就活生の“登竜門”的な存在であるSPI。社会人としての能力だけでなく、自己分析の掘り下げと志望企業が求める人材に近しいか否かの適性を知る上で欠かせませんが、今回の記事では改めてSPIの内容やその重要性について触れていきます。

 

 

SPI試験を受ける際の注意点

 

 

 

 

SPIはリクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査であり、基礎能力検査性格検査領域で測定をしていきます。また「SPISPI2SPI3」の3つに分類され、一般的にはSPI3が主流となっています。このSPI3も受ける対象者によって枝分かれしますが、その種類は大卒採用向けの「SPI3-U」と中途採用向けの「SPI3-G」、高卒採用向けの「SPI3-H」にグローバル採用向けの「GSPI3」の4つが用意されていますよ。あまり馴染みの無いGSPI3はSPIを外国人向けに翻訳した仕様となっております。

 

そして応募についてですが、志望する企業から「〇〇日までに受検してください」と依頼される事もありますが、学生が自発的に応募するケースがほとんど。Web上で受けたい試験・会場を予約し、その後は性格検査と基礎能力検査の二つに取り組んでいきます。

受検会場は全国主要都市に点在するテストセンター(要予約)で行いますが、会場では性格検査ではなく能力検査を行うのでお間違いなく。性格検査に限っては自宅のパソコンやスマートフォンで受検出来ますよ。ただ会場・日程の予約をしたとしても、性格検査をしていないと基礎能力検査はまだ“仮予約”という形で受けられないので覚えておきましょう。会場も自分で選び予約するものもあれば、中には企業が日程と共に指定した会場で受けるケースもあります。

 

 

 

 

そして、予約を済ませて当日会場に向かってもSPIを受検する他の就活生達も一ヶ所に集中する事になるので、怪我や迷子には要注意です。もし混雑によって席が確保出来ないとなった場合、他の常設テストセンターに問い合わせて、他所のエリアのテストセンターでも代わりに受けられるかどうかを確認しましょう

またテストセンターは各都道府県に設置されますが、通年で行うタイプや臨時で設置されているタイプと分かれますので、後者では予約する日程の調整に気をつけてくださいね。

 

受検にかかる費用は? 会場には何を持っていくべき?

 

高卒・大卒にグローバルと種類が分かれていますが、性格や基礎能力テストで掛かる費用は変わりません。テストセンターでの受検では5,500円、インハウスCBTとWebテスティングがどちらも4,000円。そしてペーパーテスティングが5,000円となっています。ただ受検するテストの種類や内容次第で料金は変動していく可能性も無きにしも非ず。

 

そして受検当日ですが、企業の本選考というわけではないのでわざわざスーツを着ていく必要はありません。しかし“ラフ過ぎる”のもどうかと思うので、共に受検する大勢の就活生に困惑を与えないようなTPOに合う服装をしていきましょう。また筆記用具も必要ではありません。会場では筆記用具を含む私物の使用は認められていないので、鉛筆などは会場で用意されている物を使いましょう

他には本人と確認できる物(運転免許証や学生証)受検票を忘れず用意してくださいね。受検票は性格検査受検後に、パソコンの画面に出てきたものを印刷する形で用意します。これが無いとテストセンターにて基礎能力検査を受ける事が出来ませんので忘れずに印刷するように。

 

もしも遅刻してしまったら…?

 

どんな事情があれ、遅刻してしまったら当日に受検する事が出来なくなってしまいます。しかし受検開始時刻の一時間前に連絡すれば、後日に変更(予約変更)あるいはキャンセルを申し込む事が出来ます。ですが、タイムリミットである一時間前を切ってしまったら会場に直接電話連絡しましょう。

ただ基礎能力検査をキャンセルしたからといって、再度また性格検査からスタートというわけではありません。もしも、やむを得ない事情により変更・キャンセルする事になってもそこまで悲観する事は無いですが、企業の指定した日程をオーバーする形になるのなら、受検日の変更・キャンセルの旨と理由を必ず報告してください。

 

SPI試験を就活生に受けさせる狙いとは?

 

 

 

 

SPIは就活を進めていく上で肝心な要素。それを理解していても「果たしてそこまで重要な作業なの?」と疑問に感じている学生も中にはいるのではないでしょうか? 就活もとい面接選考では実際に人事担当者と学生が顔合わせをして話し合う事で、“相手がどんな性格で人柄が企業の特徴に合っているか?”を判断していきます。

 

ですがたった数十分の面接で学生一人一人の性格や能力を理解し、その特性が仕事と結び浮くかどうかを見極めるのは、百戦錬磨の人事担当者でも骨が折れるものです。

それに、人気企業ともなれば毎年数えきれないほどのエントリーが集中するので、学生の取捨選択がさらに困難になるでしょう。あくまで企業目線の話になるのですが、そんな時に非常に役立つのがSPIであり、受検を通して導き出された“結果”が志望度が薄く適性も合わない学生達の足切りに繋がるのです

 

 

 

 

近年ではSPIを採用活動に導入する企業も増加傾向にあるのですが、ただ学生に試験を課して自己分析の掘り下げや業界・企業への適性を理解させるだけでは、相手が活躍出来る人材かどうかを見極めるのに不十分だと言えます。

そこで、企業が優秀な人材を確保するための取り組みとして、現役で活躍している(成果を上げている)社員と退職した元社員のデータを基に、“学生のSPIの結果が活躍している社員に近しいか否かを照らし合わせる分析方法”が挙がります。

もちろんこれは面接などの採用活動の裏で人事担当者達が行っているわけで、学生はその情報を知る由も無いのですが、こうしたSPI活用の背景もある事を覚えておいて損はありませんよ。

 

具体的なSPI試験の内容

 

 

 

 

では、SPI試験の具体的な内容について一つずつ見ていきましょう。最初でもお伝えしているようにSPIは性格・基礎能力の二つで構成されています。しかし基礎能力検査に関してはタイプが分類され、高卒か大卒かでも出題範囲は違ってきます。

 

性格検査

説明するまでも無いですが、受検者の考えや行動から「自分はどんな性格(パーソナリティ)の持ち主なのか」を見極めます。これによって自身の個性が“ある程度”明確化し、企業・職種への適性を判断するのに使われていきます。

その出題内容も「A:自分はイライラを表に出さないタイプ。 B:態度が表情に現れやすいタイプ。」を二択という形で選んだり、一つの質問に対して4つほどの選択肢から選び回答したりと、なかなか抽象的なものが多いですね。

 

基礎能力検査

これは言語分野・非言語分野の二つに分かれます。言語分野は学生の国語力を試すものであり、言葉の意味の理解や出題の要点を正確に汲み取ります。内容は長文の読解や文の並び替えなどが含まれますが、一問一問の難易度はそこまで難しくありません。

そして非言語分野では計算問題が出てくるので数的処理・論理的思考力が求められます。内容ですが“序列と組み合わせ”や「原価」「定価」に関するお金の問題などが含まれます。

 

SPI英語

語句の意味、長文読解、文章の並び替え等の基礎的な問題が出題されます。

ここでは英文や語句の意味を理解する力があるかをチェックします。

ですが、英語検査は総合商社などの一部の企業のみが課し、一般企業では必要としません。

 

構造的把握力検査 

物事の共通性や関係性を構造的に把握する力を測定する能力検査です。

文章題の構造や二文の関係による分類。真偽の一致による分類環境変化へのベースとなる力にかかわる部分を測定する事を想定して開発されました。 

 

まとめ

 

 

 

 

いかがでしたか? 実際のところSPIの難易度はあまり高くありません。中学~高校の教科書程度のものがほとんどと言えます。ですが全体的に問題数が多いので、一つ一つの問題に気を取られて時間を削られないように注意しましょう。またSPI対策ですが、学校内のSPI講座だけでは不安だという人は過去問や傾向が記載されている参考書を手に取ってみる事を強くオススメします。