近年では、一昔前に比べて大学生の海外留学者数が増えてきており、異国独特の文化や価値観、生活様式に間近に触れて能力的にも精神的にも成長してから帰国する就活生の姿も珍しくありません。
本稿を読む就活生のなかには、「タイミングを見て、いずれ海外に飛び込みたい」と思っている人もいるのではないでしょうか?
今回は、海外留学をすることで得られるメリットをお伝えしていきます。

 

 

海外留学希望者が増えた理由

 

就職目的の海外留学となると、外国人留学生が印象深いですが、日本の大学生においても海外留学を希望する人は年々増加の傾向にあります。
公表されているデータが少々古くなってしまいますが、独立行政法人である日本学生支援機構による調査では、2017年度の段階で大学生の海外留学者は10万5000人以上(前年度に比べ約8500人増)を突破しており、これは今から10年前の2009年と比較して約3倍の増加を記録していることになります。

 

 

つまり、昨今の大学生からすれば海外留学を経験することは決して難しい話ではなく、海外留学によって培われたスキルや考え方を就活の武器にすることも至極当たり前の話になってきているわけです。

では、そもそもなぜ大学生もとい就活生の海外留学が増加してきているのでしょう?

ここから先では、その理由について解説していきます。

 

①スマホの台頭で情報が簡単に入手できるため

今では老若男女問わず誰もが活用しているスマホやタブレットといった、利便性の高いマルチデバイスが世の中に浸透しており、そのおかげで就活中であっても時間や場所に関係なく知りたい情報を簡単に手に入れることができるようになりました。

 

今から10年前だと海外留学について知るにも書籍や経験者に旅行代理店などを経由して知見を広げるしかありませんでしたが、ネットの発展で情報だけでなく見積もりや予約もすぐさま行えるのは、就活生が海外留学を後押しする結果に繋がっていると言えるでしょう。

 

 

②日本企業のグローバル化

ここ数年で、大手企業や中小企業の間でも急速にグローバル化の波が押し寄せるようになり、いたるところで人財の多様化(いわゆるダイバーシティ)を重視するようになってきました。

 

各企業の海外進出と拠点の拡大に伴い、外国人労働者を積極的に雇用する動きも活発化してきたことで、それに負けじと新卒就活生の間でも海外留学によって能力を底上げし、有用な存在として就活でアピールする……、というのも挙げられます。

 

 

【学生なら海外留学は経験しておくべき!】

「せっかくの大学生活の間に海外留学をしてみたい」と考える就活生のみなさん。
今は奨学金制度も整ってきているだけでなく、旅行代理店による学生対象の格安海外旅行プランも増えてきているため、強い憧れの気持ちがあるのであれば、就活の都合とよくすり合わせて海外留学を本気で検討してみるのをおすすめします。

 

学生の間で何のアクションも起こさず新卒として働きだすと、仕事の忙しさでプライベートの時間を十分に確保しづらくなるだけでなく、こちらの都合で自由に長期の休みを取ることも難しくなってしまうでしょう。
しかし、まだ学生・就活生という立場であれば単位をしっかり取っておれば、一時的に休学という扱いで海外留学もできます。海外留学で経験してきたことが社会人になった後で役に立つことも多分に含まれるため、スケジュールや卒業に必要な単位などの条件が揃っていれば、挑戦してみるのも大いにありですよ。

海外留学をすることで得られるメリット

 

では、具体的に海外留学をすることで就活生はどんなメリットを味わうことができるのでしょう?
どんな利点があるのか理解せずに挑んでしまうと、金銭的時間的な負担のみで就活で何の成果も得られない可能性があるので、以下では海外留学のメリットをポイントに分けて紹介していきます。

 

 

①語学力が身につく

海外留学で真っ先に思い浮かぶメリットといえば、その土地で用いられる言語に日常的に触れて「語学力」が自然と身につくことでしょう。
もちろん、日本にいても独学や民間スクールに通って英語などを勉強する手段もあります。英語であればTOEICで800点以上の高得点を獲得することも十分に可能ですし、海外留学を諦めながらも国内で語学力を身につけた就活生はそれなりにいらっしゃいます。

 

ですが、海外留学した就活生の意見を聞くと、「リスニング力とスピーキング力は海外留学したからこそ身についた」と言う意見が目立つのも事実。
今まで使ってきた言語が通用せず、英語のみの環境に身を置くことで体系的に学びやすいというのも大きな理由ですね。

 

 

②就職活動で有利になる

前述した通り、日本企業はグローバル人材を強く求めており、特に英語や専門性を強く求める業種職種では、たとえ新卒採用であっても海外留学経験のある就活生を優先的に採用することが往々にしてよくあります。

 

もちろん、1週間の短期海外留学では就活でアピールするのは難しいかもしれません。しかし半年~1年以上の海外留学経験があれば、それだけで目を引くことは確かでしょう。
海外留学の経験がある人しか参加できない「キャリアフォーラム」と呼ばれるものがあるくらいですから、もしも「グローバルに働きたい」という思いがあるのなら、海外留学によって就活の選択肢を増やすチャンスを得られるかも?

 

 

③外国人の友人ができる

海外留学する魅力の1つには、留学先で友達ができることもあげられます。
ホームステイなどで国籍の異なる者同士が生活を共にすることで、最初は言語の壁や価値観の相違があったとしても、長い時間、生活スタイルを共有していけばお互いの心の距離が縮まって友人関係を築ける、というわけですね。

日本で長らく過ごすとなると、なかなか外国人の友人をつくるのが難しくなりますが、海外留学によって新たな交友関係を結べるのは、新卒就活生としても自信に繋がるのではないでしょうか。

 

 

④海外留学中に海外旅行も堪能できる

また、長期におよぶ海外留学をすることで、その国のさまざまな地方や隣国を旅行という形で巡るのも可能になります。

スケジュールの都合で「一国ならまだしも、限られた日数で何ヶ国も周るのが難しい」と悩む社会人は大勢見受けられますが、学生ならば海外留学によって一つの国を軸に色々な場所で旅行を楽しめるわけです。

特に、ドルやユーロなど、数ヶ国で共通の通貨が使えれば宿泊や食事で困る場面も少なくなるので、チャンスがあれば少しでも多くの国を見てみると良いでしょう。

 

 

まとめ

一見、「海外留学」と聞くと就活生にとっては非常にハードルの高い試みのように受け取られるかもしれません。
ですが、今回の解説でもあるように社会人になると海外留学・旅行はなかなか実現が厳しいものになるため、就活中である今だからこそ時間とお金を工面して挑戦してみる価値があると言えます。
就活生ならば、語学研修を目的としたインターンシップも存在しますし、それを利用すれば海外留学の費用が無料あるいは割安になるため、ぜひ興味のある就活生はチェックしてみてくださいね。

 

 

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