサポートに徹する仕事になります。
企業によって事務職の種類はさまざまで、代表的な仕事としては『一般事務』『OA事務』『営業事務』『経理事務』『医療事務』といったものが挙げられます。
この他にも、専門的な事務職として、貿易関連の通関などの事務を行う『貿易事務』や、通訳・翻訳を主とした『翻訳事務』などもあり、「事務」と言ってもその形は多様です。
また、一般職はバックオフィス業務がメインであり、具体的な仕事内容については以下の通りになります。

 

①電話・来客・メール応対
②ファイリング
③郵便仕分け
④社内文書作成(報告書・議事録等)
⑤見積書・請求書作成
⑥契約書作成
⑦発送業務
⑧データ入力・チェック
⑨データ集計
⑩受発注、出荷処理

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企業によってこの中のすべての業務を行うところや、一部のみの場合もあり、勤怠管理や備品管理に伝票処理・整理といった経理や人事の業務も任されることがあります。
ご覧の通り、応対から書類作成・整理にデータ入力など数多くの業務を担うわけですので、縁の下の力持ちのような存在と言えるでしょう。
近年では、一般職が行ってきた仕事の多くを派遣社員やパートに委託する企業も増えており、一般職はその派遣やパートを管理する立場に置かれる場合もあるのです。

 

■総合職について

総合職という名の通り、こちらでは事業全般に関わる業務をこなし、将来的には管理職になることを期待されている仕事になります。
企業によってどの職種に就くかはさまざまですが、数年ごとのローテーションで、より多くの職種を経験させるところや、新卒一人ひとりの個性を見極めて職種を決め、必要に応じて配置転換する企業も含まれます。

 

ただ、すべてが勤める企業の一存で決定するというわけではなく、新卒の希望に沿った配属を考える企業もあるようです。
そして、一般職と同じように、総合職も役割によって分類が変わっていきます。
総合職は『事務系総合職』と『技術系総合職』の2種類に分けることができ、職種の内訳としては以下の通りになるでしょう。

 

①事務系総合職(文系が多い)営業、企画、人事、総務、経理、法務
②技術系総合職(理系が多い)研究、開発、設計、生産技術、品質管理

 

事務系総合職の最初の配属先

 

どの企業でも新卒で事務系総合職採用された場合、現場経験を積ませるために「営業職」に配属されることがほとんど。営業で2から3年ほど交渉や対人スキルを培わせ、企画などの部署へ配属が変わるのが一般的な流れです。
事務系総合職では、まず初めにかならず営業を経験するため、営業への抵抗がある方にはあまり向いていないかもしれませんね。
事務系総合職が経験を積んでステップアップした先には、『管理職(ゼネラリスト)』『専門職(スペシャリスト)』の2つの働き方が用意されています。

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管理職は個々をまとめ、目標達成に繋げる役割を担いますが、それまで自分が手がけていた業務から離れざるを得なくなるでしょう。
以前では、専門的な業務を続けたくとも年数を重ねるにつれて待遇面が影響し、管理職を選択するほかないという状況にあったようです。
しかし、最近では「専門職制度」という制度を設ける企業も現れ、専門性に特化した人材でも、管理職になることと同等の処遇を認められるようになってきています。
管理職のようなマネジメント業務をすることなしに、特定の分野に特化して知識や技術を磨いてキャリアを積んでいくことが可能です。

 

それぞれのメリットデメリット

 

では、一般職と総合職の仕事の違いが掴めてきたところで、ここからは両方のメリットデメリットをご紹介していきましょう。
興味があって志望してみても、いざ働きだした後で「思っていた感じと違う……」と思ってしまうのは、仕事で得られるやりがいの喪失に直結するので、お互いの良い点と悪い点はかならず理解しておくように。

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■一般職のメリット

■①長く続けられる
定型業務がほとんどのため、結婚・出産などで休暇を取得した場合でも、復職しやすい職種と言えるでしょう。

 

■②環境が良い
社内業務なので、クーラーや暖房が効いたオフィスで快適に仕事ができます。
夏のカンカン照りの暑い日でも、雪が降る冬の寒い日でも、空調が効いた屋内で業務を行えるのはありがたいはず。

 

■③ノルマがない
マンスリーやウィークリーなど、営業では必ず課せられてしまうノルマですが、一般職にはこれといったノルマはありません。もちろん携わる業務の納期や締め切りなどはありますが、自分のペースで計画的に仕事を進められます。

 

■④残業が少ない
総合職なら頻繁に発生する残業も、事務職だとそれほど多くは含まれません。
繁忙期を迎えたり、よほどのことが起きない限りは、ほぼ定時で帰れるのです。
これは、ライフワークバランスを意識して就活に臨む人にとっては朗報ではないでしょうか?

 

■⑤異動・転勤がない
社内外問わず幅広い分野で活躍する総合職と違い、一般職では内定先の事業所で定年まで勤め上げることがほとんど。
そのため、都内で勤務することになれば数年後は県外に配置……、ということにはならないので、安心して働くことが可能になります。

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■一般職のデメリット

■①給料が安い
常に成果を求められる総合職と比べて、一般職では裏方業務が基本となるので評価がされにくく、昇進・昇給がしにくい難点が含まれます。
企業によっては、10年以上働き続けても給料が変わらないこともあるので、家庭を持って長期的に働きたいと考える人にとってはなかなか苦しい条件になるでしょう。

 

■②やりがいが少ない
事務の種類によって業務は往々にして変わっていきますが、どんな仕事であっても単純作業の繰り返し、日々の業務がルーチン化してしまい、やりがいをあまり感じられないことが多いです。
総合職では営業で人と密に関わって莫大な利益を生んだり、開発などのクリエイティブ職では日々、自分の興味のある分野を研究・開拓できるのに対し、一般職における事務職は普段の仕事でメリハリが生まれません。

 

■③倍率が高い
大手人気企業の一般職は年々倍率が上がってきています。
その背景には、人件費削減のため年間の新卒採用数枠を減らし、派遣社員の採用を活発化していることや、AIやIoT技術といったITの発達における業務効率化の流れが挙げられます。

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■総合職のメリット

■①幅広い業務
総合職では現場業務だけでなく、リーダー・マネージャーとしてチームをまとめたり、他部署との連携調整をする機会もあります。
企業にもよりますが、ローテーションでさまざまな職種を経験できるところがほとんどなので、一つの分野のみならず多角的にチャレンジできるわけです。

 

■②スキルアップのチャンスが多い
何年も同じ部署を継続することがないため、さまざまなスキルを身につけることが可能です。
一般職と比べて、企業の事業に根幹から関わることになるので研修制度も充実している傾向にあり、やる気さえあれば自分のスキルを積極的に磨くことができます。

 

■③給与が上がる
経験値を上げるとともに主任や課長といった役職につけば、それ相応の役職手当が発生して給与も上がっていきます。
総合職は一般職とは基本給、ボーナス、特別手当、昇給に関して大きな違いがあるのです。たとえ同時期に新卒入社した者同士であったとしても、総合職と一般職では年々、給与の面で差が生じるでしょう。

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■総合職のデメリット

■①移動や転勤の可能性
総合職では、国内外問わず転勤がつきもの。
都内近郊から県外、日本からアジアに欧米、欧州など、活躍の機会が多い分、海外赴任といった辞令が下るのも総合職ならではです。
ただ、「総合職に挑戦したい、でも転勤はちょっと……」という方は、全国展開していない企業を選んだり、転勤のない総合職として専門職(地域採用で家から通える範囲での転勤のみを約束される職種)を選ぶという手段もあります。
ただ、給与面で転勤可能な総合職よりも低く設定されている企業もあるため、就活の際は企業が提示する条件をきっちり精査しましょう。

 

■②残業が多く、超過する時間も比較的長め
おおよその職務内容が決まっている一般職に比べて、営業~企画開発~生産など、さまざまな業務をこなさなくてはならない事務系・技術系の総合職では残業は避けられません。
近年では大手を中心に働き方改革が推進され、少しずつではありますが残業そのものの見直しが図られていると言っても、まだまだ各社で残業の抜本的な是正が行われていないのが現状です。

 

適性がある人の特徴について

 

一般職と総合職のメリットデメリットを前述しましたが、これだけを見て仕事を選ぶのはまだ早い。企業選びと同様に、「どんな職種であっても自分に合っているかどうか?」という適職の判断を行わなければ就活を成功に導くことは叶わないでしょう。
では、仕事の選択についてまだ迷っている新卒就活生のために、ここからは一般職と総合職に向いている人の特徴を挙げていきます。

 

■一般職に向いている人の特徴

「周囲をサポートすることが好き」「細かい事務処理が得意」「コツコツとした仕事が得意で真面目」といったタイプが挙げられます。
一般職はデスクワークが基本の仕事なので、経験が重要視される仕事になり、資格やスキルを持っていたとしても、実務経験に敵うものはありません。
仕事を継続するには、細かい作業に耐えられる忍耐力がカギとなるでしょう。
経理、営業事務、総務など、さまざまな事務仕事が含まれますが、データ入力や書類作成・整理以外でも、外回りの営業や研究職のサポートなどのメンバーをフォローする役割も求められます。
一般職では自分の仕事をこなしながら、周りの潤滑油になる柔軟さが必要になるのです。

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■総合職に向いている人の特徴

「キャリア志向」「仕事にやりがいを求める」「労力や出した成果に見合う評価が欲しい」などが挙げられます。
事務系・技術系総合職は、企業の幹部候補生として将来的には経営を担う人材となる可能性があるので、リーダーシップを発揮して組織を率いていく必要があります。
また、総合職として働くなら体力や精神力の強さも求められるでしょう。
総合職では、長時間労働や体育会系な風土が一般的。そのため、この環境についていけないと心が折れてしまいやすいので、憧れの気持ちだけでは続かない仕事とも捉えることができるはずです。

まとめ

一般職と総合職では、入社後のキャリアプランは全く異なるものになります。
経験できる仕事の幅や給与など、やりがいに大きく影響する条件は違うので、「自分のプライベートの時間を大切にしたい!」という方は一般職、「バリバリ働いてキャリアを積みたい!」という方は総合職など、自分の適性や将来像を見つめ直し、自分のライフプランに合った仕事選びをしていきましょう。
 
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